作成者別アーカイブ: 植松 あおい

オウンドメディアで他社の先を行く、4つの基本

後光がさす神殿

ユーザーの視点に立ったコンテンツを提供することで集客につなげるという、注目の新たなマーケティング手法「コンテンツマーケティング」。その器となる、「オウンドメディア」もよく耳にするようになってきた。

しかし、誰もが同じようなことを始めると、どう差別化していけばいいのだろう?

この記事では、まだコンテンツマーケティングを始めたばかりだったり、手を付けるべきか思い悩んでいる方に、誰よりもいち早く優位性を確立するための対策をご紹介する。

オウンドメディアとは?

マーケティング、ソーシャル、メディア・・・

最初に、オウンドメディアの意味について簡単にご紹介しておこう。

オウンドメディアとは、文字通り自社が所有しているメディアのこと。広い意味でいえば、自社サイトはすべてオウンドメディアとなる。

WEBサイト上で、顧客や顧客候補にむけてスタッフブログやオンラインセミナー、専門家コラム、ソリューション事例などのコンテンツを公開することで継続的に情報発信を行い、訪問者とのダイレクトなコミュニケーションを図るためのツールといってもいい。

顧客や顧客候補と直接つながろうというメディアであり、企業にとっては非常に大きな役割を担うものといえるだろう。

企業サイドのジレンマ

これまで企業は、マスメディアに大量かつ莫大な宣伝予算をかけてきた。しかし、広告費は削減傾向にあり、効果は最大値を求められる。さらに、マスメディアによる「誰にでもいいから、とにかく広げよ」といった強引な方法論に大きなムダを感じているのだ。

そこでインターネット経由で自社商品に興味を持つ顧客候補を「個客」として扱うことができ、自社の思うようにコンテンツを組むことができる「オウンドメディア」にスポットがあたるようになったのだ。

さらに都合がいいのは、情報の発信量に制限がないということだ。TVCMには時間制限がある。紙媒体には文字数制限やスペースの制限がある。しかし、自社媒体であるオウンドメディアには制限など存在しない。取り組み方次第では、マスを上回る効果が得られる。しかも継続的に。

ユーザーを引き込むための魅力的なコンテンツさえあれば、いくらでもコンタクトができる。自社内に蓄積している知恵を掘り起こし、顧客に理解しやすいようにまとめれば、向こうから自社に近づいてもらえるようになる。

オウンドメディア戦略は、ロングテール戦略

顧客を「個客」と認識すればするほど、価値観は多様化し、いわゆるロングテール理論に近くなる。しかし、マスメディアを使った宣伝活動では落としていたかもしれないロングテールまでカバーすることで、より宣伝活動の効果「量」を上げようとするものでもある。

スタッフブログで顧客とのコミュニケーションを介した自社の持つ多種多様なノウハウを公開したり、オンラインセミナーや専門家コラムでは細かなニーズに対応した専門性の高い情報で顧客候補の課題を解決、ソリューション事例では実際に現場で起こる課題を解決している様子や自社製品やサービスを交えて具体的な内容を示す。

こういった具体例を明らかにすることで、多くのキーワードが蓄積されていく。これがロングテールなニーズに結びつき、次第に大きなアクセスを誘い込んでいくわけだ。

ロングテールをカバーすることは、これまで一方的だったマスメディアによる宣伝活動を双方向に変えられる可能性もある。
それには、後述するようにターゲットユーザーにオウンドメディアで発信する情報に満足してもらうことが最優先課題だ。

1.訪問者に「良かった」と感じてもらってこその、オウンドメディア

金色のまねき猫

コンテンツマーケティングに代表されるように継続的に情報発信を行うことで、自社サイトに集客し、最終的にはブランドや商品のアピールにつなげたい。それは、オウンドメディアを運営する企業のほとんどが目指すところだ。

ユーザー視点に立ったコンテンツといいながらも、ビジネス目的みえみえのWEBサイトに興ざめしたことがあるだろう。
ブランドや商品のアピールばかりを意識し過ぎると、ユーザーに役立つメディアとしての本来の使命(オウンドメディアをスタートさせたきっかけは、ユーザーに喜んでもらえる、感覚を共有するために情報発信を行うためだったはず)を忘れがちになってしまう。

あらゆるものが媒体化し、どこを見ても企業からのメッセージ、宣伝コピーが目に入ってくる状況に多くの人が辟易としている。そのようななかで、回りくどいかもしれないが、直接的にPRするのではなく、該当する商品やサービスにまつわるノウハウを提供することで間接的に自社が持つ蓄積情報の奥深さ、視点の確かさを表現することで信頼性を高めていく。それがブランド強化につながっていく・・・というしくみがコンテンツマーケティングの本来の姿。
そしてこれらのコンテンツを公開する場所がオウンドメディアであったはず。

あくまでもユーザーのためになる情報や何らかの行動を示唆してくれるなど、読者が「読んで良かった」「助かった」と思える情報を提供できてこそ、オウンドメディアとしての使命を果たせる。

2.ターゲットの根底にある心理を満たせば、集客につながる

ダーツの矢が中心に集中

いいコンテンツは、一人歩きする力を持っている。
あなたの会社の運営するオウンドメディアで記事を読んだ人が、思わず誰かに教えたくなったり、ブックマークしたくなったり、SNSでシェアされたりと、コンテンツが勝手に拡散していくことになることがあるからだ。

しかし、コンテンツが拡散されていくためには、ユーザーが「これはすごい」「ためになる」「面白い」と誰かに伝えたくなるほどの高いクオリティがないと始まらない。

企業のオウンドメディアで発信する情報としては、商品に関連するノウハウ提供がもっとも取り組みやすいものになる。商品を開発したり、販売するなかで蓄積した経験値や研究成果ほどユーザーのためになることはないし、それを知ったユーザーは情報提供者の奥深さに感心する。

ただし、同じような記事がすでにある場合には、それに勝る情報提供が必要となる。ノウハウ集にさらに磨きをかけるのは、サービス精神。普通の情報に人々は関心を示さないし、その薄っぺらさ、やる気のなさに愛想さえつかされてしまうだろう。

たとえば、「のし紙」について紹介するとしよう。のし紙の種類や用途について説明するのは一般的。そこにもう一歩踏み込んだ内容を加えてみよう。

  • お祝い事とお悔やみごとの違いで気をつけるポイントは?
  • 包装紙の外側と内側に巻くとどんな違いがあるのか?・・・など。

のし紙について調べている人は、当たり前ながらのし紙について多くを知らない人であり、常識的なマナーをおさえておきたい、という気持ちがある。

彼らが知りたいことの本質は、単なるのし紙の書き方だけでなく、失礼のないように振る舞いたいということ。彼らの欲求の核心的な部分を満たしてあげることで、満足度はグッと高くなる。

3.スピーディに情報を発信できる仕組みづくりを

ボブスレーチームの奮闘に観客も興奮

クオリティが第一のコンテンツマーケティングだが、同時にコンテンツの量についても求められる。「筋トレ」と評する向きもあるほどだ。

最低限1週間に1度は更新したい。定期的にある程度の文字量で執筆し、同時にクオリティも維持する。そのためには、記事を作り出すための「仕組みづくり」が必要だ。

チームを組み、編集会議を開く

ターゲットとするユーザーが、今どんなことに興味をもっているのか、そこに自社が伝えたい情報を滑り込ませることができるか。常に広い視点で情報収集をしながら、目的にあった内容を詰めていく。そのためには、個人の視点よりも複数で意見を交えるほうが、より客観的な視点が得られやすい。オウンドメディアというからには、記事のクオリティを同じようなレベルで保つことも求められるのだ。

記事のプロトタイプを作る

よほど書き慣れた人でない限り、一から文章を書き出すには時間がかかる。量産するためには、ある程度スムーズに話の組み立てができるようなフォーマットが必要だ。
人気のオウンドメディアを見てみると、原稿の書き方にはいくつかのパターンがあることが分かる。

(1) 問題解決型

顧客の疑問に解決を

何かの課題を抱えている人のために、解決策を提供するというもの。

たとえば、「プレゼン下手を解決するための7つのポイント」や「春から一人暮らしを始める人必見、ワンルームのおしゃれな収納方法」などなど。
記事のフォーマットとしては、以下のような展開が多い。

  • イントロダクション
  • 解決策(箇条書きでいくつかのポイントを紹介)
  • まとめ、結論

その場合、タイトルに「プレゼン下手を解決するための」や「一人暮らしを始める人の」と、ターゲットを明確にしてあげることも大切。対象ユーザーの幅は狭くなっても、本当に知りたい人の目に届きやすくなる。また、解決策の内容はできるだけ具体的に、即実践できるような内容を紹介することも忘れてはいけない。

(2) ストーリー型

開かれた古い本に枯れたバラの花

しっかりと読ませるコンテンツに多いが、ここで重要なのは、論理的なストーリー展開になっているかどうかだ。「読んでみたが、結局何が言いたいのか分からない」では意味がない。

