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自社サイトのファンを増やすWEBコンテンツの作り方

自社サイトのファンを増やすWEBコンテンツの作り方

良質なWEBコンテンツを蓄積することで、自社サイトへの訪問数がアップし、自社のPRにつなげることができる。しかし、ツボを押さえていないWEBコンテンツだと、どれだけコンテンツを蓄積したところで、自社サイトの検索順位はいっこうに上がらないのが現実だ。

いくつかのツボを押さえることで、良質なWEBコンテンツを提供しているとGoogleが評価すれば、自社サイトの検索順位が上がり、多くの人の目に触れるようになる。
良質なWEBコンテンツの条件について、ライティングの視点からできるだけシンプルに解説してみたい。

そもそもWEBコンテンツとは

そもそもWEBコンテンツとは

「コンテンツ」は英語で「中身、内容」を表す「content」の複数形である。つまりWEBコンテンツとは、WEB上で公開されている文章、動画、音楽など、さまざまな情報の内容・中身のこと。
古くからなじみのある紙媒体を使った情報と、WEBコンテンツのあいだには決定的な違いがある。メリットとデメリットで見てみよう。

WEBコンテンツが紙媒体に勝るメリットは、何といっても「利便性」だ。
WEB上では、書店に行ってお金を払わなくても、図書館に行かなくても、すぐに情報が手に入る。さらに、読者はサイトを訪れてもそのコンテンツに満足できなければ、別のサイトを訪れればよい。そこには同じような情報を提供するサイト同士のシビアな「競争」がある。

逆に紙媒体に比べてデメリットと言えるのは、「読みにくさ」ではないだろうか。表示できる画面の大きさには制限があるため、複数ページにわたるコンテンツや長い文章は読みづらい。大量の情報を体系立てて理解するときには、紙媒体に軍配が上がるだろう。

良質なWEBコンテンツの条件1:役に立つこと

良質なWEBコンテンツの条件1:役に立つこと

良質で魅力的なWEBコンテンツ作りで、何よりも優先しなくてはならないことは「読者の役に立つこと」である。
上で述べたように、読者はいつでもあなたのサイトを離脱できるし、同じように魅力的なサイトはいくらでもある。だからこそWEBコンテンツは、徹底的に読者ファーストでなければならない。

自社のPRは大切だが、それだけを並べていても検索上位には表示されない。自社製品のターゲット層を分析・リサーチし、彼らが求めている情報を的確に提供することが求められる。

良質なWEBコンテンツの条件2:読みやすいこと

良質なWEBコンテンツの条件2:読みやすいこと

上で述べたように、WEBのデメリットは「読みにくさ」である。よほどWEBに慣れた手練でもないかぎり、クリックやスクロールを駆使してWEBコンテンツを細部まで読み込むのは大変だ。
だからこそ、紙媒体以上に大切なのが「読者への思いやり」なのである。WEBコンテンツを書くときには、「読みやすさ」「伝わりやすさ」に徹底的にこだわりたい。

ライティングで気をつけるべきポイントを4つ挙げてみよう。

  1. こまめに段落を分け、適度に行間をあける
  2. 段落ごとに最適な見出しをつけて分かりやすくする
  3. 箇条書き、図解を使って分かりやすくする
  4. 難しい言葉は簡単に言い換えられないか、常に考える

さらに、文字と背景のコントラストや、文字の太さ、大きさも大切な要素。これらのポイントを押さえるだけで、訪問者のサイト滞在時間は大幅に改善するだろう。

良質なWEBコンテンツの条件3:タイトルと中身の一致

良質なWEBコンテンツの条件3:タイトルと中身の一致

検索エンジンから流入してくる読者は、検索結果に表示されたタイトルとディスクリプション(検索結果でタイトルの下に表示されることが多い3行程度の説明文)をざっと見て、自分の探している情報が載っていそうなページを選んでいる。
だからこそ誰もが、タイトルを魅力的にして訪問者数を増やそうと考えるのだが、そこに落とし穴がある。

読者の目を引くためにタイトルを内容以上に大げさにしてしまうと、コンテンツの中身と一致しなくなり、訪問した読者をがっかりさせてしまうのだ。読者の役に立ち、満足させることによってサイトの評価を上げようとしているのに、これは満足度をマイナスにする愚行といえる。

こうした失敗を避けるためには、コンテンツ作りの最初のステップが肝心になる。初心者におすすめなのは、初めにタイトルを設定してしまう書き方。最初に対策キーワードをたっぷり盛り込んだタイトルを書き、それからそれに見合った内容を書き始めれば、タイトルと中身にズレが生じることはないはずだ。

タイトルを後回しにして自分の書きたい部分から書き始めてしまうと、読み手が求める情報ではなく、書き手が発信したい情報になりがちだ。いくら頑張って書いても、独りよがりのWEBコンテンツでは誰も見つけてくれず、サイト訪問にはつながらないことを覚えておこう。

役立つ情報が詰まったWEBコンテンツ作り

役立つ情報が詰まったWEBコンテンツ作り

読者はWEBコンテンツをお金を出して読みに来ているのではない。少しでも読みにくさを感じれば、1秒後には離脱してもっと分かりやすいサイトはないか探し始める。
そのシビアな競争に勝つためには、読者の視点を大切にライティングすることが必要だ。

WEBコンテンツづくりの担当者になったあなた、○本書くということをノルマにしていないだろうか。1本書いたところで、誰にも読んでもらえなかったら書いていないのと同じである。もしもそれが、やっつけ仕事で中身のない内容だったら、書かない方がマシなくらいである。
どうせ書くなら読み手から感謝されるような、貴重なノウハウの詰まったコンテンツを書こうではないか。

そんなノウハウ持ってないよ!という場合は、落ち着いて周囲を見渡してみよう。社内にはさまざまな分野のプロフェッショナルがいるはず。専門家から話を引き出して分かりやすくまとめれば、必ず読者が「ほお〜」と、うなってしまうほどのWEBコンテンツになるはずだ。

以上、ライティングの面から、読者に支持されるWEBコンテンツの作り方を解説した。加えて、SEOのノウハウも詳しく知りたい方は、こちらの↓コラムをどうぞ。

WEBライティングの基本:読んでもらうための9つの技法

WEBライティングの基本:読んでもらうための9つの技法

読まれる文章を書くためには、WEBライティングの基本を身につけるのが近道だ。
ニュースリリース、FacebookなどのSNSやコラムと、WEBが普及したことで、プロのライターでなくとも文章を書く機会が格段に増えたが、あなたが執筆した文章はほんとうに読まれているだろうか。

WEB上で書いた文章を読んでもらうためには、WEBの特性を理解した上でライティングする必要がある。
20年、30年と紙媒体で文章を書いてきたベテランライターであっても、それは同じ。
WEBの特性を理解しないまま書かれた文章は、どれだけ優れたコンテンツであっても、読まれることはないに等しい。

