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オウンドメディアで始める、ブランディング戦略

専門家としての知見を掲示すれば、オウンドメディアは成功する

オウンドメディアとは、企業が企画運営を担当する広報メディアのことであり、ウェブサイトはもちろん、ブログ、SNSなどを指します。ネット上ではユーザーにとって有意義なコンテンツが勝利するので、中小企業も大企業を凌駕することも十分にあり得ます。顧客層を拡大したい、狙ったターゲットにメッセージを伝えたいなら、すぐにでも始めるべきツールです。

当社もこのコラムのコンテンツを通じて、何社も新規顧客を獲得してきました。
顧客候補にとって、信頼を得るに足りる内容があれば、製品、サービスに対して引き合いが入ってくることを経験しているからこその考え方、方法論をお伝えしていきます。

オウンドメディアを運営するメリット

1.自社の考え方(価値観)を伝えられる

オウンドメディアを通じてコンテンツを追加していくことで、自社の価値観やストーリー、その分野に対する知見の広さ、実績などを伝えることができます。

たとえば、価値観。オウンドメディアを通じて、ダイレクトに製品・サービスの売り込みをしないほうがいい。ただし、その事業が生まれた背景、実現したい意義(価値観)を伝えることはやっておきたい。あなたの会社の価値観に共感してくれる顧客候補は、コーポレートサイトにある製品・サービスのコンテンツに興味を持ってくれるかもしれない。
その場合、次のようなステップを踏んで語っていくことをおすすめします。これは経営コンサルタントのサイモン・シネックがTEDのなかで提唱した理論で、人はWHY、HOW、WHATの順で話をすると説得されやすいというもの。

A.なぜ、その事業は生まれたのか(WHY)
B.ミッションを実現するために、どのような方法を採っているか(HOW)
C.結果生まれた製品・サービスは顧客にどのような価値をもたらすのか(WHAT)

ゴールデン・サークル理論(YouTube)


 

2.知見の広さを披露し、新規客を集める

その道の専門家集団である企業には、事業に関する幅広く深い知見が集まっています。その情報を知りたい人に向けて、ていねいに説明してあげることで、御社のステータスは上がります。しかも専門家集団ですから、いくらでも説くネタはあるはあずです。
とはいえ、オウンドメディア担当の悩みは、「何を取り上げたらいいか」でしょう。なぜ方向が定まらないか、なぜ筆が進まないのかといえば、聞きたいと考えている人に尋ねていないから。これまでの顧客とのコミュニケーションのなかで交わしたはずの話題を忘れているから。
当社のクライアントに製品サービスの説明文を求めても、興味をそそられる文面は出てこないのに、取材をするといくらでもネタを引き出せるのと同じです。ごく些細なことでもいいのです。必ずそれを求めている人はいるし、それによって御社の専門家としてのステータスは上がるのですから。


 

3.自社ならではの実績を伝え、共感を呼ぶ

たとえば、顧客との程よい距離感を大切にする接客業の場合。
店舗で日々起こる顧客とのコミュニケーションやエピソードを自社の理念に基づいたアレンジで伝えましょう。
サービス業にとって、顧客とのコミュニケーションの質は、生命線ともいうべきものであり、顧客側にも心地よいもてなしをしてくれる店を探しているセグメントが一定数存在します。この関係を取り持ってくれるのが自社運営の嘘偽りのないオウンドメディア。そのサービスを経験したいと思う顧客候補が店のドアを開いてくれるようになります。


 

4.顧客を選べるようになる

自社が得意とする分野に興味を持ってくれる顧客を開拓したいと考えているなら、その分野に関するコンテンツを深く発信していくべきです。これまで見てきたように、業界の一般的な話題ではなく、狭くても自社の得意な部分のコンテンツを発信していくことで、そこに興味を持つ顧客候補がオウンドメディアに集まります。

つまり、オウンドメディアは新規客を選別する集客装置でもあるのです。

当社であれば、ブランデイング、SEO、コピーライティング、WordPressを用いたシステム構築といった分野のコラムを数多く発信していますので、この分野に対する引き合いが集まります。WEB企画制作が主たる事業となっていますが、オウンドメディアで発信している分野を集中させているので、そうなるわけです。それでも、その戦略は成功していると考えています。それが当社の得意分野ですから、受注率も高くなります。


 

5.SEO効果も絶大

Googleは、検索結果の上位表示の条件として「検索者のためになる」こと、「スペシャリストとしての知見」を挙げています。これまで述べてきたように、自社の専門知識や実績をオウンドメディアに蓄積していけば、Googleの評価は必ず上がります。それは自社サイトへの集客へとつながり、まだ見ぬ顧客へのアプローチに強力に貢献してくれるようになります。


 

オウンドメデイアでブランディングを推進

コーポレートサイトのリニューアルを検討されている担当者で、「それならフレイバーズだ」と思ってくれる方は残念ながら一人もいません(既存のクライアントは別)。世の中の同業者も同じ状況にあります。ではなぜ、当社は生き残れているのでしょうか。

コンペで偶然気に入ってもらえた、見積もりが安かった、担当者の食い合わせが悪かった・・・

そんなはずはありません。
自社の優位性をきちんと説明し、そのポイントが担当者の望むものと合致していたからです。ブランディングで策定するブランドアイデンティティを打ち出し、コンペの要件にフィットさせてきたことが理由だと考えています。

知名度の低い中小企業であっても、ブランディング戦略に即したオウンドメディアを運営することで、自社の独自性や魅力を振り返り、伝えることができます。顧客からの共感を集め、ロイヤルティを高める。ブランディング戦略の中核に、オウンドメディアを活用することで、顧客とのコミュニケーションを強化、また顧客候補とのコミュニケーションを行うことになります。コラムやSNSを通じて、顧客との対話を行うことで、顧客のニーズや要望を把握しやすくもなります。より顧客中心のサービス提供にもつながるでしょう。

これらの結果を社内で共有すれば、社員レベルでも顧客への理解が深まることもオウンドメディアを運営するメリットのひとつです。社内外でブランディングの効果を発揮するオウンドメディアは、会社の規模を問わず活用できるツール。ぜひ、社内でも導入の検討、運営の改善を行ってください。

