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SEOライティングのセオリー、7つの絶対ルール

SEOライティングのセオリー

クライアントのWEBサイトを構築したり、コンテンツを追加したりする際、WEB制作会社はあらかじめどのようなキーワードで上位表示させるか対策を練る。
事前に設計したコンテンツのコピーライティングにおいても、最終仕上げとして「SEOライティング」を施してブラッシュアップすることで、より上位表示の可能性を高める努力を行う。一般的なコピーライティングだけでは、検索エンジンに評価されにくいからだ。

もし、あなたの担当するWEBサイトが、検索エンジンから評価されていないのであれば、SEOライティングの特別なテクニックを学ぶべきだ。

検索エンジンに評価されにくい、とは言い換えるとデータを解析しづらい、分かりにくいということだ。人間の読解力で理解しやすい文章と検索エンジンが理解しやすい文章とは相容れる部分もあるが、相反する部分もある。
コンテンツは検索エンジンのために作っているわけではないから、上手く両者を共存させていくのがSEOライティングだともいえる。

視点を変えながら、あなたのページに少し手を加えるだけで、秘められたポテンシャルが検索エンジンから正当に評価され、劇的な上位表示が可能になる。SEOの目的である集客にも貢献するようになる。
あなたにも、担当するWEBサイトへのマーケティング施策としてぜひ真剣に取り組んでほしい。

1.ページ上部を有効に活用する

ページ上部を有効に活用する

Googleの評価アルゴリズムは英語圏で開発され続けているものだ。ということは、英文のコピーライティングのマナーに則した方法で文章を評価していると考えるのが自然だ。

日本語の文章とは異なり、英文の文章は結論を先に書くことが多い。だとすればGoogleは、結論=重要なキーワードを含むコピーは文章全体の序盤にあると考えているわけだ。あなたが作ったページ上部、つまりリードコピー部分に、検索エンジン対策で狙ったキーワードが適切に配置されているだろうか。

SEOライティングのセオリーその1
狙ったキーワードは、ページ冒頭に必ず配置しよう。

2.見出しの直後にも、SEOキーワードを配置

見出しの直後にも、SEOキーワードを配置

リードコピー部分に対象キーワードを配置するのと同じ理由で、ページの途中にある見出しの直後に近い部分にも対象キーワードを配置すべきだ。

SEOライティングでは、結論に至る根拠を挙げ、証明しながら最後に結論を書くのはNG。まずキーワードを含んだ結論を先に述べ、追って結論を証明するための根拠を書く。

SEOライティングのセオリーその2
狙ったキーワードは、見出し直後にも配置しよう。

3.見出し(Hタグ)を有効に使う

見出し(Hタグ)を有効に使う

SEOライティングでもっとも重要なセオリーが、各パラグラフの先頭に位置する見出しに、狙ったキーワードを含めるということだ。

不自然に対象キーワードをねじ込むのは、読みづらくなってしまうだけだが、狙ったSEOキーワードを含めつつ「引きの強い(※)」見出しに加工する必要がある。WEBライターの腕の見せどころだといえるだろう。

また、WEBサイトでは、見出し=Hタグだ。
HTMLは階層構造で論旨を展開するので、文頭からH3タグが配置されていたり、Hタグの順がなっていなかったりすると、検索エンジンが正確に文章構造を把握できなくなってしまう。HTML文法も間違わずに記述しよう。

SEOライティングのセオリーその3
狙ったキーワードを見出しに含め、読み進めたくなるものにしよう。

※引きの強い
引きが強い。営業用語で、ターゲットの反応が良いことを指す。

4.専門用語を使ってもいい

専門用語を使ってもいい

検索エンジンは、あなたがスペシャリストであるかどうかを気にしている。検索者にとってあなたのWEBサイトが有益な情報源であるかを判断するためには、専門家であるかどうかも重要だからだ。

しかし専門家だからといって、専門用語を使うべきだと言っているわけではない。内容を理解できるコアなファンだけが集まるWEBサイトだったり、平易な言葉で記述すると間違った解釈を誘ってしまうような場合には、積極的に専門用語を使べきだということだ。

また、「共起語」を散りばめておくことも忘れてはいけない。
共起語とは、あるキーワードを文章に盛り込んだ際に、その文章内でたびたび表記されるようになる単語のことだ。たとえば、「便秘」が文章中に出てきたのであれば、その前後に「解消」「改善」「冷え」といった単語が必ず現れる。

