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オウンドメディアで始める、ブランディング戦略

専門家としての知見を掲示すれば、オウンドメディアは成功する

オウンドメディアとは、企業が企画運営を担当する広報メディアのことであり、ウェブサイトはもちろん、ブログ、SNSなどを指します。ネット上ではユーザーにとって有意義なコンテンツが勝利するので、中小企業も大企業を凌駕することも十分にあり得ます。顧客層を拡大したい、狙ったターゲットにメッセージを伝えたいなら、すぐにでも始めるべきツールです。

当社もこのコラムのコンテンツを通じて、何社も新規顧客を獲得してきました。
顧客候補にとって、信頼を得るに足りる内容があれば、製品、サービスに対して引き合いが入ってくることを経験しているからこその考え方、方法論をお伝えしていきます。

オウンドメディアを運営するメリット

1.自社の考え方(価値観)を伝えられる

オウンドメディアを通じてコンテンツを追加していくことで、自社の価値観やストーリー、その分野に対する知見の広さ、実績などを伝えることができます。

たとえば、価値観。オウンドメディアを通じて、ダイレクトに製品・サービスの売り込みをしないほうがいい。ただし、その事業が生まれた背景、実現したい意義(価値観)を伝えることはやっておきたい。あなたの会社の価値観に共感してくれる顧客候補は、コーポレートサイトにある製品・サービスのコンテンツに興味を持ってくれるかもしれない。
その場合、次のようなステップを踏んで語っていくことをおすすめします。これは経営コンサルタントのサイモン・シネックがTEDのなかで提唱した理論で、人はWHY、HOW、WHATの順で話をすると説得されやすいというもの。

A.なぜ、その事業は生まれたのか(WHY)
B.ミッションを実現するために、どのような方法を採っているか(HOW)
C.結果生まれた製品・サービスは顧客にどのような価値をもたらすのか(WHAT)

ゴールデン・サークル理論(YouTube)


 

2.知見の広さを披露し、新規客を集める

その道の専門家集団である企業には、事業に関する幅広く深い知見が集まっています。その情報を知りたい人に向けて、ていねいに説明してあげることで、御社のステータスは上がります。しかも専門家集団ですから、いくらでも説くネタはあるはあずです。
とはいえ、オウンドメディア担当の悩みは、「何を取り上げたらいいか」でしょう。なぜ方向が定まらないか、なぜ筆が進まないのかといえば、聞きたいと考えている人に尋ねていないから。これまでの顧客とのコミュニケーションのなかで交わしたはずの話題を忘れているから。
当社のクライアントに製品サービスの説明文を求めても、興味をそそられる文面は出てこないのに、取材をするといくらでもネタを引き出せるのと同じです。ごく些細なことでもいいのです。必ずそれを求めている人はいるし、それによって御社の専門家としてのステータスは上がるのですから。


 

3.自社ならではの実績を伝え、共感を呼ぶ

たとえば、顧客との程よい距離感を大切にする接客業の場合。
店舗で日々起こる顧客とのコミュニケーションやエピソードを自社の理念に基づいたアレンジで伝えましょう。
サービス業にとって、顧客とのコミュニケーションの質は、生命線ともいうべきものであり、顧客側にも心地よいもてなしをしてくれる店を探しているセグメントが一定数存在します。この関係を取り持ってくれるのが自社運営の嘘偽りのないオウンドメディア。そのサービスを経験したいと思う顧客候補が店のドアを開いてくれるようになります。


 

4.顧客を選べるようになる

自社が得意とする分野に興味を持ってくれる顧客を開拓したいと考えているなら、その分野に関するコンテンツを深く発信していくべきです。これまで見てきたように、業界の一般的な話題ではなく、狭くても自社の得意な部分のコンテンツを発信していくことで、そこに興味を持つ顧客候補がオウンドメディアに集まります。

つまり、オウンドメディアは新規客を選別する集客装置でもあるのです。

当社であれば、ブランデイング、SEO、コピーライティング、WordPressを用いたシステム構築といった分野のコラムを数多く発信していますので、この分野に対する引き合いが集まります。WEB企画制作が主たる事業となっていますが、オウンドメディアで発信している分野を集中させているので、そうなるわけです。それでも、その戦略は成功していると考えています。それが当社の得意分野ですから、受注率も高くなります。


 

5.SEO効果も絶大

Googleは、検索結果の上位表示の条件として「検索者のためになる」こと、「スペシャリストとしての知見」を挙げています。これまで述べてきたように、自社の専門知識や実績をオウンドメディアに蓄積していけば、Googleの評価は必ず上がります。それは自社サイトへの集客へとつながり、まだ見ぬ顧客へのアプローチに強力に貢献してくれるようになります。


 

オウンドメデイアでブランディングを推進

コーポレートサイトのリニューアルを検討されている担当者で、「それならフレイバーズだ」と思ってくれる方は残念ながら一人もいません(既存のクライアントは別)。世の中の同業者も同じ状況にあります。ではなぜ、当社は生き残れているのでしょうか。

コンペで偶然気に入ってもらえた、見積もりが安かった、担当者の食い合わせが悪かった・・・

そんなはずはありません。
自社の優位性をきちんと説明し、そのポイントが担当者の望むものと合致していたからです。ブランディングで策定するブランドアイデンティティを打ち出し、コンペの要件にフィットさせてきたことが理由だと考えています。

知名度の低い中小企業であっても、ブランディング戦略に即したオウンドメディアを運営することで、自社の独自性や魅力を振り返り、伝えることができます。顧客からの共感を集め、ロイヤルティを高める。ブランディング戦略の中核に、オウンドメディアを活用することで、顧客とのコミュニケーションを強化、また顧客候補とのコミュニケーションを行うことになります。コラムやSNSを通じて、顧客との対話を行うことで、顧客のニーズや要望を把握しやすくもなります。より顧客中心のサービス提供にもつながるでしょう。

これらの結果を社内で共有すれば、社員レベルでも顧客への理解が深まることもオウンドメディアを運営するメリットのひとつです。社内外でブランディングの効果を発揮するオウンドメディアは、会社の規模を問わず活用できるツール。ぜひ、社内でも導入の検討、運営の改善を行ってください。

コラム「オウンドメディア」

オウンドメディアとSEO、5つの即効テク

今スグ効果のオウンドメディアとSEO

Googleだけでも大きな検索ボリューム(2023年11月時点で18,100件/月)を誇るキーワード「オウンドメディア」。
オウンドメディアとSEOの間には、密接な関係がある。筆者の主張は、検索ユーザーのためになる記事(○○○を探しているなら、これだけは押さえておくべき、的な記事)を書けば、共感を呼び、SNSでバズられるし、ナチュラルリンクも多く張ってもらえる。たとえプチバブルが去ったとしても、悩みを抱える検索ユーザーたちに響くコンテンツとして長く影響を与え続けられる、というものだ。

さらに、その記事がトリガーとなって、お問い合わせや資料請求、見積もり依頼などにコンバージョンするように設計しておけば完璧。そしてさらに、渾身の力を注いで執筆したあなたの記事から実際のビジネスに発展する引き合いを得ることができれば、WEB担当者冥利に尽きる。

この記事では、オウンドメディアにSEOの視点を組み込む方法を明かし、コンバージョンに結びつけるテクニックを紹介する。

オウンドメディア:ユーザー視点への大転換を

オウンドメディアを始める準備

自社サイトでオウンドメディアを始める前に、あなたが肝に銘じておくべきは、自社が発信したい情報を提示することではなく、ユーザーから望まれるコンテンツを創り出すことだ。製品・サービスに関する情報を一方的に公開しても、ユーザーのニーズがないのだから、集客にはつながらない。

ものづくりをしている企業やサービスを提供している企業は、顧客に情報を提供しようとするとき、どうしても「ウチの製品は」「ウチのサービスは」となってしまう。そこに顧客が「こう望んでいるからできた製品、サービス」という確固たるマーケティング結果があって、そのニーズを中心にストーリーを展開するのであれば問題ないが、「ウチ中心」に製品やサービスを見てしまうことが多いのだ。

検索ユーザーの悩みや課題に応え、コンバージョンに結び付けるためには、その悩みや課題がどういったものなのかをリサーチすることから始めよう。
基本的に製品やサービスはニーズを満たすために生まれるもので、開発担当者のエゴや思いつきで作られるものではないはずだ。開発者が「こういうものを創りたい」と願う気持ちは、何らかのニーズや一ユーザーとしての視点、明確な目標があってこそ多額のコストと労力、時間をかけて誕生したものであるはずなのだ。