記事のフォーマットとして一般的に言われているのは、空 → 雨 → 傘(空を見たら、雨が降っていたので、傘をさした)というストーリー展開。
物語の基本パターンである起承転結は、読み物としては正解だが、オウンドメディアのコンテンツとして使うのは難しいかもしれない。

というのは、ネットで検索して何かの情報を得たい人が全文をじっくり読むケースは少ないからだ。斜め読みしても内容が掴めるように、サブタイトルで区切ったり、結論を前で提示するといった工夫が必要だ。

(3) キュレーション型

花の絵が描かれた、たくさんのカップ

他のWEBサイトなどで紹介されている情報を見つけてきて紹介するパターン。

たとえば、「おいしく食べて健康になれる、レシピサイト10選!」といったもの。
この場合、紹介する元ネタに信頼性があり、納得してもらえるセンスのある情報であるかが鍵になる。キュレーション型コンテンツを作る際には、個人の意見に偏らずに他のスタッフの意見も参考にしよう。

(4) 調査結果型

虫眼鏡で探す

たとえば、自社で行ったアンケートの結果報告。実際に現場を訪れて調べた状況報告など。

企画書や報告書を作る際に、使える調査結果がないか?と調べることは珍しくないはず。オフィスに空気清浄機の導入を申請したいとき、「空気清浄機を導入した100社に聞いた、導入して良かったこと」といった調査結果があると担当者は喜んで流用してくれるだろう。

この場合気をつけなくてはいけないのは、信憑性とデータのまとめ方。調査結果は、直感的に理解できるようにポイントをまとめておこう。インフォグラフィックのように、統計値やグラフを分かりやすくデザイン化したものもシェアされやすいので、おすすめだ。

4.企業文化やポリシーを表現しよう

議会で演説する議員

オウンドメディアの存在意義は、「オウンド」にある。既存のマスメディアでは得られない発想や、専門家としてのノウハウや意見など、ある分野で実績を重ねてきた企業だからこそ発信できるコンテンツに価値があるからだ。

  • スターバックスに伝わる、初めてのお客さまとの会話テクニック
  • ユニクロ社員が教える、普通っぽいのに人目を惹く着こなし術

お客さまとのコミュニケーションに重きを置いているスターバックスが教えてくれるなら、ちょっと読んでみたくなるだろう。企業が長年培ってきたノウハウや文化をベースに語るコンテンツは、それだけで説得力がある。「元○○企業のトップ営業マンが教える、新規客を落とす100のノウハウ」なんて本が売れるのも、このためだ。

一つひとつの記事はバラエティーに富んでいても、その根本には企業文化やポリシー、そして企業文化が感じられる。それでこそ、競合他社に負けない、オウンドメディアではないだろうか。

実は、オウンドメディア作りは役得である

ネットで解決方法を見つけた女性

「オウンドメディアを運営する」というと、とても大変な課題のように聞こえる。しかし、捉え方によってはこれほど学べる仕事はない。

普段は話す機会のない他部署のスペシャリストや、時には経営陣にさえ「取材」という形でじっくりと話を聞くチャンスが与えられるのだ。しかも、コンテンツを発信するターゲットは一般ユーザーであるため、今さら聞けない基礎的なことであっても、堂々と質問できる。

加えて、論理的な思考やライティング能力、企画力など、将来ステップアップするために必要な力を磨くことにもなる。しっかりした文章が書ければ、ステップアップの可能性は大きく広がる。これは間違いない事実だ。

オウンドメディアを運営する担当になったなら、「ラッキー!」と感じるべきだ。就業時間中に将来のためのトレーニングができるのだから。

WEBサイトコンテンツ、微調整よりも一日早く公開するが勝ち

WEBサイトコンテンツ、微調整よりも一日早く公開するが勝ち

できる限り早く公開して、反応を見て、改善する。それがWEBサイトコンテンツを公開・運営する鉄則と考えよう。
誤解を承知で言ってしまえば、多少の間違いがあっても後でいくらでも修正できるのが、WEBサイトの良いところ。それなのに、ほとんどのWEB担当者、もしくは上司の方々は、慎重の上に慎重を重ねてから公開したいと考えている。

それが日本人の良いところでもあるのだが、WEBサイト運営(特に、ビジネスに直結するコンテンツ)に関しては命取りになる。石橋を叩いているうちに、橋の存在自体が意味をなさなくなった、という事態にならないよう、発想の切り替えが必要なのだ。

コンテンツの目的は?WEBサイトというメディアを選んだ意味を考えよう

コンテンツの目的は?WEBサイトというメディアを選んだ意味を考えよう

「そんなこと言ったって・・・」と思っているあなた。世の中のスピードはおそろしく早くなっている。要因のひとつとして、ネットですぐに多くの情報を得ることができるようになったことが影響しているはず。

たとえば、月曜日の朝、テレビが壊れたとする。ひと昔前なら、週末までガマンしてやっと土曜日に電気屋さんに行って、店頭に並ぶテレビを見比べて、店員さんの話を聞いて、なんなら2~3軒別の店を回ってから注文。「お届けは3日後の水曜日です」という流れが普通だった。
それが今ではどうだろう。月曜の昼休みには、スマホで人気のモデルをチェックして、amazonでユーザーコメントも見て、価格ドットコムで一番安い店を探して注文。上手くいけば、火曜の夜には家で新しいテレビを観ているといった具合である。
味気ないといえば味気ないし、そんな世の中って・・・と筆者もどこかで思っているが、しかし私たちはそんな時代を生きている。しかも、そこで生き残っていくべきWEBサイト運営を任されている立場なのだ。

そこで重要になってくるのは、何よりもタイミングである。「テレビを買いたい。早く家で代わりのテレビを観たい!」と思っている人の目の前に、希望に添った商品を提供し、買いたくなるムードを盛り上げて、安心して注文できる仕組みを用意しておかなければならない。
そのタイミングを逃すことは、ビジネスチャンスを逃すことを意味している。
B2Bビジネスであっても、基本は同じ。WEBサイト運営のコツは、ニーズに沿ったタイミングを逃さないことである。

まず、担当者本人が、意識を変える必要がある

まず、担当者本人が、意識を変える必要がある

「スピードが重要なことは分かった。でも、どうやって?」だんだんそんな気持ちになってきたら、ここからが大切。
まず、自分の意識を変えることである。
これは筆者の自己反省を踏まえつつだが、物事がうまく進まないとき、ネックになっているのは大抵は自分の意識にある。「やらなくちゃいけない」と分かっていても、心のどこかで無理かも・・・と思っていれば、それは絶対に実現しないのだ。

最初に整理すべきことは

  1. 当社がいま抱えている課題は?(それが本当の問題なのかを検討したうえで)
  2. それを解決するためには、何が必要か?
  3. それに対して、WEBサイトで解決できることは何?どうやって?(WEBサイトでできないことは初めからやらない)
  4. そのためにWEBサイトで最低限、必要な情報は?(全体像を踏まえたうえで考える)
  5. その情報を掲載することで、いつまでに、どんな反応を期待する?(アクセス数、問い合わせ数など)
  6. それが上手くいかなかったら、次の手はどうする?
  7. それが上手くいったら、次は何をする?

上記は、WEBサイト作成にあたってほとんどの担当者が考えるステップだと思うが、「4」のあたりからズレてしまうことが多くはないだろうか?
WEBサイトのあるべき全体像をじっくりと考え過ぎて、もしくは、考えようとして目指す山が高すぎて動きがとれず、時間だけが経過してしまう。そうして3ヵ月、半年と時間が過ぎていくうちに、何も変わらないままという事態を招きかねない。

公開時の完成度50%と100%。最終的に勝つのは、どっちか?

公開時の完成度50%と100%。最終的に勝つのは、どっちか?

