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ダブルチェックでWEBサイトの更新ミスを激減させる方法

突然のことに、驚く少年

日々、あなたのまわりで起こる確認ミス。
しっかりダブルチェックさえしていれば、クライアントから怒られることもなかった。もしこれが大きな事故につながるようなことにつながっていたら。冷や汗が背中を伝う・・・。

企業のWEBサイトは、適切なタイミングで新しい情報を更新してこそ意味がある。それによって、ステイクホルダーに最新の情報を提供するとともに、検索エンジン対策としても有効だ。

しかし、その一方で悩みのタネとなるのが、更新の際に発生するミスである。WEB担当者や制作会社が入念にチェックを行ったつもりでも、なぜかミスは起こってしまう。

「何回言ったら分かるんだ!あれほど気をつけろと言っただろ!」

と叱ってみても、根性論で解決するものではない。人間である以上、誰しも間違いは起こりうる。それならば、それを業務としていかにフォローするシステムを作るかの方が賢明だと筆者は考える。

ダブルチェックが重要であることはよく言われることだが、今回はうっかりミスを防ぎ、ダブルチェックの精度、効果を上げるための方法についてご紹介しよう。

あなたの会社で、ヒヤリハット報告が少なくなることになれば、幸いだ。

ダブルチェックの効果と意味とは?

失敗に顔を隠して後悔する少年

ダブルチェックとは、更新作業を行った人以外の誰かが再度チェックを実施すること。WEBサイトの更新でいえば、制作者本人のチェックだけだと思い違いに気づかなかったり、「ここは間違えるはずがないから」と油断があったりするため、物理的に違う目によって違う視点からチェックすることが非常に大切なのだ。

ただ、肝に銘じておきたいのは、なぜかミスというものは何回チェックしてもその網をするっと抜けてしまう傾向にあるということ。うっかりミスが発覚したときに、みんなが口を揃えて言うのは、

「まさか、そんなところが間違っているとは思わなかった」
「そこまでは気づかなかった・・・」

である。

そうなのだ。神様のいたずらかと思うようなところに、静かにこっそり潜んでいるのがミスなのである。

しかし、公共性が高く企業の信頼性にもつながるWEBサイトは、限りなく100%に近い優等生でなければならない。ミスは許されないわけだ。
それを見つけやすいのは、更新作業をした人よりも、間違いなくダブルチェックする人である。WEBサイトをそんな優等生にするためには、発想を切り替える必要がある。

ダブルチェックは、シングルチェックをなぞることではない。

と認識しておこう。

しつこいようだが、ダブルチェックをする人は独自の視点で責任をもってチェックを行うべきである。日頃の業務から学んだダブルチェックの精度を上げ、重大事故につながるミスを防ぐ鉄則をご紹介しよう。

ダブルチェックの鉄則1:ダブルチェッカーに情報を与えすぎない

ダブルチェッカーに情報を与えすぎない

まず最初に気をつけたいのは、ダブルチェックする人にはできるだけ違う視点から確認してもらうことだ。間違っても「私が今から言うところだけ確認して」などと誘導してはいけない。

作業した本人は、ミスが発生していることに100%気づいていないからダブルチェックに回している。そんな人の言いなりになって漫然とチェックを行っていては、せっかくの労力と時間が無意味なものになる。逆にクライアントから大目玉を食らう可能性さえあるのだ。

ダブルチェックを行う人は、その人の頭で考え、なおかつ「どこかにミスが隠れているかも?」と疑いながら確認を実施すべきだ。チェックシートなど基本的なツールを揃えておくことは言うまでもないが、チェックする人が自由な目と心で、時間に余裕をもって確認できるように段取りしよう。

ダブルチェックの鉄則2:しかし、主旨はしっかり伝えるべき

逆に伝えておくべきことは、どういう目的をもって更新・修正を行ったのかということ。
たとえば、比べてみてほしい。

A:「投資家のお客さまから問い合わせ方法が見つけにくいという要望があったので、目に触れやすいこの場所に電話番号を表示しました」
B:「ここにお問い合わせの電話番号を表示しました。間違いがないかチェックしてください」

どちらの頼み方が、より広い視野でチェックを行うことができるだろうか?

