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WEBサイト更新、特に気をつけたいチェックポイント5つ

WEBサイト更新、特に気をつけたいチェックポイント5つ

たとえば、あなたが旅行に出かけたとしましょう。そこで突然、激しい腹痛におそわれ、近くに小ぎれいな病院を見つけます。
「良かった、先生に診てもらおう」と病院のドアを開けようとしたとき、ドアに書かれている文字にふと目がとまりました。

「誠に勝手ながら、本日は3時より休心とさせていただきます」。
「・・・?休心? いやいや、そこは休診でしょうー」と、ついお腹が痛いのも忘れて突っ込んでしまった、あなた。
なんだか、別の病院を探したい気持ちになりませんか?

企業のWEBサイトも同じこと。いくら美しいデザインと立派なキャッチコピーで飾られていても、漢字の表記一つが間違っているだけでも、信頼性を疑われかねないものです。日常的な情報発信が当たり前となり、ソフトの扱いが簡単になるほど起こりやすい、更新ミス。WEBサイト更新作業を長年続けてきたからこそ分かる、起こりやすいミスの傾向とそのチェックポイントをご紹介します。

数字は「間違ったら死ぬ」つもりでチェックしよう

数字は「間違ったら死ぬ」つもりでチェックしよう

漢字の表記も深刻な問題ではあるものの、100歩譲って間違っていたとしても、その責任であなたの命まで奪われることはありません。でも、企業の存続を揺るがしかねないミスのホームランバッターは、なんといっても「価格」でしょう。一桁間違っていようものなら、大変な騒ぎになるはず。

価格だけでなく、品番、用量、サイズなど、数字の情報は責任の重い内容が多いもの。あまり考え過ぎてしまうと、更新作業がとても気が重くなるかもしれないですが、でも実際それほど重要な仕事をしていることを私たちは自覚しなければいけません。
数字の情報を取り扱う場合は、慎重に慎重に、念には念を入れてチェックすることを心がけましょう。

意外に多い、「段落の最初の一文字」間違い

定型フォーマットのページに多い、ミスの代表格がこれ。段落などの文章のかたまりに、最初の一文字だけ関係ない文字が入っているミス、心当たりありませんか?
なぜ、こういうことが起きるか、HTMLを触ったことのある方ならすぐにピンとくるでしょうが、HTMLの定型フォーマットを使って既存のタグを流用しながら、中の文章だけを書きかえる際に、流用元の文章をちゃんと消していないと、こういう恥ずかしい状態になってしまうのです。

一文字だけとはいえ、文章の最初の文字が意味不明だと、玄関を出ていきなり石につまずくようなもの。なんだか気分が悪い。そんなことにならないように、更新作業後にしっかり見直しをしましょう。

スマホが普及すればするほど、リンクはずれの責任は重い

スマホが普及すればするほど、リンクはずれの責任は重い

リンクはずれは、どこのサイトにもあり得るミスながら、これは本当に痛いミスのひとつ。なぜなら、せっかく閲覧者が興味をもってクリックしてくれたにも関わらず、そこへ誘導できなかったのですから。

WEBサイトの訪問者が何ページ見てくれたか(平均ページ閲覧数)は、サイト運営者が思っているほど多くありません。業種やターゲットにもよりますが、せいぜい3~4P見てもらえたらよいところ。加えて、スマホの普及率が上がるにつれて、PCよりもクリック数はかなり減っているのが現実。リンクはずれはビジネスチャンスを一つ逃すくらいの問題なのです。

メタタグ、本当にちゃんと入っているか?

ブラウザ上では見えないことと、非常に地味な作業であるため、これも忘れられやすいミスの代表選手です。しかし、ページのタイトル情報やページ概要説明などのメタタグは、SEOの観点からいえば、イメージ写真よりキャッチコピーより、何よりも大切な情報です。
余談になりますが、青春時代を雨の多い鳥取県で過ごした当社代表の口癖は「弁当忘れても、傘忘れるな」。常にカバンの中には傘がしのばせてありますが、「キャッチ忘れても、メタタグ忘れるな」。机に貼っておくくらいの気持ちで臨みたいものです。

最後に、社長になったつもりでチェックしよう

社長になったつもりでチェックしよう

チェックポイントは言い出せば切りがないですが、自分のチェック能力をもっと向上させたいなら、目線を変えてみることです。WEBサイトの運営担当者という立場でなく、ぐっと目線を上げて企業トップとして、自分のビジネスが上手く回っていくためのツールとして眺めてみるのです。