1つのキーワードだけが唐突に表記されていても、Googleは評価しない(というか、Googleの上位表示アルゴリズムは、共起語をヒントに対象キーワードに対する評価システムが稼働していると思われる)。

SEOライティングのセオリーその4
専門用語を使うことで、検索エンジンに「専門家」と認識させよう。

5.指示代名詞を使わず、SEOキーワードを繰り返す

指示代名詞を使わず、SEOキーワードを繰り返す

検索エンジンの評価アルゴリズムは、人間の目による評価ほど正確ではない。人間であれば、文章中に「あれ」「それ」「彼」といった指示代名詞を使っていても何を指しているのかを推測しながら読み進めることができるが、評価アルゴリズムはその域まで達していない。

だから、特に対策キーワードを指し示す指示代名詞は極力使わないようにし、検索エンジンが評価しやすい形に加工してやることが必須なのだ。

ただし、あまりにもキーワードを繰り返すのは避けるべきだ。
たとえば、「ホームページ制作は、専門のホームページ制作会社に任せた方が、質の良いホームページができあがります」では、早口言葉のようで読みづらいし、意味を理解するのに時間がかかる。
検索エンジンは、シソーラス(類義語)辞書を持っている。ホームページならWEB、ウェブといった言い換えられたキーワードも同じ意味として把握してくれるのだ。だから、同じキーワードばかりを繰り返すのではなく、ときに言いかえをしてみることにもトライしてほしい。

SEOライティングのセオリーその5
狙ったキーワードを示す代名詞は使わない。

6.具体的な言い回しで、分かりやすくを心がける

具体的な言い回しで、分かりやすくを心がける

ネットで情報を探すとき、あなたは記事を最初から最後まで「読んで」いるだろうか。
筆者は、よほど趣味的なことを探している場合は別として、WEBサイトを一言一句もらさず読み通すことはしない。ほとんど斜め読みに徹する。そうしないと、読書しているのと同じことになり、情報を「探している」ことにはならないからだ。

おおよそWEBページは、このように「チェック」されるもので、じっくり読まれるものではない。このことを考慮すれば、叙情的に読み手に推測させるような言い回しは避けるべきだという結論になる。できるだけ具体的な見出しで、ザッピングできるように書くことが大切なのだ。

関連して、冗長な言い回しも避けたほうがいい。
たとえば、「することが可能になる」は「できる」で十分だ。意味が間違っていなければ、簡潔である方が斜め読みしやすいからだ。

SEOライティングのセオリーその6
斜め読みしやすいように、具体的な言い回しで書く。

7.検索者から感謝される記事を書く

検索者が感謝する記事を書く

Googleは、コンテンツの内容も評価している。「コンテンツ イズ キング」といわれる所以だ。

考えてみてほしい。相手は世界有数の頭脳を集めた精鋭たちだ。我々がちょっと考えてひねり出した生半可な思いつきで、彼らを欺けるわけがない。評価アルゴリズムはまだ人間の目による評価にはかなわないが、その精度は日々進化している。

今回紹介したテクニックによって検索上位にランクされるコンテンツは、ポテンシャルが十分なコンテンツに限られる。ポテンシャルがあるコンテンツとは、検索ユーザーに評価される記事のことだ。

あなたのWEBサイトにあるページを狙ったキーワードで上位に表示させるためには、まずは検索ユーザーから評価されるコンテンツを生み出すことだ。そのうえでSEOライティングのセオリーを追加すれば、どんな競合サイトも恐れることはないだろう。

SEOライティングのセオリーその7
まず検索ユーザーから評価されるコンテンツをつくることを意識しよう。

SEOの基本:3ステップで読まれる記事タイトルに

SEOの基本:3ステップで読まれる記事タイトルに

あなたの書いた記事が読まれるためには、タイトルに力を注ぎ込むべきだ。
しかし、広告のキャッチコピーのように、読んだ人が唸るような気の利いた言葉を並べる必要はない。SEOキーワードを盛り込み、検索者が求めている情報があると伝われば、クリックされるものなのだ。

今回は、忙しい方やライター職ではない方に3ステップでできる、読まれる記事タイトルのつけ方を紹介する。
この記事で紹介する方法を使えば、タイトルを考えるのに時間をとられすぎて、ひとつのコンテンツも公開できずに時間だけが過ぎる、という事態がなくなるばかりか、ユーザーの知りたい情報があることをアピールしつつ、SEO的にも効果のあるタイトルが書けるようになる。