不安をあおるつもりはないが、競合他社(仮にB社とする)が違う意識をもっていたらどうだろう。
B社は、4の「そのためにWEBサイトで最低限、必要な情報は?」を早急に決めて、たとえば1ヵ月後に、必要最低限のコンテンツを公開したとする。もちろん、準備期間が少ない分、サービスに関する説明不足はあるだろうし、もしかしたらお問い合わせフォームも未だなかったりするかもしれない。
それでも、内容がターゲットニーズに合っていれば、それなりの反応は出てくるだろう。そして大抵の場合、それはあなたも同じように考えていたアイデアだったりする。

B社は、公開初日からその反応を随時チェックしていて、予想していたよりも反応がなければ、2週間ほどでランディングページのキャッチコピーを少し変更する。その反応をみては、イマイチなら予め考えていた別案のアプローチと切り替えたりもする。日々細かいけれど、微調整をしつつ反応をを見ながら改良を加えていく。

その間、数ヵ月。もしあなたが大きな山を眺めてモンモンとした日々を送っていたとしたら。もしくは、ボリュームの多いコンテンツ制作にとりかかり、デザイン案で上司のチェックがなかなか進まなかったら・・・。最終的に、立派なコンテンツができあがったとしても、その頃にはB社が一歩も二歩もリードしている可能性がある。早く動く人は、得るものも大きいのだ。

スピードを落とさずに、失敗もしたくない人のために

スピードを落とさずに、失敗もしたくない人のために

それでは、どうすればよいのだろうか。ビジネスチャンスを逃したくないが、もちろん責任も重大。最初の一歩をどう踏み出せばよいか分からないという方に、以下にいくつかの対策をご紹介したい。

2案から選べないなら、両方試してみる

たとえば、新商品の打ち出し方がどうしても決まらない。制作会社から2~3案出してもらったが、どれも良いような悪いような。ターゲット層の悩みやニーズは分かっているが、どんなふうにアプローチしたら一番心に響くのだろうか・・・。

それなら、どっちも試してみればいい。正直なところ、どちらが受け入れられるかはやってみないと分からない。どんなに優秀なコンサルタントに相談するよりも、実際にターゲットの反応を見てみるほうが答えは明快だ。慎重に慎重を重ねて時間を費やすくらいなら、どっちも試してみて反応をみて、微調整すればそれで十分である。
そして、それが簡単にできるのがWEBサイトの良いところ。GoogleのA/B分析のようなお試しツールも揃っているのだから、無料で使えるものはどんどん使わせてもらおう。

社内意見をまとめるために、まず小さな成果を出す

そういった工夫をしながら、小さなことでもよいのでまず結果を出すことは、社内で同意してもらうのに役立つ。「お試しで公開してみたところ、こんな反応がありました。それを踏まえて、次の一手はこれをやります」と報告されたら、大抵の上司もGOサインを出しやすくなるはず。
担当者のあなたはもちろんだが、上司の方々はもっと責任を負っているのだから、失敗はできるだけ避けたい。たとえ上手く行かなかったとしても、その理由説明や対策案を用意することが求められている。
最初から大きな成功や完璧な完成を狙いすぎてはいけない。WEBサイト運営の世界では、小さなことでも結果を出して、それを積み上げていく者が最終的に勝つのだから。

公開スケジュールの単位は1ヵ月。段階的に公開しよう

公開スケジュールの単位は1ヵ月。段階的に公開しよう

とにかく公開目標を決めることから始めよう。サイトリニューアルなら、基本的に3ヵ月後。しかし、全部を揃えて3ヵ月後に公開する必要はない。準備ができたところからどんどん公開していけばよいのだ。スケジュールの組み方としては、1ヵ月ごとに区切ってみる。最初にもってくるのは、基本的には優先度の高いコンテンツであるべきだが、前準備に時間がかかるなら、手をつけやすい会社情報などから進めるのもひとつ。

どちらにしても大切なことは、社内担当者やWEB制作会社など関係者全員がこのプロジェクトに集中するように仕向けてしまうことである。プロジェクトが長引いてしまう原因の一つに、時間が空いてしまうと各人がそれを思い出すのに起動時間がかかるということ。みんなその時間が億劫だから、難しい話は後回しにしてしまう。その結果、進みが遅くなるのだ。

大きな山は輪切りにして、優先順位をつける

大きな山は輪切りにして、優先順位をつける

何百ページもある自社WEBサイトのリニューアル。コンセプトは決まったものの、どこから手をつけたらいいのか分からない。目の前の山が高すぎる。
そう感じているのなら、中くらいの山に切り分けていこう。最初の一歩が動きやすくなると同時に、何よりも気持ちがラクになるので是非やっていただきたい。

その方法としては、

  • 現状サイトの課題をリストアップする。自分一人でなく、関係者それぞれの意見も出してもらう
  • それぞれの目指すべき姿と対策案を書き出す。できるだけ具体的に書こう
  • それらの優先順位をつけて、公開目標を立てる
  • それでもまだ漠然としていたら、一つひとつの課題をまた細分化する

「難しい」「できない」「分からない」は禁句にする

「難しい」「できない」「分からない」は禁句にする

最後に、少しだけメンタル面の話をさせていただきたい。プロジェクトを前に進めて、できるだけ早く結果を出すために、最も邪魔になるのが上記の3つのフレーズである。誰かがこれを言い出したら、話が進まなくなるし、みんなのやる気が削がれるのだ。

あなたの過去の経験を思い出してほしい。社会人になってからでも、子どもの頃であっても、チームで物事がとても上手く運んだときというのは、全員の気持ちが一つになっていた時ではないだろうか。メンバー全員が前向きになって、協力体制を組み、力を発揮していたときではないだろうか。
もしあなたがチームリーダーであれば、この雰囲気を大切にしてほしい。何事も成せばなる、である。

WEBサイト更新、特に気をつけたいチェックポイント5つ

WEBサイト更新、特に気をつけたいチェックポイント5つ

たとえば、あなたが旅行に出かけたとしましょう。そこで突然、激しい腹痛におそわれ、近くに小ぎれいな病院を見つけます。
「良かった、先生に診てもらおう」と病院のドアを開けようとしたとき、ドアに書かれている文字にふと目がとまりました。

「誠に勝手ながら、本日は3時より休心とさせていただきます」。
「・・・?休心? いやいや、そこは休診でしょうー」と、ついお腹が痛いのも忘れて突っ込んでしまった、あなた。
なんだか、別の病院を探したい気持ちになりませんか?

企業のWEBサイトも同じこと。いくら美しいデザインと立派なキャッチコピーで飾られていても、漢字の表記一つが間違っているだけでも、信頼性を疑われかねないものです。日常的な情報発信が当たり前となり、ソフトの扱いが簡単になるほど起こりやすい、更新ミス。WEBサイト更新作業を長年続けてきたからこそ分かる、起こりやすいミスの傾向とそのチェックポイントをご紹介します。

数字は「間違ったら死ぬ」つもりでチェックしよう

数字は「間違ったら死ぬ」つもりでチェックしよう

漢字の表記も深刻な問題ではあるものの、100歩譲って間違っていたとしても、その責任であなたの命まで奪われることはありません。でも、企業の存続を揺るがしかねないミスのホームランバッターは、なんといっても「価格」でしょう。一桁間違っていようものなら、大変な騒ぎになるはず。

価格だけでなく、品番、用量、サイズなど、数字の情報は責任の重い内容が多いもの。あまり考え過ぎてしまうと、更新作業がとても気が重くなるかもしれないですが、でも実際それほど重要な仕事をしていることを私たちは自覚しなければいけません。
数字の情報を取り扱う場合は、慎重に慎重に、念には念を入れてチェックすることを心がけましょう。

意外に多い、「段落の最初の一文字」間違い

定型フォーマットのページに多い、ミスの代表格がこれ。段落などの文章のかたまりに、最初の一文字だけ関係ない文字が入っているミス、心当たりありませんか?
なぜ、こういうことが起きるか、HTMLを触ったことのある方ならすぐにピンとくるでしょうが、HTMLの定型フォーマットを使って既存のタグを流用しながら、中の文章だけを書きかえる際に、流用元の文章をちゃんと消していないと、こういう恥ずかしい状態になってしまうのです。

一文字だけとはいえ、文章の最初の文字が意味不明だと、玄関を出ていきなり石につまずくようなもの。なんだか気分が悪い。そんなことにならないように、更新作業後にしっかり見直しをしましょう。

スマホが普及すればするほど、リンクはずれの責任は重い

スマホが普及すればするほど、リンクはずれの責任は重い

リンクはずれは、どこのサイトにもあり得るミスながら、これは本当に痛いミスのひとつ。なぜなら、せっかく閲覧者が興味をもってクリックしてくれたにも関わらず、そこへ誘導できなかったのですから。

WEBサイトの訪問者が何ページ見てくれたか(平均ページ閲覧数)は、サイト運営者が思っているほど多くありません。業種やターゲットにもよりますが、せいぜい3~4P見てもらえたらよいところ。加えて、スマホの普及率が上がるにつれて、PCよりもクリック数はかなり減っているのが現実。リンクはずれはビジネスチャンスを一つ逃すくらいの問題なのです。

メタタグ、本当にちゃんと入っているか?