電話番号が間違っていないかについては、どちらも同じようにチェックするだろう。しかし、投資家にとっての窓口なら、投資家に最もよく見られている事業紹介やトップメッセージのページにも目立つように掲載すべきではないのか?もしくは、同じような質問が多いならQ&Aを充実させるべきではないか?という議論も出てくるかもしれない。そこまでいくとダブルチェックの範囲を超えてしまうが、本来はそういった視点で改善したり見直してみたりすることが大切なのだ。

またこの視点は、クライアントが制作会社に依頼する際にも同様。何のためにこの情報発信を行うのか、目的を明確に伝えることで制作内容の濃さも変わってくるはずだ。

ダブルチェックの鉄則3:必ずユーザー目線でチェックする

ユーザー目線でチェックする

ここからは、ダブルチェックする人に気をつけてほしいことをご紹介する。

前述のような優等生の解決策を見つけ出すことはなかなか難しい。しかし、ダブルチェックをする際に、サイト訪問者の視点に立つことができれば、新入社員であっても気づくことはたくさんあるはずだ。

不思議なもので、私たちは自分がお客さまの立場であるときには店員さんのサービスの悪さに目がいくのだが、自分が逆の立場になるとなぜかまったく気づかなくなる。

自分がお客さんだったら、この言い回しで理解できるか?この表現で勘違いしないだろうか?想像力をうんと働かせてチェックしよう。

ダブルチェックの鉄則4:小姑になったつもりでチェックする

そういった視点でチェックをしていくうちに、いろいろな問題が浮き上がってくる。

「ん?ちょっとこれおかしくないか?」
「でも、ここまで言うと重箱の隅を突いてるようで、ワタシ、嫌なヤツと思われちゃうかも・・・?」

と思ってしまったりもする。

しかし、そんな遠慮はまったく必要ない!

嫌なヤツで結構。小姑と言われようが、口うるさい年増と陰口をたたかれようが、せっかくの「気づき」は大切にしよう。手厳しい指摘を受けて、その場では嫌な顔をしていた後輩も、きちんとした理由を伝えれば、おおいに納得してくれるはずだ。

あなたが小姑になることでうっかりミスを防ぎ、会社のビジネスを助けたり、誰かの役に立つことになるのだから。
そんな視点を持てるようになった、あなたのダブルチェック精度はかなり上がったことを意味している。

ダブルチェックの鉄則5:ダブルチェックは午前中に

ダブルチェックは午前中に

ここまで読んでお気づきだろうが、ダブルチェックは責任重大。そんな仕事を任された自分を誇りに思うべきである。その責任を果たすためには、自分が最大のパフォーマンスを上げられる環境でチェックに臨もう。

一番いいのは、午前中の頭が冴えた状態で。もしくは、コーヒーを飲んでひと息つき、心を落ち着かせた状態でダブルチェッカーに変身することをお薦めする。

WEBサイトはビジネスの場。その信頼性を高めるのがダブルチェックだ。

信頼性を高めるのがダブルチェック

すぐれたチェックができる人は、鋭いビジネス感覚にあふれた経験豊富な人だと筆者は思う。
たとえば、同じ魚屋さんでも、顧客満足を大切にいい商品を売りたいと願う店主の店が繁盛するように、ユーザー視点で情報提供できる人、そのための間違いを見つけられる人は成果を出しやすいからだ。

WEBサイトは単なる制作物ではなく、クライアントにとってはビジネスの現場である。
自分が作ったりチェックしたら完了なのではなく、そこからクライアントの何かがスタートする原点だ。だからこそ、ダブルチェックする意味があるのだ。

ダブルチェックをフル活用してミスを減らすことはもちろん、改善の第一歩にもつなげてほしい。

WEBサイト更新、特に気をつけたいチェックポイント5つ

WEBサイト更新、特に気をつけたいチェックポイント5つ

たとえば、あなたが旅行に出かけたとしましょう。そこで突然、激しい腹痛におそわれ、近くに小ぎれいな病院を見つけます。
「良かった、先生に診てもらおう」と病院のドアを開けようとしたとき、ドアに書かれている文字にふと目がとまりました。

「誠に勝手ながら、本日は3時より休心とさせていただきます」。
「・・・?休心? いやいや、そこは休診でしょうー」と、ついお腹が痛いのも忘れて突っ込んでしまった、あなた。
なんだか、別の病院を探したい気持ちになりませんか?