コラム「オウンドメディア」

オウンドメディアとSEO、5つの即効テク

今スグ効果のオウンドメディアとSEO

Googleだけでも大きな検索ボリューム(2023年11月時点で18,100件/月)を誇るキーワード「オウンドメディア」。
オウンドメディアとSEOの間には、密接な関係がある。筆者の主張は、検索ユーザーのためになる記事(○○○を探しているなら、これだけは押さえておくべき、的な記事)を書けば、共感を呼び、SNSでバズられるし、ナチュラルリンクも多く張ってもらえる。たとえプチバブルが去ったとしても、悩みを抱える検索ユーザーたちに響くコンテンツとして長く影響を与え続けられる、というものだ。

さらに、その記事がトリガーとなって、お問い合わせや資料請求、見積もり依頼などにコンバージョンするように設計しておけば完璧。そしてさらに、渾身の力を注いで執筆したあなたの記事から実際のビジネスに発展する引き合いを得ることができれば、WEB担当者冥利に尽きる。

この記事では、オウンドメディアにSEOの視点を組み込む方法を明かし、コンバージョンに結びつけるテクニックを紹介する。

オウンドメディア:ユーザー視点への大転換を

オウンドメディアを始める準備

自社サイトでオウンドメディアを始める前に、あなたが肝に銘じておくべきは、自社が発信したい情報を提示することではなく、ユーザーから望まれるコンテンツを創り出すことだ。製品・サービスに関する情報を一方的に公開しても、ユーザーのニーズがないのだから、集客にはつながらない。

ものづくりをしている企業やサービスを提供している企業は、顧客に情報を提供しようとするとき、どうしても「ウチの製品は」「ウチのサービスは」となってしまう。そこに顧客が「こう望んでいるからできた製品、サービス」という確固たるマーケティング結果があって、そのニーズを中心にストーリーを展開するのであれば問題ないが、「ウチ中心」に製品やサービスを見てしまうことが多いのだ。

検索ユーザーの悩みや課題に応え、コンバージョンに結び付けるためには、その悩みや課題がどういったものなのかをリサーチすることから始めよう。
基本的に製品やサービスはニーズを満たすために生まれるもので、開発担当者のエゴや思いつきで作られるものではないはずだ。開発者が「こういうものを創りたい」と願う気持ちは、何らかのニーズや一ユーザーとしての視点、明確な目標があってこそ多額のコストと労力、時間をかけて誕生したものであるはずなのだ。

コンテンツも同じ。
できあがってきた製品やサービスを市場で目立たせることがマーケティング担当者の仕事であり、ここで手を抜いてしまうと画期的な製品やサービスも、それによって解決されるはずの悩みや課題を持った人たちの目に触れる機会を失ってしまう。

あなたが担当する製品やサービスをオウンドメディアを使って紹介する前に、まず考えておかないといけないのが「購買プロセス」だ。

1.検索ユーザーの購買プロセスに対する成熟段階を意識する

検索ユーザーの購買プロセスに対する成熟段階を意識

ユーザーは、いくつかのプロセスを経ながら製品・サービスの購入に至る。
自社の製品・サービスを購入してもらううえで、どのようなプロセスをたどっていることが多いのか。WEBサイトはそのプロセスのなかで、どの部分にあたるのかを知っておくこと。自社のWEBサイトでオウンドメディアを展開する際に必要なのは、ここだ。

下記のプロセスが一般的だが、製品・サービスによっては多少異なるものもある。

  1. 製品・サービスや該当機能の認知
  2. 興味関心
  3. 価値認識、購入検討
  4. 製品・サービスの購入
  5. リピート購入
  6. 製品・サービスや提供者に対するファン化

購入に至る前に、あなたは顧客候補に相当量の情報を提供しなければいけない、その情報が他社に渡ることが許されないといった制約がかかった状態で、購入する気満々の検索ユーザーを想定したコンテンツを展開しても成果には結びつかない。

たとえば、購入する製品・サービスの大枠が決まっても、契約前に細かな仕様を詰めなければいけないようなビジネスモデルだと、すぐにでも購入したいという引き合いが入ることは100%ありえない。
オウンドメディアをそういった製品やサービスで展開するなら、その製品・サービスを選ぶことによって得られるベネフィットや将来像を顧客候補の頭に描かせることで、顧客候補が次のステップに向かいやすい状態をつくることの方が大切だ。そのために必要なコンテンツを多くの角度から提供していくことこそが、オウンドメディアのキモなのだ。

さらに、オウンドメディアは集客することが目的ではない。訪問者に何らかのアクションをとってもらうための仕掛けを施し、コンバージョンに結びつけることもあらかじめ検討しておくべき要素だ。

2.コンバージョンに結びつける設計図を用意しよう

コンバージョンに結びつける設計図を用意

「ウチの製品を買ってくれる人は、まず上司に打診することから始まるな」
たったいま、あなたはWEBサイトのゴールについて、非常に重要な独り言をつぶやいた。

この場合、WEBサイトの目標は、「担当者の上司を納得させられるだけの視点を持った資料を提供すること、またはそのサポート」となる。

あなたの会社の製品を選択肢のひとつに残すWEBサイトのコンテンツ設計はこうだ。

おそらく購買プロセス1.製品・サービスや該当機能の認知は済んでいるとして、

  • (ツカミ)担当者レベルでの課題解決:興味関心
  • (本題)信頼性、思想、実績:価値認識
  • (落とし込み)上司を納得させるだけの経営的視点を持つ説明資料:購入検討

ツカミは、製品にまつわる新たなコンテンツで展開できそうだ。信頼性や製品やビジネスに関する思想は会社情報、実績は事例集や製品情報といった既存コンテンツで賄える。

初期コンタクト~担当者コンタクトへのストーリーはこうだ。

  1. 悩みや課題を抱えた検索ユーザーの欲求を満たすコンテンツを差し出し、課題解決の糸口を見せる。
  2. なぜ課題解決に向けた活動をしているのかを説明する。
  3. 興味を持った検索ユーザーは、会社情報や製品情報をチェックする。
  4. 総合的な課題解決策をまとめたダウンロード資料でコンタクトを誘う。
  5. リード情報(具体的な問い合わせ情報)をくれた訪問者にステップメールを送付する。

