作成者別アーカイブ: 平田 弘幸

Googleアナリティクス設定の定番、ユーザー共有設定の方法

Googleアナリティクスの共有設定

Googleアナリティクスを使用するにあたり、基本的な設定が2つある。自分のアクセスを除外する設定と他者とアクセス解析データを共有する設定だ。

WEBマスターが保守を担当するWEB制作会社とアクセス解析データを共有すれば、WEBサイトの目標を達成するための改善について、同じ話題を持つことができる。WEBサイトの運営はPDCAサイクルを回すことで、目標に少しずつ近づいていくものであり、これはきわめて大切なことだ。

この記事では、より良いWEBサイトの運用に役立てていただくために、Googleアナリティクスの基本設定である「データ共有」の設定方法を紹介する。

アナリティクスを共有し、改善を模索する

改善を検討する

Googleアナリティクスによって得られるアクセス解析データで重要なものは、訪問者数、PV数、WEBサイトでの滞在時間、検索キーワード、アクセスページ、ディレクトリ、ランディングページなどだ。

新設ページへのアクセスが目標に近い状態になっているかを調べるために、フィルタを設定しカスタマイズすることも可能になる。

これらの解析データをWEBマスターとWEB制作会社が共有することで、プロジェクトを開始した際に掲げた同じ目標に向かって進むことができる。

仮説が正しかったかどうかをWEB制作会社が検証し、まだ目標に達していなければ改善点を提案し、修正する。その修正をさらに検証し修正を重ねることによって、目標に近づいていくのだ。

WEBサイトを制作する段階では自社内、WEB制作会社との共同作業を至るべき着地点に落とし込むだけだが、運営は外部環境の影響を大きく受けるから、単純に答えが得られるものではない。だからGoogleアナリティクスのアクセス解析結果を分析し、届いていない目標に向かって改善を重ねる必要があるのだ。

この経験を重ねることによって、WEBマスター、WEB制作会社の知見も深まり、より高度な運営に移行していくことができる。

Googleアナリティクスを共有設定する手順

Googleアナリティクスの共有設定を行うのに必要なものは、データを共有させる先のGoogleアカウントだ。これさえあれば、簡単に設定することができる。

Googleにログイン後、Googleアナリティクスに移動

Googleアナリティクスにログイン
Googleアナリティクス設定

すでにGoogleにログインしていれば、Googleアナリティクスの管理画面に移動しよう。

もしまだGoogleにログインしていないのであれば、まずGoogleアカウントでログインしてから、Googleアナリティクスの画面に移動しよう。

ユーザー管理

Googleアナリティクスの管理画面上部にある、「アナリティクス設定」をクリックすると、「アカウント」「プロパティ」「ビュー」3列に並ぶ画面に移動する。

3列に並んだ、「アカウント」「プロパティ」「ビュー」のうち、最も右側の列「ビュー」の「ユーザー管理」をクリック。

Googleアナリティクスの共有設定をするユーザーを登録する

「権限を付与するユーザー」の下部にある入力ボックスに、Googleアナリティクスを共有設定したいGoogleアカウントのメールアドレスを入力する。

メールアドレスを入力

Googleアナリティクスの共有設定をするユーザーの権限を設定する

さらに右側にあるのは権限設定だ。ここでは、次の権限をデータを共有するユーザーに付与することができる。WEB制作会社との関係によって、権限を設定しておくことをおすすめする。

ユーザー管理

ユーザーを管理する権限(ユーザーの追加/削除、権限の設定)。編集や共同編集の権限は、含まれていない。

編集

ユーザー管理を除く、ユーザーやプロパティ、ビュー、フィルタ、目標などの追加や削除ができる権限。レポート データの表示が可能。共同編集の権限も含まれる。

共有設定

個人のアセットを作成したり、共有ができる権限。ダッシュボードやメモの編集といった共有アセットが対象となる。「表示と分析」が含まれる。

表示と分析

アクセス解析レポートの表示、データの構成、フィルタを設定するといったデータ操作、個人的アセットの作成と共有、共有アセットの表示ができる。

ここまでの設定を行ったら、「追加」ボタンをクリックするだけで登録は完了だ。

登録内容が反映されているかを共有設定したユーザーに確認しておこう。

共有することで得られるものを予測してみよう

Googleアナリティクスの共有設定は、WEBサイト運営の目標に到達するうえで、非常に大切なものだ。

アクセス解析データを機密事項などとして社外に公開しないなどといったことはせず、ぜひWEB制作会社と共有していただきたい。閉ざすことによって守るものより、公開することによって得られるものの方が大きいことを認識していただきたい。

Googleアナリティクス設定の定番。自分のアクセスを除外する方法

Googleアナリティクス設定の定番

自社サイトを運用するWEBマスター、クライアントのWEBサイトを保守するWEB制作会社。WEBサイトの更新を行う際、Googleアナリティクスに何の設定もしなければ、両社からのアクセスは一般の訪問者のアクセスと同様に扱われる。

厳密に考えれば、それは基本的に排除すべきアクセスだ。

この記事では、この不要なアクセスを除外するGoogleアナリティクスの設定方法について、説明していく。

Googleアナリティクス設定に必要な条件、固定IPアドレス

自社からのアクセスを除外するためには、そのアクセスがどこからのものかをGoogleアナリティクスに知らせ、一般の訪問者とは異なることを認知させることが必要だ。

そのために必要なのは自社がインターネットを利用する際に、固定IPアドレスが設定されていること。固定IPアドレスの設定がなければ、Googleアナリティクスは明確にアクセス元を認識できない。自社が利用しているプロバイダからのアクセスを除外することもできるが、それでは一般の訪問者も除外されてしまう可能性がある。

やはり固定IPアドレスを設定する方法で臨みたい。

自社からのアクセス除外を登録する方法

Googleアナリティクスの設定画面

Googleアナリティクスの画面を開き、最上部右側にある「アナリティクス設定」をクリック。

Googleアナリティクス初期画面

画面は3列に分割されているので、最も右側の「ビュー」列にある「フィルタ」をクリックしよう。

Googleアナリティクスのフィルタ設定

フィルタ機能を使う

「フィルタ」の設定画面が表示されるので、「新しいフィルタ」ボタンをクリック。「ビューにフィルタを追加」画面が表示される。

「ビューにフィルタを適用する方法を選択」では、「新しいフィルタを作成」がデフォルトで選択されているので、そのままにしておく。

「フィルタ情報」に入力するのは、そのフィルタの名前で必須入力項目だ。自由に設定していいものだが、後で見たときに分かりやすいものにしておこう。当社では「FLV除外」としている。