企業のWEBサイトも同じこと。いくら美しいデザインと立派なキャッチコピーで飾られていても、漢字の表記一つが間違っているだけでも、信頼性を疑われかねないものです。日常的な情報発信が当たり前となり、ソフトの扱いが簡単になるほど起こりやすい、更新ミス。WEBサイト更新作業を長年続けてきたからこそ分かる、起こりやすいミスの傾向とそのチェックポイントをご紹介します。

数字は「間違ったら死ぬ」つもりでチェックしよう

数字は「間違ったら死ぬ」つもりでチェックしよう

漢字の表記も深刻な問題ではあるものの、100歩譲って間違っていたとしても、その責任であなたの命まで奪われることはありません。でも、企業の存続を揺るがしかねないミスのホームランバッターは、なんといっても「価格」でしょう。一桁間違っていようものなら、大変な騒ぎになるはず。

価格だけでなく、品番、用量、サイズなど、数字の情報は責任の重い内容が多いもの。あまり考え過ぎてしまうと、更新作業がとても気が重くなるかもしれないですが、でも実際それほど重要な仕事をしていることを私たちは自覚しなければいけません。
数字の情報を取り扱う場合は、慎重に慎重に、念には念を入れてチェックすることを心がけましょう。

意外に多い、「段落の最初の一文字」間違い

定型フォーマットのページに多い、ミスの代表格がこれ。段落などの文章のかたまりに、最初の一文字だけ関係ない文字が入っているミス、心当たりありませんか?
なぜ、こういうことが起きるか、HTMLを触ったことのある方ならすぐにピンとくるでしょうが、HTMLの定型フォーマットを使って既存のタグを流用しながら、中の文章だけを書きかえる際に、流用元の文章をちゃんと消していないと、こういう恥ずかしい状態になってしまうのです。

一文字だけとはいえ、文章の最初の文字が意味不明だと、玄関を出ていきなり石につまずくようなもの。なんだか気分が悪い。そんなことにならないように、更新作業後にしっかり見直しをしましょう。

スマホが普及すればするほど、リンクはずれの責任は重い

スマホが普及すればするほど、リンクはずれの責任は重い

リンクはずれは、どこのサイトにもあり得るミスながら、これは本当に痛いミスのひとつ。なぜなら、せっかく閲覧者が興味をもってクリックしてくれたにも関わらず、そこへ誘導できなかったのですから。

WEBサイトの訪問者が何ページ見てくれたか(平均ページ閲覧数)は、サイト運営者が思っているほど多くありません。業種やターゲットにもよりますが、せいぜい3~4P見てもらえたらよいところ。加えて、スマホの普及率が上がるにつれて、PCよりもクリック数はかなり減っているのが現実。リンクはずれはビジネスチャンスを一つ逃すくらいの問題なのです。

メタタグ、本当にちゃんと入っているか?