STEP1.SEOのためにキーワードを必ず入れる

SEOのためにキーワードを必ず入れる

まず、あなたの記事を読んでほしいターゲットが、検索に使いそうなキーワードを知ろう。兎にも角にもSEO施策からだ。
どれだけ優れた記事が書けても、タイトルに検索ワードが入っていなければ、ターゲットはあなたの記事と出会えない。永遠に読まれることがなくなってしまうのだ。

たとえばGoogleの場合、上位表示アルゴリズムが内容を精査し、検索順位を決定している。その際にとりわけ重要視されるのがタイトルなのだ。つまり、アルゴリズムにあなたが書いた記事の内容をわかってもらうには、主軸となるキーワードをタイトルに必ず入れなければならないということ。

あなたのサイトをすでに知っている、特定の人だけに読んでもらえればいい。というのならば、タイトルは自由につけても全く問題ない。しかし、あなたはWEBサイトにできるだけ多くのターゲットを集客したいと考えているのだから、そんなことはありえない。
たとえば、蕎麦屋がWEBサイトを使った集客を狙う場合。メニューや地図のような基本情報だけでなく、店長の蕎麦へのこだわりをコラムとして連載する、といったコンテンツマーケティングでのタイトルのつけ方について考えてみる。

よく見かけるのが、「海老」という短い単語ひとつだけのものや、「あけましておめでとうございます」といったもの。
すでにお店のサイトを知っている常連客が読めば、「美味い海老が入荷したのかな?天ぷら蕎麦食べたくなってきた」、「今年も食べに行くか」となるかもしれないが、サイトを知らない人がこれらの記事にたどり着くことはほぼないだろう。

美味しい蕎麦屋を探している蕎麦好きに記事を届けるためには、最低でも「蕎麦」というキーワードは欲しい。
また、「蕎麦」ひとつをキーワードにするのではなく、「通」というキーワードと組み合わせれば、蕎麦通になりたい人が訪れてくれることが予想できる。
WEBサイトからも集客を狙いたいのであれば、間違えても「大将の徒然日記その壱」といったタイトルは、避けるべきだ。

STEP1.5.キーワードのニーズを知る

キーワードのニーズを知る

SEOキーワードを選ぶと同時に、選んだキーワードにニーズがあるかどうかを調べる必要がある。
これだ、と決めたキーワードであっても、誰も検索していなかったり、検索数が極端に少なければ意味がないからだ。

そこで、検索ニーズを知るのに便利なツール「キーワードプランナー」を紹介する。
キーワードプランナーとは、Google Adwordというインターネット広告サービスの無料ツールである。広告を出稿しないかぎり、Adwordsへの登録自体も無料なので、ぜひ利用してみてほしい。

キーワードプランナーを使うと、月間検索ボリュームがわかる。つまり、狙ったキーワードにニーズがあるかどうかがわかるのだ。たとえば、「蕎麦」は2015年10月の時点で、14,800ある。ニーズとしては十分あることが確認できるのだ。

他にも、こんな使い方もできる。「ひとり暮らし」だと8,100だが、「一人暮らし」で検索すると90,500に跳ね上がるケース。ひらがなを使うか、漢字で表記するか、言葉選びで悩んだ際にも重宝する。

「蕎麦」キーワードプランナー検索結果のキャプチャ画像

なお、キーワードプランナーは、上記の画像のように関連キーワードも表示してくれるため、記事のテーマを見つける際にも役に立つ。

Google Adwords

STEP2.探している情報があることが伝わるタイトルをつける

探している情報があることが伝わるタイトルをつける

キーワードを入れただけでは、記事の中身は想像できない。クリックしてもらうためには、記事の内容がわかるタイトルをつける必要があるのだ。

引き続きSTEP1のたとえを使って説明する。
美味しい蕎麦を食べたい人に記事を読んでもらって、店主の人柄やこだわりを伝え、最終的には集客につなげたい。そこで、キーワードに「美味しい 蕎麦」を選んだとする。
だからといって、素直にキーワードだけを入れた「美味しい蕎麦」というタイトルをつけては、引きは強くならない。

なぜなら、「美味しい蕎麦」だけでは、美味しい蕎麦屋を紹介している記事なのか、美味しい蕎麦の作り方が載っている記事なのかまでは、当然わからないからだ。
改良の余地はあるが、とりあえず「美味しい蕎麦の作り方」というタイトルをつければ、少なくとも作り方が載っている記事だということは伝わる。