ブラウザ上では見えないことと、非常に地味な作業であるため、これも忘れられやすいミスの代表選手です。しかし、ページのタイトル情報やページ概要説明などのメタタグは、SEOの観点からいえば、イメージ写真よりキャッチコピーより、何よりも大切な情報です。
余談になりますが、青春時代を雨の多い鳥取県で過ごした当社代表の口癖は「弁当忘れても、傘忘れるな」。常にカバンの中には傘がしのばせてありますが、「キャッチ忘れても、メタタグ忘れるな」。机に貼っておくくらいの気持ちで臨みたいものです。

最後に、社長になったつもりでチェックしよう

社長になったつもりでチェックしよう

チェックポイントは言い出せば切りがないですが、自分のチェック能力をもっと向上させたいなら、目線を変えてみることです。WEBサイトの運営担当者という立場でなく、ぐっと目線を上げて企業トップとして、自分のビジネスが上手く回っていくためのツールとして眺めてみるのです。

社長にとって、新商品が戦略どおりに売れるかどうか、発信したニュースがターゲットの心に響くかどうか・・・は、それこそ自分の人生どころか、社員や社員の家族みんなの生活がかかった大切な問題なのです。そんな視点で捉えてみると、ニュースの更新作業一つであっても、キリッとした気持ちで臨むことができるのではないでしょうか。

ダブルチェックでWEBサイトの更新ミスを激減させる方法

インタビューのコツ。相手の引き出しを開く方法

インタビューのコツ。相手の引き出しを開く方法

それは、インタビューや仕事に限ったことではない。どなたでも「今日は思わぬいい話が聞けたな」とか「私たちめずらしく熱く語っちゃったよね」という経験があるはず。そんな時、会話した人たちの頭の引き出しは惜しみなく開かれている。Aさんの発した言葉に触発されて、Bさんが共感して自分の考えを話し出す。それを聞いたAさんはさらに楽しくなって語り出す。話が乗ってくると、もっと楽しくなる。

人の脳は、車のエンジンのように回転数が上がるとぐぐーっと加速がつく。そんなとき、思わぬ収穫が得られたりするのだ。

インタビューのコツ1:最初のツカミで、心の距離を縮める

最初のツカミで、心の距離を縮める

アメリカ人はプレゼンが上手い。特に大統領のスピーチは秀逸である。自分の家族など身近な話題から入って聴衆の心をぐっと掴み、その共感をもって課題点の共有や将来像について語り上げていく。
そのプロセスのなかでポイントとなるのが、いわゆる「ツカミ」のトーク。初めて会う人、自分にあまり好感をもっていない人さえも耳を傾けさせるには、最初の段階でのコミュニケーションが何より大切だ。

では、どのような「ツカミ」を用意するべきか。キーワードは共感だ。話の内容は、近所の犬の話でもTVの話題でも何でもよいが、相手の心のなかに「なるほど」という4文字を置くことが大切。とはいえプレゼンではないので、自分だけが語るのではなく、あくまでも会話のなかで。
インタビューされる人にとっても、あなたが何者なのかさっぱり分からない状態で本題に入るよりも、一呼吸おいて「この人はそこそこ信用できそうだ」と安心させてあげるのがインタビューのコツ、というよりマナーともいえる。

誰かの家を訪問して、玄関先で立ち話して帰るのか、縁側で腰掛けて話すのか(最近、縁側はないけれど)、靴をぬいでリビングでがっつり話すのか。それによって会話の濃さが異なるように、最初のツカミで相手の靴をぬがすことができれば、あとのインタビューはとてもラクになるはずだ。

インタビューのコツ2:最初の質問でYES、次の質問でNOと言わせる

最初の質問でYES、次の質問でNOと言わせる

場が和んだところで質問を始めるときのコツは、最初の共感(YES)、次の否定(NO)。最初の共感はわかるけど、なぜNO?それは「ちがうちがう。それはね、本当はこういうことなんです」と言わせるためのNOという意味。
最初のツカミで「こいつは信頼できそうだ」と距離を縮めて、さらに次のYESで「お主、なかなか分かってるね」と共感を積み重ねた後に、「いや、まだまだ。仕方ないから教えてやろう」という流れのことである。

実際に、筆者がこれを実践しているのかと聞かれると、実はそんな作戦を練るほどの余裕はない。はっきり言って、インタビューすることでいっぱいいっぱいである。けれども、そういった流れはどこかで意識しておくべき。言い換えると、質問をとおして相手との共感を高めつつ、相手から学ぶという姿勢をアピールするということ。プレゼンなら自分の知識や可能性を披露する必要があるが、インタビューでは必要ない。自分から何か話題を提供するとしても、それはあくまでも相手の話を引き出すための道具として捉えておこう。無理にYES、NOを言わせる必要もないが、そういった流れを意識することで話の本質にたどり着きやすくなる。

インタビューのコツ3:会話しながら、お互いに脳の回転数をあげていく

会話しながら、お互いに脳の回転数をあげていく

そうやって会話が進んでいくうちに、何かしら会話のテーマが形づくられてくる。それについては、事前の準備が必要であることは以前にご紹介した。

質問の仕方。話の核心に触れるための6つの方法

そのテーマに添って、会話が濃く熱くなっていくためには、お互いの頭のなかにある引き出しが次々と開かれていくことが大切だ。人はボーッとしているとき、大体は引き出しは閉まっている。頭の回転が早い人なら、無数にある引き出しを絶妙なタイミングでさっと見つけて開き、必要な情報を取りだせる人。私たち凡人は、せいぜい後になってから「あのときに、これも言っておけば良かった!」と悔しがる程度だ。
しかし、ちょっとしたキッカケを与えることで、意外に相手の引き出しをスムーズに開けることもできる。そのコツはいくつかある。

カウンターで隣に座って話す感じで

カウンターで隣に座って話す感じで

実際に隣に座るというわけではない。誰かとカフェのカウンターに座って話していると、ちょっと落ち着く感じ。インタビュアーはそういった雰囲気をつくり出すことが大切である。
隣に座っていると、相手の視線をダイレクトに受けとめなくてよい、同じ風景を見ながら同じ視点で語れる、相手の息づかいに配慮しながら言葉を繰り出せる。そんな心持ちで会話することができれば、相手はとても心地よいものだ。

インタビュー当初からそんないい雰囲気をつくり出すことは至難の技であるが、会話の中盤、何かのタイミングでふっと相手との心の距離がぐっと近づいたと感じる瞬間があれば、きっと相手もそう思っている。それは、カウンター席に移動したタイミングでもある。

そのためには呼び水を提供する

そのためには呼び水を提供する

そんなゴールデンタイミングを招くためには、どうすればいいのか。相手の話を一方的に聞いているだけでは訪れない。そのためには、相手の心をノックするような会話をしたい。相手の言葉を引き出すための呼び水となるネタを提供するのだ。
「あなたが気に入りそうなネタ、私の引き出しに入ってたけど、これどう?」と差し出すことで、相手も「あー、それね。では、もっとおもしろいネタを提供しよう」と会話のレベルがぐっと深い段階へと進んでいく。
この呼び水は、内容によっては相手の期待を外していてもOK。大きな方向性さえ外れていなければ、逆に「それは、ちょっと違うな。でも、おもしろいからつき合ってあげよう」と相手が「次のNO」のように反応してくれることもある。

一番避けたいのは、何も提供しないこと。脳はお互いに刺激しあってこそ、活発化される。引き出しも相手にばかり要求せず、こちらから先に開けて提供することが重要だ。

相手の言葉を遮らないこと

相手の言葉を遮らないこと

話題を提供して会話が乗ってきたら、しばらくは聞き役に徹して、相手の言葉をどんどん引き出していこう。基本的に、私たちは相手が感心したり喜んだりしている様子をみると、もっと相手を喜ばせたい、もっといい話を提供して自分の評価を高めたい、という気持ちが強くなっていく。

脳のエンジンがかかりだしたら、回転が止まらないように心地よいテンポをキープしていれば、有意義なインタビューになるはずだ。

インタビューのコツ4:日頃から感度を養っておこう

日頃から感度を養っておこう

とはいえ、相手とは経験も知識の量も分野も違う。「ネジ業界を極めた社長に、提供できるネタなんて持ってないよ」とあなたは思うかもしれない。しかし、本当にそうだろうか。分野や規模は大きく異なっていても、すべての物事には共通の真実というものがある。

たとえば、ある有名洋菓子店の社長と多くの学生から慕われる大学教授。どちらも当社の大切なクライアントだが、お二人が語ってくださるポリシーには非常に共通点が多いことに驚かされる。「目標を失いかけたら目の前の山を登れ」「同じ作業でもトコトン追求すれば極めることができる」・・・。業界や生きてきた経緯はまったく違っていても、高いレベルに達している人たちには、共通する姿勢・信念があるのだろう。

難しい話題でなくても、相手が話を進めやすくするためには、あなたは自分が持っている引き出しを総動員して、相手の脳を盛り上げる芸者になるべきなのだ。そのためには、自分の引き出しを蓄えておくことはもちろん、引き出しを開けられる瞬発力(=心の感度)を鍛えていくことがとても大切になる。

オフィスで作れる、炊き込みご飯の簡単レシピ

オフィスで作れる、炊き込みご飯の簡単レシピ

会社に炊飯器さえあれば、いつものランチタイムがちょっと楽しく健康的に改善できることをご存知ですか?
「なぜ、わざわざ会社で炊き込みご飯?」と思われた方、以下のチェックリストをお試しください。3つ以上当てはまる方は、チャレンジする価値アリですよ。

