WEB制作コラム (SEO)

ビッグワードで8年間、1位を維持できたSEO3つの理由


ビッグワードでSEO

2013年10月、Googleが検索アルゴリズムに「ハミングバード」を導入し、その前後でのパンダアップデートによる低質なコンテンツ排除、ペンギンアップデートによってスパムコンテンツが排除され続けていることから、検索者ニーズに近い、良質なコンテンツを持つWEBサイトが検索上位に掲示される環境が整ってきた。

これらのアップデートが実施される理由は、WEBマスターをいじめるためではない。
Googleも検索ユーザーのニーズを満足させる検索結果を提示しなければ、「使えない検索エンジン」として三行半を突きつけられる。検索精度を上げなければ、Googleも生き残れないからなのだ。

WEBマスター側からの視点のみでこれらのアップデートを捉えると、「おおごと」にしか見えないが、かねてから良質なコンテンツを提供しようと考えているWEBマスターにとっては、むしろ歓迎すべき出来事だ。

この記事では、過去私たちが8年もの間、良質なコンテンツを提供することによってビッグワードで1位を維持してきた理由を明かし、そのような活動を行おうとするWEBマスターに勇気を与えたいと考える。

「ツール・ド・フランス レポート」が、ビッグワードSEOのスタート

ツール・ド・フランス

2000年7月、当社はある自転車ブランドのWEBサイトを公開。このブランドが、当時ツール・ド・フランスに参戦していたチームの機材サプライヤーだったことから、同サイト内でチームの活躍を紹介する「ツール・ド・フランス レポート」を企画した。

ツール・ド・フランスは毎年7月に開催される自転車のロードレースで、3週間かけてアルプス、ピレネーといった急峰越えを含む、全行程約3,500キロを走破する過酷なスポーツイベントだ。全世界で約10億人が放送を視聴すると言われている。

私たちは毎日深夜までJsportsを食い入るように見たあと、公式サイト「le tour」のコメントや各国のネットメディアをチェックし、毎日のレースを分析したり、データを見やすいように組み直していた。

サポートしていたチームのエース選手が2005年に個人総合優勝7連覇を達成したシーズン、「ツール・ド・フランス レポート」は7月単月で100万PVを超えるアクセスを稼ぎ出すまでに育っていたのである。ツール・ド・フランスが開催されていない月でも10,000件を超える訪問者が「ツール・ド・フランス」にまつわるビッグワードでアクセスしており、広告換算すると年間約3,000万円に相当する。

伝えようとする情報の魅力を十分に理解する

ビッグワード「ツール・ド・フランス」

ツール・ド・フランスでは、毎日「ステージ」と呼ばれるレースが行われ、日々180人余りの選手たちがその日のステージ勝利を競う。それとは別に、すべてのステージの累積タイムが最も短い選手だけが手にできる「個人総合優勝=マイヨ・ジョーヌ(個人総合優勝者に贈られる黄色のジャージ)」を最終的に奪い合うのだ。

ただ、最も栄誉ある賞が「個人」だからといって、個人スポーツなのではない。
チームとして、たった一人のエース選手をリスクから守り、自ら「風よけ」となりながらサポートし続け、戦術を駆使しながら3週間を戦い抜くチームスポーツだ。

レースは、チーム戦略、手練手管、ライバルとの駆け引き、天候、人間性、国といった、ありとあらゆる条件が複雑に絡み合うヒューマンドラマでもある。自転車ロードレースファンは、その泥臭い人間臭さに酔い、アルプスやピレネーの急峰でよだれを垂らしながらも必死でペダルを踏みつける「人間」の生き様を楽しむ。

私たちは自転車ロードレース、ツール・ド・フランスの素晴らしい世界を伝えるために、その奥深さを理解しWEBサイトを通じて毎日熱く語り続けた。

ビッグワードSEOの要諦は、コンテンツの質と量

ツールル・ド・フランスの資料

私たちは、コンテンツを担当し始めた当初から企画が終了するまでの間、幅広い情報を得るべく数十冊の関連情報の単行本、フランスの旅行誌、自転車雑誌などの資料を読みあさり、過去のDVDを取り寄せ研究した。スポーツのレポートは、該当する選手たちがどういった活躍をしたか、どういう背景を持っているかといったデータを積み重ねることで厚みが増すからだ。

コンテンツは、ツール・ド・フランスの背景、ルール、各チームの戦力、主力選手、コースマップ、通過する街々の紹介など、基本的なものを細やかにおさえることはもちろん、毎日行われる各ステージの模様や優勝者のコメントを各国のWEBサイトで報じられる情報を収集し、公開締め切りの朝方まで徹底的にブラッシュアップした。

日々突き詰められたコンテンツは、7月末の最終ステージが終わる頃には、毎年100ページを超えるものとなっていたのである。

ツール・ド・フランスの期間中、私たちの発信し続けたコンテンツは、毎朝自転車ロードレースファンは前日のステージの様子をチェックし、現地で取材にあたっていた記者たちも移動中に見逃したエピソードを確認した。

結果、「ツール・ド・フランス」というビッグワードで、延々8年間もの間、1位を維持し続けたのだ。

本気でビッグワードSEOを行う際に、気を付けるポイント

1.ひとつのテーマ、キーワードでコンテンツを積み重ねること

個人のブログがなぜアクセスを稼げないかというと、確固たるテーマがないからだ。ある時は昼食のうどんについて感想を綴ってみたり、またある時は職場に導入されたコピーのすばらしさを説く。これではGoogleはこのWEBサイトが何についてのスペシャリストなのかがまったく理解できないから、検索者に「あなたのためになりそうなページだから、チェックしてみてはどうですか?」と、推薦のしようがないのである。