Googleアナリティクス、フィルタ詳細

自社の固定IPアドレスを除外設定する

「フィルタの種類」は、まず「定義済み」をクリック。

「除外」を選択すると、右側に「参照元かリンク先を選択します」というプルダウンメニューが表示される。

このプルダウンメニューで、「IPアドレスからのトラフィック」を選択。最右の「式を選択します」はそのままにしておく。

下に「IPアドレス」と表示されているので、自社の固定IPアドレスを「182.55.123.987」のように入力する。

Googleアナリティクス設定、IPアドレス

設定を保存する

すべての設定項目を入力し終わったら、最下部にあるブルーの「保存」ボタンをクリックしたら設定は完了だ。

アクセス除外をすぐ確認する方法

アナリティクス設定で行った登録内容が反映されているか、すぐに確認する方法がある。Googleアナリティクスの「リアルタイム」機能だ。

上部のボタン群から「レポート」を選び、レポート画面を表示させる。

デフォルトで「ユーザー」の「サマリー」が表示されるが、画面左側「ユーザー」ボタンのすぐ上にある「リアルタイム」から、「サマリー」を選択する。

Googleアナリティクス・リアルタイム

すると、現在自社サイトにアクセスしている訪問者の行動が表示されている。

次に、あなた自身が自社サイトにアクセスしておく。あなたのアクセスが「リアルタイム」画面に表示されるかを確かめるためだ。

アクセスの多いWEBサイトならば、数件、数十件のアクセス状況が表示されている。これではあなたのアクセスがどれか分からないので、「サマリー」の下にある「地域」をクリックする。右側に「Japan」と表示されているリンクをクリックすると、「市区町村」にデータが細分化される。そこに、あなたがアクセスしているポイントが表示されていなければ、これまでに設定したフィルタが無事反映されているということだ。

あるいは、
WEBサーバーに一般の訪問者がアクセスできないページを置き、そのページにアクセスする。
そのアクセスがリアルタイムで表示されていなければ、同様にGoogleアナリティクス設定で行ったフィルタ設定が反映されたと考えて良い。

影響を考慮して除外設定を行おう

これまで見てきたように、自社からのアクセスをGoogleアナリティクスで除外設定するのは、固定IPアドレスさえあれば、そんなに難しいことではない。かんたんな設定を行うだけで、Googleアナリティクスでのアクセス解析がより正確なものになる。

もうひとつだけ注意を申し上げておく。
自社サイトを運用するWEBマスターが、そのアクセスを除外するということは、自社からのアクセスをすべて除外するということでもある。

WEBサイトは、ある意味自社からのアクセス(自社使用)も歓迎すべきものでもあるので、影響をよく考慮してGoogleアナリティクスの設定を行うかどうかを決断していただきたい。

ビッグワードで8年間、1位を維持できたSEO3つの理由

ビッグワードでSEO

2013年10月、Googleが検索アルゴリズムに「ハミングバード」を導入し、その前後でのパンダアップデートによる低質なコンテンツ排除、ペンギンアップデートによってスパムコンテンツが排除され続けていることから、検索者ニーズに近い、良質なコンテンツを持つWEBサイトが検索上位に掲示される環境が整ってきた。

これらのアップデートが実施される理由は、WEBマスターをいじめるためではない。
Googleも検索ユーザーのニーズを満足させる検索結果を提示しなければ、「使えない検索エンジン」として三行半を突きつけられる。検索精度を上げなければ、Googleも生き残れないからなのだ。

WEBマスター側からの視点のみでこれらのアップデートを捉えると、「おおごと」にしか見えないが、かねてから良質なコンテンツを提供しようと考えているWEBマスターにとっては、むしろ歓迎すべき出来事だ。

この記事では、過去私たちが8年もの間、良質なコンテンツを提供することによってビッグワードで1位を維持してきた理由を明かし、そのような活動を行おうとするWEBマスターに勇気を与えたいと考える。

「ツール・ド・フランス レポート」が、ビッグワードSEOのスタート

ツール・ド・フランス

2000年7月、当社はある自転車ブランドのWEBサイトを公開。このブランドが、当時ツール・ド・フランスに参戦していたチームの機材サプライヤーだったことから、同サイト内でチームの活躍を紹介する「ツール・ド・フランス レポート」を企画した。

ツール・ド・フランスは毎年7月に開催される自転車のロードレースで、3週間かけてアルプス、ピレネーといった急峰越えを含む、全行程約3,500キロを走破する過酷なスポーツイベントだ。全世界で約10億人が放送を視聴すると言われている。

私たちは毎日深夜までJsportsを食い入るように見たあと、公式サイト「le tour」のコメントや各国のネットメディアをチェックし、毎日のレースを分析したり、データを見やすいように組み直していた。

サポートしていたチームのエース選手が2005年に個人総合優勝7連覇を達成したシーズン、「ツール・ド・フランス レポート」は7月単月で100万PVを超えるアクセスを稼ぎ出すまでに育っていたのである。ツール・ド・フランスが開催されていない月でも10,000件を超える訪問者が「ツール・ド・フランス」にまつわるビッグワードでアクセスしており、広告換算すると年間約3,000万円に相当する。

伝えようとする情報の魅力を十分に理解する

ビッグワード「ツール・ド・フランス」

ツール・ド・フランスでは、毎日「ステージ」と呼ばれるレースが行われ、日々180人余りの選手たちがその日のステージ勝利を競う。それとは別に、すべてのステージの累積タイムが最も短い選手だけが手にできる「個人総合優勝=マイヨ・ジョーヌ(個人総合優勝者に贈られる黄色のジャージ)」を最終的に奪い合うのだ。

ただ、最も栄誉ある賞が「個人」だからといって、個人スポーツなのではない。
チームとして、たった一人のエース選手をリスクから守り、自ら「風よけ」となりながらサポートし続け、戦術を駆使しながら3週間を戦い抜くチームスポーツだ。

レースは、チーム戦略、手練手管、ライバルとの駆け引き、天候、人間性、国といった、ありとあらゆる条件が複雑に絡み合うヒューマンドラマでもある。自転車ロードレースファンは、その泥臭い人間臭さに酔い、アルプスやピレネーの急峰でよだれを垂らしながらも必死でペダルを踏みつける「人間」の生き様を楽しむ。

私たちは自転車ロードレース、ツール・ド・フランスの素晴らしい世界を伝えるために、その奥深さを理解しWEBサイトを通じて毎日熱く語り続けた。

ビッグワードSEOの要諦は、コンテンツの質と量

ツールル・ド・フランスの資料

私たちは、コンテンツを担当し始めた当初から企画が終了するまでの間、幅広い情報を得るべく数十冊の関連情報の単行本、フランスの旅行誌、自転車雑誌などの資料を読みあさり、過去のDVDを取り寄せ研究した。スポーツのレポートは、該当する選手たちがどういった活躍をしたか、どういう背景を持っているかといったデータを積み重ねることで厚みが増すからだ。

コンテンツは、ツール・ド・フランスの背景、ルール、各チームの戦力、主力選手、コースマップ、通過する街々の紹介など、基本的なものを細やかにおさえることはもちろん、毎日行われる各ステージの模様や優勝者のコメントを各国のWEBサイトで報じられる情報を収集し、公開締め切りの朝方まで徹底的にブラッシュアップした。

日々突き詰められたコンテンツは、7月末の最終ステージが終わる頃には、毎年100ページを超えるものとなっていたのである。

ツール・ド・フランスの期間中、私たちの発信し続けたコンテンツは、毎朝自転車ロードレースファンは前日のステージの様子をチェックし、現地で取材にあたっていた記者たちも移動中に見逃したエピソードを確認した。