ブラウザ上では見えないことと、非常に地味な作業であるため、これも忘れられやすいミスの代表選手です。しかし、ページのタイトル情報やページ概要説明などのメタタグは、SEOの観点からいえば、イメージ写真よりキャッチコピーより、何よりも大切な情報です。
余談になりますが、青春時代を雨の多い鳥取県で過ごした当社代表の口癖は「弁当忘れても、傘忘れるな」。常にカバンの中には傘がしのばせてありますが、「キャッチ忘れても、メタタグ忘れるな」。机に貼っておくくらいの気持ちで臨みたいものです。

最後に、社長になったつもりでチェックしよう

社長になったつもりでチェックしよう

チェックポイントは言い出せば切りがないですが、自分のチェック能力をもっと向上させたいなら、目線を変えてみることです。WEBサイトの運営担当者という立場でなく、ぐっと目線を上げて企業トップとして、自分のビジネスが上手く回っていくためのツールとして眺めてみるのです。

社長にとって、新商品が戦略どおりに売れるかどうか、発信したニュースがターゲットの心に響くかどうか・・・は、それこそ自分の人生どころか、社員や社員の家族みんなの生活がかかった大切な問題なのです。そんな視点で捉えてみると、ニュースの更新作業一つであっても、キリッとした気持ちで臨むことができるのではないでしょうか。

ダブルチェックでWEBサイトの更新ミスを激減させる方法

Fetch as Googleで、SEO記事をたった3分で検索結果に表示

Fetch as Googleで、SEO記事をたった3分で検索結果に表示

コンテンツマーケティングを行う際に、知恵を凝らして執筆したSEO記事がGoogleからどのような評価を受けるかをすぐに知りたいと思うのは人情というものだ。

ひと昔前は、データベースにインデックスされるまでに相応の時間がかかっていた。しかし今は、Search Console(旧ウェブマスターツール)の機能のひとつである「Fetch as Google」を使えば、Googleは即座にクローラー(Googlebot)を出動させ、カップラーメンができあがる前にしっかりインデックスしてくれるようになった。

結果に一喜一憂しながらも、あなたはウェブマスターの仕事を悠々と楽しむことができる。この記事では「Fetch as Google」の使い方を紹介し、新たに追加した記事を確実にインデックスさせることを目的とする。

即効インデックス化される便利ツール

即効インデックス化される便利ツール

「Fetch as Google」の設計思想は、追加したコンテンツにクローラー(Googlebot)がきちんとアクセスできるかを確認するため、というものだ。
我々はこの「Fetch as Google」を、追加変更したコンテンツを即効でGoogleにインデックスしてもらうことに利用する。1週間で500回までリクエストすることができるので、ごく一般的なWEBサイトを運営しているうえで不都合なことはない。

「Fetch as Google」の画面を開いて気になるのが、聞き馴れない「レンダリング」という言葉。
「レンダリング」とは、SEOコンテンツを構成するパーツ(HTMLファイル、CSSファイル、JPGなどの画像など)をブラウザに表示させること。「Fetch as Google」では、レンダリング機能を使って、Google側からみた表示のされ方をチェックできる。

即効インデックス化される便利ツール

これは、WEBマスター側の意図した表示方法とGoogleとの間に差異がないか確認するためのものだ。もし見え方に違いがあれば、何らかの対策を打つ必要がある。

Search Console ヘルプ

「Fetch as Google」を使ったURL登録の手順

送信するURLは、あなたのサイトのドメイン以下(最後のスラッシュは含まない)だけだ。間違ってブラウザのURLをそのままペーストするとエラーになるので注意しよう。

「Fetch as Google」を使ったURL登録の手順

当社のコンテンツをリクエストする場合には、「https://www.flavours.ac/」 以下のファイル名を入力する。
たとえば、この記事ならば、正式なURLは「https://www.flavours.ac/blog/web-production-tips/fetch-as-google.html」だが、送信するのは「blog/web-production-tips/fetch-as-google.html」のみで良い。

次のオプションは、想定するデバイスを選択するものだ。

  • パソコン (デフォルトで設定されている。スマホ専用サイトなら「モバイル」を選択。レスポンシブWEBデザインなら、このままで大丈夫)
  • モバイル: スマートフォン
  • モバイル: cHTML(日本版のフィーチャーフォン:ガラケーだ)
  • Mobile: XHTML/WML(フィーチャーフォン)