コンテンツも同じ。
できあがってきた製品やサービスを市場で目立たせることがマーケティング担当者の仕事であり、ここで手を抜いてしまうと画期的な製品やサービスも、それによって解決されるはずの悩みや課題を持った人たちの目に触れる機会を失ってしまう。

あなたが担当する製品やサービスをオウンドメディアを使って紹介する前に、まず考えておかないといけないのが「購買プロセス」だ。

1.検索ユーザーの購買プロセスに対する成熟段階を意識する

検索ユーザーの購買プロセスに対する成熟段階を意識

ユーザーは、いくつかのプロセスを経ながら製品・サービスの購入に至る。
自社の製品・サービスを購入してもらううえで、どのようなプロセスをたどっていることが多いのか。WEBサイトはそのプロセスのなかで、どの部分にあたるのかを知っておくこと。自社のWEBサイトでオウンドメディアを展開する際に必要なのは、ここだ。

下記のプロセスが一般的だが、製品・サービスによっては多少異なるものもある。

  1. 製品・サービスや該当機能の認知
  2. 興味関心
  3. 価値認識、購入検討
  4. 製品・サービスの購入
  5. リピート購入
  6. 製品・サービスや提供者に対するファン化

購入に至る前に、あなたは顧客候補に相当量の情報を提供しなければいけない、その情報が他社に渡ることが許されないといった制約がかかった状態で、購入する気満々の検索ユーザーを想定したコンテンツを展開しても成果には結びつかない。

たとえば、購入する製品・サービスの大枠が決まっても、契約前に細かな仕様を詰めなければいけないようなビジネスモデルだと、すぐにでも購入したいという引き合いが入ることは100%ありえない。
オウンドメディアをそういった製品やサービスで展開するなら、その製品・サービスを選ぶことによって得られるベネフィットや将来像を顧客候補の頭に描かせることで、顧客候補が次のステップに向かいやすい状態をつくることの方が大切だ。そのために必要なコンテンツを多くの角度から提供していくことこそが、オウンドメディアのキモなのだ。

さらに、オウンドメディアは集客することが目的ではない。訪問者に何らかのアクションをとってもらうための仕掛けを施し、コンバージョンに結びつけることもあらかじめ検討しておくべき要素だ。

2.コンバージョンに結びつける設計図を用意しよう

コンバージョンに結びつける設計図を用意

「ウチの製品を買ってくれる人は、まず上司に打診することから始まるな」
たったいま、あなたはWEBサイトのゴールについて、非常に重要な独り言をつぶやいた。

この場合、WEBサイトの目標は、「担当者の上司を納得させられるだけの視点を持った資料を提供すること、またはそのサポート」となる。

あなたの会社の製品を選択肢のひとつに残すWEBサイトのコンテンツ設計はこうだ。

おそらく購買プロセス1.製品・サービスや該当機能の認知は済んでいるとして、

  • (ツカミ)担当者レベルでの課題解決:興味関心
  • (本題)信頼性、思想、実績:価値認識
  • (落とし込み)上司を納得させるだけの経営的視点を持つ説明資料:購入検討

ツカミは、製品にまつわる新たなコンテンツで展開できそうだ。信頼性や製品やビジネスに関する思想は会社情報、実績は事例集や製品情報といった既存コンテンツで賄える。

初期コンタクト~担当者コンタクトへのストーリーはこうだ。

  1. 悩みや課題を抱えた検索ユーザーの欲求を満たすコンテンツを差し出し、課題解決の糸口を見せる。
  2. なぜ課題解決に向けた活動をしているのかを説明する。
  3. 興味を持った検索ユーザーは、会社情報や製品情報をチェックする。
  4. 総合的な課題解決策をまとめたダウンロード資料でコンタクトを誘う。
  5. リード情報(具体的な問い合わせ情報)をくれた訪問者にステップメールを送付する。

これまでの準備が整ったところで、集客のためのSEOキーワード選びについて考えてみよう。

3.SEOを意識したキーワード選び

SEOを意識したキーワード選び

SEOキーワードを選択する際に、ぜひ積極的に活用してほしいツールがある。Googleアドワーズ内の、「キーワードプランナー」だ。

キーワードプランナーは4種類の方法で、広告出稿のためのキーワード選びをアドバイスしてくれるツールだが、手っ取り早くSEOキーワードを探したい人のために、裏ワザをお教えしよう。

キーワードプランナーを開くと、4つの方法で対策キーワードを探し出せる。そのなかで上から2つめの「フレーズ、ウェブサイト、カテゴリを使用してキーワードを検索」を開く。
入力ボックスのひとつ、「ランディング ページ」を使う。

これは、いわゆるランディングページ、検索ユーザーに検索してほしいページの内容をGoogleが吟味して、このページにはこういうキーワードが適切ではないかと教えてくれるものだ。これを応用して、ライバルサイトが取り込んでいるユーザーが検索したキーワードを調べてしまうのだ。

やり方は簡単。
ライバルサイトの対象とするページのURLを「ランディング ページ」の入力ボックスに記入するだけ。そうすると、Googleはライバルサイトが持っているコンテンツの内容から判断して、対象とすべきキーワードを教えてくれる。このツールを利用すれば、競合他社の担当者さえ気づいていないお宝キーワードにめぐり合えるかもしれない。

表示されたキーワードをダウンロードして、前述の自社製品・サービスの購買プロセスに合うと思われるキーワードをピックアップする。
そのキーワードに応じたコンテンツを作りこんでいけば、今まではあなたのサイトを訪問することがなかった新たなユーザー候補が来てくれるかもしれない。

その他にもSEOキーワードを選定する方法やコンテンツの作成方法について、別コラムで詳しく紹介しているので、これらの記事も参考にしてほしい。

誰でもできる、集客コンテンツを作るSEO7つの手順
ロングテールSEOで、集客+CVRアップを図る5つの秘策

4.シェアされやすいコンテンツを知る

シェアされやすいコンテンツを知る

あなたが取り組もうとしている記事のテーマについて、バズられやすいコンテンツとはどういったものなのかを知ることも大切だ。FAQサイトやキュレーションサイトを見て回ろう。

もちろん、バズられることが最終目的ではないので、そのテーマに対する人気がなかったとしても、テーマ自体をボツにするといったことはしないようにしよう。バズられることが目標になってしまうと、とんでもない方向を目指すことになり、自社コンテンツとしてアリだったのかということにもなりかねない。

オウンドメディアを行う本来の目的は、あなたが営業部門やサービス部門から聞いたお得意様の悩みや自らの体験をもとに、きっと世の中に同じような悩みや課題を持つ人たちがいて、その役に立ちたいという熱い使命感でテーマを決めたはずだ。そのモチベーションに基づいて作られたコンテンツは、必ず誰かの役に立つ。

FAQサイトやキューレーションサイトで、キーワード検索を行う。
検索結果から、あなたが考えていたテーマに近いものの閲覧数をチェックしよう。人気の高いものを読み込むと、テーマの扱い方や視点、イメージしていなかった主張が見えてくるはずだ。

世の中の人は、そういった記事を好んでチェックしていることが、おおまかにでも理解できる。

Naverまとめ
nanapi
YAHOO!知恵袋
はてなブックマーク

5.SEOの決め手は、ユーザーの心をつかむこと

SEOの決め手は、ユーザーの心をつかむこと

Googleの上位表示アルゴリズムの進化で、SEOの内部対策、外部対策が検索結果ランキングに与える影響は少なくなってきた。キーワードを詰め込まなくても、内容さえ良ければ上位表示も可能なほど内部対策も以前より重要度は低くなってきている。

要は、ユーザーニーズを捉え、それに応じたコンテンツを提供することで、上位表示は果たせると考えてもいいぐらいなのだ。

あなたの記事に出会って、人生さえ変わってしまったという人がいたらどうだろう?