結果、「ツール・ド・フランス」というビッグワードで、延々8年間もの間、1位を維持し続けたのだ。

本気でビッグワードSEOを行う際に、気を付けるポイント

1.ひとつのテーマ、キーワードでコンテンツを積み重ねること

個人のブログがなぜアクセスを稼げないかというと、確固たるテーマがないからだ。ある時は昼食のうどんについて感想を綴ってみたり、またある時は職場に導入されたコピーのすばらしさを説く。これではGoogleはこのWEBサイトが何についてのスペシャリストなのかがまったく理解できないから、検索者に「あなたのためになりそうなページだから、チェックしてみてはどうですか?」と、推薦のしようがないのである。

あるビッグワードで上位に食い込むためには、同じテーマで綴られたコンテンツが重なる必要がある。

「ツール・ド・フランス」を連発しているこの記事をリリースしても、この記事単体で検索上位に入ることは難しい。せいぜい100位あたりをフラフラさまよっているのがいいところだろう。それは、当社のWEBサイトで他にツール・ド・フランスを紹介するページが存在しないからだ。
それほど、ビッグワードでの上位ランキングは甘くはない。

しかしスペシャリストならそれができるはずで、Googleも同じ考え方で検索上位を決めている。その証拠に、Googleの上位決定のアルゴリズムは、ページ単体のキーワードだけではなく、WEBサイト全体を構成するキーワードとの整合性を鑑みながら順位を決めているのだから。

私たちが成功したビッグワード「ツール・ド・フランス」での1位獲得を例にとると、最も上位にあるキーワード「ツール・ド・フランス」を頂点に、そのコンテンツは下層にあるミドルキーワード、あるいはスモールキーワードで構成されるべきだと推測できる。このようにレベルの異なる関連キーワードが散りばめられたページが重なれば重なるほど、Googleは「専門性が高いコンテンツ」という評価を行い、検索者に推薦しやすくなるのだ。

ビッグワード ミドルキーワード、スモールキーワード
ツール・ド・フランス
  • 自転車
  • ロードレース
  • マイヨ・ジョーヌ、マイヨ・ベール、マイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュ、マイヨ・ブラン(各賞の名称)
  • チーム名、選手名
  • グラン・デパール(固有の用語)
  • ジロ・デ・イタリア、ブエルタ・ア・エスパーニャなど(その他の著名な自転車レース)
  • スプリンター、オールラウンダー、クライマー、スピードマン(選手のタイプ)

2.頻度を上げて取り組むこと

Googleクローラー(データ収集ロボット)の訪問頻度と、検索順位に相関性があるとのレポートがされている。つまり、クローラーがWEBサイトを訪れる頻度が高くなればなるほど、上位表示される可能性が高くなるのだ。

「ツール・ド・フランス」は23日間の開催期間中、2日しか休みがないため、必然的にほぼ毎日レポート本文、関連するデータ、ギャラリーを更新していた。

ビッグワードで検索順位トップのWEBサイトが頻繁に更新を行えば、Googleもそのデータを取得するために何度となくクローラーを野に放つことになる。次の日もその翌日も、データを取得し、データベースに反映させる。

このサイクルが波に乗ると、更新内容がスピーディに検索結果に反映され、さらに人を呼び込む好循環に至るのだ。

3.質の高いコンテンツを提供すること

コンテンツを積み重ねる

製品情報一辺倒の情報しかないブランドホルダーのWEBサイトも、実は同様なのだ。

たとえば、ある家電メーカーの製造しているハードディスクレコーダーは、数多のオンラインショップでも紹介されているし、卸会社のWEBサイトでも紹介されていたりする。それを購入したユーザーのブログや価格コムでも感想が述べられていたりする。もしかすると、ユーザーのブログの方が検索者のニーズに合った情報が濃いかもしれない。

なぜなら、この家電メーカーは自社の製品については自己主張の強いメリットをいくつか挙げて紹介するが、それ以外の製品に関する一般的な情報について紹介しないことが多い。しかしハードディスクレコーダーを初めて購入しようとする人や機械が苦手な人にとっての情報はほとんどない。あったとしても、誰もが想像できるような薄い情報しか載せていない。

Googleはハードディスクレコーダー初心者に、この家電メーカーのページを推薦できるだろうか。それより、いろいろなレベルの人の感想が多く寄せられる価格コムのページを推薦した方が検索者ニーズに合っているといえるのだ。

要するに、質の高いコンテンツとは、困っている人を助けてあげられるもの。その情報を得たことによって、感謝してもらえるコンテンツのことだ。

GoogleはSearch Consoleのヘルプで、「質の高いコンテンツを作成する」ためのポイントを次のように示している。

  • 有益で情報が豊富
  • 信頼性がある
  • 高品質
  • ユーザーを惹きつける

ビッグワードSEOのまとめ

私たちが「ツール・ド・フランス」というビッグワードで8年間検索順位1位を維持できた理由は、コンテンツの質と量だ。

「ツール・ド・フランス レポート」の企画をスタートした当初は、SEOを意識していたわけではなかったが、結果的にコンテンツが質と量を備えていったことで、wikipediaや生中継していたJsportsのサイトをおさえることさえできたのだ。

自転車プロロードレースのジャーナリストでもなく、元選手でもなく、ブランドホルダーのスタッフでもない私たちがそれを達成できた理由は、検索者のニーズを満たすコンテンツを発信し続けたからだ。

残念ながら、この記事で紹介した「ツール・ド・フランス レポート」は、企画がスタートした当時はほぼ皆無だった自転車関連の専門メディアが、いくつか登場してきたためブランドホルダーが大イベントを追いかけることもないだろうという理由でクローズとなった。
しかし、どうすればコンテンツを検索上位に引き上げられるかという考え方は今でも通用するものであり、筆者はこの王道のハウツーをクライアントに説き続けている。

この記事を読んでいる方々が、何かのスペシャリストであるならば、自分の持つ知識を分かりやすく紹介することでビッグワードによるSEO、それに伴う集客は可能になる。いや、いまスペシャリストでなくても、努力次第で人を惹きつけるスペシャルなコンテンツを生み出すことは十分に可能なのだ。

ビッグワードで検索上位を狙うには、最後はあなたのなかに眠っている、ありたっけの「しつこさ」で攻めることだ。そうすれば、得たいポジションを必ずや獲得し集客につなげることができるだろう。

トラックボールの利点を見逃すな。愛用者が伝えたい7つのこと

トラックボールの利点を見逃すな。

長時間PCの前で作業をしていると、体が硬くなり、肩がこってくる。モニターが大きいので、画面の端のファイルにポインタを合わせようとすると、何度もマウスパッドからマウスがはみ出してしまい、ガチャガチャと位置を変えるので隣の人に「うるさい!」と言われたことがある・・・。

あなたはポインティングデバイスの王者、トラックボールの存在を忘れてはいないだろうか。

トラックボールのどっしりとした存在感とともに、これから紹介する数々の利点をかみしめれば、あなたはきっとどこかのネットショップで思わず「ポチ」っとしてしまうかもしれない。

筆者はPC歴30年、トラックボール愛用歴10年のWEB制作会社の経営者。

1.トラックボールは、右肩の負担を緩和

PCは欠かすことのできない便利なツールだが、やはり長時間同じ姿勢で使用することによるデメリットは周知の通り。エコノミー症候群と同じく、同じ姿勢を長く維持していることによって体への負担は想像を絶するものがあるのだ。