これまでの準備が整ったところで、集客のためのSEOキーワード選びについて考えてみよう。

3.SEOを意識したキーワード選び

SEOを意識したキーワード選び

SEOキーワードを選択する際に、ぜひ積極的に活用してほしいツールがある。Googleアドワーズ内の、「キーワードプランナー」だ。

キーワードプランナーは4種類の方法で、広告出稿のためのキーワード選びをアドバイスしてくれるツールだが、手っ取り早くSEOキーワードを探したい人のために、裏ワザをお教えしよう。

キーワードプランナーを開くと、4つの方法で対策キーワードを探し出せる。そのなかで上から2つめの「フレーズ、ウェブサイト、カテゴリを使用してキーワードを検索」を開く。
入力ボックスのひとつ、「ランディング ページ」を使う。

これは、いわゆるランディングページ、検索ユーザーに検索してほしいページの内容をGoogleが吟味して、このページにはこういうキーワードが適切ではないかと教えてくれるものだ。これを応用して、ライバルサイトが取り込んでいるユーザーが検索したキーワードを調べてしまうのだ。

やり方は簡単。
ライバルサイトの対象とするページのURLを「ランディング ページ」の入力ボックスに記入するだけ。そうすると、Googleはライバルサイトが持っているコンテンツの内容から判断して、対象とすべきキーワードを教えてくれる。このツールを利用すれば、競合他社の担当者さえ気づいていないお宝キーワードにめぐり合えるかもしれない。

表示されたキーワードをダウンロードして、前述の自社製品・サービスの購買プロセスに合うと思われるキーワードをピックアップする。
そのキーワードに応じたコンテンツを作りこんでいけば、今まではあなたのサイトを訪問することがなかった新たなユーザー候補が来てくれるかもしれない。

その他にもSEOキーワードを選定する方法やコンテンツの作成方法について、別コラムで詳しく紹介しているので、これらの記事も参考にしてほしい。

誰でもできる、集客コンテンツを作るSEO7つの手順
ロングテールSEOで、集客+CVRアップを図る5つの秘策

4.シェアされやすいコンテンツを知る

シェアされやすいコンテンツを知る

あなたが取り組もうとしている記事のテーマについて、バズられやすいコンテンツとはどういったものなのかを知ることも大切だ。FAQサイトやキュレーションサイトを見て回ろう。

もちろん、バズられることが最終目的ではないので、そのテーマに対する人気がなかったとしても、テーマ自体をボツにするといったことはしないようにしよう。バズられることが目標になってしまうと、とんでもない方向を目指すことになり、自社コンテンツとしてアリだったのかということにもなりかねない。

オウンドメディアを行う本来の目的は、あなたが営業部門やサービス部門から聞いたお得意様の悩みや自らの体験をもとに、きっと世の中に同じような悩みや課題を持つ人たちがいて、その役に立ちたいという熱い使命感でテーマを決めたはずだ。そのモチベーションに基づいて作られたコンテンツは、必ず誰かの役に立つ。

FAQサイトやキューレーションサイトで、キーワード検索を行う。
検索結果から、あなたが考えていたテーマに近いものの閲覧数をチェックしよう。人気の高いものを読み込むと、テーマの扱い方や視点、イメージしていなかった主張が見えてくるはずだ。

世の中の人は、そういった記事を好んでチェックしていることが、おおまかにでも理解できる。

Naverまとめ
nanapi
YAHOO!知恵袋
はてなブックマーク

5.SEOの決め手は、ユーザーの心をつかむこと

SEOの決め手は、ユーザーの心をつかむこと

Googleの上位表示アルゴリズムの進化で、SEOの内部対策、外部対策が検索結果ランキングに与える影響は少なくなってきた。キーワードを詰め込まなくても、内容さえ良ければ上位表示も可能なほど内部対策も以前より重要度は低くなってきている。

要は、ユーザーニーズを捉え、それに応じたコンテンツを提供することで、上位表示は果たせると考えてもいいぐらいなのだ。

あなたの記事に出会って、人生さえ変わってしまったという人がいたらどうだろう?

我々の記事を読んで求人に応募してきた若者のなかには、「こんな記事を書く人たちと一緒に仕事をしたい」と言ってくれる人も増えてきた。明らかにWEB制作コラムを始める前と後では、応募してくれる人の質が変わってきたのだ。

自分の考えていることや製品・サービスが持つ魅力をストレートに、正確に、相手が理解できるように伝えることは難しいものだ。
すぐにできるようになるものでもないが、その域に到達できるように努力しなければ何も変わらないし、もし現時点で思うような結果が出せていなくても、何度でもトライすればいいのだ。言葉を変え、内容を変えながら、何度も記事を重ねていくことで、あなたがその情報を知って欲しいと考えているその人に伝わるまで粘り強く続けることでしか理想には近づかない。

繰り返しチャレンジすることで、必ずいつかあなたの記事は高い評価を得られるようになるはずだ。

オウンドメディアにWordPressが最強な理由

オウンドメディアには、WordPressが最強な理由

オウンドメディアを行うのに相性がいいプラットフォームは、WordPressだ。

最大の理由は、WEBサイトの24%がWordPressで作られているという、圧倒的な数の論理。そうなればGoogleだって無視はできない。世界一のプラットフォームに乗ったコンテンツを上手く解析する方法を開発しているはずなのだ。

当社でももちろん、「WEB制作コラム」を執筆するにあたり、WordPressをプラットフォームに採用している。最近ではメールマガジンやアクセス解析、企業情報などを掲示できる統合的なプラットフォームも登場しており、オウンドメディアの運営をサポートしてくれる高い機能を備えている。しかし、最初から箱だけを高機能にしてはいけない。オウンドメディアを成功させる要諦は、内容なのだから。

この記事では、オウンドメディアをスタートさせようとする方に、WordPressをプラットフォームとして選択する理由をご紹介していく。

プラットフォームにWordPressが最適な理由

プラットフォームにWordPressが最適な理由

オウンドメディアを運営するのであれば、WordPressはプラットフォームとして最適だ。数年前に日本ではMovable Typeがもてはやされたが、現在形勢が逆転してしまっているのもWEBサイトを運用するうえで有利な点が多くあるからだ。