「Fetch as Google」を使ったURL登録の手順

さらにオプションが続く。
先のデバイスをプルダウンメニューで選択したあと、送信ボタンが2つ並んでいるのが見える。「取得」「取得してレンダリング」。
これは、単にURLをGooglebotにアクセス可能かを確認させるだけか、Googlebotは選択したデバイスでの表示まできちんと取得できたかを確認するためのものだ。レンダリングまでさせると結構な時間がかかるので、単に「取得」で良いだろう。

「取得」ボタンをクリックすると、下側のリスト欄にURLのパスが表示され、ステータスでくるくるとアニメーションが回る。それが済めば、「インデックスに送信」ボタンが表示されるので、迷わずにクリックする。筆者は時々この最後のツメを忘れてしまいがちで、インデックスされないのはなぜだろうと右往左往することが時々ある。
読者は筆者を反面教師としてとらえ、最後のツメを忘れないようにしてほしい。

「インデックスに送信」ボタンをクリックすると、ポップアップウィンドウが開き、もうひとつ作業が残っている。
ポップアップウィンドウに表示されているのは、「このURLのみをクロールする」と、「このURLと直接リンクをクロールする」の2つ。
「このURLのみをクロールする」は、追加したいSEOコンテンツだけをインデックスさせたいときに使う。逆に「このURLと直接リンクをクロールする」は、追加したいSEOコンテンツからリンクされているページも同時にリクエストできるものだが、WEBサイトのトップページに使うので、日々の更新では「このURLのみをクロールする」で十分だ。

最後に「送信」ボタンをクリックすれば完了

最後に「送信」ボタンをクリックすれば完了。
送信後に処理のステータスが表示されるので、この意味をざっと紹介しておこう。

「Fetch as Google」処理のステータスの意味

「Fetch as Google」にリクエストを送信した後に表示されるステータスの意味を紹介しておこう。

1. 完了

GooglebotはあなたのWEBサイトに正常にアクセスでき、ページのクロールができたことを意味する。

2. リダイレクトされました

WEBサーバー側でリダイレクトの設定がされている状態。WEBサイト全体として「www」ありで設定しているのに、WordPressの設定画面でURLを「www」なしとしている場合などにもこの表示が出ることがある。
当社のWEBサーバーは、HOMEを「/」のみと設定している。この場合に、「Fetch as Google」から「index.html」を送信した場合にも、このエラーが表示される。HOMEをインデックスさせたい場合には、入力しないで「取得」ボタンをクリックするのが正解だ。

3. 見つかりませんでした

WEBサイト側で、ページが見つからない(404エラー)が表示されている。入力ミスかもしれない。

4. 権限がありません

WEBサーバー側で、閲覧を禁止している(403エラー)の設定を行っていたりして、Googleからのアクセスを拒否しているのかもしれない。

5. DNS で検出されません

送信したURLをGoogleが取得できなかった。ただこのエラーは、Search Consoleを登録した段階で分かるはずのことなので、WEBサーバーに問題が生じている可能性がある。

6. ブロック

robots.txt ファイルによって、クローラーのアクセス制限を行うと発生するエラー。

7. robots.txt にアクセスできません

robots.txt にアクセスできなかった際に出るエラーだが、すべてのWEBサイトに必ずrobots.txt ファイルがあるわけでもない。筆者はこのエラーを見たことがない。もしこのエラーが出たら、robots.txt をアップロードすればよいはずだ。

8. アクセスできません

WEBサーバーが稼動しているかどうかの問題。

9. 一時的にアクセスできません

WEBサーバーのレスポンスが悪かったか、Fetch as Google から大量のリクエストがあった可能性もある。

10. エラー

何らかのエラーが発生し、データの取得ができなかった場合。

「Fetch as Google」処理のステータスの意味

あとはGoogleからあなたのSEO記事がどのように評価されているかチェックするだけだ。SEOコンテンツが確実にインデックスされたかと、その順位を確認する方法をご紹介しよう。

インデックスされたことを確認しよう

SEOコンテンツが「Fetch as Google」を使って、確実にインデックスされたかどうかをチェックするのに便利なのは、SEO順位チェックツール「GRC」だ。GRCを使えば、300位までの順位をチェックすることができる(GRCデフォルトの設定は100位)。
ここでは、GRCの使い方を簡単にご紹介しておく。詳しくは開発元の「有限会社シェルウェア」のWEBサイトで確認してほしい。