1-1.猫背姿勢による、腰への負担

猫背姿勢による、腰への負担

PC操作の長時間化で指摘されているのは、猫背姿勢による背骨の曲がり。座高が高い、腹筋、背筋のバランスが悪く、どうしても楽な姿勢 - 気付くと猫背になってしまうという人が陥りやすい症状だ。

腰からくる病気は、数限りない。背骨をまっすぐにし続けるのが辛くなってきたら、いったん休憩を入れる、その場で背伸びをしてみるといったことだけでも、少し症状は緩和される。

1-2.にわとり型くび傾斜による、首への負担

にわとり型くび傾斜による、首への負担

意外と多いのがこのタイプだ。先ほどと同じく座高の高い人や近視の人に多い。背骨から伸びた頸骨(首の骨)がモニターをのぞき込むのに集中するあまり、極端に前傾斜になってしまい、にわとり独特の首の動きに似ていることから、こう呼ばれるようになった。

この症状の対処法は、胸を張ることだ。胸を張ると、自然に首はあるべき場所に落ち着くので、「にわとり」にはならない。

1-3.右腕だけを極端に使用することによる、アンバランス

いよいよトラックボールの利点を紹介するポイントがきた。

先の2点は、心構えや筋力強化で解決できる課題だが、マウスを長時間使用することによるアンバランスは、マウスを使っている限り避けようがない。しかしトラックボールを導入すれば、そのアンバランスは、かなり改善される。なぜなら、トラックボールを使えば、ほぼ親指のみでポインティングを行うので、右腕(右肩)の動きは必要最小限になるからだ。

マウスを操作するには、キーボードから右手を移動させマウスを持ち、そのままマウス自体を移動させることによってポインティングを行う。しかしトラックボールの場合はキーボードから離した右手をマウスと同様少し移動させるだけでいい。あとは静かに親指に意識を集中するだけで、思い通りにぴたっとポインティングしてくれるのだ。

人間の体は基本的に左右対称にできているのに、PCを操作するために右手だけを不必要に動かすのはおかしい。しかもPCの操作になれていなかったり、長時間操作を行うことで、右肩から下部の部位に良いわけがないではないか。

2.トラックボールがきつい肩こりを緩和

きつい肩こりを緩和

筆者はこの仕事を始めたころ、きつい肩こりに悩まされていた。それを解消できないかとGoogle先生に教えを乞い、トラックボールの存在を知り、利点の数々を検討した結果、購入に至った。正直なところ、それまで20年近くマウスに馴れてしまっていたので違和感があったが、操作に馴れてからは、肩こりがかなり緩和された(長時間PCに向かっていると、少し親指は疲れる)。

正直に言うと、解消ではなく緩和である。

あなたが考えている以上に筆者はまじめなので長時間PCの前にいるのだ。
その長時間使用がトラックボールの利点の限界を超えてしまっているので、解消ではなく緩和となってしまう理由なのだ。

それでも、使い始めた当初はWindowsだけでの使用だったが、おもにデザイン系の作業をするMacでもトラックボールを使い始めると、筆者のなかでその存在感というか利点が大きくなり、ますます手放せなくなってしまった。そして「親指党」でもつくろうかと感じるくらい、トラックボールの利点に魅了されているというわけだ。

3.トラックボールを使うメリット

トラックボールスイッチ

トラックボールはポインテイングデバイスとして、PC用のみならず、医療機器や船舶、各種の産業機器といった業界で利用されている。TVのリモコンやスマートフォン、ゲーム機のコントローラーにも組み込まれているので、あなたもPC用ではないものを見ているはずだ。

余談だが、こんなにデカいトラックボールもある。用途はお客さん次第らしい。
石川光学造形研究所

すでに1966年には何らかの目的でトラックボールが米空軍に納入されていたという記録が残っている(wikipediaによる)くらいだから、半世紀にもおよぶ歴史を持つデバイスなのだ。

3-1.親指を鍛えられる

親指を鍛えられる

10年ほどトラックボールを毎日数時間使っていると、親指がわずかに筋肉質になっている。この記事を書くにあたって両手を比べて、わずかだが変化している右手の親指を見て、ちょっと笑ってしまった。女性でも許せる範囲の、親指のかわいい「進化」だったからだ。

3-2.誰でも使える簡単さ

なぜこのように多くの業界で採用されてきたか。それは「子供でも使える簡単さ」ゆえだ。トラックボールはくるくると回転するボールを操作するだけで、ある地点を指し示すことができる。初めての人にも操作しやすいツールであるわけだ。

トラックボールの利点を見逃すな。愛用者が伝えたい7つのこと、後半は

「3-3.ガチャガチャと音がしない」へ

サイト運営で迷ってはいけない、2つの大切なこと

サイト運営で迷ってはいけない、3つの大切なこと

この記事を読んでいるあなたは、きまじめな日本人だ。
きまじめな人ほど、しっかりプランニングしてから行動すべきと考える。少し前に読んだビジネス書にも、「プランニングはしっかりと行うべし」と書いてあった。

しかしサイト運営に関して言えば、そんなことをしていたら逆にリスクを背負うことになりかねない。ビジネスを失ってしまうかもしれない。

なぜならネットの常識は日々変化しているわけで、動かない期間があるがゆえに、その変化の兆しにさえ気付けなくなる可能性があるからだ。サイトを運営するうえで大切なポイントは、動き続け、修正し続けることなのだ。

サイト運営を慎重に進めるための社内調整も、問題あり

「もっとブランドを強化したい」

あるクライアントから相談を受けた。
そのブランドは市場からある程度認知されている。しかし競合が多い業界であり、ブランドを差別化するのは容易ではない。

高級時計

法規制のもと、品質に大きな差がある訳ではないため、業界ではブランディングを強化する、いわゆる「イメージ戦略」花盛りなのだ。
実際の当社クライアントの業界とは少し異なるのだが、たとえば「高級時計」の業界を思い浮かべて欲しい。オメガ、ブライトリング、ロレックス、IWC・・・・。華々しい存在感のブランドがひしめき合っているなか、百万円以上する商品を買ってもらうためには、顧客をイメージで魅了してしまう必要がある。

多くの競合企業が存在する業界であればあるほど、「動きながら考える」方法はビジネスにおいて重要な考え方であるはずなのに、クライアントは巨大企業の関連会社ということもあり、体質的に「じっくり考えてから行動する」タイプ。ブランディングを行うために、まずそのコンセプトワークを見直しつつ、方針を定める。そのための社内調整に相当な時間がかかってしまうことは明白だった。

もちろん、クライアントの意向を無視することはできない。
しかし、本当にクライアントを想うのであれば、それよりも大切なのは競合他社の動向である。

可能なアクションからスタートし、より良いサイト運営に貢献

より良いサイト運営

「まずは競合ブランドを調べてみましょう」

私たちが考えていた結論は、競合他社に広げられた差を早く埋めること。ただ、競合サイトを調査していくうちに分かったのは、コンテンツの充実ぶりだ。
高い品質やデザイン性といった基本的な「強み」は言うまでもなく、安心安全、顧客視点、エコロジーなどなど・・・。当社クライアントのサイト運営では、追いつくのに相当なスピードで進めないとますます差は開いてしまいそうな勢いだった。