そもそも紙とWEBでは、読者の読み方が違うのだ。たとえ普段から雑誌や書籍などの長文を読んでいる、活字に抵抗のない方であっても同様。WEBでは、はじめから腰を据えて読まれることはほとんどない。通勤や打ち合わせの待ち時間に、スマホで情報収集する際、あなたが内容をさっとチェックすることを省みれば、理解できるはずだ。

そこで、WEBに合わせたライティングが必要となってくるのだ。

WEBでは文字の判読性が低く長時間読みにくいため、短時間でも理解できるように文章を読みやすくする。そして、スクロールが前提のページだと一目見ただけでは、全体の流れがわからないので、中身をわかりやすく整理してあげればいい。WEBの特性を理解して書くだけで、あなたの文章は一気に読者に近くなる。

今回は、WEBならではの書き方に絞って、すぐに実践できる読まれる文章の書き方を紹介していく。

1.読者を引き寄せるWEBライティングの鉄則、最初に結論

読者を引き寄せるWEBライティングの鉄則、最初に結論

訪れたユーザーを逃さないためにも、最初に知りたいことが書いてあることを伝えよう。
WEBの読者は、すぐに答えが知りたい。なぜなら、あなたの記事以外にも参考になりそうな記事が大量にあることを知っているから。

あなたがまず取り組むべきことは、読者が知りたい情報が載っていることを冒頭で伝えること。そうすることで、即離脱を回避できるのだ。

さらに、結論から書くことによって、ライティングするあなたにもメリットがある。横道にそれて文章が冗長になることを防げるのだ。

2.一文を短くするか、読点を多く入れて、理解しやすく

一文を短くするか、読点を多く入れて、理解しやすく

文章をわかりやすくする方法は、短い文章を心がけることに尽きる。
ただし、リズムのこともあるので、すべて短くすればいいというわけではない。長くなる場合は、読点を多めに入れて、意味を理解しやすくしてあげよう。

他にも文章を短くする方法として、「~することができる」、「~が可能となる」を、「~できる」に言い換えて冗長な表現を省略するといった方法も考えられる。

WEBライティングで心がけるのは、常に読みやすく書くこと。ユーザーは、読解力を鍛えに訪れてくれたわけではないのだ。

3.読まれる文章は、小見出しで内容がわかる

読まれる文章は、小見出しで内容がわかる

小見出しには、もったいぶらずに要点を書こう。知りたい情報が小見出しを拾い読みすることで、把握できるぐらいまで落とし込む必要がある。読む価値があると思ってもらうためには、出し惜しみをしてはいけない。

書く側の心情としては、すべてを読んでもらいたいが、何度も言うようにWEBの読者は時間の無駄を省きたい。読む価値があるかどうかをすぐに判断したいのだ。
小見出しを読んで、役に立ちそうだと伝えられれば、本文も読んでもらえる。もっとも避けたいのは、すぐに離脱されることだ。

4.指示代名詞の多用を避けて、悩ませない

指示代名詞の多用を避けて、悩ませない

あれ、それ、これといった指示代名詞の多用はしないようにする。WEBの読者は飛ばし読みしがちだ。興味がわいた部分だけを読む。文章を読みやすくつなぐためや、同じ言葉を繰り返すことで冗長になる場合を除いて、指示代名詞の使用を避け、どこから読んでも意味のわかる一文を心がけよう。

また、SEO的にも指示代名詞の多用を避けるメリットがある。文章が不自然になるほどキーワードを多用する必要はないが、WEBの場合は無理に抑える必要もない。検索エンジンは、指示代名詞を変換して理解してくれるほど完璧ではないのだから。

5.説得力をアップさせるために、具体的に書く

説得力をアップさせるために、具体的に書く

文章のわかりやすさ、説得力をアップさせる近道は、具体的にすること。文章がわかりやすいと思ってもらうためには、簡単にイメージできる必要があるのだ。

「打ち合わせに使う資料用意しておいて」
「明日、11時からA社との打ち合わせがあるから、前回のプレゼンで使った資料を5部用意しておいて。綴るのはクリップで頼む」

あなたが指示を出されるなら、どちらが用意しやすいだろう。答えは明白だ。あなたが秘書のように上司のスケジュールを細かく把握していない限り、より具体的な方がわかりやすいに違いない。

わかりやすくするには、大きく分けて3つのポイントがある。

  • 数字
  • 具体例
  • 根拠、理由

を示すことだ。
まず結論を述べ、それを補足するように結論に至った理由を具体的に補足してあげれば、説得力のある文章が書ける。

6.画面の前の「あなた」に向かって語りかける

画面の前の「あなた」に向かって語りかける

あなたに読んでもらいたい記事だと、手っ取り早く伝えるためには、素直に“あなた”と呼びかけてみればいいのだ。
極論を言うと、人は自分に関わることにしか興味がない。だが、自分に関係することだと気づいてもらえたなら、前のめりになって真剣に読んでくれる。

「あなた」と呼びかける手法は、人気のブログや、わかりやすさを売りにしている書籍には必ずと言っていいほど取り入れられている。簡単だが、効果の高さは折り紙つきなのだ。
たとえば、町中でのチラシ配り。ただ漠然と配るより、受け取ってほしい人に呼びかけてみよう。「赤いコートをきた、そこのあなた」。きっと振り向いてくれる。

7.適度に空白行を入れ、即離脱を回避

適度に空白行を入れ、即離脱を回避

3行~5行ごとに空白行を入れることで、ユーザーの読むストレスを減らせる。
画面いっぱいに空白なく、文字で埋め尽くされた記事。誰が読んでくれるのだろうか。「内容が凝縮されている良い記事だ」、とはならない。むしろ最初から読む気をうばっている。

たとえ、同じ文字数であっても、一見して文字の多さが目につくサイトと、最後までスクロールして読んでいった結果、多さがわかるサイト。読まれるのは、後者だ。

空白行を入れることがふさわしくない記事であっても、文字を大きくする、行間をあける、などの工夫は必要である。
WEBの読者は、文章の中身より先に、読みやすそうかという点で判断するのだ。

ライティングの技術を磨く以外で、アクセス数をアップさせる方法が知りたい人は、こちらの記事を参考にしてほしい。

今日からできる、アクセス数がアップする9のテクニック

8.簡単な表現に言い換え

簡単な表現に言い換え

スラスラ読める文章を意識して、言葉を選ぼう。WEBの読者は、流れるように文章を読み、早く理解したいのだ。
専門用語や堅い口調がむしろ好ましいという人が、サイトのメインターゲットでないのなら、わかりやすく表現をしておいて損はない。