我々の記事を読んで求人に応募してきた若者のなかには、「こんな記事を書く人たちと一緒に仕事をしたい」と言ってくれる人も増えてきた。明らかにWEB制作コラムを始める前と後では、応募してくれる人の質が変わってきたのだ。

自分の考えていることや製品・サービスが持つ魅力をストレートに、正確に、相手が理解できるように伝えることは難しいものだ。
すぐにできるようになるものでもないが、その域に到達できるように努力しなければ何も変わらないし、もし現時点で思うような結果が出せていなくても、何度でもトライすればいいのだ。言葉を変え、内容を変えながら、何度も記事を重ねていくことで、あなたがその情報を知って欲しいと考えているその人に伝わるまで粘り強く続けることでしか理想には近づかない。

繰り返しチャレンジすることで、必ずいつかあなたの記事は高い評価を得られるようになるはずだ。

オウンドメディアにWordPressが最強な理由

オウンドメディアには、WordPressが最強な理由

オウンドメディアを行うのに相性がいいプラットフォームは、WordPressだ。

最大の理由は、WEBサイトの24%がWordPressで作られているという、圧倒的な数の論理。そうなればGoogleだって無視はできない。世界一のプラットフォームに乗ったコンテンツを上手く解析する方法を開発しているはずなのだ。

当社でももちろん、「WEB制作コラム」を執筆するにあたり、WordPressをプラットフォームに採用している。最近ではメールマガジンやアクセス解析、企業情報などを掲示できる統合的なプラットフォームも登場しており、オウンドメディアの運営をサポートしてくれる高い機能を備えている。しかし、最初から箱だけを高機能にしてはいけない。オウンドメディアを成功させる要諦は、内容なのだから。

この記事では、オウンドメディアをスタートさせようとする方に、WordPressをプラットフォームとして選択する理由をご紹介していく。

プラットフォームにWordPressが最適な理由

プラットフォームにWordPressが最適な理由

オウンドメディアを運営するのであれば、WordPressはプラットフォームとして最適だ。数年前に日本ではMovable Typeがもてはやされたが、現在形勢が逆転してしまっているのもWEBサイトを運用するうえで有利な点が多くあるからだ。

1.オープンソースで無料のCMS

基本システムは無料でダウンロードでき、サーバーの仕様が合えば、インストール可能だ。予算はないが、志は高いユーザーには非常にありがたい。限られた予算のなかで、ある程度のカスタマイズを施さないとその後に影響する。制作予算のなかで基本システムが占める割合が「ゼロ」というのは完璧だ。

2.SEO的な仕様が組み込まれており、特別なチューニングをしなくても機能する

個人ブログをMovable Typeで運用していたユーザーが、WordPressに乗り換えただけでアクセス数が倍になったという。そのブログでは、なぜそうなったのかの具体的な分析までには至っていなかったが、同じアメリカ生まれでGoogleの表示アルゴリズムと相性がいいのか、WordPressがそのあたりのところまで緻密に設計されているのかは不明だ。
ただ、筆者も個人的にWordPressをプラットフォームにすることの安心感は実感している。

3.豊富なプラグインソフトがあり、カスタマイズが比較的容易

豊富なプラグインソフトがあり、カスタマイズが比較的容易

WordPressは世界的に圧倒的なシェアを持つオープンソースのCMSなので、今もどこかで誰かがかゆいところに手が届くプラグインソフトを開発してくれている。当社のWordPressに関するコラムでもたびたび紹介しているが、そのプラグインを組み合わせることで開発コストが大幅に削減し、クオリティの高いシステム構築ができている。

システム担当いわく、システムの仕様を固める際に「WordPressなら、こうできるな」とイメージできるのだそうだ。これは、システム開発者だけのメリットではなく、クライアント側にとってもWordPressを選択する大きな利点だ。

4.リアルタイムで更新が反映される

WordPressの特長というよりは、CMSを使う利点といってもいいかもしれない。ただし、前述のMovable Typeはコンテンツを追加する際に静的なHTMLで書き出さなければならないので、リアルタイムとはいえない。当社も10年ほど前に1度だけMovable Typeを使ったことがあるが、この書き出しの面倒さに閉口し、それ以来WordPress派だ。

追加、更新した内容が即反映されることのメリットは大きい。すぐに内容をチェックできるし、何より運営に要する時間が削減できる。更新してすぐにサイトマップを書き出し、Search Consoleに登録すれば、3分後にはSEOの結果が確認できるのだから。

5.データベース化されており、サーバーの移転も可能

WordPressはデータベースにMySQLを利用している。WordPressで運用しているサイトに関してのみだが、すべてのデータをMySQLに格納しているので、データベースのダンプファイルさえとれれば、スペックの高いサーバーへ移転することも可能だ。レンタルサーバーでWEBサイトを運用している方にとっては、容量やCPU、メモリなどスペックの低いものから大きなアクセスも軽くいなせるレンタルサーバーへ乗り換えることはSEO的にも有利になる。
このようなときに、データベース化されていることは大きなメリットだ。

世界一のシェアを持つがゆえのセキュリティ対策も怠るなかれ

世界一のシェアを持つがゆえのセキュリティ対策も怠るなかれ

人気者には人気者の苦労がある。WordPressは世界的に大きなシェアを持っているだけに、ハッカーからの攻撃リスクもある。ただ、彼らの手法はほとんどがログイン画面にアタックをかけて、ログインIDとパスワードを入手し、コンテンツにウィルスなどを埋め込んでしまうといったものだ。

このリスクを回避するためには、デフォルトで設定されているログインページのURLを変えてしまえばいい。この方法は当社の記事「WordPressへのログインアタックを一発で撃退するプラグイン」で紹介しているので、ぜひ読んでおいてほしい。

WordPressへのログインアタックを一発で撃退するプラグイン

WordPressをすぐ体験したい人には、WordPress.com

WordPressをすぐ体験したい人には、WordPress.com

WordPressがオウンドメディアのプラットフォームに最強だという理由は理解いただいたと思うが、自社のサーバーで運用しないとダメだというわけではない。WordPress.comを利用すれば、無料ですばやく使い勝手をチェックできる。もちろん、そのまま使い続けることも可能だ。

無料のプラットフォームを使っても十分に集客はできるが、サービスが停止されてしまうと、無料であるがゆえにどうすることもできなくなってしまう。これを踏まえたうえでWordPress.comを試してほしい。

WordPress.com

WordPressを無料で利用できるサービスだ。日本語にカスタマイズされているので理解しやすいし、とりあえず試してみようという方にはベストな選択かもしれない。独自ドメインも利用できる。ガイドにあるように、ネット上にあるサイトの24%がWordPressで構築されているということも驚きだ。

年間US$99のプレミアムプランに移行すると、フリー版の3GBの容量が13GBに。独自ドメインが使え、広告表示もなくなる。企業がコンテンツマーケティングをスタートするには十分なスペックだ。もちろん、ユーザーへのサービスを向上させたり、データを守るために自前のサーバーにコンテンツをエクスポートすることもできる。

WordPressではじめるオウンドメディア

WordPressではじめるオウンドメディア

記事全編を通じて、WordPress礼賛みたいなことになってしまったが、ほんとうにそうなのだから仕方ない。WordPressはそれほど魅力的で、可能性のあるCMSプラットフォームなのだ。

世界じゅうに多くの利用者がいて、便利なプラグインソフトを開発してくれているファンがいる。筆者のように、WordPressの利用方法を熱く語る者もいる。あなたがオウンドメディアを始めるのに、最初からこれほど環境が整ったプラットフォームがあるだろうか。

ぜひあなたも、WordPressを上手く活用してオリジナルのコンテンツをリリースし、多くのファンを獲得して欲しい。

SEOで忘れがちなポイント:商品名

SEOで忘れがちなポイント:商品名

今回は、検索エンジン対策として意外に見落とされがちなポイントです。

—商品名が、自社独自の言葉になっていませんか?—

たとえば、ある文房具屋さんのWEBサイトを仮定します。
自慢商品は「クリアファイル」、じつは業界では草分け的な存在です。
だから、商品名は発売当初からずっと変わらず「透明ファイル」。
社内も販売業者さんもみんな知っているので、WEBサイトでも「透明ファイル」で統一しています。

しかしながら、Googleでの月間検索数では
クリアファイル:27,100件
透明ファイル :320件
圧倒的な差があるため、クリアファイルで検索する人には見つけてもらいにくいのです。

かなり極端な例ではありますが、このケース、実はかなりよくあることです。
自社の商品名やサービス名で、SEO的に損をしていることはないでしょうか?
もしかして・・・?と思われたら、一度調べてみてください。

