作成者別アーカイブ: 平田 弘幸

直帰率100%でもアナリティクスで滞在時間を測れる、マル秘テク

アナリティクス

WEBサイトを運営していて困るのは、ランディングページの直帰率が高いと正確に滞在時間が測れないという問題。

渾身の力を込めて執筆した記事も、直帰率が高いと滞在時間が分からないので、訪問者がコンテンツに満足したのかどうかが判断できないことになってしまう。

もしコンテンツ内容に満足しているのであれば、しっかりと読み込んでいるはず。そうであれば直帰率を下げる対策はアクションを起こさせる部分に集中できる。しかし、ランディングページのコンテンツ内容への満足度も測れないのでは、直帰率が高い問題の原因がコンテンツそのものにあるのか、別のところにあるのかも分からない。

しかしこれから紹介するテクニックを使えば、100%正確にとまではいかないが(正確でない理由は後述)、アナリティクスの表示が「0秒」になるということはなくなる。そうすることで、今後どのようなコンテンツを増やせば訪問者が喜んでくれるかが、ある程度把握できるようになり、あなたのWEBサイトの運営に、大きな変革をもたらすことになる。

ただし、期待していたより滞在時間が短いことも考えられる。その時は事実を真摯に受け止め、コンテンツの改善に取り組んでいってほしい。

アナリティクス用語「直帰」とは

アナリティクスによる滞在時間

「直帰」はアクセス解析特有の用語で、WEBサイトを訪問した人が1ページしか閲覧せずに他のWEBサイトに移動したか、アクセス解析システムが設定している滞在時間を超えて何の行動も起こさなかった場合にその訪問者を「直接帰った」とみなし、こう呼ぶものだ。

あなたも何かの情報を探す際、Googleで掲示されたリストをクリックしながら、いくつかのWEBサイトを見て回るはず。その際に、「違う」と瞬時に判断しブラウザの戻るボタンでGoogleに戻ったり、ぴったりのページで数分記事を読んだ後、満足してブラウザを閉じる。

自分の求めていたものとは違う、と感じたWEBサイトも、その情報のすばらしさに感心したWEBサイトも1ページしか閲覧されていないので、結局のところ「直帰」とみなされる。結果、Googleアナリティクスでは滞在時間0秒と表示されてしまうのだ。
ユーザーのためになるコンテンツを提供しているはずのWEBサイトの運営者としては、鬱々とした気分になってしまう原因が「直帰率」だ。

よく似た用語に「離脱率」がある。
これは、訪問者がWEBサイトを離れた(離脱した)ページを1とカウントする。そのページを100人が訪問し、50人が別のWEBサイトに移れば、離脱率50%となる。

ランディングページの直帰率と離脱率が同じになることもある。
たとえば、ページAがリスティング広告からのランディングページになっているとする。広告から誘導されてきた訪問者100人のうち、50人が離脱すれば離脱率も直帰率も50%というわけだ。

なぜアナリティクスは、直帰を滞在時間0秒とするのか

直帰とみなす場合

Googleは、滞在時間を0秒としてしまう根拠を次のように説明している。

1.訪問者がAページのみ閲覧した場合

アナリティクスは、Aページの滞在時間を訪問者が次に閲覧したBページとの時間差で計測している。だからAページしか閲覧していない訪問者の滞在時間は0秒となってしまうのだ。

2.訪問者がAページ閲覧後、一定時間以上アクションを起こさなかった場合

いわゆるタイムアウトというもので、訪問者がそのWEBサイトを訪問したあと次の行動を起こさなかった場合に、そのWEBサイトから離脱したと判定する時間のことだ。これはアナリティクスの標準設定は30分となっている。

いずれにせよアナリティクスの標準設定では、直帰の滞在時間は0秒と表示されてしまうのだ。

訪問者がWEBサイトを去るポイントで、仕掛けを行う

直帰時の滞在時間0秒は、アナリティクスがページを表示した、としか記録を残していないことによるクセのようなものと考えると、解決策が見えてくる。訪問者が何らかの行動を起こすとき(=WEBサイトを離れようとするとき)、こちらから訪問者が痕跡を残すようにアクションを仕掛けてやるのだ。

具体的には、WEBサイトの各ページにJavaScriptの「onpagehide」関数を使い、訪問者がそのページを離れる際にアナリティクスのAPIを通じてイベントを通知する。そうすると、入ってきた時刻とページから離れた時刻の差で滞在時間が計測できるというものだ。