難しい表現が出てくるとスラスラ読めないだけでなく、頭にも入ってこない。さらに、登場した難しい言葉が記事を理解するうえで、重要な単語であれば致命的だ。読者は辞書片手に読むわけではない。調べずとも理解できる文章を目指そう。

9.検索エンジン対策として、キーワードを前方に入れる

検索エンジン対策として、キーワードを前方に入れる

SEO施策としては、記事に含まれるキーワードの量よりも、コンテンツの質が重要視されるが、それでも特に狙いたいキーワードは、タイトル、見出し、といった目立つ箇所に入れる必要がある。その際、結論を先に述べることと同様、キーワードもなるべく前方にいれるとより効果的だ。Googleに対して、キーワードに関する記事であることを伝えられる。

ただ、不自然さが出るほど入れ込む必要はない。そもそも、キーワードを含むテーマに関することを書いていれば、自然とキーワードは使うものである。

WEBライティングを鍛えれば、ビジネススキルも向上する

WEBライティングを鍛えれば、ビジネススキルも向上する

WEBの文章は、とても実用的であるといえる。簡潔で、わかりやすく、役に立つ文章でなければならないからだ。これは、端的に内容を伝える必要があるビジネスに欠かせないスキルにもつながることでもある。
つまり、WEBライティングを鍛えれば、自ずとあなたのビジネススキルも向上するのである。

WEBのライティング技術を極めていけば、相手が知りたい情報を、わかりやすく伝えられるようになる。応用範囲はかなり広く、企画書、議事録作成に役立つだけでなく、プレゼンテーションなど人前で話す技術の向上にもつながるのだ。

正しい日本語、豊かな表現力を身につけ、読者をぐいぐい引き込む文章力は一朝一夕で身につくものではない。しかし、今回紹介したWEBライティングのテクニックを試すことは、それに比べれば簡単だ。意識して取り組めば、あなたにも必ずや読まれる文章が書ける。ぜひ今日から取り入れてほしい。

売れるコピーの秘訣は「たった一人にむけて」書くだった

売れるコピーの秘訣は「たった一人にむけて」書く

コピーライティングは、明確にターゲット顧客を思い浮かべて書くと、より響くものになる。

もしあなたが、自分が書かなければいけないと考えていることで延々と言葉を重ねたとしても、極端にいえばそれはターゲットには関係のないことだ。いや、その時点でもうターゲットなど意識していないと言ってもいい。

そして、偶然検索エンジン経由であなたのコンテンツを見つけたとしても、コンテンツと読み手との間に距離があり過ぎ、実感がわかないために、滞在時間が延びないばかりか、コンバージョンに結びつくこと自体が、ラッキーな「事件」になってしまう。

これでは丹精込めて書いた記事も、サッと素通りされるだけであなたのビジネスに劇的な変化などもたらすはずがない。
しかし、少し視点を変えて、理想の顧客候補が何を知りたがっているかをイメージすれば、「分かってるなぁ」と共感されるコピーになる。人々の共感を呼び支持されることは、SEO的にも大きな関係があることなのだ。

コピーは、たった一人のために書くものだと考えよう

コピーは、たった一人のために書くもの

「ターゲットは、明確にする方がいい」
これは、あなたが書店で手に取るすべての本に書かれている。WEB制作のプランニング段階で用いられることが多くなった「ペルソナ」も同じ主旨だ。

なぜなら、その人が好きな言い回しや気になること、共感できることを知っていれば、寄り添うように商品やサービスを説明できるからだ。

それが、あなたの知っている人だったり、過去に出会っていた人だったりすると、それ以上に好都合なことはない。だからまず、担当する商品やサービスがターゲットとする人が、あなたの周りに近い人がいないか探してみることだ。

ターゲットと考える人の写真を用意しよう

ターゲットと考える人の写真を用意

たとえば、あなたが想定したターゲットが「30代女性」とする。

まずこう考えよう。
彼女とは知り合いで、しかもあなたは淡い恋心を抱いている。あなたの理想を現実にしたような人だ。

何かのきっかけで、彼女が困りごとを抱えているらしいことを知る。しかも、あなたが担当する商品やサービスのメリットを得れば、その困りごとは一気に解決してしまうのだ。

あなたはどうやって彼女に語りかけるだろう。
懇切丁寧にその商品やサービスから得られるメリットを説明する、真剣に。

なぜなら、あなたが彼女の気を惹きたいからだ。
こうやってコピーライティングは始まっていく。

さぁ、こういう人と知り合いになれたらいいなと思える女性をインターネットで探し、必ずプリントアウトしよう。PCのモニターの横にテープで貼り付ければ、完璧だ。これで、商品やサービスを説明する準備が整った。

語りかけるときに、注意すべきこと

1.最初は、信じてくれないと考えよう

最初は、信じてくれない

だって、あなたと彼女は、顔は知っているけれど程度の仲。お互いのことをまだよく知らないのだから、信じられる人なのかどうかも分からない。いきなり出てきて、これはいいものだから使ってみ、といわれても困るのだ。

とにかく、あなたがどれだけ自分のことを考えてくれているかを感じさせる雰囲気を醸し出せるかどうかが、信頼性のカギだ。それには、真摯に語りかけるしかない。熱っぽく語りかけるしかないのである。

美辞麗句に頼らず、さりげない言葉を連ね、あなたの人となりが伝わるように書き込んでいこう。そうすれば、少しずつ彼女の心は緩んでくるはずだ。

2.商品・サービスを中心に考えない

商品・サービスを中心に考えない

コピーライティングをするにあたり、もっとも間違いやすいことは、ロジックの中心に商品やサービスを持ってきてしまうことだ。
とくにメーカーの担当者は「ものづくりの中枢」にいるので、どうしてもスペックを語ってしまいがちだが、彼女は悩みを解決することによって得られるコト(ベネフィット)を求めているのであって、スペックを買おうとしているのではないことを改めて認識しよう。

技術者たちが試行錯誤しながら苦労して開発し、創り上げた商品やサービスだということは理解するが、「いいもの」を作れば売れるなどということは、現代ではあり得ないと意識すべきだ。そこそこのものを作っている企業でも、マーケティングを上手くやれば、大きな成長を遂げることができるのだ。

もちろん、大きな評価を得られ、マーケティングもしっかりしていれば、鬼に金棒。そのためにも、しっかりと彼女の悩みを解決することに専念しよう。

3.その痛みを理解しようとしていることを伝える

その痛みを理解しようとしている

痛みや悩みを抱えている人は、自分の課題を解決してくれる人やモノを探しているが、その人やモノがその痛みをよく理解しているかを吟味する。理解していなければ、解決などできないと知っているからだ。