施策を打ったSEOキーワードをあらかじめ登録されているWEBサイトのカテゴリに登録する。あとは、そのリスト行にマウスポインタをあて、「選択項目の順位再チェック(T)」をクリックするのみ。数秒で、運命の結果が表示される。GRCではGoogle、YAHOO!(Googleのデータベースを使っているので、結果はほぼ同じ)、BINGでの順位チェックを行える。
ただし、PC版のチェックのみなので、モバイル検索での順位が気になるのであれば、別のツールを使うべきだ(GRCにはモバイル版もある)。

検索順位チェックツール「GRC」

検索順位チェックツール「GRC」

※Windows版のみ。制限はあるが、無料版でも十分な機能が使えるので、SEOの効果をチェックしたいなら、導入しておこう。

SEO順位に一喜一憂するだけでなく、修正を加えて高みを目指そう

SEO順位に一喜一憂するだけでなく、修正を加えて高みを目指そう

GRCや対策キーワードで目視確認した結果が、あなたが満足するものでなかったとしても肩を落とすだけではいけない。次のことをふまえながら、修正を検討しておこう。

  • 1週間ほどは順位変動があるので、様子を見守る。
  • 3ヵ月ほどして、グッと順位が上がることもあるため、焦らない。
  • 他のSEO記事を追加していくと、WEBサイト全体として順位があがる

これらのことを考慮しても順位が上がらない場合には、SEOコンテンツに何らかの問題があるはずだ。競合する記事の内容と見比べ、検索ユーザーからみて「読みたい記事」となっているかを確認しよう。もしあなたの仕込んだSEOコンテンツが他と比べて見劣りしてしまうなら、真摯にそれを受け止め、加筆修正しよう。

この繰り返しを粘り強く継続すれば、あなたのWEBサイトはきっと上位を獲得できるようになる。

WordPressでCMS:仕様項目まで更新可能、運用コストを低減

WordPressでCMS:仕様項目まで更新可能、運用コストを低減

製品カテゴリーごとに異なるスペック項目を持つ企業は多い。一般的な方法論でCMSを開発すると、スクラッチ(手組み)によるものになることが多く、初期コストは莫大なものとなる。

さらに、製品カテゴリーごとにスペック項目が異なるので、データベースにはすべての仕様項目を格納する必要があり、担当者による運用の手間も相当なものになってしまう。

しかし、WordPressが標準で備える管理画面とデータベース構造を利用すれば、一定の品質を確保しながら開発工数を削減でき、情報の更新も複雑さが緩和され担当者は煩わしさから解放される。

当社では早くからWordPressに着目し、試行錯誤を繰り返しながら積極的にCMSツールとして活用してきた。この記事では、WordPressを使った製品情報セクションの複雑な要求仕様を満たす方法を、有用なプラグインソフトを含めて紹介する。

訪問者により有益な情報を提供したいと考えつつも、開発コストと運用方法を解決できずにいたWEB担当者にとって、課題を解決するためのヒントになれば幸いだ。

カテゴリーごとに異なるスペック項目まで更新できる製品検索システム

製品に幅広いカテゴリーを持つメーカーでは、製品分類ごとに仕様の項目が異なっている。それゆえ、これらを管理するCMSも非常に複雑なものとなってしまいがちだ。

一般的なアプローチとしては、システム構築前に分類/品種/品目ごとにすべてのスペック項目を洗い出し、それぞれにデータベース(テーブル)を準備し、その上で管理することになる。

しかしこの手法では、将来にスペック項目が変更された場合や、当初想定していなかった新製品を掲載する際、柔軟性に欠け、その対応にはシステム的な変更作業が伴うことが多い。

当社では、WordPressのカスタムフィールドとプラグインを駆使することで、スペック項目も含めてクライアント自身で製品情報の更新作業を完結できることを実現した。