ただし、ひとつだけ問題がある。
スマホユーザーに多いのだが、ページを閲覧したあと他のアプリを操作し、ブラウザにしばらく戻ってこないことがある。その翌日再びブラウザを立ち上げ、そこで初めてページから離れると、その時刻がアナリティクスに送信されることになる。この場合、滞在時間が数十時間となってしまうのだ。

このデータが影響して、全体の正確さが失われてしまう可能性が高い。
これを避けるためには、やはり冒頭で紹介した「タイムアウト」時間を設定するしかない。当社の場合は10分としている。

直帰の滞在時間を計測するしくみ

直帰した訪問。実際の解析結果

アナリティクスに組み込んだ解析結果をご覧いただこう。直帰率100%のページでも、滞在時間が秒で表示されている。アナリティクス標準の機能では滞在時間が0秒となっているが、カスタマイズした画面ではページ合計の滞在時間が273秒となっていて、平均滞在時間も右端に91秒と表示されている。

ただ、セッション数が異なることに気付く。これはブラウザを閉じたとき、あるいはそのページから離れたときに送られるはずの「onpagehide」イベントが送られなかったことによるものだ。

たとえば、地下鉄を待っているときスマホでアクセスした訪問者が電車に乗り込み、ページを閲覧したあと電波が届かない区間でブラウザを閉じたり、WEBサイトから離れたりするとこういった減少が起こる可能性がある。

このセッションの差がアナリティクス標準より多ければ問題だが、少ないのはこういった移動体通信デバイスによるアクセスによるものが考えられる。

アナリティクスの解析結果

より良いWEBコンテンツを公開していくために

より良いWEBサイト運営のために

WEBサイト運営の要諦は、より良いコンテンツ公開することでWEBサイトの価値を高めることにある。その結果多くの訪問者が訪れ、ターゲットとコミュニケーションを図ることがビジネスに影響を与えられるのだ。

アナリティクスでも直帰率100%のページの滞在時間を計測できることによって、WEBサイト運営にプラスアルファをもたらすことができれば幸いである。せっかくの無料アクセス解析システムを標準機能だけで終わらせてしまうのはもったいない。大いにカスタマイズして活用してほしい。

システムの開発、組み込みはウルトラC級のテクニックを使っているわけではないので、WEB制作会社であれば可能だ。もし難しければ、当社に何なりとご相談いただきたい。

ロングテールSEOで、集客+CVRアップを図る5つの秘策

ロングテールSEOで、集客+CVRアップを図る5つの秘策

ロングテールSEOは、多くの費用をかけずに、安定したアクセスを着実に伸ばせる唯一の方法だ。ただし、安易にコンテンツをいくら増やしても、検索順位は上がらないので効果も出ない。

たとえば、安価にコンテンツ執筆を代行するサービスを見つけたので、ラクをしようと考えた。しかし、Googleを相手にラクラク効果を出せるなどということはあり得ない。
誰かが、これならいけると金儲けのネタとして考えたサービスを使ったところで、Googleが「この記事は専門性が高い」と高評価をつけるわけがないではないか。世界でも有数の頭脳の持ち主が集まった組織が作った検索アルゴリズムは、そんなにバカではない。

一方で、安易なサービスを使わず自分で真摯にコンテンツを更新しているWEBマスターなのに、思うような効果が出ずに挫折しかけている方がいるかもしれない。

この記事では、マジメに集客に取り組んでいるにもかかわらず理想的な効果を出せずにいるWEBマスターに、ロングテールSEOによる集客の実践的な方法をお伝えしたいと考えている。基本的な考え方とテクニックを汲み取っていただければ、自社に合った具体的な方法に落とし込むだけ。ただし、相応の地道な努力が必要になることだけはお伝えしておきたい。

ロングテールSEOとは

ロングテールSEOとは

まずはじめに、ロングテールSEOの概念について、ご紹介しておきたい。すでにご存知の方も、おさらいのつもりで斜め読みしてほしい。

2004年10月にアメリカ・WIRED誌のクリス・アンダーソン氏が「ネット販売では、80%の販売数の少ない商品の総額が、全体売り上げの80%を作り出す」と発表した理論だ。一般的にはパレートの法則(20%の商品や顧客が全体売り上げの80%を占める)が主流だが、アマゾンのようなネットショップでは在庫の量が限りなくゼロに近く、店頭展示もないので、販売量の少ない商品をそろえておくことができる。
しかも、世の中には販売量の少ない商品でも求めている人がいるので、このニーズまで拾うことができれば、大きな売り上げにつながるということなのだ。