男性脳と女性脳という概念を聞いたことがあるだろうか。
悩みを打ち明けた女性に対し、男性は課題を解決する策を授け、できるだけ早く解決しようとするが、女性はまず同調する。悩みを抱えた女性は、まず同調して欲しいと考えており、解決策を聞くのは、あとでいいというものだ。

悩みや痛みを抱えた状態の人は、男性も女性も関係なく寄り添ってほしいと感じている。
だからまず、その痛みや悩みに同調してあげよう。

解決策を提示するのは、そのあとだ。
彼女が抱えている課題を受け止め、その痛みを理解していることを伝えることを優先しよう。

4.信じられる商品やサービスを紹介しよう

信じられる商品やサービスを紹介

語りかける相手は、気を惹きたい女性だ。
大切に思っている人に対して、いい加減な商品やサービスを勧めるわけがない。少なくともあなたは、担当する商品やサービスに惚れ込んでいる必要がある。

あなたは、少なくとも信念として大切な人にも勧められる商品やサービスだけを紹介しよう。
ほんとうに紹介したいと思える商品やサービスなら、何かしら言葉を綴れるものだ。逆に少しでも疑念があれば、自分に自信がないから筆は進まない。どこか絵空ごとのような言葉が出てくるだけになってしまう。

それを「仕事だから」と片付けてしまうとしたら、あなたに大きな問題があると言ってしまおう。
心から担当する商品やサービスを信じようとしていないから、彼女に伝えられることを見つけられないのだと。

もし、あなたのなかで決め手に欠く、という感覚があるのなら、もういちど商品、サービスの本質を洗いなおそう。とことん見極めれば、きっと突破口が見つかるはずだ。

5.近くにいる3人に証言させよう

近くにいる3人に証言させよう

人は、それを誰が言ったかをとても気にする。
あなたが担当する商品やサービスに関して、権威のある実力者が「とても良い」と証言したのと、知らない誰かが言ったのとでは、信頼性に雲泥の差が出てしまう。

しかし世のなか、それがすべてではない。
近所のママ友が集まって話しているなかで話題になった「使ってみたけど良かった」は、まだ使ったことのない人を強力にプッシュする。なぜなら、それが生の声であり、実際に使ったことのある人の言葉だからだ。

あなたがやるべきことは、彼女の隣にいる友だちのように伝えてあげることなのだ。
だから、友だちが良く使う言葉を選び、雰囲気をつくる。親身になって相談に乗っている情景を思い浮かべながら説明しよう。

説得には、3人を登場させる。

まず先陣を切るのは、あなただ。
初めてその商品やサービスに出会ったときに覚えた感動を伝えよう。
どこにあなたは「スゴイ!」と感動したのだろうか。

次に登場させるのは、近くにいるあなたの同僚だ。
その良さを伝えたときに、あなたの同僚はどんな反応をしただろうか。

最後に登場させるのは、それを実際に使ったことのある人。
使ったことがある人だけが知っている細かな印象を証言してもらおう。

近くにいる3人の証言は、業界の権威者より彼女を強く揺さぶる。
すべてが良い情報でなくてもよい。真摯に伝えることが重要なのだ。

たった一人に書くから効く

たった一人に書くから効く

社会心理学に、「傍観者効果」という概念がある。
群集のなかで突然具合の悪くなった人が「誰か助けて」と叫んでも、誰も率先して助けようとはしない。しかし「そこのあなた、助けて」と特定の人を指差し助けを求めれば、アクションを起こす人は多くなる。傍観者、この場合は群集が多ければ多いほど、この効果は高まるのだ。

ターゲットを明確にしないで、ぼんやり語りかけても誰も反応しないのは、これと同じだ。
しかし、「あの人」に語りかければ、自分のことと感じてくれる人は多くなる。

あなたが今まで、ぼんやり「誰か」に語りかけていたのだとしたら、今日から周りにターゲットに似た人がいないか探してみてはいかがだろう。

「現場百回」で、ユーザーに響くクリエイティブの糸口をつかむ

「現場百回」の重要性、WEB業界で認識されているか

刑事ドラマで、年老いた刑事が若い同僚(たいていの場合、年老いた刑事はヒラなので、若い刑事は部下ではなく同僚だ)に、「捜査が行き詰まったときは現場に戻るんだ」と教えるシーンがよくある。この山さん(私が勝手にあだ名を付けた、年老いた刑事のこと)の言葉は、我々クリエイティブ業界にいる者にとっても、示唆にとんだものだ。

若い刑事は、山さんからことあるごとに「現場百回」を繰り返し刷り込まれる。
そして、彼は現場で事件の謎を解く決定的な証拠を見つけたり、犯人しか知り得ない事実を発見し手柄を上げ、あらためて山さんの言う「現場百回」の重要性を身をもって知ることになる。

「現場百回」の重要性、WEB業界で認識されているか

WEB制作は、結局バーチャルな世界で商品やサービスを紹介したり、売ったり買ったりする場を作るのが仕事であり、リアルの世界での経験がないと困るわけではない。ネットのなかで、ユーザーたちがどのように考え行動するのかを知る方が重要なこともある。

しかしWEBサイトを作るうえで大切なのは、商品やサービスを使う人がそれらを買おうとするとき、比較するときどう感じているかを知ることだ。Googleがあれば、実際に経験しなくても思いつくキーワードを並べて検索すれば、体験談や使用感などを参考にして、それらしい答えは出せる。しかしそれで、本当にお客さまの気持ちがつかめるのだろうか。

私は、ウェブの企画を立案する前には許される限り、現場を訪れることにしている。マンションであればモデルルームや建設現場、お菓子であればしっかり他社との違いが分かるまで食べ続ける。そして現場で、そこにいる人たちの話を聞く。そこで商品やサービスを買おうとしている人たちの視線や行動を観察する。食品売り場で主婦たちが商品を手に取る姿を観察し続けていたために、不審者と間違われ、警備員に声をかけられたことさえある。

それでもしつこく観察していると、ある程度年齢がいった主婦は表示を気にせずにカゴに入れていくが、小さな子供がいる主婦はしっかりと成分表をチェックしていることに気付く。これはネットで調べても、簡単にはヒットしないリサーチ結果だ。若い主婦がターゲットになっているなら、成分表はしっかりと明記すべきだ。

このバナー、クリックしてもらえる?

このバナー、クリックしてもらえる?