あなたの「炊き込みご飯」必要度チェックリスト
□ ランチタイムの外食メニューに飽きてきた。
□ 健康診断の結果が気になるお年頃になってきた。
□ 実家のお母さんのご飯を思い出すと、ちょっぴり悲しくなる。
□ コンビニ弁当などの濃い味付けが苦手である。
□ 貯金は大切だと思う。
□ 会社の中に落としたいターゲットがいる。

1.会社で炊き込みご飯を炊くメリット

会社で炊き込みご飯を炊くメリット

「会社で?ご飯を炊く?何をのんびりしたことを・・・」と思われるかもしれませんが、意外にメリットは多いもの。以下にご飯を炊くメリットをまとめました。

炊き込みご飯は、身体と心にやさしい

「私の身体は、私が食べたものでできている」そんなTV-CMがありましたが、まさにその通り。身体を構成している細胞の一つひとつは、あなたが毎日口にしているものからしか作られません。そして、その細胞が入れ替わる周期は、部位によってさまざまですが、血液なら約4ヵ月、皮膚なら1~3ヵ月と言われています。今日あなたが食べたものが半年~1年後の自分を左右していると考えると、脂こってりのジャンクフードやコンビニ弁当の繰り返しから卒業したいものです。

とはいえ、夜遅くに帰宅する方は、就寝前にたくさんの量を食べると胃腸に負担がかかったり睡眠が浅くなる原因に。それなら、考え方をがらっと変えて、お昼ご飯を健康的なメニューに改善してみるという方法もあるのです。

そして、アツアツの炊き込みご飯には、食べる人の気持ちもほんわか和らげてくれる効果もあります。おかずは夕飯の残りと、即席のお味噌汁があれば十分。手作りのやさしい味と香り、ほかほかご飯のおいしさは外食には代えがたい満足感があります。嫌なことがあっても、温かいご飯を食べていると「まぁ、なんとかなるか」と思えたりするのです。

炊き込みご飯は、コミュニケーションツールになる

通常の炊飯器なら3~4合くらいのお米で作った方がおいしいので、みんなでシェアできます。一緒に作ったりみんなで食べようという流れから、ちょっと楽しい雰囲気に。会社のなかがちょっとギクシャクしている、共通の話題が少ない。もしくは、一緒に食べたい誰かさんがいるけど誘う口実がない。そんな方には、ぜひ炊き込みご飯をコミュニケーションツールにどうぞ。
まさに「同じ釜のメシを食う」関係性は、気づかないうちにいいチームワークを築いてくれるかもしれません。

炊き込みご飯は、お給料前の強い味方である

間違いなく、安上がりです。材料は、お米と水、好きな具材だけなので、数人でシェアすれば、一人あたり200円前後。外食ランチが平均1,000円だとしたら、約5日分の節約が可能です。しかも、残ったご飯は一食分ずつラップで包んで冷凍しておけば、後日のランチや夜食にも便利。さらに節約効果はアップします。

炊き込みご飯は、なぜか男子にウケがいい

特別なメニューが作れなくてもいいのです。さり気ない日常メニューをおいしく作れる女子こそ、男子がお嫁さんにしたいタイプ!
あるTVドラマで「彼氏につくってあげる雑炊に、決して三つ葉は入れるな。贅沢な女だと思われるから、ネギにしろ」という笑えるセリフがありましたが、まさにその通り。冷蔵庫にありそうな材料で素朴な炊き込みご飯メニューが作れる女子は、かなり高得点をゲットできると言えるでしょう。

2.「炊いてみたい!」という人のために簡単レシピ

ご飯を炊くときのポイントは、お米はきっちりと目盛りどおりに測ること。水加減もきっちりと。加える具材に水気がある場合は、水を少し控えめにしましょう。

2-1.炊き込みご飯レシピ1:超簡単でおいしい!コーンご飯

コーンご飯

何も味付けしなくても、コーンの香りと甘みがほどよいお味に。カレーライスのご飯にしても相性バツグンです。

【約6人前】

  • ・コーンの缶詰:1缶
  • ・米:3合

  1. お米を普通の水加減でセット。
  2. そこに缶詰のつぶコーンをしっかり水切りしてから加えて炊くだけ。

2-2.炊き込みご飯レシピ2:シンガポールチキンライス風

シンガポールチキンライス風

ガッツリ食べたいときにオススメ。にんにくたっぷりなので、昼から来客があるときはお薦めできません。

【約3人前+ご飯は残ります】

  • 鶏もも肉(かたまり):2枚
  • 米:3合
  • 生姜チューブ:3cm程度
  • にんにくチューブ:3cm程度
  • 塩:適量
  • 酒:大さじ1
  • にんにくみじん切り:2かけ分
  • 唐辛子みじん切り:適量

  1. といだお米にお酒を大さじ1、普通の水加減でセット。
  2. その上に、鶏もも肉をまるごとドーンと置いて、塩を小さじ1、生姜とにんにくのチューブをそれぞれ3~4cmしぼってスイッチオン。
  3. 上にかけるソースは、にんにくのみじん切りと唐辛子をゴマ油で炒めて、塩をひとつまみ加える。
  4. ご飯が炊きあがったら、チキンを食べやすくカットして、ご飯の上に盛り付け、ソースをかけて完成。

2-3.炊き込みご飯レシピ3:心にしみる、じゃこ生姜ご飯

じゃこ生姜ご飯

クセになるほど、おいしいです。ちりめんじゃこがいい出汁になってご飯が進みます。生姜はお好みでたっぷり入れてください。油揚げの代わりに大豆の水煮を加えてもヘルシーです。

【約6人前】

  • 米:3合
  • ちりめんじゃこ:1パック
  • 生姜みじん切り:大さじ4~5(お好みで)
  • 油揚げ:大1枚
  • めんつゆの素(濃縮タイプ):大さじ3

  1. といだお米にめんつゆの素(濃縮タイプ)を大さじ3。そこに水を加えて、普通の水加減に。
  2. 生姜のみじん切り、ちりめんじゃこ、油揚げの千切りを加えて炊く。

2-4.炊き込みご飯レシピ4:季節を楽しむ豆ご飯

豆ご飯

ちょっと旬が過ぎてしまいましたが、炊き込みご飯の代表格、豆ご飯。うすいえんどうは、爽やかなグリーンも香りも春らしさ満開です。お豆は、お米と一緒に炊かずに別で塩茹でしたものを炊きあがりに合わせると、色鮮やかに仕上がります。

【約6人前】

  • 米:3合
  • うすいえんどう:2パック程度
  • 酒:大さじ1
  • こんぶ:10cm四方くらいのもの
  • 塩:ひとつまみ

  1. といだお米にお酒を入れて適量の水をそそぎ、こんぶを入れて炊飯器オン。
  2. うすいえんどうは、実を取りだして軽く塩ゆでする。
  3. ご飯が炊きあがったら、こんぶを取り出し、うすいえんどうを加えて軽くまぜる。

2-5.炊き込みご飯レシピ5:彼のハートを掴むなら、肉そぼろご飯

肉そぼろご飯

飽きのこないおいしさと手軽さで、当社でもレギュラーメニュー。うちの社長は毎週食べてもいいとお気に入りです。夏は、そうめんと一緒に食べるのもオススメ。

【約3~4人前】

  • 合い挽きミンチ:約300g
  • ネギみじんぎり:適量(コンビニで調達するとラク)
  • 土しょうが:1かけ
  • 卵:3個
  • 米:2合
  • しょうゆ:大さじ2
  • 砂糖:大さじ2
  • みりん:大さじ2
  • 酒:大さじ2

  1. 土しょうがをみじん切りにする。
  2. フライパンに、調味料を入れて土しょうがと合い挽きミンチを加えて、よく味をしみ込ませる。
  3. 卵も、フライパンで炒り卵に(ここまで自宅で作っておくと便利)。
  4. ご飯を普通の水加減で炊いて、丼に具をのせて最後にネギのみじん切りをふりかける。

スマホ対応は急務か?上場企業コーポレートサイトのスマホ対応率調査結果

スマホ対応は急務か?上場企業コーポレートサイトのスマホ対応率調査結果

コーポレートサイトをスマホ対応するべきか、否か?WEBサイト担当者の方々にとって、最もホッとな話題と言ってよいかもしれない。

当社のクライアントのなかでも、リニューアルするならついでに対応しておこう、という流れが多いようだが、実際にはどうなのか?調査第一弾として、日経平均225採用銘柄一覧より無作為に113社を抽出し、対応状況を調べてみた。

スマホ対応が47.8%、そのうちレスポンシブデザインは48%

調査を実施したのは、2015年10月30日。あいうえお順に並んでいる日経平均225社を一つ飛ばしで抽出し、コーポレートサイトのHOMEページを閲覧して確認した。
結果は以下の表のとおり(○が採用、×が不採用)。113社中、54社がスマホ対応していた。レスポンシブ対応はそのうち26社だった。