この「反パレートの法則」ともいうべき理論をSEOに昇華させたものがロングテールSEOだ。

実際、WEBサイトに集客しているキーワードには、主要なものがいくつかある。しかし、アナリティクスやウェブマスターツールで確認すると、全体のアクセスに対する比率はさほど高くないことに気づかないだろうか。
たとえば、ある企業のアクセスを解析してみると、社名以外のキーワードでもっとも多いもので540件。これは検索エンジン経由全体の流入数7,569件に対する比率としては7%にしかすぎない。クリック数が2桁のものだけを集めても全体の34%にしかならない。残りの66%は、クリック数1桁のキーワードによって集まってきているのだ。

ロングテールSEOの概念

実店舗では、在庫や展示スペース、回転資金の制約から売れ筋の商品しか置けないが、全国規模の市場がターゲットになるインターネットでは、工夫次第でとても小さな需要に対応することができる。コンテンツでも同様で、検索ユーザーそれぞれの頭に浮かんだキーワードは千差万別で、とても集約することなどできない。ネットショップとインターネット検索では、この構造がきわめて近いのである。

だからロングテールSEOを実施する価値があるということになるのだ。

ロングテールSEOを実施するメリット

安定的なアクセスを確保できる

ロングテールSEOを実施するメリット

ロングテールSEOのメリットとしては、安定的なアクセスを確保できること、コンバージョン率が高いことが挙げられる。

安定的なアクセスを集められることは、集客が売上のカギとなるネットショップやネットサービス、引き合いを入手したいWEB担当者にとっては、大きなメリットだ。
もしあなたのWEBサイトが、それひとつで大きなアクセスを集められるビッグワードでの集客に頼っていると、Googleの検索アルゴリズムによる仕様変更や競合他社の台頭などで状況は一変する。市場の変化によって、アクセスが激減してしまう可能性があるのだ。

これに対して、ロングテールSEOが生きているWEBサイトは、ひとつひとつのキーワードに対するアクセスは少ないが、多くのキーワードで少しずつアクセスを集められるので、リスクが分散されていて、状況が変化したところでアクセスが激減する可能性はきわめて低い。

コンバージョン率の高さ

コンバージョン率の高さ

もうひとつの大きなメリットは、コンバージョン率の高さだ。
ビッグワードは、単語ひとつのことがほとんどで、それだけでは検索ユーザーがどういった意図で検索しているのか推測しづらい。たとえば、「税理士」はGoogleの月間検索ボリューム33,000件を超えるビッグワードだが、検索ユーザーが税理士に何を期待して検索しているのかまでキーワードから推測することができない。

上手い節税の仕方を教えてくれる税理士を探しているのか、安価な顧問料でサポートしてほしいのか、税理士試験にチャレンジしようとしている学生かもしれない。
それが「税理士 電話相談」なら、月間の検索ボリュームはわずか50件だが、上位に表示されれば、かなり成約率は高まりそうだ(※)。

しかも検索ボリュームの少ないロングテールキーワードに絞り込めば、競合が格段に少なくなり上位に表示されやすくなる。ロングテールSEOは、あなたが汗をかけばかくほど実りある結果を得やすい集客術なのだ。

※「税理士 電話相談」は、税理士協会などが行っている無料相談があることから、実際の仕事につながることは少ないかもしれない。読者においては、該当するキーワードで検索した結果を踏まえて、ロングテールSEOの対象とすべきかを判断してほしい。

ロングテールSEOを成功させる考え方

ロングテールSEOを成功させる考え方

ロングテールSEOを成功させるためもっとも大切なのは、キーワードの選択だ。
ロングテールだからといって、誰からも検索されないキーワードを設定したところで、水たまりで釣り糸を垂らしているのと同じ。釣果など期待はできない。

キーワードの設定には、Googleアドワーズの「キーワードプランナー」などを使い、月間の検索ボリュームを見極めてから計画をスタートしよう。ここで大切なのは、検索ボリュームが数千にもなるキーワードを設定するのではなく、数十でも競合の少ないキーワードを設定する方が得策だということだ。
対象とするキーワードの探し方は、筆者の記事「SEOコンテンツを最強にするテクニック、ベスト5」で詳しく紹介したので、参考にしてほしい。