より詳しい数字を調べてみたい場合は、お気軽にお問い合わせください。

※「フレイバーズ月1メール」よりご紹介。
フレイバーズでは月1回程度の頻度で、皆さまにお役に立てそうな情報をお送りしています。

SEOの基本:descriptionの最適化と文字数

自転車レース。ゴールになだれ込む選手たち

Googleでキーワード検索すると、ページタイトルと説明文(スニペットと呼ばれるページの要約文。descriptionが表示されることが多い)が表示されるので、そのなかから自分のニーズと合ったものを選んでクリックしているはずだ。

勘のいいあなたなら、もうお気付きだろう。

SEO施策を講じた結果、上位表示されるようになった際に、クリックされやすくすることもWEBマーケティングにおいて非常に大切なことだということを。SEOによって上位表示されることがあなたのゴールではない。
検索ユーザーが上位表示されたページを見て、クリックしたくなる要素を掲示しておかなければ、せっかくの苦労が報われないということなのだ。

この記事では、

  • クリックされやすくなるための「description」
  • 上位表示されたあとのクリックされやすい「description」の文章作法

について解説する。

「description」は、あなたのWEBサイトが上位表示された際に「title」タグと並んで力を入れるべき要素だ。HTMLコーディング要素としてはMETAタグといわれる基本中の基本なのに、残念ながら意外と軽視されていることが多いことも事実。
しかしほんの少しだけ時間をとって、descriptionタグを見直すだけで、SEO効果、CTR(クリック率)も確実に向上する。

あなたも今日から、この記事にならってクリック率を高める考え方とテクニックを習得してほしい。

META要素「description」の概要と役割。最適な文字数について

「description」は、HTMLファイルのヘッダ部分にMETA要素として記載される、WEBページの要約文、つまり端的な説明文のことだ。

Googleの検索結果にも表示されることが多くなるので、クリック率にも影響する。「表示されることが多くなる」、としたが、これは検索キーワードとマッチした場合のことで、マッチしなければ、代わりに本文の適切な部分が引用されることがあるからだ。

検索結果のキャプチャ

検索結果のキャプチャで赤い枠に囲まれた部分をスニペットといい、検索キーワードと一致した部分はボールド表示される。検索ユーザーは、まず自分が入力したキーワードを検索結果に求めるので、狙っているSEOキーワードはdescriptionの中(できれば前方)に必ず含めるべきだ。

さらに注意すべきは最適な文字数だ。検索結果をみても分かるように、表示されたdescriptionの最後のほうが切れてしまっている。ページの要約文という意味合いからも、きちんとその場で説明が完結できるようにしておきたい。

検索結果できちんと表示される文字数は、端末や検索エンジンによっても異なるが、おおよそ120文字前後。この記事のdescriptionは115文字。検索結果では最後まで表示されている。

端末によっても異なると述べたのは、スマホの検索結果では50文字程度、PCだと120文字前後ということからだ。レスポンシブWEBデザインで、スマホPC兼用のWEBサイトも多いことから考えても、前半50文字でターゲットとしているキーワードを含めた文章で要約し、補足説明を残り70文字で行うのがベストな考え方だ。


META要素であるdescriptionは直接的なSEOに効果はないが、検索結果に引用されやすいため、内容次第でクリック率が変わってしまうほど重要なもの。最適な文字数や、キーワードを盛り込み、検索ユーザーにクリックさせる魅力的な文章作法について。

(この記事のdescription)

ただ、この文字数制限に神経をとがらせる必要はない。

検索ユーザーは、とにかく検索結果のなかから自分の求めているものを躍起になって探しているので、descriptionの最後の1文字まで精読しているとは考えにくいからだ。

SEOには実質的な効果はないが・・・

川面に浮かぶ、カバと男性

結論からいうと、descriptionによるSEO効果は残念ながら認められない。あくまで、本文の一部程度と考えておけばいいだろう。

META三大要素「title」「description」「keywords」を迷信がごとくSEOに重要なファクターとして捉えている方もいるが、この3つのなかで直接的なSEOに限って言えば、効果に影響があるのは「title」タグだけだ。

かといって、descriptionを軽視していいかといえば、まったくそのようなことはない。
冒頭でも述べたように、descriptionの内容は上位表示されてからのクリック率に大きく影響を及ぼすからだ。

SEOに直接影響がないからと、descriptionを設定していないWEBサイトがあるが、筆者はこの考え方には反対だ。

WEBサイト運営の目的は上位表示させることではなく、訪問者を増やし設定したコンバージョンを上げることなのだから。ごく最初の目的「上位表示」が達成されたとしても、そこには何の意味もない。

しっかり考え抜いたdescriptionで検索ユーザーを誘い、あなたのWEBサイトに連れてくることからすべては始まるのだから、最後のツメを怠ることは許されない。

クリックさせるdescriptionの書き方

上位表示もまだまだなのに、そんな先のことまで考えても仕方ない、などと考えてはいけない。


勝負は、スタートする前に決まっている

これは、多くのスポーツ選手が口にする言葉。
スタートラインに立つまでに、どれだけ決戦のための準備をしたか。あらゆる場面を想定したシミュレーションを行い、すべてに対応できるように準備しておくことが勝利への王道だということだ。

では、クリックさせやすいdescriptionを書くための注意事項をみていこう。

1.キーワードを前方に盛り込み、本文を端的に説明する

PC画面、ブログをクリックする

SEOコンテンツを作成する際には、狙ったキーワードから想定できるコンテンツの内容を考えたはずだ。
であれば、検索ユーザーはその答えを求めているのであり、その思いに応えられるコンテンツがこのWEBページにはあるのだと伝えなければならない。

さらに、より良い効果を生むためには、SEOキーワードを前方に位置させておいた方がいい。なぜなら、冒頭に自分が入力したキーワードを早く見つけられれば、検索ユーザーは安心するからだ。

従って、descriptionを書くうえで、まず気を付けるべきは

SEOキーワードを前方に含め、SEOキーワードから想定した内容の紹介文とすること。

時折、SEOキーワードを並べただけのdescriptionを見かけることがあるが、ほぼ何の意味もなさない。

何度も伝えているように、descriptionは検索結果として表示された際に、検索ユーザーをあなたのWEBサイトに誘うための文章だ。検索ユーザーが自分の入力したキーワードが並んだdescriptionを見て、検索結果は間違っていないと確認はできるだろううが、決してクリックしたくはならないだろう。

2.より興味を引く表現に

嬉しそうにこちらを見る女性

この記事のdescriptionが「meta descriptionの概要と使い方。SEOには効果なし」となっていたら、あなたはクリックしただろうか。

確かに、ある部分についてはきちんと紹介できているし、端的過ぎるほど端的に表現している。ただ筆者が検索ユーザーに伝えたいことはほかにもあるし、検索ユーザーがぜひ目を通しておきたいと感じることは、違う部分にあるはずだ。

たとえばそれが商品紹介のためのWEBページであれば、下記の内容を盛り込みながら、SEOキーワードにもっとも近い内容を膨らませて表現しておく。たいていの場合は、商品を使うことによるメリットやその後のベネフィットを中心に伝えるのがベストだ。

  • その商品を使うと、どのようになれるか
  • 特長、仕様
  • 価格と入手方法
  • 既存ユーザーからの評価

descriptionを必要以上に引きの強い文章にすると、直帰率が上がる可能性はあるという考え方がある。しかし、その前に訪問してもらわなくては何も始まらない。

直帰率が上がるからといって何も策を講じないのは、単なる「事なかれ主義」に過ぎない。そんな考え方のWEBサイト運営が、成果を生み出すとは到底思えないので、あなたには積極的に魅力あるコピーライティングにチャレンジしてほしい。

Search Console(旧ウェブマスターツール) で問題ページを探し、クリック率を改善

パズルのピースを合わせる

descriptionは、検索結果から訪問者を連れてきてくれる役割を果たしていることを考えれば、ページ本文と同じくらい重要な要素だ。

あなたがいくつかのSEO施策を講じた結果、みごとに上位表示されたとしても、descriptionの力がなければWEBサイトに連れてきてはくれない。

また、Googleからの評価があなたの満足できない結果(たとえば競合2サイトに後塵を拝し、3位にしかなれなかった・・・)だとしても、descriptionが検索ユーザーにとって魅力的に見えるものなら、上位に表示されるライバルたちよりもクリック率が高くなる可能性さえある。

要するに、あなたはWEBサイトに顧客候補を連れてくれば勝ちなのだ。

SEO施策におけるdescriptionの重要性は理解できた。とはいえ、膨大な量のdescriptionを書き直すのは大変だ。
とにかく動くことが大切であり、何かが動かなければ何もわからないわけだから、とりあえず効率よく手を付ける手順を紹介しよう。