某機械メーカーが抱えていた課題

某機械メーカーが抱えていた課題

旧サイトでは、全カテゴリー/全製品のスペック項目を漏れなくデータ項目としていた。更新のためのCMSツールは導入されていたものの、更新作業ではデータがある部分のみ入力を行い、表示処理の段階でデータ表示の有無を制御していたのである。

また、スペック項目すべてを一律に管理画面で更新できるようにCMS化すると、製品情報の管理画面が数スクロール分の長さになってしまったり、更新しようとする製品には関係のない項目も表示されることになり、入力間違いが発生するといったトラブルが生じていた。

さらに、データベースのカラムとしてスペック項目を設定していたため、クライアント側で新製品をリリースする際には、新たにスペック項目の追加が必要となってしまう。都度発生する運用コストも本当に必要なのかという疑問の声さえ社内から聞こえていた。

WordPressデータベースの概念図

要求仕様

上記の状況を踏まえ、クライアント側から提示された要件は以下の通りだ。

  • 製品スペックに詳細な表記が必要(項目名、単位、スペック内容、全10~30項目)
  • カテゴリーごとに異なるスペック項目や単位をCMSで管理できること
  • 同一カテゴリー内においても、スペック内容の有無で項目自体の表示/非表示を制御できること
  • 製品スペックを条件にした製品検索は不要

スペック項目にとらわれない情報の保持

スペック項目にとらわれない情報の保持

スペック項目をデータベースのカラムに設定せず、WordPressのカスタムフィールドを利用することで、項目名や項目数に制限されないデータの保持を実現。スペック項目をCMS上で更新でき、その内容を即時登録可能とした。また、後述の「Advanced Custom Fieldsプラグイン」を採用することにより、柔軟性の高い製品登録画面を実現した。

カテゴリーごとはもちろん、製品ごとに異なるスペック項目をCMS上で自由に管理でき、不必要なスペック項目の排除を実現した。

本稼働後、製品に関するすべての情報をクライアント側でメンテナンスできる仕組み

選択項目(マスター)は、WordPressの「タクソノミー」を利用し、管理画面上で追加/削除を行えるように配慮。製品情報のメンテナンスについては、当社に依頼されることはなく、クライアント自身で完結できるようにした。

現行サイトからのスムーズなデータ移行

旧サイトからのデータ移行に際し、当社とクライアントが共同でカテゴリーに共通的なスペック項目をExcelシートにまとめた。クライアントは、初期移行情報としてそのExcelシートに全製品情報を記述。当社は、そのExcelシートをインポートする機能を構築した。

WordPressの管理画面

使えるカスタムフィールドを実現し、開発コストを削減する「Advanced Custom Fields」

WordPressには、「カスタムフィールド」と呼ばれる、投稿する記事に対してタイトルと本文以外の任意の「名前」と「値」を与えることができる機能が標準で準備されているものの、標準のままでは使えない。

「Advanced Custom Fields」は、管理画面からカスタムフィールドを簡単に定義できたり、入力欄を自動生成したりと、WordPressのカスタムフィールドを利用しやすくしてくれるプラグインだ。

また、入力したデータをデータベースから容易に取り出すことができるAPIを提供してくれているので、クライアントの操作で更新内容を表示することも可能にする。

筆者が「Advanced Custom Fields」を利用し、WordPressで実現した機能は以下のものだ。

  • スペック項目、単位、内容を1セットとして自由に追加/削除/編集する機能
  • Excelファイルのインポート機能
  • スペック項目の順番を自由に調整する機能

自由なカテゴライズを実現する「Custom Post Types」

WordPressに標準で実装されている分類項目は「投稿分類」のみだが、「Custom Post Types」を利用すれば、管理画面上で分類項目の追加や、その項目に含まれる選択項目の編集ができるようになる。