SEOコンテンツを最強にするテクニック、ベスト5

ロングテールSEOを成功させるために大切なことがもうひとつある。思想的なことではあるが、上位表示をさせるためには重要なことだ。それは、記事を読む人にとって、良いコンテンツを提供するということ。

Googleは、自らはコンテンツを何も持っていない。持っているのは私たちだ。彼らは、コンテンツを持っている人と探している人の仲介をしているのであり、もし良いコンテンツが存在しなければ、Googleは探している人に何も差し出すものがないのだから、存在する価値さえなくなってしまう。さらに、探している人の役に立つコンテンツを教えられなければ、「ダメ検索エンジン」のレッテルを貼られてしまうのだ。

だからGoogleは、探している人にとって役に立つコンテンツを選ぶ手段(上位表示アルゴリズム)を常にアップデートしているのだ。

Googleの事情から見ても、探し物をしている人の心情から考えても、良いコンテンツ、役に立つコンテンツは大歓迎される。誰からも支持されるすばらしいコンテンツを作ることこそ、SEOの要諦なのだ。

Googleは、検索結果からユーザーが良質なサイトを見つけやすくすることに特に取り組んでいます。

Googleウェブマスター向け公式ブログ

ロングテールSEOを実施するためのHACK

HACK1:現在のコンテンツを改善する

現在のコンテンツを改善する

WEBサイトを運営するうえで、もっとも大切なことは細やかなメンテナンスだ。日々の業務に追われて少しの配慮ができなくなってしまうと、せっかくの宝の山を見過ごしてしまうかもしれない。

リリースしたことで満足してはいけない、ということだ。
つまり、コンテンツをリリースした後も、Google、訪問者からコンテンツに対する反応を改善に活用するということ。

ページタイトル、見出しの前方にキーワードを置けば、表示順位は改善される

狙ったキーワードで順位が思うように上がらなかったなら、コンテンツに含まれているキーワードの位置や見出しにキーワードが含まれているかをチェックする。とくにコンテンツのページタイトルや記事の見出しにキーワードを前方に置くだけで、かなりの改善ができる。もしこのポイントができていなければ、即改善を施そう。

滞在時間が短ければ、内容を再検討

訪問者は、辛辣にあなたの執筆した記事に評価を下してくれる。
予想していたより短い時間しか滞在してくれていなかったり、SNSでシェアされることがほとんどないといった状況なら、コンテンツ自体の内容に問題がある。検索上位に表示されている他サイトのコンテンツと比べて劣っている点がないか、独自の視点でテーマを解説できているか確認してみよう。

Googleの検索アルゴリズムは、あなたが考えている以上に賢い。
キーワードが詰め込まれているだけでは、それなりの評価しかしてくれない。あなたの執筆した記事が、読者のためになるかどうか、オリジナリティがあるかを判断する能力を持っているのだ。

HACK2:キーワードから推測する記事のポイントをすり合わせる

キーワードから推測する記事のポイントをすり合わせる

ロングテールSEOで成功するためには、キーワードからイメージできる、読者がチェックしたくなるコンテンツの内容をリストアップしてみよう。
たとえばその内容を3つ思いついたら、内容に過不足がないかリサーチを行う。

該当キーワードで検索した結果、上位5件ほどの記事に目を通し、あなたが持っている内容があるならOK。ないなら、なお良い。もし不足しているなら、不足分を補えるようにコンテンツを組み立て直そう。

リサーチとはいえ、あなたが持っている知識と先人たちの知識をすり合わせることで、あなたが執筆しようとしているテーマをより深く知ることができる。あなたの勉強の時間でもあるのだ。

アウトプットするためには、その10倍のインプットが必要だと言われる。
検索上位の記事を5本ほど読めば、そのテーマに対するあなたの知識量を知ることにもなる。まだまだ知識量が足りないと感じたなら、真摯に学び直すことも大切なことだ。

HACK3:1つのキーワードを軸に、多面的に執筆する

1つのキーワードを軸に、多面的に執筆する

前述した「弁護士」単体で上位を狙うなら、「弁護士+○○○」をいくつか組み合わせて記事を重ねると、「弁護士」単体でもあなたのWEBサイトは徐々に強くなっていく。理由は2つある。