1.オープンソースで無料のCMS

基本システムは無料でダウンロードでき、サーバーの仕様が合えば、インストール可能だ。予算はないが、志は高いユーザーには非常にありがたい。限られた予算のなかで、ある程度のカスタマイズを施さないとその後に影響する。制作予算のなかで基本システムが占める割合が「ゼロ」というのは完璧だ。

2.SEO的な仕様が組み込まれており、特別なチューニングをしなくても機能する

個人ブログをMovable Typeで運用していたユーザーが、WordPressに乗り換えただけでアクセス数が倍になったという。そのブログでは、なぜそうなったのかの具体的な分析までには至っていなかったが、同じアメリカ生まれでGoogleの表示アルゴリズムと相性がいいのか、WordPressがそのあたりのところまで緻密に設計されているのかは不明だ。
ただ、筆者も個人的にWordPressをプラットフォームにすることの安心感は実感している。

3.豊富なプラグインソフトがあり、カスタマイズが比較的容易

豊富なプラグインソフトがあり、カスタマイズが比較的容易

WordPressは世界的に圧倒的なシェアを持つオープンソースのCMSなので、今もどこかで誰かがかゆいところに手が届くプラグインソフトを開発してくれている。当社のWordPressに関するコラムでもたびたび紹介しているが、そのプラグインを組み合わせることで開発コストが大幅に削減し、クオリティの高いシステム構築ができている。

システム担当いわく、システムの仕様を固める際に「WordPressなら、こうできるな」とイメージできるのだそうだ。これは、システム開発者だけのメリットではなく、クライアント側にとってもWordPressを選択する大きな利点だ。

4.リアルタイムで更新が反映される

WordPressの特長というよりは、CMSを使う利点といってもいいかもしれない。ただし、前述のMovable Typeはコンテンツを追加する際に静的なHTMLで書き出さなければならないので、リアルタイムとはいえない。当社も10年ほど前に1度だけMovable Typeを使ったことがあるが、この書き出しの面倒さに閉口し、それ以来WordPress派だ。

追加、更新した内容が即反映されることのメリットは大きい。すぐに内容をチェックできるし、何より運営に要する時間が削減できる。更新してすぐにサイトマップを書き出し、Search Consoleに登録すれば、3分後にはSEOの結果が確認できるのだから。

5.データベース化されており、サーバーの移転も可能

WordPressはデータベースにMySQLを利用している。WordPressで運用しているサイトに関してのみだが、すべてのデータをMySQLに格納しているので、データベースのダンプファイルさえとれれば、スペックの高いサーバーへ移転することも可能だ。レンタルサーバーでWEBサイトを運用している方にとっては、容量やCPU、メモリなどスペックの低いものから大きなアクセスも軽くいなせるレンタルサーバーへ乗り換えることはSEO的にも有利になる。
このようなときに、データベース化されていることは大きなメリットだ。

世界一のシェアを持つがゆえのセキュリティ対策も怠るなかれ

世界一のシェアを持つがゆえのセキュリティ対策も怠るなかれ

人気者には人気者の苦労がある。WordPressは世界的に大きなシェアを持っているだけに、ハッカーからの攻撃リスクもある。ただ、彼らの手法はほとんどがログイン画面にアタックをかけて、ログインIDとパスワードを入手し、コンテンツにウィルスなどを埋め込んでしまうといったものだ。

このリスクを回避するためには、デフォルトで設定されているログインページのURLを変えてしまえばいい。この方法は当社の記事「WordPressへのログインアタックを一発で撃退するプラグイン」で紹介しているので、ぜひ読んでおいてほしい。

WordPressへのログインアタックを一発で撃退するプラグイン

WordPressをすぐ体験したい人には、WordPress.com

WordPressをすぐ体験したい人には、WordPress.com

WordPressがオウンドメディアのプラットフォームに最強だという理由は理解いただいたと思うが、自社のサーバーで運用しないとダメだというわけではない。WordPress.comを利用すれば、無料ですばやく使い勝手をチェックできる。もちろん、そのまま使い続けることも可能だ。

無料のプラットフォームを使っても十分に集客はできるが、サービスが停止されてしまうと、無料であるがゆえにどうすることもできなくなってしまう。これを踏まえたうえでWordPress.comを試してほしい。

WordPress.com

WordPressを無料で利用できるサービスだ。日本語にカスタマイズされているので理解しやすいし、とりあえず試してみようという方にはベストな選択かもしれない。独自ドメインも利用できる。ガイドにあるように、ネット上にあるサイトの24%がWordPressで構築されているということも驚きだ。

年間US$99のプレミアムプランに移行すると、フリー版の3GBの容量が13GBに。独自ドメインが使え、広告表示もなくなる。企業がコンテンツマーケティングをスタートするには十分なスペックだ。もちろん、ユーザーへのサービスを向上させたり、データを守るために自前のサーバーにコンテンツをエクスポートすることもできる。

WordPressではじめるオウンドメディア

WordPressではじめるオウンドメディア

記事全編を通じて、WordPress礼賛みたいなことになってしまったが、ほんとうにそうなのだから仕方ない。WordPressはそれほど魅力的で、可能性のあるCMSプラットフォームなのだ。

世界じゅうに多くの利用者がいて、便利なプラグインソフトを開発してくれているファンがいる。筆者のように、WordPressの利用方法を熱く語る者もいる。あなたがオウンドメディアを始めるのに、最初からこれほど環境が整ったプラットフォームがあるだろうか。

ぜひあなたも、WordPressを上手く活用してオリジナルのコンテンツをリリースし、多くのファンを獲得して欲しい。

オウンドメディアで他社の先を行く、4つの基本

後光がさす神殿

ユーザーの視点に立ったコンテンツを提供することで集客につなげるという、注目の新たなマーケティング手法「コンテンツマーケティング」。その器となる、「オウンドメディア」もよく耳にするようになってきた。

しかし、誰もが同じようなことを始めると、どう差別化していけばいいのだろう?

この記事では、まだコンテンツマーケティングを始めたばかりだったり、手を付けるべきか思い悩んでいる方に、誰よりもいち早く優位性を確立するための対策をご紹介する。

オウンドメディアとは?