  1. Search Console で、上位表示されているのにクリック率が低いページを探す。
  2. 次に、このコラムで紹介した方法でdescriptionを改善する。

クリック率が改善されれば、あなたの勝ち。試行錯誤しながら努力を続ければ、きっと報われるはずだ。

自社サイトのファンを増やすWEBコンテンツの作り方

自社サイトのファンを増やすWEBコンテンツの作り方

良質なWEBコンテンツを蓄積することで、自社サイトへの訪問数がアップし、自社のPRにつなげることができる。しかし、ツボを押さえていないWEBコンテンツだと、どれだけコンテンツを蓄積したところで、自社サイトの検索順位はいっこうに上がらないのが現実だ。

いくつかのツボを押さえることで、良質なWEBコンテンツを提供しているとGoogleが評価すれば、自社サイトの検索順位が上がり、多くの人の目に触れるようになる。
良質なWEBコンテンツの条件について、ライティングの視点からできるだけシンプルに解説してみたい。

そもそもWEBコンテンツとは

そもそもWEBコンテンツとは

「コンテンツ」は英語で「中身、内容」を表す「content」の複数形である。つまりWEBコンテンツとは、WEB上で公開されている文章、動画、音楽など、さまざまな情報の内容・中身のこと。
古くからなじみのある紙媒体を使った情報と、WEBコンテンツのあいだには決定的な違いがある。メリットとデメリットで見てみよう。

WEBコンテンツが紙媒体に勝るメリットは、何といっても「利便性」だ。
WEB上では、書店に行ってお金を払わなくても、図書館に行かなくても、すぐに情報が手に入る。さらに、読者はサイトを訪れてもそのコンテンツに満足できなければ、別のサイトを訪れればよい。そこには同じような情報を提供するサイト同士のシビアな「競争」がある。

逆に紙媒体に比べてデメリットと言えるのは、「読みにくさ」ではないだろうか。表示できる画面の大きさには制限があるため、複数ページにわたるコンテンツや長い文章は読みづらい。大量の情報を体系立てて理解するときには、紙媒体に軍配が上がるだろう。

良質なWEBコンテンツの条件1:役に立つこと

良質なWEBコンテンツの条件1:役に立つこと

良質で魅力的なWEBコンテンツ作りで、何よりも優先しなくてはならないことは「読者の役に立つこと」である。
上で述べたように、読者はいつでもあなたのサイトを離脱できるし、同じように魅力的なサイトはいくらでもある。だからこそWEBコンテンツは、徹底的に読者ファーストでなければならない。

自社のPRは大切だが、それだけを並べていても検索上位には表示されない。自社製品のターゲット層を分析・リサーチし、彼らが求めている情報を的確に提供することが求められる。

良質なWEBコンテンツの条件2:読みやすいこと

良質なWEBコンテンツの条件2:読みやすいこと

上で述べたように、WEBのデメリットは「読みにくさ」である。よほどWEBに慣れた手練でもないかぎり、クリックやスクロールを駆使してWEBコンテンツを細部まで読み込むのは大変だ。
だからこそ、紙媒体以上に大切なのが「読者への思いやり」なのである。WEBコンテンツを書くときには、「読みやすさ」「伝わりやすさ」に徹底的にこだわりたい。

ライティングで気をつけるべきポイントを4つ挙げてみよう。

  1. こまめに段落を分け、適度に行間をあける
  2. 段落ごとに最適な見出しをつけて分かりやすくする
  3. 箇条書き、図解を使って分かりやすくする
  4. 難しい言葉は簡単に言い換えられないか、常に考える

さらに、文字と背景のコントラストや、文字の太さ、大きさも大切な要素。これらのポイントを押さえるだけで、訪問者のサイト滞在時間は大幅に改善するだろう。

良質なWEBコンテンツの条件3:タイトルと中身の一致

良質なWEBコンテンツの条件3:タイトルと中身の一致

検索エンジンから流入してくる読者は、検索結果に表示されたタイトルとディスクリプション(検索結果でタイトルの下に表示されることが多い3行程度の説明文)をざっと見て、自分の探している情報が載っていそうなページを選んでいる。
だからこそ誰もが、タイトルを魅力的にして訪問者数を増やそうと考えるのだが、そこに落とし穴がある。

読者の目を引くためにタイトルを内容以上に大げさにしてしまうと、コンテンツの中身と一致しなくなり、訪問した読者をがっかりさせてしまうのだ。読者の役に立ち、満足させることによってサイトの評価を上げようとしているのに、これは満足度をマイナスにする愚行といえる。

こうした失敗を避けるためには、コンテンツ作りの最初のステップが肝心になる。初心者におすすめなのは、初めにタイトルを設定してしまう書き方。最初に対策キーワードをたっぷり盛り込んだタイトルを書き、それからそれに見合った内容を書き始めれば、タイトルと中身にズレが生じることはないはずだ。

タイトルを後回しにして自分の書きたい部分から書き始めてしまうと、読み手が求める情報ではなく、書き手が発信したい情報になりがちだ。いくら頑張って書いても、独りよがりのWEBコンテンツでは誰も見つけてくれず、サイト訪問にはつながらないことを覚えておこう。

役立つ情報が詰まったWEBコンテンツ作り

役立つ情報が詰まったWEBコンテンツ作り

読者はWEBコンテンツをお金を出して読みに来ているのではない。少しでも読みにくさを感じれば、1秒後には離脱してもっと分かりやすいサイトはないか探し始める。
そのシビアな競争に勝つためには、読者の視点を大切にライティングすることが必要だ。

WEBコンテンツづくりの担当者になったあなた、○本書くということをノルマにしていないだろうか。1本書いたところで、誰にも読んでもらえなかったら書いていないのと同じである。もしもそれが、やっつけ仕事で中身のない内容だったら、書かない方がマシなくらいである。
どうせ書くなら読み手から感謝されるような、貴重なノウハウの詰まったコンテンツを書こうではないか。

そんなノウハウ持ってないよ!という場合は、落ち着いて周囲を見渡してみよう。社内にはさまざまな分野のプロフェッショナルがいるはず。専門家から話を引き出して分かりやすくまとめれば、必ず読者が「ほお〜」と、うなってしまうほどのWEBコンテンツになるはずだ。

以上、ライティングの面から、読者に支持されるWEBコンテンツの作り方を解説した。加えて、SEOのノウハウも詳しく知りたい方は、こちらの↓コラムをどうぞ。

SEOの間違い:業者による有料リンクはリスクしかない

SEOの間違い:業者による有料リンクはリスクしかない

連日のようにWEB担当者にかかってくる営業電話。

「SEOを行えば、ホームページへのアクセスが何倍にもなります」

以前に「手を出してはいけない」と説明をしたはずのクライアントからも、相談を受けることがある。
仕方ない。人間は楽して結果を得たいと考える生き物なのだから。

しかし、SEO業者が行う外部からの有料リンクにによって掲載順位を上げようとする行為は、スポーツでいうドーピング、違反行為でしかないのだ。一時的には順位が上がりアクセスが増えたとしても、必ず「しっぺ返し」を食らうことになる。
「しっぺ返し」と柔らかく書いたのは、当社のクライアントへの配慮だ。配慮をしないでいいのなら、明確にドーピングレベルの違反行為だと断言したいほど、WEB担当者として「やってはいけない行為」なのだ。

Googleは有料リンクを認めておらず、そのようなリンクが張られているWEBサイトを検索データベースから排除するペナルティを課しているほどのことなのだ。

有料外部リンクを排除するとしたGoogleのアナウンスから久しく経つものの、いまだにクライアントから相談を受けるということは、まだ一般的な認識としては極めて低いステータスにあるということだ。このコラムでは、有料リンクがいけない理由、Googleを含めたすべての人が受け入れ、あなたのWEBサイトのためになるプロモーションについて言及する。

GoogleがSEO業者の有料リンクを認めない理由

SEO業者による有料リンクをGoogleが排除していることはすでに伝えた。ではなぜそのようなことを行うのだろうか。それはGoogleがコンテンツメーカーではないことによるものだ。

Googleは検索エンジンであって、独自のコンテンツを持たない。
世の中にあふれる途方もない数のコンテンツから、「あなたが探しているものは、これではないですか?」と候補を差し出すだけだ。

ということは、Googleがあなたに候補として差し出したコンテンツが使い物にならないものであったなら、あなたはSNSで「Google 使えねぇ」とつぶやく。そのつぶやきは瞬く間にネットを駆け巡り、使えない検索エンジンとしてネットから追放されかねない。

一方、SEO業者による有料リンクは、外部から多くリンクを張ることで検索順位を上げようというもの。
あなたは困りごとを解決しようとした際に、有料リンクによって順位が上がったWEBサイトで満足するだろうか。純粋に高評価を得て上位に掲示されたのではなく、たいした内容でもないのに金で買った評価で上位表示を得たサイトに。
あなたはおそらく何の解決策も見い出せず、何の感想も持たないまま別のリンクをたどるだけ。しかし、もし次々と使えないWEBサイトが出てきたらどうだろう?