ひとつは、WEBサイト全体で「弁護士」というキーワードの占める割合が高くなり、Googleは「このWEBサイトは、弁護士についてのコンテンツが多くある」と認識をするから。当社のWEBサイトでいくら弁護士について完璧なSEOを施したコンテンツを1本リリースしても、検索上位にリストアップされることはない。「WEBサイト全体として」が大切なのだ。

ふたつめは、「弁護士+○○○」で上位にランクインできれば、その記事からもWEBサイト内の他のページにリンクが張られることになる。ある分野で強いコンテンツは他のページにも良い影響を及ぼすことになる。それがWEBサイトの上位階層ページへリンクを張る「パンくずナビゲーション」なら、上位階層にある「弁護士」というテーマを束ねるページが強くなっていくということになる。

HACK4:キーワードを言い換える

キーワードを言い換える

言い換えをするメリットは2つある。

ひとつめは、主要キーワードで専門性を高めるということ。
Googleは、コンテンツがどのようなキーワードで構成されているかをチェックしている。一般的に文章を綴るときには、ときどき言い換えを行う。さらに、過去に専門性が高いと判断した記事には、主要キーワードを言い換えたものが多い。だとすれば、Googleは専門性の高い記事でも、主要キーワードで言い換えされることがあるはずだとジャッジしているのだ。

事実、上位のランクインしている記事すべてが主要キーワードを統一して使用しているわけではない。専門家は知識に余裕があるので、相手に理解してもらうために言い換えをするものだ。

ふたつめは、従属的なキーワードで可能性を増やすということ。
「大切なこと」「ポイント」「コツ」はニュアンスは異なるがほとんど同じ意味であり、検索キーワードとしてどれも使われる可能性がある。あなたが「○○○ コツ」と最も大きな検索ボリュームを持つSEOキーワードを設定したとしても、「○○○ ポイント」と検索する人もいるのである。
これらの言い換え、同義語も想定しながら記事を執筆するとヒットする可能性が高まるということだ。

HACK5:CVRを上げるキーワードを探す

CVRを上げるキーワードを探す

CVRは、キーワードの選択で上げることができる。
ロングテールSEOの目的は、集客することはない。まだ見ぬ顧客と接触し、説得へとつなげ、問い合わせ、資料請求、メルマガ登録、販売といった何らかの成約を勝ち取ることだ。

だとすれば、ムダに多くの訪問者を集めなくても、成約率の高そうな訪問者から優先的に集めればいいということになる。
ここでおさえるべきは、やはりキーワードの選択となる。

「弁護士」というキーワードだけでは、「弁護士になるための勉強法」を探しているのかもしれないし、TV番組「行列のできる法律相談所」に出演している弁護士のプロフィールを調べたいのかもしれない。
しかしあなたがコンタクトしてきてほしいのは、家族間で相続問題などが発生し、遺産相続を円満に解決したいと考えている依頼者、つまり、すぐ仕事に結びつきそうな訪問者だ。であれば、彼らが使う検索キーワードは「弁護士 遺産相続 円満解決 大阪」などといったものであるはず。当然、これらのキーワードで訪問したユーザーは、遺産相続についてどのように解決していくのか、経験は豊富なのか、費用はどのくらいかかるのかについて吟味する。

そういったプロセスを経た結果、問い合わせの電話が入ることになるからだ。

もっとも大切なのは、コンテンツへの反応を活用すること

もっとも大切なのは、コンテンツへの反応を活用すること

ロングテールSEOでもっとも大切なことは、リリースした記事に対する評価を真摯に受け止め、改善を施すことだ。

大きな変更は、リリースの日付を変更

一時期、満足できる反応が出たコンテンツも、時間が経つと反応は鈍くなってくることがある。
理由は、市場が変化し、あなたの記事に時流に合わない部分や競合ページに負けている部分が出てきて、他のコンテンツに競り負けている可能性があるということだ。
いつまでもその状態を放置してはいけない。できるだけ早く弱くなっていると思われる部分を見直し修正してアップデートする。
再リリースする際には、更新日付を新しくしておくことで修正されたコンテンツの内容がGoogleのデータベースでも修正され、再び輝きを取り戻すことになる。