マーケティング、ソーシャル、メディア・・・

最初に、オウンドメディアの意味について簡単にご紹介しておこう。

オウンドメディアとは、文字通り自社が所有しているメディアのこと。広い意味でいえば、自社サイトはすべてオウンドメディアとなる。

WEBサイト上で、顧客や顧客候補にむけてスタッフブログやオンラインセミナー、専門家コラム、ソリューション事例などのコンテンツを公開することで継続的に情報発信を行い、訪問者とのダイレクトなコミュニケーションを図るためのツールといってもいい。

顧客や顧客候補と直接つながろうというメディアであり、企業にとっては非常に大きな役割を担うものといえるだろう。

企業サイドのジレンマ

これまで企業は、マスメディアに大量かつ莫大な宣伝予算をかけてきた。しかし、広告費は削減傾向にあり、効果は最大値を求められる。さらに、マスメディアによる「誰にでもいいから、とにかく広げよ」といった強引な方法論に大きなムダを感じているのだ。

そこでインターネット経由で自社商品に興味を持つ顧客候補を「個客」として扱うことができ、自社の思うようにコンテンツを組むことができる「オウンドメディア」にスポットがあたるようになったのだ。

さらに都合がいいのは、情報の発信量に制限がないということだ。TVCMには時間制限がある。紙媒体には文字数制限やスペースの制限がある。しかし、自社媒体であるオウンドメディアには制限など存在しない。取り組み方次第では、マスを上回る効果が得られる。しかも継続的に。

ユーザーを引き込むための魅力的なコンテンツさえあれば、いくらでもコンタクトができる。自社内に蓄積している知恵を掘り起こし、顧客に理解しやすいようにまとめれば、向こうから自社に近づいてもらえるようになる。

オウンドメディア戦略は、ロングテール戦略

顧客を「個客」と認識すればするほど、価値観は多様化し、いわゆるロングテール理論に近くなる。しかし、マスメディアを使った宣伝活動では落としていたかもしれないロングテールまでカバーすることで、より宣伝活動の効果「量」を上げようとするものでもある。

スタッフブログで顧客とのコミュニケーションを介した自社の持つ多種多様なノウハウを公開したり、オンラインセミナーや専門家コラムでは細かなニーズに対応した専門性の高い情報で顧客候補の課題を解決、ソリューション事例では実際に現場で起こる課題を解決している様子や自社製品やサービスを交えて具体的な内容を示す。

こういった具体例を明らかにすることで、多くのキーワードが蓄積されていく。これがロングテールなニーズに結びつき、次第に大きなアクセスを誘い込んでいくわけだ。

ロングテールをカバーすることは、これまで一方的だったマスメディアによる宣伝活動を双方向に変えられる可能性もある。
それには、後述するようにターゲットユーザーにオウンドメディアで発信する情報に満足してもらうことが最優先課題だ。

1.訪問者に「良かった」と感じてもらってこその、オウンドメディア

金色のまねき猫

コンテンツマーケティングに代表されるように継続的に情報発信を行うことで、自社サイトに集客し、最終的にはブランドや商品のアピールにつなげたい。それは、オウンドメディアを運営する企業のほとんどが目指すところだ。

ユーザー視点に立ったコンテンツといいながらも、ビジネス目的みえみえのWEBサイトに興ざめしたことがあるだろう。
ブランドや商品のアピールばかりを意識し過ぎると、ユーザーに役立つメディアとしての本来の使命(オウンドメディアをスタートさせたきっかけは、ユーザーに喜んでもらえる、感覚を共有するために情報発信を行うためだったはず)を忘れがちになってしまう。

あらゆるものが媒体化し、どこを見ても企業からのメッセージ、宣伝コピーが目に入ってくる状況に多くの人が辟易としている。そのようななかで、回りくどいかもしれないが、直接的にPRするのではなく、該当する商品やサービスにまつわるノウハウを提供することで間接的に自社が持つ蓄積情報の奥深さ、視点の確かさを表現することで信頼性を高めていく。それがブランド強化につながっていく・・・というしくみがコンテンツマーケティングの本来の姿。
そしてこれらのコンテンツを公開する場所がオウンドメディアであったはず。

あくまでもユーザーのためになる情報や何らかの行動を示唆してくれるなど、読者が「読んで良かった」「助かった」と思える情報を提供できてこそ、オウンドメディアとしての使命を果たせる。

2.ターゲットの根底にある心理を満たせば、集客につながる

ダーツの矢が中心に集中

いいコンテンツは、一人歩きする力を持っている。
あなたの会社の運営するオウンドメディアで記事を読んだ人が、思わず誰かに教えたくなったり、ブックマークしたくなったり、SNSでシェアされたりと、コンテンツが勝手に拡散していくことになることがあるからだ。

しかし、コンテンツが拡散されていくためには、ユーザーが「これはすごい」「ためになる」「面白い」と誰かに伝えたくなるほどの高いクオリティがないと始まらない。

企業のオウンドメディアで発信する情報としては、商品に関連するノウハウ提供がもっとも取り組みやすいものになる。商品を開発したり、販売するなかで蓄積した経験値や研究成果ほどユーザーのためになることはないし、それを知ったユーザーは情報提供者の奥深さに感心する。

ただし、同じような記事がすでにある場合には、それに勝る情報提供が必要となる。ノウハウ集にさらに磨きをかけるのは、サービス精神。普通の情報に人々は関心を示さないし、その薄っぺらさ、やる気のなさに愛想さえつかされてしまうだろう。

たとえば、「のし紙」について紹介するとしよう。のし紙の種類や用途について説明するのは一般的。そこにもう一歩踏み込んだ内容を加えてみよう。

  • お祝い事とお悔やみごとの違いで気をつけるポイントは?
  • 包装紙の外側と内側に巻くとどんな違いがあるのか?・・・など。

のし紙について調べている人は、当たり前ながらのし紙について多くを知らない人であり、常識的なマナーをおさえておきたい、という気持ちがある。

彼らが知りたいことの本質は、単なるのし紙の書き方だけでなく、失礼のないように振る舞いたいということ。彼らの欲求の核心的な部分を満たしてあげることで、満足度はグッと高くなる。