日経採用銘柄企業のスマホ対応調査

上記の全データをご提供しています。
ご希望の方は、お問い合わせフォームで「日経採用企業スマホ調査希望」とご入力のうえ、ご請求ください。

この結果をどう捉えるか。調査対象となった企業は、日本を代表する大手企業ばかり。業界を牽引する立場として公的な意味でも、実施に踏み切った企業も少なくないだろう。ただ、アクセスが少ない中小企業ならまだ必要ないかというと、そうとも言えない。要は、自社サイトの訪問者がどんな環境からアクセスしているか、アクセスしてほしいかで考慮するべきだろう。
ご参考までに、スマホ対応を検討するときに考慮すべき視点を、以下にご紹介する。

BtoCはほぼ必須。BtoBでも、コンテンツ別に使用環境を想定する

一般消費者がメインターゲットであるなら、スマホ対応に迷う必要はない。総務省の平成26年度版情報白書によると、スマートフォンの国内普及率は個人保有だけでも5割を超えている。実際にビジネスユーザーも加えるとかなりの数になるであろうし、その割合は今後も増えていくと想像できる。

また、BtoBをメインとするコーポレートサイトでも、採用情報に関しては圧倒的にスマホからの閲覧が多いはず。最近では、社内ミーティングの際にも、個々にスマホを覗きながらという光景もめずらしくない。コーポレートサイトであっても、どのコンテンツに重きをおくかによって、慎重に検討するべきだろう。

SEO対策から考えるとスマホ対応は○。ただし、メインターゲットも考慮すべき

一方、SEO対策として考えたときにどうなのか。Googleは、今年の4 月 21 日から「WEBサイトがモバイルフレンドリーかどうかをランキング要素として使用し始める」と発表した。その結果、PCでの検索順位に大きな変化は見られないが、スマホで検索した時には順位に差が出るようになってきたのだ。試しに、スマホで何かを検索すると、上位に表示されるWEBサイトはすべて「スマホ対応」と書かれている。メインターゲットがスマホで閲覧する確率が高いなら、迷っている場合ではない。

では、スマホ専用サイトか、レスポンシブWEBデザインか

スマホ対応するとして、スマホ専用のサイトを別に作るか、レスポンシブWEBデザイン(一つのファイルで管理し、閲覧環境によってデザインを変化させる)か。

それぞれにメリットデメリットはあるが、運営上のメリットを考えるとレスポンシブに軍配が上がる。逆に、スマホでの操作性を追求したいなら、スマホ専用サイトにするか、レスポンシブであってもスマホでの見え方を優先したデザイン(スマホファーストなデザイン)を採用するべきだろう。

レスポンシブWEBデザインが、担当者の心をとらえる理由

WEB戦略の一つとして、スマホ対応は注視していくべき

すぐに導入するかどうかは別として、スマホ対応は間違いなく優先順位が高いといえる。WEB担当者としてやりたいことは数多くあるだろうが、限られた予算のなかで、今どこに力を注ぐべきかを検討するべきだ。そのためには、広報や人事、営業といった企業全体の動きのなかで、WEBサイトが果たすべき役割を3年先まで見越して計画を立て、その中で戦略的に選択していくことをお薦めする。

デザインが飽きてきたからWEBサイトをリニューアルするというのは、もう過去のこと。実益につながるメディアとして考え、その中でのスマホ戦略と捉えるべきだろう。

WEB担当を初めて任された人に、楽しく分かる用語集(基本編1)

WEB担当を初めて任された人に、楽しく分かる用語集(基本編1)

WEBサイトの担当者になって「なんでこんなにアルファベットやカタカナ言葉ばっかり出てくるんだ!日本人なら日本語で話さんかい!」と心の中で思ったことはありませんか?その気持ち、実はWEB業界で働く人たちも思っていることです。

正確な知識については、他のWEB用語の専門サイトで勉強していただくとして、ここでは感覚的に理解できる用語集をご紹介します。ちょっといい加減に楽しみながら読んでいただければ幸いです。

HTML

HTML

たとえば、ハンコ屋さんをイメージしてください。名前の書体をえらんでハンコのデザインが完成したら、それをもとに印材を彫ってハンコを作りますよね。

HTMLは、印材を彫る工程のようなもの。ページに入れる文言や写真などをきれいにレイアウトしたら、それをインターネット上で見ることができるようにプログラムの言語(HTML言語)で組んでいく作業のことです。

メタタグ(タイトル、ディスクリプション)

ページタイトル

ページタイトル

WEBサイトの各ページにつけるタイトルのこと。これは、検索エンジン対策にとても重要なので必ず個別のものを入力しましょう。

たとえて言うなら、本屋さんで本をさがすあなた=検索エンジン。ずらりと列ぶ本の背表紙=ページタイトル。もし、すべての本のタイトルが「海山商事株式会社のホームページ」だったとしたら、あなたはどの本を選んでよいか分からず帰ってしまいますよね?

Googleの検索エンジンも同じこと。だから、「弁当忘れてもページタイトルは忘れるな」。それほど重要なのです。

ディスクリプション

本でいえば、帯の部分に書かれている説明コピー。限られたスペースながら、こんな内容の本ですよ、おもしろいですよ、と語ることで読みたい気持ちを盛り上げます。

ディスクリプションとは、検索エンジンの結果表示に引用されることも多い。クリックしてもらえるかどうかは、この説明文で決まります。だから、「歯磨き忘れてもディスクリプション忘れるな」、もういいですね。

メタタグ

メタタグとは、上記のページタイトル、ディスクリプション、キーワード、著作表示といった、必ず入れておくべき情報をまとめてそう呼びます。

検索エンジン対策(SEO)

検索エンジン対策(SEO)

今は、何か知りたいことがあればすぐにネットで検索する時代。でも、検索結果からクリックして見るのは、せいぜい2~3つ、多くても1ページ目以内ではないでしょうか?そして、最初に表示される2~3の記事を読めば、大抵の疑問は解決されていませんか?

これは、2つのことを示しています。

1.検索エンジン(Google)の結果表示では、少なくとも1ページ目に表示されないと見てもらえる可能性は低い。

2.Googleは、検索した人が欲しい情報を上手いこと見つけ出し、上位に表示している。

つまり、Googleに評価されるようなサイトを用意しなければいけない。
Yahoo!で検索するときも、結果表示はGoogleの検索エンジン。だから、Googleが何を考えて、どんな評価をしているかを探ることがとても大切なのです。

ヘッダ、フッタ

「ヘッダです。フッタです。今日はちょっと寒いね~」って、漫才コンビの芸名ではありません。ページの頭(head)の部分(会社のロゴマークや各セクションにリンクするボタンが並ぶ部分)がヘッダ。ページの一番下(foot)の部分(サイトマップがあったり、著作権表示があったりする部分)のことです。

CSS(カスケードスタイルシート)

HTMLで書かれたページはそのままでも完成させることができますが、最近はCSSという言語と役割分担をするようになってきました。
ページの基本要素はHTMLで、見た目の調整(文字の大きさや色、写真の配置など)はCSSでと分けて作ることで、作り方がシンプルになったり、メンテナンスがしやすかったりするからです。

大胆にたとえると、のり弁をそのままの器で食卓に出すか、一つひとつの具をお皿に盛り付けて出すか、といった違いでしょうか。

CSS(カスケードスタイルシート)

言葉の意味より効果で覚えよう

言葉の意味より効果で覚えよう

WEBの用語は、数え出すと切りがないほどですが、単に意味だけを覚えようとしても、CSS?CMS?どっちだっけ?となってしまいます。
何事もそうだと思いますが、言葉だけで憶えるより意味で、意味で憶えるよりも効果で、頭に入れた方が残りやすいもの。

たとえば、CSS(Cascading Style Sheets:カスケーディング スタイル シート)は、見た目の調整(スタイルシート)が連鎖的に伝わる(カスケード)ように設定するという意味。

CSSの効果は、何層にも設定した命令があるなかで、上流から下流に引き継がれるものなのでカスケードと呼ばれているのです。今後、HTMLを触る機会かがあって「CSSの設定を部分的に変えても変わらないな?」ということがあれば、この言葉の意味を思い出してみるとよいかもしれませんね。

コーポレートサイト、失敗しない強みコンテンツの企画

コーポレートサイト、失敗しない強みコンテンツの企画

コーポレートサイトで会社の強みを訴求するコンテンツが定着してきた。「(会社名)が選ばれる理由」「3分でわかる(会社名)」といった内容のものだ。

自社の強みを分かりやすく紹介することはさまざまにメリットがあるものの、それなりにコストも労力もかかる。そこまでして作る価値があるかどうか、と悩んでおられる広報ご担当者にむけて、その価値と失敗しないポイントをご紹介したい。