社長にとって、新商品が戦略どおりに売れるかどうか、発信したニュースがターゲットの心に響くかどうか・・・は、それこそ自分の人生どころか、社員や社員の家族みんなの生活がかかった大切な問題なのです。そんな視点で捉えてみると、ニュースの更新作業一つであっても、キリッとした気持ちで臨むことができるのではないでしょうか。

ダブルチェックでWEBサイトの更新ミスを激減させる方法

SEOの間違い:業者による有料リンクはリスクしかない

SEOの間違い:業者による有料リンクはリスクしかない

連日のようにWEB担当者にかかってくる営業電話。

「SEOを行えば、ホームページへのアクセスが何倍にもなります」

以前に「手を出してはいけない」と説明をしたはずのクライアントからも、相談を受けることがある。
仕方ない。人間は楽して結果を得たいと考える生き物なのだから。

しかし、SEO業者が行う外部からの有料リンクにによって掲載順位を上げようとする行為は、スポーツでいうドーピング、違反行為でしかないのだ。一時的には順位が上がりアクセスが増えたとしても、必ず「しっぺ返し」を食らうことになる。
「しっぺ返し」と柔らかく書いたのは、当社のクライアントへの配慮だ。配慮をしないでいいのなら、明確にドーピングレベルの違反行為だと断言したいほど、WEB担当者として「やってはいけない行為」なのだ。

Googleは有料リンクを認めておらず、そのようなリンクが張られているWEBサイトを検索データベースから排除するペナルティを課しているほどのことなのだ。

有料外部リンクを排除するとしたGoogleのアナウンスから久しく経つものの、いまだにクライアントから相談を受けるということは、まだ一般的な認識としては極めて低いステータスにあるということだ。このコラムでは、有料リンクがいけない理由、Googleを含めたすべての人が受け入れ、あなたのWEBサイトのためになるプロモーションについて言及する。

GoogleがSEO業者の有料リンクを認めない理由

SEO業者による有料リンクをGoogleが排除していることはすでに伝えた。ではなぜそのようなことを行うのだろうか。それはGoogleがコンテンツメーカーではないことによるものだ。

Googleは検索エンジンであって、独自のコンテンツを持たない。
世の中にあふれる途方もない数のコンテンツから、「あなたが探しているものは、これではないですか?」と候補を差し出すだけだ。

ということは、Googleがあなたに候補として差し出したコンテンツが使い物にならないものであったなら、あなたはSNSで「Google 使えねぇ」とつぶやく。そのつぶやきは瞬く間にネットを駆け巡り、使えない検索エンジンとしてネットから追放されかねない。

一方、SEO業者による有料リンクは、外部から多くリンクを張ることで検索順位を上げようというもの。
あなたは困りごとを解決しようとした際に、有料リンクによって順位が上がったWEBサイトで満足するだろうか。純粋に高評価を得て上位に掲示されたのではなく、たいした内容でもないのに金で買った評価で上位表示を得たサイトに。
あなたはおそらく何の解決策も見い出せず、何の感想も持たないまま別のリンクをたどるだけ。しかし、もし次々と使えないWEBサイトが出てきたらどうだろう?

苛立ちを覚えたあなたは、
「Google 使えねぇ」とTwitterでつぶやきたくなるに決まっている。

そうなのだ。
外部からのリンクだけによって掲載順位が上がったWEBサイトなど、あなたに何の解決策ももたらさないし、Googleの評価を下げるだけの「悪」なのだ。だからGoogleは検索エンジンとして有料リンクを認めず、徹底的に排除したいと考えているわけだ。

Googleが出したSEOに関する指針

GoogleはPageRankという思想をもとに、ページの評価(検索順位を決定するための指標)を行ってきた。PageRankとは、WEBサイトのページに対してランク付けしたようなもので、ランクの高いページは検索順位も高い。さらに、PageRankの高いページからリンクを張られているページも評価は高くなる。
簡単にいうと、「美人が推薦する美人」をたどっていくと、究極の美人に会えるのではないかという「美人数珠つなぎ(1983年から1985年まで関西ローカルのみで放送された深夜番組「TV-JACK」のコーナー。桂小枝が担当)」理論だ。

これを悪用するのが、SEO業者の有料リンクというわけである。
PageRankの高いWEBサイトを用意し、契約した客のWEBサイトにリンクを張る。するとGoogleは「○○サイトさんがリンクを張るぐらいだから、ここも優秀なサイトなんだろう」と評価を上げるため、検索順位が上がってしまう。
しかしこれを野放しにしておくと、Googleが行うページ評価が正当なものではなくなり、金を持っている者が勝つことになってしまう。これに対し、Googleは2009年有料リンクに関する公式なコメントをリリースしている。今ではリンクを張った側、受けた側のPageRankを下げることにしているのだ。


ウェブマスター向け公式ブログ「有料リンクについて(2009年2月18日)」


前述のように、Googleは自社が行うページの評価を正確なものとするために、あらゆるスパム行為を排除している。有料リンクもそのひとつで、SEO業者から買った有料リンクは何の意味も持たないし、逆にWEBサイトの評価を下げてしまう可能性さえある。

そうはいっても、天文学的数字のページが存在するネットの世界なのだから、Googleが見逃したり、何か抜け道があるんじゃないのか?