3.スピーディに情報を発信できる仕組みづくりを

ボブスレーチームの奮闘に観客も興奮

クオリティが第一のコンテンツマーケティングだが、同時にコンテンツの量についても求められる。「筋トレ」と評する向きもあるほどだ。

最低限1週間に1度は更新したい。定期的にある程度の文字量で執筆し、同時にクオリティも維持する。そのためには、記事を作り出すための「仕組みづくり」が必要だ。

チームを組み、編集会議を開く

ターゲットとするユーザーが、今どんなことに興味をもっているのか、そこに自社が伝えたい情報を滑り込ませることができるか。常に広い視点で情報収集をしながら、目的にあった内容を詰めていく。そのためには、個人の視点よりも複数で意見を交えるほうが、より客観的な視点が得られやすい。オウンドメディアというからには、記事のクオリティを同じようなレベルで保つことも求められるのだ。

記事のプロトタイプを作る

よほど書き慣れた人でない限り、一から文章を書き出すには時間がかかる。量産するためには、ある程度スムーズに話の組み立てができるようなフォーマットが必要だ。
人気のオウンドメディアを見てみると、原稿の書き方にはいくつかのパターンがあることが分かる。

(1) 問題解決型

顧客の疑問に解決を

何かの課題を抱えている人のために、解決策を提供するというもの。

たとえば、「プレゼン下手を解決するための7つのポイント」や「春から一人暮らしを始める人必見、ワンルームのおしゃれな収納方法」などなど。
記事のフォーマットとしては、以下のような展開が多い。

  • イントロダクション
  • 解決策(箇条書きでいくつかのポイントを紹介)
  • まとめ、結論

その場合、タイトルに「プレゼン下手を解決するための」や「一人暮らしを始める人の」と、ターゲットを明確にしてあげることも大切。対象ユーザーの幅は狭くなっても、本当に知りたい人の目に届きやすくなる。また、解決策の内容はできるだけ具体的に、即実践できるような内容を紹介することも忘れてはいけない。

(2) ストーリー型

開かれた古い本に枯れたバラの花

しっかりと読ませるコンテンツに多いが、ここで重要なのは、論理的なストーリー展開になっているかどうかだ。「読んでみたが、結局何が言いたいのか分からない」では意味がない。

記事のフォーマットとして一般的に言われているのは、空 → 雨 → 傘(空を見たら、雨が降っていたので、傘をさした)というストーリー展開。
物語の基本パターンである起承転結は、読み物としては正解だが、オウンドメディアのコンテンツとして使うのは難しいかもしれない。

というのは、ネットで検索して何かの情報を得たい人が全文をじっくり読むケースは少ないからだ。斜め読みしても内容が掴めるように、サブタイトルで区切ったり、結論を前で提示するといった工夫が必要だ。

(3) キュレーション型

花の絵が描かれた、たくさんのカップ

他のWEBサイトなどで紹介されている情報を見つけてきて紹介するパターン。

たとえば、「おいしく食べて健康になれる、レシピサイト10選!」といったもの。
この場合、紹介する元ネタに信頼性があり、納得してもらえるセンスのある情報であるかが鍵になる。キュレーション型コンテンツを作る際には、個人の意見に偏らずに他のスタッフの意見も参考にしよう。

(4) 調査結果型

虫眼鏡で探す

たとえば、自社で行ったアンケートの結果報告。実際に現場を訪れて調べた状況報告など。

企画書や報告書を作る際に、使える調査結果がないか?と調べることは珍しくないはず。オフィスに空気清浄機の導入を申請したいとき、「空気清浄機を導入した100社に聞いた、導入して良かったこと」といった調査結果があると担当者は喜んで流用してくれるだろう。

この場合気をつけなくてはいけないのは、信憑性とデータのまとめ方。調査結果は、直感的に理解できるようにポイントをまとめておこう。インフォグラフィックのように、統計値やグラフを分かりやすくデザイン化したものもシェアされやすいので、おすすめだ。

4.企業文化やポリシーを表現しよう

議会で演説する議員

オウンドメディアの存在意義は、「オウンド」にある。既存のマスメディアでは得られない発想や、専門家としてのノウハウや意見など、ある分野で実績を重ねてきた企業だからこそ発信できるコンテンツに価値があるからだ。

  • スターバックスに伝わる、初めてのお客さまとの会話テクニック
  • ユニクロ社員が教える、普通っぽいのに人目を惹く着こなし術

お客さまとのコミュニケーションに重きを置いているスターバックスが教えてくれるなら、ちょっと読んでみたくなるだろう。企業が長年培ってきたノウハウや文化をベースに語るコンテンツは、それだけで説得力がある。「元○○企業のトップ営業マンが教える、新規客を落とす100のノウハウ」なんて本が売れるのも、このためだ。

一つひとつの記事はバラエティーに富んでいても、その根本には企業文化やポリシー、そして企業文化が感じられる。それでこそ、競合他社に負けない、オウンドメディアではないだろうか。

実は、オウンドメディア作りは役得である

ネットで解決方法を見つけた女性

「オウンドメディアを運営する」というと、とても大変な課題のように聞こえる。しかし、捉え方によってはこれほど学べる仕事はない。

普段は話す機会のない他部署のスペシャリストや、時には経営陣にさえ「取材」という形でじっくりと話を聞くチャンスが与えられるのだ。しかも、コンテンツを発信するターゲットは一般ユーザーであるため、今さら聞けない基礎的なことであっても、堂々と質問できる。

加えて、論理的な思考やライティング能力、企画力など、将来ステップアップするために必要な力を磨くことにもなる。しっかりした文章が書ければ、ステップアップの可能性は大きく広がる。これは間違いない事実だ。

オウンドメディアを運営する担当になったなら、「ラッキー!」と感じるべきだ。就業時間中に将来のためのトレーニングができるのだから。

WEB担当者必見。書けないが書けるに変わる5つの方法

WEB担当者必見。書けないが書けるに変わる5つの方法

書けないことで頭を抱えるのは、今やプロのライターだけではない。

WEBサイトを検索上位に表示させ、コンバージョンを上げるためには、オウンドメディアが効果的だ。
ただ成果をあげるためにはコンテンツの充実、ブログの更新が大事だと分かってはいるが、日々の業務に追われて、書けずに手付かずの状態が続く。しかもターゲットが知りたいと思う良質なコンテンツを書かなければ、と考えると気が重くなり余計に書けない。