苛立ちを覚えたあなたは、
「Google 使えねぇ」とTwitterでつぶやきたくなるに決まっている。

そうなのだ。
外部からのリンクだけによって掲載順位が上がったWEBサイトなど、あなたに何の解決策ももたらさないし、Googleの評価を下げるだけの「悪」なのだ。だからGoogleは検索エンジンとして有料リンクを認めず、徹底的に排除したいと考えているわけだ。

Googleが出したSEOに関する指針

GoogleはPageRankという思想をもとに、ページの評価(検索順位を決定するための指標)を行ってきた。PageRankとは、WEBサイトのページに対してランク付けしたようなもので、ランクの高いページは検索順位も高い。さらに、PageRankの高いページからリンクを張られているページも評価は高くなる。
簡単にいうと、「美人が推薦する美人」をたどっていくと、究極の美人に会えるのではないかという「美人数珠つなぎ(1983年から1985年まで関西ローカルのみで放送された深夜番組「TV-JACK」のコーナー。桂小枝が担当)」理論だ。

これを悪用するのが、SEO業者の有料リンクというわけである。
PageRankの高いWEBサイトを用意し、契約した客のWEBサイトにリンクを張る。するとGoogleは「○○サイトさんがリンクを張るぐらいだから、ここも優秀なサイトなんだろう」と評価を上げるため、検索順位が上がってしまう。
しかしこれを野放しにしておくと、Googleが行うページ評価が正当なものではなくなり、金を持っている者が勝つことになってしまう。これに対し、Googleは2009年有料リンクに関する公式なコメントをリリースしている。今ではリンクを張った側、受けた側のPageRankを下げることにしているのだ。


ウェブマスター向け公式ブログ「有料リンクについて(2009年2月18日)」


前述のように、Googleは自社が行うページの評価を正確なものとするために、あらゆるスパム行為を排除している。有料リンクもそのひとつで、SEO業者から買った有料リンクは何の意味も持たないし、逆にWEBサイトの評価を下げてしまう可能性さえある。

そうはいっても、天文学的数字のページが存在するネットの世界なのだから、Googleが見逃したり、何か抜け道があるんじゃないのか?

あなたはそう思うかもしれない。
しかし一般人が考えるような抜け道も、Googleはお見通しだ。相手はIQ200を超える頭脳の集まり。かなうわけがない。諦めるほうが得策だ。

悪徳SEO業者の巧みなやり口

「外部のWEBサイトからリンクが多く張られれば、それだけ支持を得られているとGoogleが判断するんです」
「運用実績のある確実な方法ですよ」

上手い話には裏があると考えてほしい。
そもそも金で買った1位など、あなたのWEBサイトに何の利益ももたらさない。課題を解決しようとする人は、あなたのWEBサイトに解決策がないことをすぐに見抜くからだ。

悪質なSEO業者は、あなたの想像以上に狡猾(こうかつ)だ。
結果が伴わなければ、お代はいただきませんと、「成功報酬」で契約する。
しかし彼らは契約後、何もしない。ただ検索順位をチェックするだけだ。

Googleのアルゴリズムの組み合わせで、それまで下位にあったWEBサイトが偶然上位に顔を出すことがある。彼らはそれを見逃さない。
「やりましたよ、○○で3位になりました!」

Googleのアルゴリズムの変化が偶然引き起こした検索上位の結果に対して、あなたは成功報酬をだまし取られることになるわけだ。ほとんど「オレオレ詐欺」の世界。多くのWEBマスターがまだ成功報酬型の悪質業者に騙され続けているのが現実だ。

正攻法のSEOとは

Googleは検索エンジンとしての生き残りをかけ、良質なコンテンツを検索者に差し出せるよう、上位表示アルゴリズムを日々進化させている。

正直なところ、少し前は検索結果に「なんじゃこれ?」というコンテンツが含まれていた。
しかし、外部の有料リンクが張られたコンテンツがGoogleのデータベースから消えつつあるいま、上位に表示されるWEBサイトは、ためになるものが多い。助けられた経験も数えきれない。以上から、ひとつの事実が分かる。

検索者にとって有意義なコンテンツだけが上位に表示され、アクセスを独占できる

筆者は、ネットを愛する者としてすべてのWEB担当者に伝えたい。
いいコンテンツを作ることが、アクセスを伸ばす近道であり、大きな利益をもたらす。

では、何がいいコンテンツなのか・・・。
そんなことは知らない。

それを知るには、思い浮かんだキーワードで検索した結果をチェックすることだ。それぞれのWEBサイトには、異なる視点で構成したコンテンツが存在している。上位に表示されているすべてのWEBサイトが、「なるほど」と感じられるコンテンツとなっているはずだ。

だから、
あなたがWEBサイトを上位表示するために行うべきは、あなたのコンテンツに

  • 上位のコンテンツの内容を凌駕するほどの内容を盛り込むこと
  • 下位とは異なる視点が備わっていること

正攻法のSEOが長く効果を得られる理由

すべての効果が長く続くわけではない。それは、検索順位は市場原理が働くからだ。
つまり実際の市場でも、あなたの会社が画期的な新商品をリリースしても、数カ月後には競合他社が似たような商品をぶつけてくる。独占的に売れていた新商品市場は、プレイヤーに魅力的な市場であればあるほど、混とんとした状態になるものだ。

検索順位も、競合他社があなたのコンテンツよりも検索者が有益と感じるコンテンツに改良すれば、表示順位が入れ替わる可能性はある。リアルでもバーチャルでも、しのぎを削る必要があるということだ。

ただ、リアルの市場で競合する他社すべてがネット戦略に注力しているわけではない。あなたが先陣を切って優れたコンテンツをリリースすれば、状況によっては長い間ネット上で業界の「リーディングエッジ」となれる可能性がある。
現在のマーケティングでは、「ネットで検索することから購買はスタートする」ことが認知されている。いちはやく優れたコンテンツでリードし、ユーザー候補の共感を得ることは、あなたの会社に大きな利益をもたらすことにつながるのだ。

SEOの基本:3ステップで読まれる記事タイトルに

SEOの基本:3ステップで読まれる記事タイトルに

あなたの書いた記事が読まれるためには、タイトルに力を注ぎ込むべきだ。
しかし、広告のキャッチコピーのように、読んだ人が唸るような気の利いた言葉を並べる必要はない。SEOキーワードを盛り込み、検索者が求めている情報があると伝われば、クリックされるものなのだ。

今回は、忙しい方やライター職ではない方に3ステップでできる、読まれる記事タイトルのつけ方を紹介する。
この記事で紹介する方法を使えば、タイトルを考えるのに時間をとられすぎて、ひとつのコンテンツも公開できずに時間だけが過ぎる、という事態がなくなるばかりか、ユーザーの知りたい情報があることをアピールしつつ、SEO的にも効果のあるタイトルが書けるようになる。

STEP1.SEOのためにキーワードを必ず入れる

SEOのためにキーワードを必ず入れる

まず、あなたの記事を読んでほしいターゲットが、検索に使いそうなキーワードを知ろう。兎にも角にもSEO施策からだ。
どれだけ優れた記事が書けても、タイトルに検索ワードが入っていなければ、ターゲットはあなたの記事と出会えない。永遠に読まれることがなくなってしまうのだ。

たとえばGoogleの場合、上位表示アルゴリズムが内容を精査し、検索順位を決定している。その際にとりわけ重要視されるのがタイトルなのだ。つまり、アルゴリズムにあなたが書いた記事の内容をわかってもらうには、主軸となるキーワードをタイトルに必ず入れなければならないということ。