結果、競合サイトとコンテンツのマトリックスを作成し、歴然とした差をありのまま報告することで、サイト運営に対する危機感を共有することとなる。重苦しいミーティングの雰囲気を打ち破ったのは、やはり「とにかく動こう」という言葉だった。

大上段に振り構えた刀をそのまま鞘に収めることは難しいが、長期化が予想される社内調整を待たずに行動できる部分からコンテンツを追加更新していくことで了解を得、メンバーの意思統一を図ったのである。

サイト運営のキモは、スピードとPDCA

サイト運営のスピードを上げ、競合他社に追いつくために必要なポイントがある。

サイト運営のキモは、スピードとPDCA

質の高いコンテンツを多く追加する

修正することでさらに質を上げ、顧客の満足につなげる

競合他社に遅れをとっている企業は、とにかく必死で走らなければならない。しかし、ただやみくもに走ってもムダが多くなってしまう。これを避けるためには、オウンドメディアである自社サイトで質の高いコンテンツを増やし、ターゲット顧客に有益な情報を提供することだ。

Googleは、検索アルゴリズム「ハミングバード」の導入にあたり、こう宣言した。

検索者の高いニーズに応えられる質の高いコンテンツを持つサイトを優遇する

実はGoogleが生まれたときから、彼らが重視していたのは、コンテンツの質と量だ。2012年の「ハミングバード」導入時に改めてそのポリシーを世界に向けて宣言しただけなのだ。だから現在弱者であるサイトを運営する企業は、このことを肝に銘じながらコンテンツの質と更新スピードをアップさせる必要があるのだ。

修正することでさらに質を上げ、顧客の満足につなげる

質の高いコンテンツを多く追加する

サイトの運営で忘れてはいけないことは、修正し続けることだ。

きまじめな日本人は、初回のリリースに全精力を注ぎ込む。訪問者からの反応は気になるので、少しチェックはするが、その後は「作りっぱ」の状態に陥ってしまう。つまり、初回リリースで疲れ果ててしまうのだ。

これは、サイトを作ることが目的となってしまっていて、ビジネスを営むことの本質を忘れていることに他ならない。
サイトの運営は、ビジネスを営むことと似ている。ビジネスは、アイデアを形にしても、顧客のリクエストに応えながら形を変えなければ、生き残っていけない。

できる営業職のプレゼン資料やトークは、絶えず見直されている。
彼らは顧客の食いつきが良かったポイントを見逃さず、命綱のツールに修正を加えていて、だからこそ優秀な成績を上げられるのである。

サイトの運営においても、コンテンツを見直すためのポイントにあらかじめアタリを付けておき、PDCAサイクルを回すことを考えておくことだ。
直帰率、滞在時間、セッション数、検索キーワード・・・、アクセス解析ツールなどを駆使しながら修正すべきポイントを見つけ、改める。これを数回繰り返せば、おおよそあなたの狙った目標に到達してくるはずだ。

WEBサイトの運営で訪問者に分かりやすく全体設計を行うべしという課題がある。この課題について、解決方法を提示したコラムを執筆しているので、こちらも参考にしてほしい。

情報分類にはマジメに取り組むな、のココロ

サイトの運営においては、セオリー通りが正しいとは限らない

セオリー通りが正しいとは限らない

大上段に構えて「こうあらねばならぬ」と筋を通すことが、いつも正しいとは限らない。
誤解を招くことをおそれずに言おう。考える前に、とにかく走り出せと。

WEBサイトという「更新」が可能な、いや容易に行えるメディアを自社で運営している限り、あなた自身の「変容」が成功への近道なのだ。
サイト運営を、リリースしたら修正が簡単に効かない印刷物のように考えていては、いつまでも低空飛行を続けるしかない。

アメリカの有名な、靴のネット通販会社「ザッポス」をご存じだろうか。
創業者のニック・スウィンマンがザッポスを始めたきっかけは、「ネットで靴が売れるかどうか確かめたかった」からだった。

靴販売に関して素人だった彼が行ったのは、
ネットショップを準備し、近くの靴屋で撮った写真を並べること。
売れたら大急ぎで店で商品を買いに走り、送るということを繰り返していた。

結果、ビジネスになりそうだと判断したので、ベンチャーキャピタルを営んでいた現CEOのトニー・シェイに相談を持ちかけたらしい。紆余曲折はあったものの、その後の彼らのビジネスの大成功は言うまでもない。

「走り出してから考える」は、ビジネスを成功に導くための近道なのだ。

求人しているWEB制作会社の社長は、あなたのどこを見ているか

求人しているWEB制作会社の社長は、あなたのどこを見ているか

WEB制作に就くことを夢見て、専門学校に通ったり、独学でスキルを磨くあなた。多くの人は、その夢を実現するためにWEB制作会社に就職することになるのだが、その前に未経験のあなたを採用してくれるWEB制作会社を見つけるという大仕事が待っている。

もし、求人を行っているWEB制作会社の採用担当者が何を求めて採用活動をしているかを知ることができれば、その対策を打てるようになる。

この記事では、採用担当者である筆者や他のWEB制作会社の採用担当(多くは社長)から聞いた真実を明らかにする。その真実に応じた対策を講じることで、あなたは自分の個性に合った良い就職先を最速で見つけられるようになるし、私たちもハッピーになれるはずなのだ。

そしてあなたには、就職したあとのWEB制作業務でも、事務所の先輩たちを実力で追い抜けることを目指してもらいたい。

多くの制作会社は、チームで仕事を進める。あなたは、その一員になれるだろうか

チームの一員として機能できるか

筆者がWEB制作を始めた20年近く前、WEBデザイナーと呼ばれる人たちは、企画からプログラミングまでのすべての作業を一人で請け負っていた。しかし、技術が高度になり専門性が極めて高くなったために、一人のキャパシティですべての業務をこなせなくなってきた。

結果、多くのWEB制作の現場ではプランニング、マーケティング、ライティング、デザイン、コーディング、システムといったセクションができ、各部門の専門スタッフが自分の領域で分業によるプロジェクトを進めている。

つまり、いまWEB制作の現場ではひとつのWEBサイトを作るのに、多くの部門のスタッフがチームの一員として動くことになるわけだ。

チームとして動くということは、スタッフ(=制作している仕様の一端)ととらえることができ、スタッフ間のコミュニケーションの密度だったり、チームの推進力を保つといったことが非常に重要になる。だから、WEB制作会社に入社したあなたに求められるのは、

チームの一員として、能力を発揮できるポテンシャル

なのだ。
面接官は、このポイントをかなり重視している。まず、面接官とスムーズな会話のキャッチボールができているか。そして、「この人とチームを組みたい」と感じさせることができるかどうかだ。

「大丈夫かな。他のスタッフと上手くやっていけるかな?」と不安に思わせるようでは、内定はおぼつかない。

WEB制作業界で必要なものは、コミュニケーション力

コミュニケーションが得意か

私がこの記事で厳しいことを伝えるのには、理由がある。

制作プロダクションに勤めるということは、長時間労働をいとわない覚悟を決めるということでもある。しかし、あなたがもしクライアントとのやりとりをスムーズできず、社内での引き継ぎ事項を明確に伝えることができなかったら、長時間労働は「超長時間労働」になってしまう。