しかし、もう書けないと嘆くことはなくなる。
この記事で紹介する、書けるようになる5つのポイントを押さえれば、止まっていた筆は嘘のように動き出す。

書くこと自体が軌道に乗れば、WEBサイト内のコンテンツは充実し、コンバージョンはあなたがこれまで見たこともないものになるだろう。

1.書けないが解消される、締め切りの設け方

書けないが解消される、締め切りの設け方

外部の締め切りを利用すれば書ける。書けないのは、目標となる期限を設けていないからだ。
ライティングが仕事であれば締め切りは常について回る。

しかしあなたが、コラム更新はメインの業務が空いたときでいいと考えているのなら、締め切りはないに等しい。漠然とあなたの心のなかで設定した締め切りは簡単に破られる。飴や鞭を用意しても同じことだ。

だから、動かせない締め切りを設定してしまおう。

  • 上司や周囲に提出・投稿期限を宣言
  • 「毎週月曜日更新」など、更新日をサイトに明記
  • 外注先にリライトを依頼する場合、原稿をあげる時期を7月頃や8月中旬とせず、正確な日付で指定

絶対に動かせない締め切りではないが、期日を守らないことが続けば確実に信用を失う。それに心理学的にも適度なストレスは、パフォーマンス向上につながることが証明されている。

定期的にコンテンツを生み出すためにも、締め切りは必要だ。

2.モチベーションをあげれば、書けないが書きたいに変わる

モチベーションをあげれば、書けないが書きたいに変わる

とりあえずアイデアだけでも身近な人に聞いてもらって感想をもらう。面白いと言われれば、完成したものを見てもらいたい、という「書く動機」が生まれる。

また、オウンドメディアをやっているのなら、TwitterやFacebookなどソーシャルボタンを設置しているに違いない。たまには分析する以外の理由で、つぶやかれたコメントを覗いて一喜一憂するのも、モチベーションをあげる方法のひとつだ。

反応の薄さや、辛口コメントに肩を落とすのではなく、それをバネに書く。

オウンドメディアで効果を上げるには、どうしても時間がかかる。そのため、目の前の業務を優先しがちになるのも頷ける。
だが、コンテンツの質を高めるために言葉や内容に気を配り、根気よくコンテンツを提供し続けることができれば成果につながるのも、オウンドメディアの良いところなのだ。

努力が報われると実感できれば、書く動機になることは間違いない。

3.情報が足りていればスラスラ書ける

情報が足りていればスラスラ書ける

書けないのは情報不足も原因のひとつだ。
当たり前のことだが、インプットが少なければ充分なアウトプットは望めない。つまり、あなたの知っている情報では記事にするにはまだ足りないということだ。

一般的に、アウトプットには10倍のインプットが必要と言われているのも頷けるところ。

情報が十分に揃っていれば、綺麗な文章かどうかは別として、並べるだけでも形にはなる。それすらできないのは情報不足だからなのだ。

ネット検索だけでなく、図書館や書店の雑誌、書籍から情報を集める。商品や店舗紹介の文章を書くのなら、実際に商品を使う、店舗に行ってみる。
スラスラ書きたいのならば、書こうとしているテーマについて、メモなしでスピーチできる程度の知識が最低限必要なのだ。

4.書けないのは、書きたいことが決まっていないから

書けないのは、書きたいことが決まっていないから

テーマを決めれば、着地点がはっきりする。
言いたいテーマが決まっていれば、あとはテーマを掘り下げたり、説得力のある根拠を述べて補強してあげたりするだけである。
ただ漠然と文章を書き始めると、あっちに行ったりこっちに行ったりしてしまい、いつまでたっても終わりが見えない。

例えば、この記事は「書けない悩みを解決する方法」というテーマに関係するテクニックに絞って書いた。

文章を書くテクニックにはさまざまなものがある。しかし、読者が喜ぶと勘違いしてテーマに関係のないテクニックまで紹介する必要はない。記事の主旨がぼやけるだけでなく、記事の終わりを見つけられないまま、書けずに終わる。

書ききるためにもゴールは決めるべきだ。

5.完璧主義をやめて、書けないから卒業する

完璧主義をやめて、書けないから卒業する

面白くなくてもいい、文法的に正しくなくてもいいからとにかく最後まで書ききる。
文章を面白くするのも、読みやすくするのも終わりまで書いてからの話だ。

最後まで書き上げてはじめて、「よりわかりやすく、役に立つ文章を書く」という次のステップに進むことができる。

はじめから完全なものを書こうとしてはいけない。いきなり完成されたものを書きあげるのはプロでも不可能だ。まずは最後まで書いて、何度も推敲して文章を磨き上げる。
つまり書ききることが、良質なコンテンツを提供するためのはじめの一歩になるのだ。その一歩を踏み出せれば、書けない悩みとはおさらばだ。

書けない状態を抜け出せれば、文章の質が向上する

書けない状態を抜け出せれば、文章の質が向上する

存在しない文章を面白くもわかりやすくもできない。しかし、書き上げてしまえば、あなた自身が読み直して、より良い文章にするために書き換えることも削ることも可能だ。読み直した際に「文法がおかしい」と気づいたのなら、素直に文法を学び直せばいい。
弱点がわかれば克服できる。わからなければ成長はない。

WEBの台頭は、書く機会の増加につながった。
オウンドメディアのコラム、ブログだけでなくメールマガジン、ニュースリリース、Facebookと挙げれば切りがない。
ライター職でなくとも、長文を書くことを要求される。

スラスラ書けるときもあれば、ときには一行目すら出てこなくて頭を抱えることも。
しかし、書けないと焦る必要はない。あなたの陥った書けない理由をこの記事を読んではっきりとさせ、5つの方法を試せばきっと書き上げられる。

オウンドメディアで勝てる記事の7形式

オウンドメディアで勝てる記事の7形式

オウンドメディアの手法のなかで、最も手軽に始められるコラム記事。自社が持つノウハウを幅広い読者に向けて発信するものだ。課題を持つ読者を感心させ、上手く納得させることができれば、あなたの会社の信頼性が増す。