また、前述の「Advanced Custom Fields」と連携させれば、WordPressでより柔軟な管理画面を実現することができる。

「Custom Post Types」は、次の機能を実現するために利用した。

  • 製品分類以外の分類項目2種の追加とその選択項目の編集

WordPress

WordPressは、プラグインを組み合わせると、使い勝手の良いデータ入力ツールとして活用することができる。

さらに工夫を加えれば、プログラムの知識のないクライアント側で自由なデータ管理さえ実現してしまうCMSとして活用できるようにもなってしまうスグレものだ。

今後もWordPressを活用したCMSについて情報を提供していく予定なので、あなたのより良いWEBサイトづくりの参考になれば幸いである。

確認、かくにん、カクニン。

ライター近所のローソンにタバコを買いに行った。カートンで買ったので、店員がライターを付けてくれたのはいいが、3回ほどタバコに火を点けると使えなくなってしまった。最初から、なんだかおかしな具合で、原因は間違いなく「ガス切れ」だ。
もらったものであるし、このことに文句を言うつもりはない。

改めて気づいたのは、「確認」がいかに大切であるかということだ。
もしあのとき、ライターが使えるモノかどうか、店員が一度だけ確認すれば、残念なことにはならなかった。時間にして、ほんの1秒。これを実行していれば、「なんだかあのローソンは店員への教育がなっていない」とはならなかったはずだ。これがいくつも重なって、サービス業は大きな差がついていく。

ウェブ屋だって同じだ。サービスの品質は、しっかり問われる業界である。

社内で依頼されたものを「できました」とパスする。依頼した人がチェックすると、おかしなところがぽろぽろ…程度ならまだいい(効率を考えれば、依頼者の時間を無駄にしているのだから、本当は良くないが)。社内の依頼事項までダブルチェックはしないので、「頼むよ~。ちゃんとやってよ~」で済む。

これに対して、お客さんに納品するものを確認しないで見せるのは、言語道断。納品の連絡をするのは、何回も自分でチェックし、さらに隣の人にも確認してもらい、最終の「GO」が出たあとだ。一文字修正するのも、同じプロセスをたどる。例外はない。ローカルルールを認めると、品質が保てなくなるからだ。

誰しもミスは犯す。例外はなく、私もミスる。
でも、それを防ぐのは確認するという行為でのみ防げるのであり、たとえ私がミスっても、隣の優秀なスタッフが防いでくれる(いつもしっかりしたチェックをありがとう(笑))。何をおいても、「確認、かくにん、カクニン」だ。

5年日記

日記

1年半前くらいから、毎日欠かさず日記を付けている。
仕事仲間のカメラマンご夫妻が10年日記をつけておられるのを聞いて、小学校の夏休みの宿題でもできなかった日記を付ける、ということをやってみようとなぜか思い立った。そのとき、なぜそんなことが自分にできると思ったのかは分からない。

私の使っているのは、先のご夫妻が使っておられるのとは違う5年日記。1ページに5年分の日付の日記が書けるもので、1年分の日記が書けるスペースは6行。A5サイズなので、そんなに気張らなくても書けるものだ。毎日のように、クラアイントから依頼のあった案件でコピーをあぁでもない、こうでもないと悩んでいるのだから、スペースを埋めることはできる。

だが、それは毎日の作業だ。これがクセモノ。
小学生の頃から課題だった、毎日コツコツ続けるということは、40年も経った今でもやっぱり大きな壁だ。この1年半、折れそうになったこともあったが、なんとか書けている。自分でもエラいと思う。「良くやってるな」「がんばってるな」と、褒めてやりたい。

でも今は、面白くて仕方ない。実は。
1年を過ぎた頃から、面白くなってきた。というのは、1年を過ぎると昨年書いた自分の日記が読めるからだ。1年前の自分が何を考えていたか、悩んでいたか、楽しんだか、を振り返ることができる。これはやった者しか味わうことのできない楽しみだ。2年続けると、もっと楽しくなるかもしれない。3年すれば、やめられなくなる。きっとそう。

コツコツ続けるということは、毎日の歩みは小さいけれど、長い目でみれば、恐ろしく大きなことだ。サイトの更新も同じだと思う。放置=事業の停滞だ。