WEB制作に夢見て入社してきても、疲労こんぱいで体調を崩してしまう人さえいる。あなたにはそうなって欲しくないから、コミュニケーション力が最低限必要だと言っているのだ。

さらに、コミュニケーションが上手くできる人は、伸びるのも早い。先輩たちのテクニックを上手く引き出し、自分のものにできる能力ともいえるからだ。

独学で学ぶより、良い指導者に師事するほうが上達は数倍早い。極端な話、良い指導者につかなくても良いテクニックを持っている人にさえつけば、あなたのコミュニケーション力を使って、それを自分のものにできる可能性があるからだ。

もういちど言おう。
これはどんな業界でもあてはまる。あなたが決めた道でハツラツと仕事をするために必要なのは、コミュニケーション力だ。

もしコミュニケーションが下手だったら、人間性で勝負だ

人間力で勝負できるか

面接を前に、コミュニケーション能力を高めろと言ったところで、かんたんに改善できるものではない。そういう人は、人間性をさらけ出そう。

「こいつ、いいヤツだなぁ」と面接官に感じさせるエピソードを話してみる。その話に感じ入れば、「この人とチームを組みたい」と思ってくれるに違いない。

人間性、人間力が尊重されないような会社はおすすめしない。

筆者の経験では、すべてをビジネスライクに割り切って仕事を進めたがるクライアントはごく少数だ。いい仕事をしても、そこに相手をリスペクトする人間性がなければ、その関係は長続きしない。

クライアント側からすれば、どこまで自分の会社のことを思ってくれているかで「良いベンダー」にもなるし、「その他大勢」にもなってしまう。

そういったことが理解できていない会社は、あなたの人間性も尊重してくれないに決まっているから、内定をもらっても辞退したほうがいいと思う。

スキルは無用だが、学ぶ姿勢の有無がポイント

学ぶ姿勢は、的を射たものか

専門学校の就職課の方から、「学生にどのようなスキルを求められますか」と質問されることがよくある。私は決まってこう答えている。

「当社は、今のスキルで判断しません」

スキルは、仕事で培われる。2年ほどしかない専門学校で学んでも、即戦力などありえない。だいたい、2年で即戦力になってしまわれては、先輩たちの立つ瀬がない。

しかし忘れてはいけないのは、スキルを学ぶ態度、姿勢だ。人がものごとを学ぶ段階は、いくつかに分かれる。

第一段階は、目にしたすべてのものをスポンジが水を吸収するように身に付けてしまう段階。新たなものへの興味が人を駆り立てる段階だ。

もちろんこれは、対象となるものごとが「好き」だということが前提条件だ。専門学校で学んでいて、この段階がいまだないという人はこの仕事に興味がないのかもしれない。

第二段階は、苦しみながらも自分が持っていないものを他から吸収しようとする段階。ある程度スキルも身についたが、一皮むけるには至っていない。

天才でもない限り、内から生まれてくるものは限られているのだから、ふつうの人は多くのものをインプットして初めて、いくらかのアウトプットができるものだ。この努力ができない人は、いつまで経っても使えないままだ。

専門分野に対する考え方がしっかりしているか

考え方がきちんとしているか

たとえばあなたがデザイナー志望だとしよう。格好いいデザインがしたいからとか、暖かいデザインを作りたいから、なんて志望理由は話さないほうがいい。

あなたはクライアントから委託料をもらってデザインをする商業デザイナーになるのであって、決してアーチストになるわけではない。クライアントが望む、どのようなテイストにも対応できるデザイナーになるのだ。

採用担当者があなたに望む答えは、デザインに対する考え方だ。

面接に来て、「自分ワールド」を主張する人がいるが、面接官は心のなかで「それがどうしたの?」と思っている。

「アーチストになりたいのなら、他をあたってくれ」と。もしまだあなたが、こんな世界を形にしたいなどと思っているのなら、即刻その考えは捨てるべきだ。

デザインに対する考え方を面接時に聞かれたのなら、こう答えるべきだ。

自分は未経験で、そんな大それたことを言う資格はないかもしれないが、商業デザインに求められるのは、ユーザーにきちんと伝えたい情報を伝え、起こして欲しい行動を促し、感じて欲しいことをイメージさせることだから、クライアントの意向に寄り添い、ユーザーを導けるようなデザイナーになりたい

と主張すれば、面接官の目はキラキラと輝き始める。この人かもしれないと。

がんばれ

今まで伝えてきたことは、スタッフをみてきて必要と思われることばかりだ。ただすべてを完璧に身に付けている就活生はいない。

あなたもきっとその一人だ。だから、就活を前にあなたに考えて欲しいのは、まだ自分に足りないと感じられる部分をどうやって補うかを考えること。

その真摯な姿勢が感じられれば、面接官はきっとあなたを次のステップに連れて行ってくれるだろう。

社長の写真だけで会社のイメージをアップさせる、3つのポイント

社長の写真だけで会社のイメージをアップさせる、3つのポイント

よくできたWEBサイトだなと感心しながら、トップメッセージの写真を見たとたん、会社の行く末を案じてしまうような経験がないだろうか。おそらくWEBサイトをリニューアルした際に、体裁良く撮られたのは前社長。人相悪く写っている現社長の写真を撮ったのは、おそらく総務部の担当者だ。

社長と一定時間対峙しなければいけない状況は、一介の総務部社員にとって耐え難いものだ。緊張感が彼に覆い被さり、できるだけ早くこの場を立ち去ろうとする。社長室に入ってから撮影を終えて出てくるまでの時間、わずか3分。それでいい写真が撮れるわけがない。できあがった写真を見て、社長は一瞬「ん?」と感じてはいるが、技術肌の社長が自分のポートレイトに注文を付けるのははばかられるし、他にやるべきことが山積しているので、「まぁいい」となってしまう。

結果、多くの人が会社の将来を案じてしまう状況になるのである。

この記事では、このようなマイナス要因を排除し、あなたの会社を率いるリーダーの写真をプロ並みに撮影するためのテクニックを解説するものだ。これから紹介するコツを実践するだけで、社長のイメージアップとともにあなたの会社は将来も安泰だと感じさせることができるだろう。

社長の写真を撮影する前に、どう売るかの戦略を立てよう(事前準備)

社長の写真を撮影する前に、どう売るかの戦略を立てよう(事前準備)

社長は、世間からどう見られているだろうか?二代目なら、「息子さんはオヤジさんが築いたものをきちんと引き継ぎ、舵取りできるのか」だし、店頭での笑顔が勝負のサービス業なのに、社長が強面なら「柔らかな優しそうな印象」が求められる。社長の写真は、会社のすべてを背負っているのである。
社長の印象をどのように世間に売り込むべきか、撮影の前に社長と打ち合わせをしておくこと。社長を説得し、責任を自覚してもらおう。その目的を達成するために社長と総務部は全力を上げて取り組むべきだ。