WEBデザインを教える専門学校で、毎年学生たちが作った作品を評価する機会をいただいている。若い学生たちは何を考え、どういった思考でものづくりをしているのかを知るためにも、貴重な場なので、毎年専門学校からの依頼を受けることにしている。

ある年、学生たちが課題となっていた「USV車」のバナーを見せてくれた。それなりにはできている。でも、何かが足りない気がする。

「クルマ、好き?」
相手は19歳か20歳の女子学生だ。意地悪な質問だなと思いながらも、聞いてみた。

「免許持ってないです」
「クルマ好きな人って、どんなのが格好いいって思うんだろ?」
「・・・」
「クルマ屋さんに行ってみた?」
「・・・」
「じゃぁ、先生とかクラスメートとか、クルマが好きな人に聞いてみた?こんなの作ったんだけど、格好いいって?」
「いえ・・・」

わけの分からないことを言うオヤジだなと思われたと思う。とくに現場を経験したことのない若い学生たちからすれば、「クルマのバナーなんだから、格好良く見えればいいじゃない」と。でもそれは違う。「クルマが好きな人にとって、格好良く見える」ことが必要なのだ。

SUV車のターゲットはおおよそ男性だ。

「こう、金属がさ、テカッと光ってるのって格好良くない?」
「もう少しクルマ、斜めにできないかな」
「ちょっと下側から見たように工夫してね」

女子学生たちは、ポカンとしたままだ。

現場に足を運ぶと、予期せぬ出会いも

現場に足を運ぶと、予期せぬ出会いも

前職で市販電池の海外販売を担当していたときのこと。展示会で訪れたハノイの電気屋街で、携帯電話用の交換用電池の市場調査をしていると、自分の店の軒先で不審者がショーケースをごそごそいじっているのを見た店主が声をかけてきた。

「何やってるんだ?」

初めてのベトナムで、事情など知らずに歩き回っていたので、「やばかったかな」と感じ、名刺を差し出し正直に用件を彼に話した。

「日本から電池の市場調査に来てるんだ。驚かしてゴメンね」
「そうだったのか。ま、中に入れ」

店主は、狭い店のなかで、見ず知らずの私にお茶をごちそうしてくれ、ハノイの家電市場について教えてくれた。「現場百回」を実践しなければ、この経験も得られなかったはずだ。

現場が、すべてを教えてくれる

現場が、すべてを教えてくれる

バナーをクリックしてもらうためには、そのクルマを格好良く見せるためには、それを買うかもしれない人の感覚が必要だ。もちろん制作の依頼が来るたびに、その人になれるわけはない。だから「事件」が起こっている現場に足を運び、その空気を感じ、その感覚を感じ取ることがWEB制作者には必須なのだ。
「現場百回」。weblioによると、

警察による事件の捜査などに際して使われる表現で、事件現場にこそ解決への糸口が隠されているのであり、100回訪ねてでも慎重に調査すべきであるということ。警察関連でない場合にも使われることはある。

警察関連でない場合にも使われる・・・。
WEB制作の現場でも、「現場百回」は貴重な経験を生み、課題解決の糸口になるものだ。

WEB担当者に捧げたい、癒される絶景10選

「癒される絶景を見れば、きっと元気になれるはず」

WEB担当者は、オウンメディアのディレクションから始まり、SNSのサポートや各メディアで取り上げられる自社関連のニュースを追いかける。他業務との兼務ともなれば、毎日ヘトヘトになるほどの多忙さを極めているはずだ。ふとしたきっかけで、この記事に行き当たったあなたに、ほんの少しだけ「癒し」を提供したい。今すぐには実現できなさそうな場所へ思いを馳せよう、しかもそれは世界が認める絶景に出会うという企画だ。

絶景

とてもこの世のものとは思えない幻想的な風景をぼぉ~っと眺めると、癒し効果がある!と脳科学では立証されているかどうかは知らない。しかし、そんな気はする(キッパリ)。たとえ行けなくても、いつかこんな絶景を見てみたい!と写真を眺めながら思いを馳せることで、気分がやわらぐと同時にやる気も満ちてくるのではないだろうか。

今回は、海山問わず「癒し」効果がありそうだと感じた絶景スポットを選びました。効果を実感するためには、じっくり眺めることが大切。ぜひ、お昼休みに楽しんでください。
私もあなたと同じく、「癒されたい」フツーの人なので、行ったことのある絶景地はひとつもありません。ネットで探した写真からピン!と来たもののなかで、巷の評判をチェック。オススメしても良いと思われるものだけに絞り込みました。

※各絶景スポットのリンク先は旅行サイトやブログなど、その地をよく紹介してくれているものです。

恋のトンネル

絶景1:恋のトンネル(ウクライナ)

ウクライナのクレベンにある幻想的なスポット。線路の両側に木々が茂っているため、夏になると緑が生い茂り、長さ3kmにもおよぶトンネルになるという。
貨物列車専用の路線は、四季それぞれに表情を変え訪れる者を楽しませてくれる。ようやく認知されてきたところなので、手垢の付いていない風景を存分に堪能するのは今かもしれない。

蛇足ながら、2015年春公開、未来穂香(みきほのか)主演の「クレヴァニ、愛のトンネル」で舞台になった。この風景に出会えば、直帰率の上昇スパイラルから抜け出せるアイデアが見つかるかもしれない。

トロルの舌

絶景2:トロルの舌(ノルウェー)

舌が折れたら・・・? と考えてしまうような臆病な人には、「癒し」効果は期待できないアドベンチャー過ぎる絶景。
名前は、北欧で語り継がれるトロルという妖精から来ている。地上1,100mにあるこの地は、天候によって雲海が広がったり、眼下にフィヨルドが広がったりと、様々な景色が楽しめるという幻想的なスポット。

ネットで検索すると、先端で逆立ちしたり飛び跳ねたりする怖いモノ知らずの猛者たちの様子を見つけられる。癒されたいけど、実はドキドキもしたいという人は、ぜひ検索を。

サントリーニ島

絶景3:サントリーニ島(ギリシャ)

美しいブルーのエーゲ海に臨む街並みは、まぶしいほどに白一色。まるで絵はがきのようだ。急な斜面に並ぶ幻想的な家々の間を散策するのも楽しいかもしれない。

島の北部にあるイアという町から見ることができるエーゲ海に沈む夕日は、世界でもっとも美しい眺めと評されるほど。春から夏がベストなシーズンらしく、冬になるとホテルや店もほとんど閉まり現地の人もほとんどいなくなるのだとか。みんなどこに行ってしまうのだろう?