あなたはそう思うかもしれない。
しかし一般人が考えるような抜け道も、Googleはお見通しだ。相手はIQ200を超える頭脳の集まり。かなうわけがない。諦めるほうが得策だ。

悪徳SEO業者の巧みなやり口

「外部のWEBサイトからリンクが多く張られれば、それだけ支持を得られているとGoogleが判断するんです」
「運用実績のある確実な方法ですよ」

上手い話には裏があると考えてほしい。
そもそも金で買った1位など、あなたのWEBサイトに何の利益ももたらさない。課題を解決しようとする人は、あなたのWEBサイトに解決策がないことをすぐに見抜くからだ。

悪質なSEO業者は、あなたの想像以上に狡猾(こうかつ)だ。
結果が伴わなければ、お代はいただきませんと、「成功報酬」で契約する。
しかし彼らは契約後、何もしない。ただ検索順位をチェックするだけだ。

Googleのアルゴリズムの組み合わせで、それまで下位にあったWEBサイトが偶然上位に顔を出すことがある。彼らはそれを見逃さない。
「やりましたよ、○○で3位になりました!」

Googleのアルゴリズムの変化が偶然引き起こした検索上位の結果に対して、あなたは成功報酬をだまし取られることになるわけだ。ほとんど「オレオレ詐欺」の世界。多くのWEBマスターがまだ成功報酬型の悪質業者に騙され続けているのが現実だ。

正攻法のSEOとは

Googleは検索エンジンとしての生き残りをかけ、良質なコンテンツを検索者に差し出せるよう、上位表示アルゴリズムを日々進化させている。

正直なところ、少し前は検索結果に「なんじゃこれ?」というコンテンツが含まれていた。
しかし、外部の有料リンクが張られたコンテンツがGoogleのデータベースから消えつつあるいま、上位に表示されるWEBサイトは、ためになるものが多い。助けられた経験も数えきれない。以上から、ひとつの事実が分かる。

検索者にとって有意義なコンテンツだけが上位に表示され、アクセスを独占できる

筆者は、ネットを愛する者としてすべてのWEB担当者に伝えたい。
いいコンテンツを作ることが、アクセスを伸ばす近道であり、大きな利益をもたらす。

では、何がいいコンテンツなのか・・・。
そんなことは知らない。

それを知るには、思い浮かんだキーワードで検索した結果をチェックすることだ。それぞれのWEBサイトには、異なる視点で構成したコンテンツが存在している。上位に表示されているすべてのWEBサイトが、「なるほど」と感じられるコンテンツとなっているはずだ。

だから、
あなたがWEBサイトを上位表示するために行うべきは、あなたのコンテンツに

  • 上位のコンテンツの内容を凌駕するほどの内容を盛り込むこと
  • 下位とは異なる視点が備わっていること

正攻法のSEOが長く効果を得られる理由

すべての効果が長く続くわけではない。それは、検索順位は市場原理が働くからだ。
つまり実際の市場でも、あなたの会社が画期的な新商品をリリースしても、数カ月後には競合他社が似たような商品をぶつけてくる。独占的に売れていた新商品市場は、プレイヤーに魅力的な市場であればあるほど、混とんとした状態になるものだ。

検索順位も、競合他社があなたのコンテンツよりも検索者が有益と感じるコンテンツに改良すれば、表示順位が入れ替わる可能性はある。リアルでもバーチャルでも、しのぎを削る必要があるということだ。

ただ、リアルの市場で競合する他社すべてがネット戦略に注力しているわけではない。あなたが先陣を切って優れたコンテンツをリリースすれば、状況によっては長い間ネット上で業界の「リーディングエッジ」となれる可能性がある。
現在のマーケティングでは、「ネットで検索することから購買はスタートする」ことが認知されている。いちはやく優れたコンテンツでリードし、ユーザー候補の共感を得ることは、あなたの会社に大きな利益をもたらすことにつながるのだ。