強みコンテンツをつくる価値は、実は社内向けにある

強みコンテンツをつくる価値は、実は社内向けにある

ここでは、あえて社外向けのメリットについては省略する。既存顧客や新規開拓のツール、リクルート目的というメリットは容易に想像がつくだろう。

しかし、意外に効果を発揮するのが、社内にむけての影響力なのだ。

1.社内コミュニケーションに小さな変化が起き始める

1.社内コミュニケーションに小さな変化が起き始める

たとえば、営業部門と生産部門の意思疎通がむずかしいという課題はよくあること。なんとかお客さまの要望に応えたい営業マンと、生産現場の苦労を知る生産管理者は、守るべき立場が逆であるから意見が合わないのは当然だろう。

または、同じ職場であっても、最近はコミュニケーションが希薄になっているせいか、新しい仕入れ業者を探していたら、実は隣のスタッフが付き合っている業者だったという話もある。

こういった課題はそう簡単に解決できるものではないが、お互いを知るという基本的な作業が行われることで、糸口は見つかりやすくなる。同じ会社で勤めている以上はまったく関心がない訳ではなく、大切なのはきっかけ。その一つになり得るのが、自社の強みコンテンツを見ることであったり、それを制作するプロセスに関わることだ。

会社の強みコンテンツを制作するにあたり、各部門にインタビューさせていただく機会が多いが、その際によく聞かれるのは

「(他の部署の説明に比べて)こんな説明で良かったですか?」
「他はどんなこと言ってました?」

ということ。良いコンテンツを作りたいと考えるうちに、自分たちの部門についてどう伝えるべきか、他部門はどんなことを考えているのかが気になるものだ。そういったプロセスは、日常業務とはまったく異なる視点で会社を見つめるきっかけになるのだろう。

大きな企業になればなるほど、また業務が忙しいほど、会社全体というよりは所属部署の視点になりやすい。そんななかでも、会社の強みをさまざまな方向性から具体的に伝えるコンテンツは、良いきっかけになるのかもしれない。

2.コーポレートサイトへの関心が高まる

会社の強みコンテンツを作成することは、コーポレートサイトそのものへの興味を高める効果もある。「うちの部署の山田さんが出てるんだって」といった興味半分でも、経営層が考えていることを知りたいという動機でも、とにかく自社サイトへの関心が高まることは、コーポレートサイト運営担当者には喜ばしいことだ。

自社サイトの更新には、各部門の迅速な協力が不可欠。ともすると通常業務が優先されて、コーポレートサイトのことは忘れられがちだが、そういった意識改善にもつながるだろう。

3.一番恩恵を受けるのは、コーポレートサイトの運営担当者

3.一番恩恵を受けるのは、コーポレートサイトの運営担当者

各部門へのインタビューを実施することで、会社の強みを改めて認識した。自分の会社がますます好きになった。そういった感想を聞くことが多い。ミイラ取りがミイラになる、ではないが、まず最初に会社のファンになってしまうのは、直に話を聞いた担当者本人なのだ。

なぜなら、自分の会社の強みについて、日頃から突き詰めて考える人はそうそういない。技術開発、販売企画、品質管理など、それぞれのポジションを最前線で支える人たちの言葉は、きっとビジネスのTV番組以上に自分の心にささるのだろう。

また、さまざまな部門の人と接することで繋がりが深くなり、それ以降の仕事がやりやすくなったという意見もある。一つのコンテンツを作り上げるのは労力がかかることだが、それだけの得られるものも大きいようだ。

会社の強みコンテンツを成功させる、3つのポイント

1.最初にストーリーを描く。何を伝えたいか。どんな切り口でまとめるか

1.最初にストーリーを描く。何を伝えたいか。どんな切り口でまとめるか

人が行動を起こすきっかけは、感情が動かされたときである。そのためには、淡々と事象を羅列するだけでなく、ひとつの物語として理解される方が感動が大きいし、記憶にも残りやすい。自社の強みをどんな切り口で伝えれば、読む人が納得し、腑に落ちるのか。最初にそこから考えてみよう。

たとえば、意外性をとりあげてみるのも一つの手法。

平均年齢70歳、のんびりした会社かと思ったら、意外にも全員がITを駆使してネットショップで大きな収益をあげていた、などなど。

または、キーワードを掲げるのもいい。
当社の強みは、大阪のおばちゃんの、大阪のおばちゃんによる、大阪のおばちゃんのための生命保険です、など。

特に、動画コンテンツをつくる時には、最初が肝心。ストーリー性が感じられないと最後まで観てもらえない。間違っても、会社の歴史からスタートするような構成は避けたい。

2.インタビュー・編集は、外部スタッフが行うべき

2.インタビュー・編集は、外部スタッフが行うべき

これは、当社に発注してほしいから言う訳ではない(もちろん、お問い合わせは喜んでお受けしたいが)。その理由は、社内の人にインタビューしたり、されたりするのは、お互いに照れくさいから。家族同士で褒め合うのは気恥ずかしいのと同じようなものだ。どうしても、そんなこと今さら言わなくても分かっているだろう、と語られなくなる部分が出てくる。

しかし、強みコンテンツの一番のターゲットは、自社のことやを全く知らない社外の人。就活生や投資家なら、業界のことさえ知らない素人だ。だから、コンテンツを制作する側は、業界を知らない人のほうがいい。インタビューされる側も、相手が素人の方がかみ砕いて説明しやすい。

また、社内でない方が遠慮と自制心が働くことで、その結果、制作物のクオリティも上がる。社内担当者が書いた文章だと、横やりも入れやすいしわがままも言いたくなるのが人情。しかし、外部の人なら「プロのライターがそういうなら」と、内容の大幅カットやトーンダウンをくい止められるのではないかと思う。

3.社員を登場させるデメリットより、メリットに目を向けるべき

3.社員を登場させるデメリットより、メリットに目を向けるべき

これもよく聞かれることだが、インタビュー記事や動画コンテンツで強みを語ってもらう社員が辞めてしまったらどうしよう?ということ。確かに、辞めてしまった社員がいつまでも登場しているのは問題があるかもしれない。ただ、それを怖がっていたら何もできないのも事実である。

筆者はそれよりも、その社員の口からリアルに語ってもらうことで得られるメリットに目を向けるべきだと考える。それは企業が商品の魅力をいくら語っても、お客さまの声には勝てないことに通じるものがある。企業の力は人の力。個人がどう語るか、何を考えているかを伝える方が理解してもらうにはうんと近道なのだ。

特にウェブサイトは、バーチャルなものであり、人の温かみを感じにくい媒体。社員がいきいきと語っているコンテンツは、強みコンテンツに限らずもっと増えるべきだと考える。もし問題が発生すれば、更新すればいいのだ。そこが、紙媒体ではなくウェブサイトの良いところなのだから。

重要なコンテンツだからこそ、時には更新も必要と考える

重要なコンテンツだからこそ、時には更新も必要と考える

何度も社内調整を繰り返して、やっと完成した強みコンテンツは、それだけに大きな達成感を得られる。当分はそっとしておきたいと思う。

しかし、本当はそこからがスタートだと考えたい。リリースしてみて、本当に会社の強みが伝わったのか、リクルート活動にどんなふうに貢献したのか、社内の反応は?期待どおりのアクセスを集めることができていたなら、次はどんなふうに展開していくか?

そういった視点は、会社の強みコンテンツに限らず、コーポレートサイト全体についても必要だろう。

ウェブマスターツール(Search Console)「検索アナリティクス」をフル活用し、ロングテールSEO攻略

ウェブマスターツール(Search Console)「検索アナリティクス(検索クエリ)」をフル活用し、SEO攻略

もうあなたは、「SEO対策してるのに、結果が伴わない」とため息をつかなくてもよくなる。今日から、競争の激しいキーワード、いわゆるビッグワードで勝負するのをやめるからだ。

考えて欲しい。
あなたは、SEOのハウツーを調べるとき、「SEO」と検索するだろうか。少なくとも、「SEO」に加えて何らかのキーワードを加えて調べるはずだ。

分析ツールを提供するグローバル企業、エクスペリアンによると、1語のみで検索する人は全体の23%に過ぎず、2~5語が57%、5語以上入力する人が19%もいる。

23%の人しか検索しないビッグワード単体のSEO効果ではなく、残りの73%の人が使うロングテールのキーワードを追った方が、多くを手にできるということだ。

イチローになろう

ビッグワードで検索上位を獲得するのをホームランに例えるなら、
プロ野球の本塁打王でも、1シーズンで打てるホームランは40本弱。

約8%ほどの確率だ。ヒットで良しとするなら、その5~6倍は打てるのだ。小さなヒットをコツコツと積み重ねていけば、確実に得点につながる。

イチローはホームランをほとんど打たないが、国民栄誉賞を2度も断るほどの大選手ではないか。

ロングテールのキーワードを調べるのに適したツールが、ウェブマスターツール(Search Console)にある「検索アナリティクス(検索クエリ)」。この記事では、「検索アナリティクス(検索クエリ)」を最大限活用してロングテールのキーワード攻略を行うハウツーをご紹介する。