ロライマ山

絶景4:ロライマ山(ベネズエラ)

標高3,000mの山頂が真っ平ら。写真では雲に隠れて見えないが、この頂の下は1,000m近くも切り立っているという。間近で見ると、相当なインパクトがありそうな絶景ポイント。

なぜこのような地形ができるのかと考えると、自然の壮大さを感じずにはいられない。ただしこの山に近づくためには、現地で5泊6日のツアーに参加しないといけません。2日かけて麓まで行き、1日登山、1日頂上付近を散策・・・。だからこそ、の絶景なのかもしれません。頂上からの眺めを楽しめば、訪問者数の減少など、ちっぽけなことに感じることでしょう。

ウユニ塩湖

絶景5:ウユニ塩湖(ボリビア)

何キロにもわたって、鏡面のような世界が拡がる。標高3,600mで出会うその風景は、四季、昼夜問わず訪れた者を魅了する。

一部が塩で作られている部屋もあるという「塩のホテル」に宿泊も可能な神秘の世界。天空の城マチュピチュを訪れるツアーもあるようだから、名だたる絶景を一挙に巡ることもできそうだ。

チンクエ・テッレ

絶景6:チンクエ・テッレ(イタリア)

色とりどりの住宅がひしめくように軒を連ねたさまは、まさにおとぎ話の世界。たくさんの色が詰まっているのに、統一感があることにふと気付く。あぁ~、こんなところまで来て色だとか統一感だとか考えてしまうのは職業病か・・・。

世界遺産の村5つで構成されるイタリアの田舎町は、もともと要塞都市として作られたもので、長いあいだ隣町とは船を使って行き来していたのだとか。

ギャロウェイ・フォレスト・パーク

絶景7:ギャロウェイ・フォレスト・パーク(スコットランド)

極上の星空をみるのは、ここしかない。2009年に国際ダークスカイ協会に認定された、「暗い空」の町でヨーロッパでも有数の暗さを誇っているという。

暗いということは、地上の光の影響を受けないということだ。なので天体観測をするにはうってつけなのであり、欧州でも有数の天文台が設置されている。公園とはいっても、日本とはスケールが違う。東京23区よりも広い敷地を持っているのだから。

サンブラス諸島

絶景8:サンブラス諸島(パナマ)

澄んでいるというのは、こういうことを言うのだろうと思わせてくれる海と空を堪能できるカリブ海の楽園。

大小350の島々からなるこの地には、クナ族が今も土着の文化・風習を大切にしながら暮らしている。クナ族がネットショッピングなんてしてると、軽くショックを受けるかもしれない。いや、偏見でした。どんどんネットでお買い物してください。

ハロン湾

絶景9:ハロン湾(ベトナム)

切り立った岩肌の島が無数に浮かぶグリーンの海。神秘的で、水墨画を見ているような風景は、ベトナム屈指の世界遺産。

首都ハノイから陸路約4時間は、日本からも近い絶景と言える。

富士山

絶景10:河口湖町(山梨県)

世界の絶景だけでは、もったいない。私たちの足下にもいくらでも絶景は存在する。

毎年4月に富士五湖のひとつ、本栖湖畔で開催される「富士芝桜まつり」で見られる富士山の風景は、声を上げずにいられないほどの絶景だし、日本人としての誇らしさも感じることだろう。

食の好み、異性の好みと同様、絶景と感じる風景は、ひとそれぞれに異なるものだ。この記事では主観で選んだ10地を挙げたが、あなたにはまた別の絶景があるはず。

WEB担当としての多忙な日常から少しだけ離れて、たとえ5分でも絶景探しをすれば「ホッ」とできること請け合いだ。私も正直楽しかった(笑)。ぜひあなたにも、この至福の時間をつくることにトライして欲しい。

キャッチコピーの作り方:ターゲットをとらえ、商品が売れる3つのポイント

たった1本のキャッチコピーが、高い広告効果を生む

キャッチコピーづくりの手順で悩んでいる様子

あなたのWEBサイトを初めて訪れたユーザーは、そのままとどまるかどうかを8秒以内に決めます。苦労して作り上げ、情報を盛り込んだあなたのWEBサイトはたった8秒で、読み手に見切られてしまうかもしれないのです。もしその原因が、ページ冒頭のキャッチコピーにあるとしたら?

WEBサイトの広告効果を高めるためには、キャッチコピーでどれだけ読み手の気持ちをつかむかにかかっているのです。この記事で紹介するポイントをおさえキャッチコピーを練り直す、手順を踏むだけで、ターゲットの滞在時間が長くなります。つまり、商品情報までじっくり読み進めてくれるようになり、驚くほど引き合いや注文を受けられるようになるでしょう。

※マイクロソフトが2011年に10,000以上のアクセスを記録した205,873サイトを調べた結果、訪問者はページにたどり着いて最初の8秒以内にページにそのままとどまるかどうかを決めるというレポートによる。

コピーライティングは、常にマーケティングの中心に

商品プロモーションは、すぐれたコピーライティングを中心に考えます。いくらテキストを読まなくなったとはいえ、アパレル商品などのイメージ戦略で推進できるものは除いて、写真集のようなカタログを作って商品が売れるでしょうか?WEBサイトに印象的な写真を掲示しておくだけで、新規の引き合いが取れるでしょうか?
やはりマーケティングの中心には、コピーライティングがあるのです。

広告効果を高め、売れる、引き合いをとれるWEBサイトにするには

商品を売るため、新規の引き合いを取ることを目的としたWEBサイトを運営されているなら、まず大切なポイントを2つ。

キャッチコピーづくりの原則 (1)抽象的な言葉は使わない。

キャッチコピーづくりの原則 (2)ターゲット視点で書くこと。

「世界が注目する画期的な新商品登場」的なキャッチコピー。
その商品を開発した、販売する人にとっては画期的なのかもしれませんが、ターゲットにはまったく響きません。なぜなら、彼らは何らかの課題を持ってWEBサイトをチェックしているのです。その商品を世界は注目するかもしれませんが、課題を解決してくれるかどうかを判断するには、あと10秒くらいかかりそうです。もうこの時点で時間切れです。

広告効果の高いキャッチコピーにするためには、ターゲットの何を解決する商品なのかを具体的に、明確に伝える方法をとることです。たとえば、

“3日後の彼氏との旅行に間に合う!即効ダイエット・プログラム”

 

たとえば広告のビジュアル「ダイエットで悩んでいる少女」

そんな上手い話があるわけないじゃない!、とツッコミを入れながらも、切羽詰った女性たちは次のリードコピーをついつい前のめりになって読んでしまうはずです。3日後に彼氏との旅行を控えた女性でなくても、ダイエットに興味のある方なら誰でも、です。

このキャッチコピーは読み手の感情に働きかけています。そう、大切なポイントその3、

キャッチコピーづくりの原則 (3)読み手の感情を刺激すること。

3つのPを解決する方法を差し出せば、読み手の信頼を得ることができる

人は、悩み(Pain)、問題(Problem)、苦境(Predicament)を解決できるものをつねに探しています。プライベートだけではありません。暗礁に乗り上げかかったプロジェクトを正常な状態に戻すため(苦境を乗り切るため)にプロジェクト管理ソフトを探したり、職場での人間関係を克服するための方法を探すためにアマゾンを訪問したり、対人関係改善セミナーに参加するのです。