他にもたとえば、「蕎麦一筋40年の職人が教える、通な蕎麦の食べ方」。このタイトルであれば、素人が書いた記事ではないこと、および、食べ方について書いてあることが推測できる。40年のベテラン職人なら、普通の内容ではないのでは?などと想像は膨らむ一方だ。
キーワードが決まったら、あなたの記事内容がタイトルを読んだだけで、想像できるタイトルをつけよう。

STEP2.5.タイトルは26文字以内におさめる

タイトルは26文字以内におさめる

次のステップに移る前に知っておいてほしいことがある。それは、いくら記事の内容を的確に表現したタイトルであっても、検索結果一覧に表示されるタイトルの文字数は決まっているということだ。

Google検索の場合は、26文字以内におさめる必要がある。
決められた文字数をオーバーした場合は、途中で切られてしまうのだ。途切れることで意味が通じなくなれば台無しである。さらに、後ろにSEOキーワードをもってきていたら元も子もない。削れる箇所はないか確認して、削ろう。

たとえば、

  • 「~するための方法」→「~する方法」(△3字)
  • 「3つのテクニック」→「3つのテク」(△3字)
  • 「オリンピック」→「五輪」(△4字)
  • 「ワールドカップ」→「W杯」(△5字)

など。
言葉の省略については、新聞の見出しを参考にしよう。

極論を言えば日本語として間違っていても、意味が通じればOKだ。せっかく考えたタイトル。途切れさせずに表示させたい。

STEP3.タイトルに数字を入れ、具体的な印象に

タイトルに数字を入れ、具体的な印象に

タイトルに数字を入れ、具体的にすると説得力が増し、競合の記事よりもあなたの記事を優先的にクリックしてもらえるようになる。
すぐに求めている結果を得たい現代人は、数字からおよその文章量や、内容を予測したり、キーワード以外にも刺さる言葉が入っていないか確認したりして、とにかく自分に関係している情報だけを取り入れようとする傾向にあるからだ。

数字を入れる

「~3つの法則」、「3分でできる~」すぐ読める、すぐ使える、といった手軽さがわかる。
「~100選」、「~BEST20」情報量の多さが伝わる。たくさんの情報を比較したい読者の興味をひく。

具体的にしていく

たとえば、WEB担当になって日が浅い新人を読者ターゲットにして、基礎的なことを教える記事を書いたのなら、漠然と「WEB担当者へ。~」とつけるよりも、「WEB担当1年生でもすぐ使える~」や、「WEB担当初心者必見。~」と絞り込んだ方が断然ターゲットに届く。
まさしく自分のための記事だ、と思わせられたのなら、クリックされること間違いなしだ。

より興味を引き、拡散性もある凝ったタイトルのつけ方は女性誌に学べ

より興味を引き、拡散性もある凝ったタイトルのつけ方は女性誌に学べ

クリック率をさらに高めたい、もしくはTwitterなどのSNSで拡散される、凝ったタイトルをつけたいあなたのためにオススメの参考書がある。

ずばり、女性誌や週刊誌だ。
これら雑誌のコピーからは、学ぶことがひじょうに多い。どちらもWEBが登場する前から、いかに読者の目を引き、手にとってもらうかを考え、練られてきたものばかりだからだ。
特に女性誌のタイトルは、個性的かつ気になるキャッチコピーが多い。

「化粧ですっぴんを「作る」時がきた!(FRaU (フラウ) 2015年10月号 )」
「冬のいい女スタイルはコートから始めよう!(JJ(ジェイ・ジェイ)2015年12月号)」
など、コンビニや書店で見てもらえれば一目瞭然だが、女性誌のキャッチコピーには、行動を自然に促すような提案型が多い。

ただし、あくまで突飛な提案ではなく、心の奥では「言われてみたら、そうかも」、「わたしも思ってたのよ」と感じるところを狙っている。共感してしまうとつい手にとってしまうのだ。
取り入れると、「年越し美人になろう。食べてキレイになる蕎麦ダイエット」となる。

女性誌のコピーから、クリック率をさらに高める方法を知りたい方は、こちらの記事を参考にしてほしい。

女性誌の秀逸キャッチコピーから盗む!クリックさせるテクニック

女性誌のキャッチコピーから学ぶ、心をつかむ5つの術

WEBにおいて、タイトルは重要な要素だが、だからといって悩んでばかりいても始まらない。まずは、今回紹介した方法でタイトルをつけてみよう。慣れてくれば、案外スラスラと書けるようになるものだ。
自信がつき、タイトルでつまずくことがなくなったのなら、少し冒険もしてみる。ダメだと感じたら、修正すればいいのだから。

女性誌の秀逸キャッチコピーから盗む!クリックさせるテクニック

女性誌のキャッチコピー

電車の中吊り広告で、女性誌の秀逸なキャッチコピーに思わず感心してしまったことはないだろうか?