検索アナリティクス(検索クエリ)で、ロングテールのキーワードを見つける

ロングテールのキーワード

どんなキーワードで検索された場合に、自社サイトが表示されているのか、あなたはご存知だろうか。

すでに「WEBサイトを訪れた人」がどんなキーワードで検索したかは、Google アナリティクスである程度知ることができるが、「来なかった人」の検索キーワードを知ることはできない。

検索アナリティクス(検索クエリ)を活用する理由がこれだ。

誰かがあるキーワードで検索した際に、自社サイトが表示されても何らかの理由でクリックされていないことがほとんどなのだ。

理由は、検索順位が低かったり、検索者の意図とは異なるコンテンツだったから、ページタイトルに惹かれなかった、説明文がひどかった、などなど。決して、一義的ではない。

いずれにせよ、あなたのWEBサイトが世の中の「検索」に対するステータスが手に取るように分かるのがウェブマスターツール(Search Console)の「検索アナリティクス(検索クエリ)」なのだ。
なかでも、注目すべきはこの記事の主旨である、「ロングテール」として可能性のありそうなキーワードを見つけられることだ。

腹巻き

たとえば、あなたは腹巻き専門店のオンラインショップを運営しているとしよう。

安直に考えれば、あなたが狙いたいSEOキーワードは、「腹巻き」だろう。

当然ではあるが、「腹巻き」はGoogleだけで平均月間検索ボリューム 8,100回を誇るビッグワード(競争率の高いキーワード)。日本全体の平均月間検索ボリュームは、Yahoo!のボリュームも加えなければいけないから、倍以上になるかもしれない。

しかし、ビッグワード「腹巻き」は無理して狙うな、である。

ウェブマスターツール(Search Console)で検索アナリティクス(検索クエリ)をチェックすると、あなたのWEBサイトがこのようなキーワードで表示されていることが分かった。

「お腹 温め」「寝冷え 防止」。

検索ボリュームは少ないものの、競争が少ないだけに上位を狙いやすそうなキーワード。しかも、それらは腹巻き購入に至るための直接的なキーワードではないが、腹巻きを購入する顧客ニーズをダイレクトに表現するキーワードだ。

検索クエリを調べる
Google「ウェブマスターツール(Search Console)」

平均月間検索ボリュームを調べる
Google Adwords 「キーワードプランナー」

平均月間検索ボリューム
「お腹 温め」110回
「寝冷え 防止」140回

コンテンツマーケティングで見込み客を呼び込む

コンテンツマーケティング

検索アナリティクス(検索クエリ)を使って分かった、顧客ニーズを捉えたキーワードに対して、あなたがとるべきアクションはこうだ。

腹巻きで解決できる悩みを抱えてはいるものの、腹巻きの存在を思いつかなかったり、腹巻きで悩みを解決できるか確認するためのキーワードが「お腹 温め」「寝冷え 防止」なのだから、彼らに上手くアプローチすることで、最終的に腹巻きの購入を検討させるというプロモーションが、いま注目の「コンテンツマーケティング」だ。

コンテンツマーケティングとは、
検索者にとって有益なコンテンツを提供し、あなたと検索者の間に信頼関係を生み、その結果として商品購入やブランドのファン育成につなげるマーケティング手法。

顧客候補が知りたい情報を数多く公開し、関連するキーワードで検索結果の上位に位置することで多くのターゲットを呼び込む。

従来のプッシュ型のマーケティング手法に比べると、回りくどく感じるかもれないが、「買って、買って!」と商品名を連呼するうるさい広告に飽きているユーザーにやさしく近づくことができる。

ネット先進国のアメリカでは、すでにメジャーな理論なのだ。

たとえば、先ほどの「寝冷え 防止」。そのキーワードで検索した人は、何らかの解決策をさがしているはず。そんなターゲットに、届けたいコンテンツがこれだ。

「お腹を冷やさない鉄板ルールで、遅刻ゼロに」
「睡眠時の腹巻きだけで、健康になれた」

解決策をさがしているターゲットは、寝冷えを防ぐための記事をいくつか読むことで、「なるほど、ためになった」とあなたのサイトを評価してくれる。

その時点で検索ユーザーの頭には、「腹巻き」が浮かんでいるので、すぐに商品紹介につなげよう。

ロングテールのキーワードを増やすと、逆転できる

幅広い顧客候補を集める

このようにして、ロングテールのキーワードを探りながら記事を増やしていくと、検索クエリの数もどんどん増えていく。検索クエリが増えることによって生まれる効果は2つだ。

1.今までより、幅広い顧客候補を集めることができる

寝冷え、冷え性、お手入れ方法、おしゃれ、着こなし・・・。腹巻きを必要とする人に関連するさまざまなキーワードで、あなたのショップが目に触れるようになるからだ。もちろん、記事の内容は的確な解決策を提供するが必須条件だ。

2.主要キーワードの順位を上げることにもつながる

検索クエリが増えることで、WEBサイトの主要なキーワード(このサイトなら腹巻き)の順位を上げることもできる。

それは、サイトのツリー構造のなかで、ロングテールのキーワード(=寝冷え、冷え性)が増えていくことで、一つひとつの記事の中に含まれる主要キーワード(=腹巻き)の重要度が認められるためだ。しかし、ここにいたるにはある程度の期間と記事の内容が必要だ。

検索クエリの増やし方

それでは、検索クエリの適切な増やし方についてご紹介しよう。

1.主要なキーワードを固める

最初に、あなたのWEBサイトで最も重要なキーワードは何かを明確にしよう。

これは、最終的な目標としてこの単語で自分のサイトを上位表示させたいキーワードのこと。オンラインショップであれば販売している商品カテゴリーになるだろうし、複数サービスを提供している企業ならそのなかで優先順位を決める。

ウェブマスターツール(Search Console)の検索アナリティクス(検索クエリ)

2.ロングテールとなるキーワードをさがす

検索クエリの中から可能性の高そうなキーワードや、その他に可能性がありそうなキーワードの組み合わせをさがす。

組み合わせ候補が決まったら、Google Adwords 「キーワードプランナー」で平均検索ボリュームを調べて、上位を狙えそうなキーワードをセレクトする。その場合、月間検索数があまり多すぎないことや、そのキーワードで表示される競合サイトの内容を見て対抗できそうかを考慮しよう。

3.記事を執筆する

決めたキーワードで記事を書くことで、検索クエリは増やすことができる。

しかし、ここで大切なのは、上位に表示されること。先ほど触れたように、競合サイトの内容、特に10位以内のサイトを入念にチェックし、それよりも内容の濃い記事を書けば上位をねらうことができる。

検索クエリを増やして、得られるメリット

コンテンツを増やすことで、検索クエリも増える。顧客候補が知りたいキーワードで自社サイトに誘導する。それが最もダイレクトなメリットだが、その他プラスになることは多くある。

1.自社サイトの見直しにつながる

自社サイトの見直し

検索クエリを見つける作業は、今までの「どうすれば売れるか」という売り手視点から、「顧客候補がどんな情報を望んでいるか」を考える顧客視点に変えるということ。

この頭を切り換える作業は、実は最も難しい。長くサイト運営に取り組んできた担当者ほど、思い切った発想の転換が必要だ。

しかし、顧客視点に立てるようになると、サイト全体の構造から、商品説明コピーの書き方まで、さまざまな点での課題点が見つかるはずだ。

2.自社商品やサービスについて記事を書くことで勉強にもなる

勉強になる

たとえば、冷え性についてユーザーのためになる情報を提供しようとするなら、冷え性について調べなければならない。

どんな原因が考えられるのか、身体に及ぼす影響は?その対策は?と調べていくうちに、あなたは腹巻きだけでなく、冷え性についても語れるようになる。それがリアルのセールスでも役立つことは言うまでもない。

3.顧客の新たなニーズを見つけることにもつながる

顧客のニーズを理解する

検索クエリを増やすプロセスで、今まで知らなかった顧客ニーズが見えてくる。記事を書くだけでなく、商品の売り方のヒントにもなる。

ビジネスのヒントは、すべて顧客ニーズの中にある。

ロングテールを増やして、コツコツとヒットを稼ぐ。その手法は、PDCAサイクルが非常に重要とされるWEBサイトには、とても合っているマーケティング手法だ。

イチローはご存知のとおり、万全な自己管理を行い、まめなストレッチで身体をほぐし、どんな球種がきても打て、ふだんは指名打者でも、いつでも守れる体制を整えている。流れの早いWEBプロモーションの世界でも、そんなふうに身軽に動けるようにしておきたいものだ。