よくできたキャッチコピーは、その人が近い将来なれそうな自分をイメージさせます。ダイエットプログラムのキャッチコピーは、ストレートに言ってはいないものの、行間に「3日後、さっそうと彼氏のクルマに乗り込むスラッとした女性の姿」が目に浮かぶようです。キャッチコピーは、その商品を使うことによって変わることができた、自分の姿をイメージさせることが大切なのです。

感情的な満足感を得れば、スムーズに購入に結びつく

人は何かを買うとき感情で決め、理性でその確たる理由を後付けで探しはじめます。冒頭のキャッチコピーやリードコピーでターゲットの信頼を得ることができれば、あとはあなたの商品が買うに値するまっとうな理由を差し出してあげるだけ。キャッチコピーで商品の良さに惚れ込んだ彼らは、自分を納得させるために商品説明をしっかり読んでくれます。
しっかり説得され、満足して購入したユーザーは、その商品に対して満足感を維持し続ける傾向があります。もし万一、商品に多少の不具合があったとしても、寛容な態度さえ見せてくれるようにさえなるのです。

とっておきのテクニック:ターゲットが好きな言葉を使おう

好きな言葉を聞くと嬉しくなる

TVCMで、80年代に流行った曲が流れることがありますね。なんで今さら?と思うなかれ、これはこの曲が流行った頃をよく知っている人、その頃がキラキラしていた人たちをターゲットにしているからです。大好きな曲を耳にすると、気分が明るくなったり、前向きになれたりすることがあるでしょう?

つまり、
流行った(ターゲットが好きな)曲が流れる → 気分が良くなる → 流れているTV広告の好感度アップ → 宣伝している商品も好きになる

ここでお伝えしたかったのは、

あなたの商品のターゲットが好きな言葉を使って、キャッチコピーを作る

ということです。
たとえば、40歳後半から50歳代前半の方がターゲットなら、「きらめく」「豪華な」「超一流」「希少な」「ゴージャス」なんていう言葉に反応します。それはバブル時代を経験しているから。しかもその時代は彼らにはずっと心に残るキラキラした思い出になっていて、その言葉を聞いただけでその意味を自分の経験に照らし合わせ膨らませてもくれるのです。

思い出して欲しいのは、冒頭でご紹介した(2)ターゲット視点で取り組むこと、です。
ターゲットはどんなことに反応してくれるか、好感を持ってくれるか、何が問題だと感じているのか、どういう言葉だと受け入れやすいのか。(2)ターゲット視点を大切にしたキャッチコピーを書けば、あなたの商品やサービスは何倍もの確率でターゲットの目にとまり、受け入れられやすくなります。

いろいろなメーカー系のシンクタンクなどがレポートを発表していますので、年代ごとの特徴を知りたい方は、サクッと検索してみてください。レポート内に分からない部分があれば、中途半端に分かった気分にならないで、とことん調べましょう。そしてどうにかして、その年代の気分に浸りましょう。そうすれば、ターゲットに何が好まれるのかが分かるようになります。

商品を売るためのキャッチコピーを書くのに、文才や優れた感性など必要ありません。有名なコピーライターが書いていなくても、キャッチコピーで爆発的に売れる商品はいくらでもあります。大切なのは、その商品を思う熱い気持ちとこれまでご紹介したキャッチコピーの作り方のポイント。真摯に取り組めば、優れた商品であることをターゲットはきっと理解してくれます。

キャッチコピーの作り方、ポイントまとめ

キャッチコピーの作り方、まとめ

キャッチコピーをひねり出すのは、楽な作業ではありませんが、効果が出始めると楽しくなってきます。ターゲットの気持ちになりきり、彼らの悩みを解決したり、好きな感覚を表現する。よく使う言葉をはさみ込みながら。そのフレーズでターゲットが「よく分かってるなぁ」と感じられると、続くリードコピー、ボディコピーや図表などにも目を配ってくれるようになります。新聞や雑誌の広告、TV広告のいわゆるイメージ戦略の中心となるキャッチコピーを作るわけではありません。多くの人がハッ!としなくても、ターゲットさえ前のめりになってくれれば大成功なのです。

  1. 抽象的な言葉は使わない。
  2. ターゲット視点で取り組むこと。
  3. 読む人の感情を刺激すること。
  4. ターゲットの気持ちを理解しよう。

女性誌の秀逸キャッチコピーから盗む!クリックさせるテクニック
WEBライティングについて、もう少し詳しく
フレイバーズのWEB制作サービス

この記事に関するご質問やお困りごとのご相談も何なりと。
平田 弘幸
株式会社フレイバーズ代表取締役。セールスライティング担当。好きな言葉は、「一生懸命が得意」

入力フォームの改善で、コンバージョンが上がる5つのポイント

入力フォームの改善

お問い合わせをはじめとする、入力フォームのコンバージョンを向上させる改善ポイントがいくつかあります。当社がコンサルティングを実施したなかから、最適化にもっとも効果のあった点(総合的には平均15.9ポイントの改善効果)をいくつかご紹介します。

改めてまとめてみると、すべて「ユーザー・ファーストの視点」を持てるかどうかであり、運営者側の論理を排除すれば、訪問者が離脱せず気持ちよくフォームへの入力を済ませてもらえるようになるのです。

この記事では、今日からでも実施できる改善ポイントを5つにまとめて紹介していきます。

1.「お問い合わせ内容」は、最初の項目に

入力フォームの改善:お問い合わせ内容は入力フォームの最初に配置する

スーパーで買い物かごの中身をただ精算して欲しいだけなのに、いきなり名前を尋ねられても戸惑ってしまいます。「あなたは誰?」と。

でも、同じような作りになっている入力フォームがたくさんあります。製品やサービスを購入しようか迷っているときに、疑問点を解決するために問い合わせフォームに飛んだとたん、「あなたは誰?」と。

入力フォームでは、まず訪問者の言いたいことをきちんと聞くことから始めましょう。

そうすれば、訪問者も冷静に要領よくポイントがまとまった質問にしてくれるはずです。これは、コンサルティングの現場で私たちが良く使う手法のひとつで、まずは先方の言いたいことを聞き出す、思い切り話していただく。そのあとで初めて、私たちの意見を伝えるというように。

自分が言いたいことを受け止めてくれたのだから、次は相手の言うことにもじっくり耳を傾けてくれる、個人情報も我慢して入力してくれる・・・、「返報性の原理」の変形版と言ってもいいかもしれません。最初にしっかり質問内容を書き込むと、それを無駄にしたくないという心理も働きますから、運営者側に必要な項目にもしっかり回答してくれるようになるのです。

2.訪問者のミスを非難せず、受け止める

入力確認をしたとたん「エラー!」「NG!」。商品にせっかく好意を持ち、問い合わせしたのにがっかりした経験はないでしょうか?
たしかに必須項目に入力がなかったり、メールアドレスの書式が間違っていたりする「エラー」ではあるのですが、これは運営者(システム担当者)側の論理であって、訪問者視点によるものではありません。