あるビッグワードで上位に食い込むためには、同じテーマで綴られたコンテンツが重なる必要がある。

「ツール・ド・フランス」を連発しているこの記事をリリースしても、この記事単体で検索上位に入ることは難しい。せいぜい100位あたりをフラフラさまよっているのがいいところだろう。それは、当社のWEBサイトで他にツール・ド・フランスを紹介するページが存在しないからだ。
それほど、ビッグワードでの上位ランキングは甘くはない。

しかしスペシャリストならそれができるはずで、Googleも同じ考え方で検索上位を決めている。その証拠に、Googleの上位決定のアルゴリズムは、ページ単体のキーワードだけではなく、WEBサイト全体を構成するキーワードとの整合性を鑑みながら順位を決めているのだから。

私たちが成功したビッグワード「ツール・ド・フランス」での1位獲得を例にとると、最も上位にあるキーワード「ツール・ド・フランス」を頂点に、そのコンテンツは下層にあるミドルキーワード、あるいはスモールキーワードで構成されるべきだと推測できる。このようにレベルの異なる関連キーワードが散りばめられたページが重なれば重なるほど、Googleは「専門性が高いコンテンツ」という評価を行い、検索者に推薦しやすくなるのだ。

ビッグワード ミドルキーワード、スモールキーワード
ツール・ド・フランス
  • 自転車
  • ロードレース
  • マイヨ・ジョーヌ、マイヨ・ベール、マイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュ、マイヨ・ブラン(各賞の名称)
  • チーム名、選手名
  • グラン・デパール(固有の用語)
  • ジロ・デ・イタリア、ブエルタ・ア・エスパーニャなど(その他の著名な自転車レース)
  • スプリンター、オールラウンダー、クライマー、スピードマン(選手のタイプ)

2.頻度を上げて取り組むこと

Googleクローラー(データ収集ロボット)の訪問頻度と、検索順位に相関性があるとのレポートがされている。つまり、クローラーがWEBサイトを訪れる頻度が高くなればなるほど、上位表示される可能性が高くなるのだ。

「ツール・ド・フランス」は23日間の開催期間中、2日しか休みがないため、必然的にほぼ毎日レポート本文、関連するデータ、ギャラリーを更新していた。

ビッグワードで検索順位トップのWEBサイトが頻繁に更新を行えば、Googleもそのデータを取得するために何度となくクローラーを野に放つことになる。次の日もその翌日も、データを取得し、データベースに反映させる。

このサイクルが波に乗ると、更新内容がスピーディに検索結果に反映され、さらに人を呼び込む好循環に至るのだ。

3.質の高いコンテンツを提供すること

コンテンツを積み重ねる

製品情報一辺倒の情報しかないブランドホルダーのWEBサイトも、実は同様なのだ。

たとえば、ある家電メーカーの製造しているハードディスクレコーダーは、数多のオンラインショップでも紹介されているし、卸会社のWEBサイトでも紹介されていたりする。それを購入したユーザーのブログや価格コムでも感想が述べられていたりする。もしかすると、ユーザーのブログの方が検索者のニーズに合った情報が濃いかもしれない。

なぜなら、この家電メーカーは自社の製品については自己主張の強いメリットをいくつか挙げて紹介するが、それ以外の製品に関する一般的な情報について紹介しないことが多い。しかしハードディスクレコーダーを初めて購入しようとする人や機械が苦手な人にとっての情報はほとんどない。あったとしても、誰もが想像できるような薄い情報しか載せていない。

Googleはハードディスクレコーダー初心者に、この家電メーカーのページを推薦できるだろうか。それより、いろいろなレベルの人の感想が多く寄せられる価格コムのページを推薦した方が検索者ニーズに合っているといえるのだ。

要するに、質の高いコンテンツとは、困っている人を助けてあげられるもの。その情報を得たことによって、感謝してもらえるコンテンツのことだ。

GoogleはSearch Consoleのヘルプで、「質の高いコンテンツを作成する」ためのポイントを次のように示している。

  • 有益で情報が豊富
  • 信頼性がある
  • 高品質
  • ユーザーを惹きつける

ビッグワードSEOのまとめ

私たちが「ツール・ド・フランス」というビッグワードで8年間検索順位1位を維持できた理由は、コンテンツの質と量だ。

「ツール・ド・フランス レポート」の企画をスタートした当初は、SEOを意識していたわけではなかったが、結果的にコンテンツが質と量を備えていったことで、wikipediaや生中継していたJsportsのサイトをおさえることさえできたのだ。

自転車プロロードレースのジャーナリストでもなく、元選手でもなく、ブランドホルダーのスタッフでもない私たちがそれを達成できた理由は、検索者のニーズを満たすコンテンツを発信し続けたからだ。

残念ながら、この記事で紹介した「ツール・ド・フランス レポート」は、企画がスタートした当時はほぼ皆無だった自転車関連の専門メディアが、いくつか登場してきたためブランドホルダーが大イベントを追いかけることもないだろうという理由でクローズとなった。
しかし、どうすればコンテンツを検索上位に引き上げられるかという考え方は今でも通用するものであり、筆者はこの王道のハウツーをクライアントに説き続けている。

この記事を読んでいる方々が、何かのスペシャリストであるならば、自分の持つ知識を分かりやすく紹介することでビッグワードによるSEO、それに伴う集客は可能になる。いや、いまスペシャリストでなくても、努力次第で人を惹きつけるスペシャルなコンテンツを生み出すことは十分に可能なのだ。

ビッグワードで検索上位を狙うには、最後はあなたのなかに眠っている、ありたっけの「しつこさ」で攻めることだ。そうすれば、得たいポジションを必ずや獲得し集客につなげることができるだろう。

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