撮影のテクニック

撮影のテクニック

カメラの技術については、カメラマンをはじめとする専門家に委ねるとして、この記事ではそれ以外のテクニックを紹介したい。筆者が伝えたいのは、「技術は優れているけれど、センスの悪いカメラマンと、技術は平凡だけどセンスのいいアマチュア」のどちらを選ぶかと聞かれて、前者を選ぶ人はいないということだ。もちろん、すべてを備えたカメラマンが一番だが、社内で社長の撮影を済まそうとしているわけだから、そんな高給取りのカメラマンなど雇える予算はない。
しかし3つのポイントを押さえるだけで、あなたはセンス良く社長の写真を撮影でき、予算の問題も会社のイメージアップという命題もクリアすることができるのだ。

1.どこから撮っても絵にならない人はいない

映画俳優やアイドルのような「花」はなくても、人はそれぞれ素晴らしい個性を持っている。その素晴らしい個性を上手く引き出すことができれば、「いい写真」になる。総務部が片手間に撮った写真は、社長の個性を引き出せていないだけなのだ。

1-1.個性を引き出すための一つめのポイントは、「瞬間」

個性を引き出すための一つめのポイントは、「瞬間」

ふだん強面の社長でも、笑ったとたんに子供のような表情になる人がいる。いつも笑ってばかりなのに、社員の意見に耳を傾けているときは鋭い目をする人もいる。あなたが、事前に社長と打ち合わせた方針と照らし合わせて、社長のどんな瞬間がそのテーマと合っているかを決めておく。社長と近い位置にある総務部だから、彼が見せる「瞬間」は十分に知っているはずだ。撮影の間、社長がその表情を見せる瞬間を引き出せそうな話をしながら、ファインダーをのぞき続ける。

1-2.個性を引き出す二つめのポイントは、「角度」

左右対称の顔を持つ人は、100%いない。社長の顔をじっと見つめ、左右どちらから撮影した方が良く見えるかをチェックしよう。左から見た方が良さそうなら、あなたはその位置にずっと陣取っておく。同じ方向ばかりだと飽きてしまうからと、位置を変えるなどもってのほかだ。

1-3.個性を引き出す三つめのポイントは、「背景」

社長をフィーチャーするのが撮影の目的なのだから、背景はボカしておく。一眼レフカメラなら、「F値」を最小限に設定しておく。コンパクトカメラなら、「ポートレイトモード」に設定しよう。ここで気を付けたいのは、背景と社長の距離だ。テスト撮影し、背景が十分にボケるだけの距離をとってもらおう。

2.自然な表情を引き出す

自然な表情を引き出す

社長の写真を撮影するとき、「はい、チーズ」はNGだ。撮影され馴れていない人は、百戦錬磨の社長といえども緊張してしまい、表情がこわばってしまうからだ。撮影は最低2人以上で行うのが原則だ。一人はカメラマンのあなた。もう一人は、社長とたわいのない会話を楽しむ役割。総務部の社員が撮影するとはいえ、最初は緊張感が漂うものの、社員との会話を続けていると社長の「素」が出てくる瞬間がある。この瞬間=自然な表情をあなたは鷹が獲物を狙うかのように待ち続けるわけだ。

3.シチュエーションを変える

どうも閉ざされた社長室という異質な空間では、社長の良さが引き出せないことがある。こういった時には、思い切って社長室を飛びだそう。屋上でもいい。社員たちがひしめくオフィスでもいい。明るいオフィスを背景に、腕を組んだ社長を少し上からのアングルでとらえれば、少し格好いい社長像のできあがりだ。そのほか、あなたのアイデアで社長をどこにでも立たせることができる。ただし、あまり失礼なことはしないように注意しよう。

まとめ

シチュエーションを変える

素人写真だからと諦めてはいけない。うちの社長はフォトジェニックじゃないからとやる気を出さないのは、失礼だ。世間は、社長を通じて、あなたの会社を勝手に評価しているのだ。事実と違っていても、噂が立つだけでそう思われてしまうことがあるのが世の常だ。社長の写真を撮るあなたも、社長もそのことを自覚して、世間に「しっかりした会社だな」と感じさせるポートレイトに仕上げておこう。

撮影について、もう少し詳しく
WEB制作実績

この記事に関するご質問やお困りごとのご相談も何なりと。
平田 弘幸
株式会社フレイバーズ代表取締役。セールスライティング担当。好きな言葉は、「一生懸命が得意」

「現場百回」で、ユーザーに響くクリエイティブの糸口をつかむ

「現場百回」の重要性、WEB業界で認識されているか

刑事ドラマで、年老いた刑事が若い同僚(たいていの場合、年老いた刑事はヒラなので、若い刑事は部下ではなく同僚だ)に、「捜査が行き詰まったときは現場に戻るんだ」と教えるシーンがよくある。この山さん(私が勝手にあだ名を付けた、年老いた刑事のこと)の言葉は、我々クリエイティブ業界にいる者にとっても、示唆にとんだものだ。

若い刑事は、山さんからことあるごとに「現場百回」を繰り返し刷り込まれる。
そして、彼は現場で事件の謎を解く決定的な証拠を見つけたり、犯人しか知り得ない事実を発見し手柄を上げ、あらためて山さんの言う「現場百回」の重要性を身をもって知ることになる。

「現場百回」の重要性、WEB業界で認識されているか

WEB制作は、結局バーチャルな世界で商品やサービスを紹介したり、売ったり買ったりする場を作るのが仕事であり、リアルの世界での経験がないと困るわけではない。ネットのなかで、ユーザーたちがどのように考え行動するのかを知る方が重要なこともある。

しかしWEBサイトを作るうえで大切なのは、商品やサービスを使う人がそれらを買おうとするとき、比較するときどう感じているかを知ることだ。Googleがあれば、実際に経験しなくても思いつくキーワードを並べて検索すれば、体験談や使用感などを参考にして、それらしい答えは出せる。しかしそれで、本当にお客さまの気持ちがつかめるのだろうか。

私は、ウェブの企画を立案する前には許される限り、現場を訪れることにしている。マンションであればモデルルームや建設現場、お菓子であればしっかり他社との違いが分かるまで食べ続ける。そして現場で、そこにいる人たちの話を聞く。そこで商品やサービスを買おうとしている人たちの視線や行動を観察する。食品売り場で主婦たちが商品を手に取る姿を観察し続けていたために、不審者と間違われ、警備員に声をかけられたことさえある。

それでもしつこく観察していると、ある程度年齢がいった主婦は表示を気にせずにカゴに入れていくが、小さな子供がいる主婦はしっかりと成分表をチェックしていることに気付く。これはネットで調べても、簡単にはヒットしないリサーチ結果だ。若い主婦がターゲットになっているなら、成分表はしっかりと明記すべきだ。

このバナー、クリックしてもらえる?

このバナー、クリックしてもらえる?