「ゆるエレ服」「アガる↑夏靴」「脱げるカラダになる」「艶シンプルでいこう!」などなど。省略形やカタカナ混在、刺激的なもの、よく分からないけどなんとなく惹かれそうなものまで実に多彩。おおよそ男性誌よりずっとキャッチーであり、感覚的だ。

女性に聞いてみると、やはり中吊り広告で気になった雑誌は、店舗で手に取ってみることが多いという。女性誌のキャッチコピーは、まさにターゲットを行動させる力を持っているということになる。

女性誌の秀逸なキャッチコピーのように、ターゲットを行動に至らせるポイントをつかめば、あなたの会社の販促に役立つことは間違いない。マーケティングは、ターゲットを行動させてこそ価値があるのだから。

なぜそれほどまでに女性誌のキャッチコピーは秀逸なのか?

端的な答えは、それで雑誌の売上がまったく変わるから。

1996年をピークに、売上が減少し続ける出版業界。雑誌の売上も年々落ち込んでおり、2013年の5,879億円は2000年に比べると32.4%もの減少となる。この雑誌不況ともいえる状況で、女性誌を出版する各社は驚くような「おまけ」戦術や流行語にもなってしまうような言葉を創造し、いかにターゲットの目を引くかに苦心している。

こういった切実な背景もあり、女性誌の見出しはよりキャッチーに、過激に進化しているというわけだ。

キャッチコピーの秀逸さは、リズム感、キーワードの心地よさにある。

目を引く女性誌のキャッチコピーは、総じて短い。3文字、4文字、6文字といった創作キーワードを中心に据えた組み合わせだ。

「ゆるエレ」は、「ゆるめだけどエレガント」の略。「艶シンプル」は「艶やかだけど、ゴタゴタした感じではない」。「○○○だけど△△△」のように、今まで結びつかなかった「○○○」と「△△△」を結びつける公式が多く、そこから生まれるリズム感を大切にしている。

日本語として正しいかどうかなど、問題ではない。女性たちは感覚的にピンとくるかどうかを重視するのだ。

「○○○だけど△△△」といった意外性を強調したキャッチコピーは、テレビ番組のウケ狙い企画と似ている。
視聴者は「小学生なのに、剣道八段」や「かわいいのに大食い」など、「えっ?」と感じてしまう企画だ大好きだ。女性誌の企画も、「えっ?」と感じさせ、ちょっと誌面をチェックしたいと強力に惹き付けることが大切なのだ。

秀逸なキャッチコピーを作るヒケツ

読者がイメージしやすい、やさしい言葉を使う

秀逸なキャッチコピーを書くヒケツ

瞬間的に理解できるように、言葉はやさしいものであるべきだ。おそらく読者は、コンマ数秒で「好き」「嫌い」を判断してしまう。イメージしにくかったり、何通りにもとれる言葉を使うと、それを頭のなかで咀嚼するだけでコンマ数秒しか使わない判断のための時間をオーバーしてしまう。
キャッチコピーの意味を咀嚼などさせてはいけないのだ。

短く、短く

これも時間と関係する。
読ませるのではなく、見せるということだ。長い一文をじっくり味わいながら読み進むのは、女性誌の中吊り広告をチェックしている私くらいのもので、一般の読者は一瞥するだけだ。瞬間的に理解できるように、短く伝えることが大切だ。

企画内容や商品の本質を伝える

やさしい言葉で短くまとめる。
そんな簡単にできることではないが、それ以上に必要なのは、きちんと伝えるべきコトを伝えるということだ。秀逸なキャッチコピーのサンプルを見る前に、冒頭でいきなりハードルを上げてしまった気がするが、これを外すわけにはいかないので仕方ない。しかし、仕事としてコピーライティングをする以上、必須項目だ。

言葉は人を動かす~偉人・企業のキャッチコピーに学ぶ~

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