あなたのサイトをすでに知っている、特定の人だけに読んでもらえればいい。というのならば、タイトルは自由につけても全く問題ない。しかし、あなたはWEBサイトにできるだけ多くのターゲットを集客したいと考えているのだから、そんなことはありえない。
たとえば、蕎麦屋がWEBサイトを使った集客を狙う場合。メニューや地図のような基本情報だけでなく、店長の蕎麦へのこだわりをコラムとして連載する、といったコンテンツマーケティングでのタイトルのつけ方について考えてみる。

よく見かけるのが、「海老」という短い単語ひとつだけのものや、「あけましておめでとうございます」といったもの。
すでにお店のサイトを知っている常連客が読めば、「美味い海老が入荷したのかな?天ぷら蕎麦食べたくなってきた」、「今年も食べに行くか」となるかもしれないが、サイトを知らない人がこれらの記事にたどり着くことはほぼないだろう。

美味しい蕎麦屋を探している蕎麦好きに記事を届けるためには、最低でも「蕎麦」というキーワードは欲しい。
また、「蕎麦」ひとつをキーワードにするのではなく、「通」というキーワードと組み合わせれば、蕎麦通になりたい人が訪れてくれることが予想できる。
WEBサイトからも集客を狙いたいのであれば、間違えても「大将の徒然日記その壱」といったタイトルは、避けるべきだ。

STEP1.5.キーワードのニーズを知る

キーワードのニーズを知る

SEOキーワードを選ぶと同時に、選んだキーワードにニーズがあるかどうかを調べる必要がある。
これだ、と決めたキーワードであっても、誰も検索していなかったり、検索数が極端に少なければ意味がないからだ。

そこで、検索ニーズを知るのに便利なツール「キーワードプランナー」を紹介する。
キーワードプランナーとは、Google Adwordというインターネット広告サービスの無料ツールである。広告を出稿しないかぎり、Adwordsへの登録自体も無料なので、ぜひ利用してみてほしい。

キーワードプランナーを使うと、月間検索ボリュームがわかる。つまり、狙ったキーワードにニーズがあるかどうかがわかるのだ。たとえば、「蕎麦」は2015年10月の時点で、14,800ある。ニーズとしては十分あることが確認できるのだ。

他にも、こんな使い方もできる。「ひとり暮らし」だと8,100だが、「一人暮らし」で検索すると90,500に跳ね上がるケース。ひらがなを使うか、漢字で表記するか、言葉選びで悩んだ際にも重宝する。

「蕎麦」キーワードプランナー検索結果のキャプチャ画像

なお、キーワードプランナーは、上記の画像のように関連キーワードも表示してくれるため、記事のテーマを見つける際にも役に立つ。

Google Adwords

STEP2.探している情報があることが伝わるタイトルをつける

探している情報があることが伝わるタイトルをつける

キーワードを入れただけでは、記事の中身は想像できない。クリックしてもらうためには、記事の内容がわかるタイトルをつける必要があるのだ。

引き続きSTEP1のたとえを使って説明する。
美味しい蕎麦を食べたい人に記事を読んでもらって、店主の人柄やこだわりを伝え、最終的には集客につなげたい。そこで、キーワードに「美味しい 蕎麦」を選んだとする。
だからといって、素直にキーワードだけを入れた「美味しい蕎麦」というタイトルをつけては、引きは強くならない。

なぜなら、「美味しい蕎麦」だけでは、美味しい蕎麦屋を紹介している記事なのか、美味しい蕎麦の作り方が載っている記事なのかまでは、当然わからないからだ。
改良の余地はあるが、とりあえず「美味しい蕎麦の作り方」というタイトルをつければ、少なくとも作り方が載っている記事だということは伝わる。

他にもたとえば、「蕎麦一筋40年の職人が教える、通な蕎麦の食べ方」。このタイトルであれば、素人が書いた記事ではないこと、および、食べ方について書いてあることが推測できる。40年のベテラン職人なら、普通の内容ではないのでは?などと想像は膨らむ一方だ。
キーワードが決まったら、あなたの記事内容がタイトルを読んだだけで、想像できるタイトルをつけよう。

STEP2.5.タイトルは26文字以内におさめる

タイトルは26文字以内におさめる

次のステップに移る前に知っておいてほしいことがある。それは、いくら記事の内容を的確に表現したタイトルであっても、検索結果一覧に表示されるタイトルの文字数は決まっているということだ。

Google検索の場合は、26文字以内におさめる必要がある。
決められた文字数をオーバーした場合は、途中で切られてしまうのだ。途切れることで意味が通じなくなれば台無しである。さらに、後ろにSEOキーワードをもってきていたら元も子もない。削れる箇所はないか確認して、削ろう。

たとえば、

  • 「~するための方法」→「~する方法」(△3字)
  • 「3つのテクニック」→「3つのテク」(△3字)
  • 「オリンピック」→「五輪」(△4字)
  • 「ワールドカップ」→「W杯」(△5字)

など。
言葉の省略については、新聞の見出しを参考にしよう。

極論を言えば日本語として間違っていても、意味が通じればOKだ。せっかく考えたタイトル。途切れさせずに表示させたい。

STEP3.タイトルに数字を入れ、具体的な印象に

タイトルに数字を入れ、具体的な印象に

タイトルに数字を入れ、具体的にすると説得力が増し、競合の記事よりもあなたの記事を優先的にクリックしてもらえるようになる。
すぐに求めている結果を得たい現代人は、数字からおよその文章量や、内容を予測したり、キーワード以外にも刺さる言葉が入っていないか確認したりして、とにかく自分に関係している情報だけを取り入れようとする傾向にあるからだ。

数字を入れる

「~3つの法則」、「3分でできる~」すぐ読める、すぐ使える、といった手軽さがわかる。
「~100選」、「~BEST20」情報量の多さが伝わる。たくさんの情報を比較したい読者の興味をひく。

具体的にしていく

たとえば、WEB担当になって日が浅い新人を読者ターゲットにして、基礎的なことを教える記事を書いたのなら、漠然と「WEB担当者へ。~」とつけるよりも、「WEB担当1年生でもすぐ使える~」や、「WEB担当初心者必見。~」と絞り込んだ方が断然ターゲットに届く。
まさしく自分のための記事だ、と思わせられたのなら、クリックされること間違いなしだ。

より興味を引き、拡散性もある凝ったタイトルのつけ方は女性誌に学べ

より興味を引き、拡散性もある凝ったタイトルのつけ方は女性誌に学べ

クリック率をさらに高めたい、もしくはTwitterなどのSNSで拡散される、凝ったタイトルをつけたいあなたのためにオススメの参考書がある。

ずばり、女性誌や週刊誌だ。
これら雑誌のコピーからは、学ぶことがひじょうに多い。どちらもWEBが登場する前から、いかに読者の目を引き、手にとってもらうかを考え、練られてきたものばかりだからだ。
特に女性誌のタイトルは、個性的かつ気になるキャッチコピーが多い。

「化粧ですっぴんを「作る」時がきた!(FRaU (フラウ) 2015年10月号 )」
「冬のいい女スタイルはコートから始めよう!(JJ(ジェイ・ジェイ)2015年12月号)」
など、コンビニや書店で見てもらえれば一目瞭然だが、女性誌のキャッチコピーには、行動を自然に促すような提案型が多い。

ただし、あくまで突飛な提案ではなく、心の奥では「言われてみたら、そうかも」、「わたしも思ってたのよ」と感じるところを狙っている。共感してしまうとつい手にとってしまうのだ。
取り入れると、「年越し美人になろう。食べてキレイになる蕎麦ダイエット」となる。

女性誌のコピーから、クリック率をさらに高める方法を知りたい方は、こちらの記事を参考にしてほしい。

女性誌の秀逸キャッチコピーから盗む!クリックさせるテクニック

女性誌のキャッチコピーから学ぶ、心をつかむ5つの術

WEBにおいて、タイトルは重要な要素だが、だからといって悩んでばかりいても始まらない。まずは、今回紹介した方法でタイトルをつけてみよう。慣れてくれば、案外スラスラと書けるようになるものだ。
自信がつき、タイトルでつまずくことがなくなったのなら、少し冒険もしてみる。ダメだと感じたら、修正すればいいのだから。