他の記事も併せて読んでもらうことで「まかせてみようか」という可能性も一気に高まる。

しかし、日々顧客にノウハウを提供しながら密な関係を築いているにもかかわらず、いざコラム記事に落とし込もうとすると、上手く機能していないケースがよくある。

数時間かけて力を注いだコンテンツであればあるほど、集客でき、顧客候補を説得、納得してほしいと願うはず。この記事を読めば、あなたの努力は報われ、これまでにないほど引き合いを獲得できるようになるだろう。

コンテンツをつくるときにおさえるべき7つのポイント

あなたは暇をつぶすためにコンテンツをつくっているわけではない。世に伝えたいことをWEBサイトのコンテンツという形に変え、Googleに認めさせることで集客し、集まってくれた顧客候補を説得するためなのだ。
ここではこのストーリーを実現するための必勝パターンを7つおさえることで、あなたにもその力を得られるようにしたい。

1.結論から先に伝える

結論から先に伝える

ネットで解決策を求めている人は、おおむね「せっかち」で、その記事が自分の課題を解決してくれそうかを数秒で判断してしまう。
せっかちな訪問者にあなたの書いたコンテンツで有意義な時間を過ごしてもらうためには、記事の前半で「ここにあなたの答えがありますよ」と結論をざっくり紹介しておくことが必要なのだ。

おおよその結論を冒頭でまとめておくということは、重要なキーワードが必ず含まれるようになるわけで、SEO的にも良い影響をもたらすことにもなる。

2.パラグラフの内容が把握できる見出しを付ける

パラグラフの内容が把握できる見出しを付ける

これも読者の「せっかち」に起因するテクニックだ。
あなたが認識しておかねばならないのは、「ネットは調べ物をする道具であり、文学のように言葉を噛みしめながら精読するものではない」ということだ。

いわゆる斜め読みで見出しだけをチェックすれば、おおよその内容が把握できる。もし、自分の琴線に触れるものがあれば、そのパラグラフをチェックする。あなたもこういった読み方をしているはず。

今まで執筆してきたコンテンツに、このルールが適用されているかチェックしよう。この作業をていねいに行うだけで、訪問者の滞在時間はグッと伸びる。

3.自信たっぷり、言い切る

自信たっぷり、言い切る

自分の課題を解決してくれそうだと読み進めた記事の最後が、「この方法で解決するかもしれない」と締められていたら、どう感じるだろうか。
ここまで「ふむふむ、なるほど」と相槌を打っていたにもかかわらず、だ。

すぐにでもサイトを離れ、確実に課題を解決してくれる方法を説いた記事を探し始めるに違いない。

オウンドメディアで成功しようと考えるなら、あなたが知っている知識、実践しているノウハウを自信を持って読者に伝えよう。読者が勇気を持って課題に立ち向かえるよう、背中を押してあげるのだ。

4.抽象的な言葉を使わない

抽象的な言葉を使わない

あなたはテレビに出演して、いい加減なことを言うためにカメラの前で難しい顔をしている評論家ではない。評論家や政治家は、「この問題をどのように解決するか検討する」と、訳の分からない結論で発言を終わっても、役目は果たせる仕事だ。しかしあなたに課されているのは、きちんとしたロジックで具体的なハウツーを伝えることなのだ。

「どのように」や「いかにして」は魔法の逃げ言葉だ。

具体的な解決策を求めている人に対して、「どのように考えるかが問題なのだ」と訴えて共感してもらえるだろうか。明確な方法論こそ、読者に納得してもらえるものだ。

5.ていねいに、ていねいに

ていねいに、ていねいに

「これは、あたりまえのことだから」とは考えないこと。誰にでも「はじめの一歩」があるものだ。

どっぷりその業界に浸かった人にはあたりまえでも、他部門から異動してきた人にとっては初めての出来事だ。初心者にもやさしい記事は、重宝がられる。だから、「YAHOO!知恵袋」は人気なのだ。だから「今さら聞けない○○○」といった本がもてはやされるのだ。

前述したように、ネットは調べ物をするためのツールで、読者は斜め読みをするのだから、すでに知っていることは読み飛ばしてくれる。ある程度知識のある人を対象にするより、ビギナーをも考慮した記事を書く方が新規開拓につながるものだ。

細やかな配慮をするのは面倒なことかもしれないが、それをいとわない努力が成功につながる。

6.リスト化する

リスト化する

ハウツーは、リスト化すべきだ。なぜなら、読者は取り組むべき解決策をいくつも挙げられるあなたを、スペシャリストとして認めてくれる。

また、読者はすべての対策に取り組めるわけではない。時間や予算の問題だったり、すでに取り組んだ経験のある方法だったりするかもしれないので、これだけの解決策があるのですよとリスト化することは、読者の選択肢を増やすことになる。そのなかで、「なるほど。そこには気付かなかった」と思ってもらえる項目があれば、それが大きな感謝につながるのだ。

7.まとめる

まとめる

コンテンツをまとめることは、あなたが書いたことを今いちど省みることにもなるし、読者はまとめのパラグラフだけを読むことで、おおよそのことを把握できることにもなる。Naverまとめやnanapiといったキュレーションサイトで、キュレーターが最後のパラグラフを「まとめ」としているのも、このためだ。

だから「まとめ」は、もっとも気合いを入れて執筆すべきものだ。

さらに上を目指すなら、見出しは「まとめ」ではなく、他のパラグラフと同じように、内容が分かるものにした方が読者からの引きは強くなる。

オウンドメディア成功のカギは、手間を惜しまないこと

オウンドメディア成功のカギは、手間を惜しまないこと

これまで見てきたように、読者に共感してもらえる、感謝してもらえるコンテンツは、細やかな配慮に満ちたものだ。ホスピタリティに富んだ読み物ということもできる。ネット上で、コンテンツという売り物を通じて、サービスビジネスを行っていると言ってもいい。

筆者が執筆した記事に対し、はてなブックマークやTwitterでつぶやかれた「気づかなかった」「なるほど」といったコメントを目にするたび、誰にも気づかれないように小さくガッツポーズをしている。

多くの人にとって本当に良いコンテンツは、ネットメディアにも取り上げられ、「いいね!」を多く獲得し、シェアされ、つぶやかれ、多くのアクセスを稼ぐ。それがあなたのビジネスに何らかの変革をもたらす。

細やかな配慮とホスピタリティは、オウンドメディアの成功に欠かせない原動力だ。