訪問者のなかにはPCが苦手な人もいるし、疲れていてミスることだってある、何より分かりづらい位置に「個人情報保護に関する同意」へのチェックボックスがあったりするのは、もう相手のミスとは言えないでしょう。避難されるべきは、むしろ運営者側と感じるべきです。

入力フォームの改善:未入力項目は、すぐに知らせてあげましょう

相手の失敗をあげつらうより、ミスを吸収してあげる方がいいに決まっています。たとえば、Googleはスペルミスをしたまま検索しても、

「もしかして : ○○○?」

って聞いてくれるでしょう?あれと同じです。未入力項目があれば、次の項目を入力する前にさりげなく教えてあげる、システムで処理できることはシステムで処理するなど、入力の間違いをなくし、楽にする最適化の方法はいくつもあります。

必須項目の入力がないまま次の入力項目にフォーカスが移ったら、必須項目への入力が抜けていることをすぐ伝える。

訪問者のPC側で動作するJavaScriptというプログラムを仕込めば、抜けがあった場合瞬時に注意喚起することができます。当社が制作した例では、真っ赤なポップアップウィンドウが表示され、「必須項目です」と入力を促しています。これだけで必須項目の抜けを改善することができ、大きな効果が上がります。

メールアドレスの書式に代表される全角半角文字は、プログラム側で変換。

HTMLの制御で、半角しか受け付けないものがありますが、これはやめておいた方が良いでしょう。PCにメールアドレスを辞書登録している(「めーる」「あどれす」などを変換)人にとっては、半角しか受け付けないフォームは迷惑以外の何ものでもないからです。

プログラムで制御できていないからなのでしょうか。顧客候補と唯一のコミュニケーションツールである入力フォームで、面倒さを感じさせてしまうのは、顧客視点に立っていないということができるでしょう。細かなポイントではありますが、こういったことの積み重ねが効果を上げていくのです。

個人情報取り扱いへの同意に対するチェックなどは、枠囲みするなどして強制的に注目させられるように。

入力を終えたあとで、確認ボタンを押したとたんにエラーになることが最も多いのが、この件です。これを回避する方法として、下記を実施してください。

  • 個人情報の掲示、同意チェックをフォームの最初に配置。
  • 他の項目とは異なる体裁で、目を引く工夫を。

3.SSL導入は、個人情報の取り扱いにシビアな訪問者にできるアピールポイント

入力フォームの改善:SSL利用をアピールしよう

個人情報の漏洩に関する事件は、ニュースが必ず大きく取り上げられます。ほぼすべてのフォームは、個人情報を入力してもらうためにあるのですから、このポイントに対する配慮は必要です。

一般には、SSLについて詳しく知っている人は少ないけれど、「何らかの作用があって、自分の個人情報を悪いヤツから守ってくれる」ことを知っている人は多くなってきました。ということは、「このフォームに入力されたお客様の個人情報は○○○社のSSLで暗号化されます」と掲示するだけで、安心感と信頼感は増すわけです。

訪問者の多くは、どこのセキュリティ会社が安心だなどという知識までは持ち合わせていません。どこのSSLサービス提供会社のものであってもいいのです。いまお使いのレンタルサーバーに共用SSLの機能があるのなら、それでも問題はありません。共用SSLだとURLが途中で変わってしまうので・・・と思われる方もおられるかもしれませんが、事前に「URLはこうなりますが、心配はありません」と伝えておけばいいだけの話。要は、入力フォームの作り方に気遣いがあるかないかの問題なのです。
年間数千円でその効果を買えるのなら、安いものだと思いませんか?

4.「修正する(リセット)」ボタンは設置しない

入力フォームの改善:リセットボタンは設置しない

入力フォームの初期画面にある「修正する(リセット)」ボタンを間違ってクリックしてしまうと、せっかく入力した内容がすべて消えてしまいます。
こういったケースを引き起こしやすいのは、「入力内容を確認する」ボタンが左側、「修正する(リセット)」ボタンが右側に配置する作り方をしている場合。WEBサイトでは「次に進む」方向は右側となっていることがほとんどなので、右側にあるボタン=次に進むための手段と捉えることが多いのです。

「やっちまった。もう一度入力し直すか」
と再度トライしてくれる訪問者もいる、などと思わないでください。

そもそも、その「修正する」ボタンは何のためにあるのでしょうか?どう考えても私には必要なものには見えません。不要なもの、ミスを起こすようなものは排除しておくのがコンバージョン率を上げるための鉄則です。

5.フリーのフォームは、使わないのがスマート

ネットにフリーで配布されていたり、レンタルサーバーの機能としてついているフォームは、PHPやCGIがカスタマイズできる人にとっては、費用がかからず最高に思えるかもしれませんが、あくまで「動く」ことだけが主眼になっているのであって、訪問者に対する「おもてなし」の配慮などありません。
ましてや、WEBサイトのフォーマットを組み込まないで稼働させてしまうと、入力フォームに飛んだとたんにダサダサのデザインになっていたりして、せっかくいくつものハードルを越えてたどり着いたリニューアルが台無しになってしまうのです。

入力フォームの改善について、安易に考えないでください。入力フォームは、顧客や顧客候補と接するための唯一の手段なのです。訪問者は、細かなところでこの企業が信用できるかどうかチェックしています。WEBサイトのもっとも大切なところで、手間やコストを惜しんではいけません。入力フォームは自前で作ろうなどと思わず、リニューアルを担当したWEB制作会社にカスタマイズを依頼し、きちんとした最適化をしてもらいましょう。

早く連絡をとりたい人に向けた、FAQへのリンクやショートカットを設ける

ユーザー・ファーストで入力フォームを改善しよう

入力フォームとは直接関係はありませんが、大切なことなのでもうひとつだけ。
WEBサイトの大きな目的のひとつは、顧客や顧客候補とコンタクトをとること。緊急を要する場合や何らかの理由で入力できない、したくないなどの理由があり、電話をはじめとするその他の手段で連絡を取りたい人もいる。こういったリクエストにも対応できるよう、入力フォームの上部に問い合わせ窓口や営業拠点の電話番号を掲示しておきましょう。

FAQ集へのリンクを設けることも検討しましょう。
FAQで課題が解決できれば運営者側の不要な手間を省けるという意味もありますが、顧客や顧客候補の課題を早く解決してあげるために、です。顧客候補リストが作りたいのだから、そんなことをしたら元も子もないじゃないかと言う人がいますが、そんな浅薄な考えで顧客候補リストは集まりません。

WEBサイトは、ユーザー・ファーストの思想で考えること。そうでなければ、そもそも訪問者は集まってきてくれませんから。

WEBサイトの改善について、もう少し詳しく