今日からできる、アクセス数がアップする9のテクニック

今日からできる、アクセス数がアップする9のテクニック

コラムの質や文章力を向上させる以外にも、アクセス数をアップさせられる方法がある。
実はユーザーに徹底配慮した、アクセスしやすく、読みやすい環境を整えるだけで、アクセス数を簡単にアップさせられる。Googleのアルゴリズムでさえ、ユーザビリティーやWEBサイトのレスポンスをチェックしており、検索順位の決定に影響しているのだ。

たとえば、トレンドとなっているコンテンツマーケティングを成功させるためには、ユーザーの望むコンテンツの提供、記事の質をあげることが肝心だ。しかしその前に、読者がストレスなくあなたの記事を読み進めてもらえる状況を作っておくことも、アクセス数をアップさせるための基本なのだ。

今回は、とても簡単にできるが意外と見落としがちな、アクセス数をアップさせる9つの方法を紹介する。あなたが作ったコンテンツを確実にターゲットに届け、コンバージョンにつなげるためにも、必ず取り組んでほしい。

1.アクセスしてもらうためのSEO施策

アクセスしてもらうためのSEO施策

兎にも角にもアクセスしてもらわないことには始まらない。アクセスしてもらうには、順位をあげるためのSEO施策と、ユーザーの求める情報が手に入ることを伝えるためのdescription作成が有効だ。

1-1.検索キーワードを含んだタイトルをつける

狙ったキーワードで上位に表示させたければ、キーワードを含んだタイトルをつけることは必須条件だ。
ネットを見ているとSEOに配慮されていない、煽り系の記事タイトルを見かけるが、これらはSNS系でバズられることを意識したものであり、あなたは真似をしてはいけない。キーワードを含まないタイトルでアクセス数を稼ぐには、サイトの知名度が必要だからだ。
まずはキーワードを含めつつ、ユーザーが求めている情報が、記事内にあることを確実に伝えられるタイトルをつけよう。

狙ったキーワードで検索上位に表示させる方法や、クリック率(CTR)を上げるためのタイトルとdescriptionの考え方について知りたい方は、以下の記事を参考にしてほしい。

SEOライティングのセオリー、7つの絶対ルール
SEOの基本:クリック率を上げ、見込み客を10倍に増やすコツ

1-2.クリックしたくなるdescriptionを作成する

検索一覧のタイトル直下に、120文字前後で表示されるdescription(モバイルは約50文字)。ユーザーは、タイトルとdescriptionをあわせて読み、求めている情報が載っているかを判断する。
記事を読めば、「あなたの求めている情報が確実に得られますよ」とわかるdescriptionを作成しよう。

クリック率を高めるdescription作成のテクニックついて詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてほしい。

SEOの基本:勝てるdescriptionの書き方と文字数

2.読みやすさは、アクセス数アップにつながる

読みやすさは、アクセス数アップにつながる

アクセス数をアップさせるためには、ユーザーにストレスを感じさせないサイトでなくてはいけない。目が疲れにくく、可読性の高い文字のサイズや色を使おう。

ユーザーの求める情報がわかりやすく書かれた、優れた記事であっても、一目見て読みにくいサイトであれば、一行も読まれずにすぐに離脱されてしまう。
一方、文字を読みやすくして滞在時間を長くしたり、スマホ対応によって操作性を向上させたり、といったユーザビリティーを考慮したWEBサイトは、SEO的にも効果的である。つまり、検索順位が上がり、アクセス数アップにつながるのだ。

2-1.読んでいて疲れにくい文字サイズを選ぶ

サイトのターゲットの年齢が若いからといっても、WEB上で小さな文字を追い続けるのは疲れるもの。文字のサイズは、大きくしておこう。

紙媒体に比べ、モニター上での視認率は約25%落ちると言われている。
WEB上の文字は一般に、16pxあると読みやすいとされているが、これも視認性を高めるための配慮からだ。なお、このコラムの本文も16pxである。

しかし、小さめの文字は可読性は下がりつつも、スマートな印象を与えるため、レイアウト重視の場合はこの限りではない。ただし、その場合も13px前後にとどめておきたい。
少なくとも、あなたが自身のサイトの記事を読んで、「読みにくい」、「疲れる」といった感想をいだくのなら、改善すべきだ。

2-2.文字色と背景色を似た色にしない

デザインを重視するあまり、読みにくい色を使っていないだろうか。背景と似た色の文字色は、読みにくいだけでなく、Googleからスパム扱いされる恐れもある。検索順次を下げる原因にもなるため即刻改善しよう。
デザインではなく、記事の中身で評価してもらうコラムでは、読みやすさに配慮して、白色に近い背景に黒色の文字が最適だ。

2-3.適度に段落で区切り、空白をいれる

WEBの読者は紙と違い、斜め読みしがちだ。そのため、改行のほとんどない記事は、たとえ言葉遣いが平易であっても、すぐに離脱されてしまう傾向にある。
情報を拾い読みしやすくするためにも、目安として3行~5行ごとに段落で区切り、1行空白を入れることをオススメする。

2-4.スマホ対応にする

「情報収集はスマホ」というのは通勤の際に、乗客を見渡せば一目瞭然。筆者は自宅でPCを殆んど立ち上げなくなった。あなたの記事がスマホから読まれていることは、大いにありえるのである。
スマホ対応すれば、文字の読みやすさだけでなく、操作性も向上する。そのため、ターゲットにスマホ使用者が多いのなら、スマホ対応は必須事項といえる。

また、2015年4月よりGoogleが「モバイルユーザビリティ」を、スマートフォンの検索結果の評価指標のひとつとして導入した。これにより、スマホ対応していれば、対策をしていないサイトよりも上位表示される可能性が上がり、アクセスアップにもつながる。

3.ファン獲得で、さらなるアクセス数アップを

ファン獲得で、さらなるアクセス数アップを

アクセス数をアップさせ、コンバージョンにつながる行動をとってもらうためには、あなたの会社のファンになってもらう必要がある。ひとつの記事を読んで満足させ、すぐに帰してしまうのは非常にもったいない。読んで終わりにしない仕掛けを用意しておこう。

関連記事や人気記事を表示させることで、内部リンクが増えるだけでなく、ユーザビリティーも向上。加えて、TwitterやFacebookによる拡散や、RSSによって被リンクが増加すれば、検索エンジンから評価され、アクセス数アップにつながる。

3-1.ソーシャルボタンを設置する

記事を読んで役に立ったら、お気に入り登録したくなったり、誰かに教えたくなったりするものだ。そんなときTwitterやFacebookなどのソーシャルボタンを設置しておけば、自然と使ってもらえる。
たとえ検索順位が低くとも、TwitterやFacebook経由で、拡散されればアクセス数は増えるのだ。

以下の4つのソーシャルボタンは、利用者が多く影響力が高いため、ぜひとも設置しておきたい。

  • Twitter
  • Facebook
  • はてなブックマーク
  • Google+

3-2.RSSを配信する

あなたの書いた記事を気に入ってくれたユーザーは、新たな記事の更新を知りたいと思う。そんなユーザーのために、RSSを配信すると親切である。また、外部で読み込まれたRSSのリンクは被リンクとなるため、SEO的にも効果的だ。

3-3.関連記事や人気記事を表示させる

関連記事や人気記事を表示させる

多くのユーザーにファンになってもらうためには、ひとつの記事だけではなく、あなたのサイトの他の記事を含めて有益だと思ってもらう必要がある。
そのためには、ユーザーが今閲覧している記事以外にも、あなたのサイトには、気に入ってもらえるコンテンツがあることを伝えなければならない。

記事の最後に関連記事を紹介したり、サイドバーで人気記事を表示させたりすることで、回遊率をあげ、あなたのサイト全体が役立つものであることを伝えよう。

ユーザーへの徹底した配慮が、アクセス数をアップさせる

ユーザーへの徹底した配慮が、アクセス数をアップさせる

今回の記事で紹介したアクセス数をアップさせる方法は、記事の質を向上させることに比べれば、簡単なものばかりだ。
しかし、記事執筆に力を入れているWEB担当者が、意外と見落としがちな点でもある。改めて、あなたが担当するWEBサイトをユーザーの視点で確かめてほしい。

コンテンツマーケティングを成功させるためには、ユーザーにストレスをかけない、あなたの配慮が必要不可欠だ。
確かに、コンテンツの質を上げ、更新頻度を増やすことも大切である。しかし、記事へのアクセスのしやすさ、文字の読みやすさ、といったユーザーの視点に立ったコンテンツ作りが、アクセス数の大幅アップにつながることも忘れてはならない。