WEBデザインを教える専門学校で、毎年学生たちが作った作品を評価する機会をいただいている。若い学生たちは何を考え、どういった思考でものづくりをしているのかを知るためにも、貴重な場なので、毎年専門学校からの依頼を受けることにしている。

ある年、学生たちが課題となっていた「USV車」のバナーを見せてくれた。それなりにはできている。でも、何かが足りない気がする。

「クルマ、好き?」
相手は19歳か20歳の女子学生だ。意地悪な質問だなと思いながらも、聞いてみた。

「免許持ってないです」
「クルマ好きな人って、どんなのが格好いいって思うんだろ?」
「・・・」
「クルマ屋さんに行ってみた?」
「・・・」
「じゃぁ、先生とかクラスメートとか、クルマが好きな人に聞いてみた?こんなの作ったんだけど、格好いいって?」
「いえ・・・」

わけの分からないことを言うオヤジだなと思われたと思う。とくに現場を経験したことのない若い学生たちからすれば、「クルマのバナーなんだから、格好良く見えればいいじゃない」と。でもそれは違う。「クルマが好きな人にとって、格好良く見える」ことが必要なのだ。

SUV車のターゲットはおおよそ男性だ。

「こう、金属がさ、テカッと光ってるのって格好良くない?」
「もう少しクルマ、斜めにできないかな」
「ちょっと下側から見たように工夫してね」

女子学生たちは、ポカンとしたままだ。

現場に足を運ぶと、予期せぬ出会いも

現場に足を運ぶと、予期せぬ出会いも

前職で市販電池の海外販売を担当していたときのこと。展示会で訪れたハノイの電気屋街で、携帯電話用の交換用電池の市場調査をしていると、自分の店の軒先で不審者がショーケースをごそごそいじっているのを見た店主が声をかけてきた。

「何やってるんだ?」

初めてのベトナムで、事情など知らずに歩き回っていたので、「やばかったかな」と感じ、名刺を差し出し正直に用件を彼に話した。

「日本から電池の市場調査に来てるんだ。驚かしてゴメンね」
「そうだったのか。ま、中に入れ」

店主は、狭い店のなかで、見ず知らずの私にお茶をごちそうしてくれ、ハノイの家電市場について教えてくれた。「現場百回」を実践しなければ、この経験も得られなかったはずだ。

現場が、すべてを教えてくれる

現場が、すべてを教えてくれる

バナーをクリックしてもらうためには、そのクルマを格好良く見せるためには、それを買うかもしれない人の感覚が必要だ。もちろん制作の依頼が来るたびに、その人になれるわけはない。だから「事件」が起こっている現場に足を運び、その空気を感じ、その感覚を感じ取ることがWEB制作者には必須なのだ。
「現場百回」。weblioによると、

警察による事件の捜査などに際して使われる表現で、事件現場にこそ解決への糸口が隠されているのであり、100回訪ねてでも慎重に調査すべきであるということ。警察関連でない場合にも使われることはある。

警察関連でない場合にも使われる・・・。
WEB制作の現場でも、「現場百回」は貴重な経験を生み、課題解決の糸口になるものだ。

握手の心理。スタッフへの信頼を伝えることから仕事を始める

目を合わせて、話す相手への信頼を伝える

毎朝スタッフひとりひとりと握手をすることにしよう!

握手の心理。スタッフへの信頼を伝えることから仕事を始める

1年半前から始めた習慣で、まだ続いています。自分の虫の居所が悪かろうが、体調が優れなかろうが、とにかくスタッフのところを回って顔を見るのです。
始めた当初は私自身も気恥ずかしかったものの、最近はごく普通の朝の行事になりました。本当はアイコンタクトをして「今朝も元気か?」と確認したいのですが、スタッフの方はまだまだ馴れないのか、オヤジににらまれるのがイヤなのか、なかなか目を合わせてくれません(笑)。

目を合わせて人と話をすること自体に、馴れていないのかもしれません。私も恥ずかしがりなので・・・(それはウソです)、どうしても目をあらぬ方向にそらせてしまいがちです。しかし、目を合わせるという行為は非常に大事なことで、話をしている相手から信頼を勝ち取れるかどうか、心理的に大きく影響するのです。

目を合わせない=目を合わせられない=本当のことを話しているのか?

といった具合です。たとえそれが長い付き合いの相手であっても、心の奥深いところで何らかの影響を及ぼしているでしょう。

子供に接するときは、必ず目を見る

子供に接するときは、必ず目を見る

名古屋で青嵐義塾という有名な学習塾を経営する坪田信貴さん。
「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」でも話題を呼んだ進学塾を経営する人です。

講師の方々への面談で、「塾生を指導するときは、半分くらいの時間彼らの顔をしっかり見てあげてください」と言われていました。アイコンタクトが指導では最も大事だと。たぶん、そうすることで「大丈夫。君ならできるよ」と真摯に伝えられているという心理的な効果が子供たちに伝わるのだと思います。

子供とスタッフを同じと考えてはいけませんが、その思想としては非常に共感するものがあります。握手をしながら、しっかり相手を見て「今日も頼むで。しっかり頑張ってや」と心で伝える。言葉にはしていないので、ストレートには伝わりませんが、私もスタッフも目指すところは同じですので、心理的にはきっと伝わっています。

握手の心理

子供に接するときは、必ず目を見る

日本では、初対面の人と握手をする習慣がありません。しかし海外ではお辞儀の代わりに握手をしながらアイコンタクトをして頷き合います。パーソナルでも、ビジネスでも。以前輸出関連の仕事をしていたとき、はじめのうちは馴れませんでしたが、最終的には相手との距離を一気に縮めるために、積極的に握手+アイコンタクトを多用していました。
心理学的に「握手」は相手との距離を近くしたり、意思を伝える効果があると言われています。

  • 心理的な「武装」状態を解く効果
  • 嘘がつけなくなると感じられる
  • 相手の肌のぬくもりが感じられ、心が穏やかになる
  • 物理的な距離が近くなると同時に、心理的にも親密になったような印象に
  • 強く握られると、感謝されているように感じる

握手をすることで得られる効果は、そのときの状況や心理状態によっても変化します。意図的に何かを企んでいるときを除けば、日本人の場合ほとんどの人が「頑張って握手をしている」わけで、好意的に捉えても良いのではないかと感じます。

握手は一種のボディタッチ。拡張すると、おばちゃんテクニックに

握手は一種のボディタッチ。拡張すると、おばちゃんテクニックに

握手の心理学的な効用には、相手とコミュニケーションをスタートする際の基本ともいえる効果がありそうです。ここで気付くのは、握手はボディタッチの一種であるということ。日本人は海外の人に比べて、他人と触れあう機会が少ないと言われています。また、触れあうことは心理学的にリラックス効果があるとされていますので、握手することは日本人にとって相手との距離を一気に縮めるには非常に高い効果を発揮するのかもしれません。

さらに思い出すことがあります。おばちゃんがよく使うボディタッチ・テクニック。もちろん、おばちゃんはあまり積極的に握手はしません。しかし彼女たちは、積極的に話し相手の腕をつかんで大笑いしたり、下からグッと視線を合わせてきたりします。された方は気恥ずかしいのですが、ほんの少し嬉しかったりします。おばちゃんとの距離が縮まった感じがして(笑)。

おっちゃんになった私は、このテクニックを時々使います。
スタッフに説教をしているとき。はじめは厳しい顔で話をしますが、最後の方で相手の手をつかんで「な、わかるやろ?」と笑顔で目を見ると、とたんに彼らの表情はやわらかくなり、合点がいったといったように頷くのです。

握手や相手の目を見ることは、ネット社会に生きる私たちにとって「生き物」として大切なコミュニケーション術の基本なのかもしれません。あなたも、恥ずかしがらずにおばちゃんテクニックを試してみてはいかがでしょうか?