気がついたのなら、小さなアップデートも怠らずに実行あるのみ

気がついたのなら、小さなアップデートも怠らずに実行あるのみ

自分が懸命に執筆した記事はかわいいものだ。さほど反応が得られていないものでも、それぞれに愛着を感じてしまう。
それだけに、時々読み返すと気になってくることも出てくるもので、改善点に気づいたなら、修正して再リリースしておこう。こういった地道なことの繰り返しが、必ず報われるのもコンテンツマーケティングの良い点だ。

あなたのWEBサイトの改善点を見つけ、トライすること~表示順位、SNSでのシェア数、訪問者の滞在時間、引き合いの件数など~競合のコンテンツを研究して新たな論点を加えたり、もっと分かりやすい表現方法に変えることだったりすることは、ロングテールSEOでシングルヒットを重ねるために非常に大きな力となる。

極端な話、シングルヒットでなくてもいい。フォアボールでも、デッドボールでもいいのだ。とにかく出塁を積み重ねることができれば、その試合には必ず勝てる。

誰でもできる、集客コンテンツを作るSEO7つの手順

集客コンテンツを作る7つの手順

あなたは、WEBコンテンツを「自社製品の特長」から設計していないだろうか。

もちろん、自社製品の特長は語るべきコンテンツだ。しかし、市場を無視して自社製品の特長を語ったところで、あなたが望んでいる見込み客は集まってはくれない。

まずあなたが行うべきは、市場が何を望んでいるかを知ることだ。市場のニーズに合った製品の訴求方法でコンテンツをリリースし、集客する。そのあとでじっくり自社製品の特長を主張しても遅くはない。

この記事では、WEBコンテンツを作成する過程における、「集客」方法にについてご紹介する。すべては、人の目に触れてはじめて始まるのだということを忘れないでほしい。

SEOコンテンツは、テキスト情報で伝えなければいけない

SEOコンテンツは、テキスト情報で伝えなければいけない

「文字がいっぱいあっても、読む気がしないでしょう?」

そんなことを思うのは、普段から文章を読む習慣のない、あなただけだ。
本気で困っている人、真剣に情報を探している人は、必ず読んでくれる。いや、斜め読みはしてくれる。そして必要な部分はしっかり精読さえしてくれる。

ここで考えてほしいのは、画像ばかりのWEBサイトを良い情報だからと上位に引き上げてくれる検索エンジンは存在しないということだ。いくら無人運転を可能にする自動車を開発してしまうGoogleでも、残念ながらそこまで技術は発達していない。

文章の良し悪し、内容のクオリティは判断できても、画像に隠されている内容まで考慮して検索ユーザーにとって有意義なコンテンツとまでは理解できないのだ。

インターネットはテキスト文化だ。
次々とバズを生み出す、飛び道具のようなアイデアなしで集客をしたいのであれば、みっちり文章で説明することだ。

SEOコンテンツ作成の手順

SEOコンテンツを作成するための手順を具体的に紹介しよう。

手を抜かず、この手順にそってコンテンツを作成すれば、必ず効果が出る。
これは我々がSEOコンテンツを作成するときに常に実践している方法であり、それなりの効果を上げ続けている実証済みの方法だからだ。

あなたも、これから紹介する7つの手順にトライして、その効果を実感してほしい。

1.検索キーワードを決める

検索キーワードを決める

SEOコンテンツを作成する前に考えるべきは、対策キーワードを何にするかだ。

まず、製品の特長や関連するキーワードを書き出してほしい。
それらをひとつずつ、過去に検索された複合キーワード(フレーズ)を調べるためのツールを利用して、リストアップする。

たとえば、「WEB制作」と入力すると、関連キーワード取得ツールでは、「Googleサジェスト(Googleで直近に検索された複合ワードのリスト。検索ニーズを教えてくれる重宝な機能だ)」をはじめ、五十音順に複合ワードのリストを提示してくれる。

関連キーワード取得ツール

GoodKeyword

提示されたキーワードをコピーして、Googleアドワーズの「キーワードプランナー」で月間検索数を調べよう。
Googleアドワーズはリスティング広告を出稿するためのツールだが、広告主でなくても登録さえすれば利用できる。ログインしたら、上部にある「運用ツール」から「キーワードプランナー」を選択する。

「キーワードプランナー」で月間検索数を調べるには、いくつかの方法があるが、2番目に提示される「キーワードの検索ボリュームを取得、またはキーワードを広告グループに分類」を選択する。入力窓が表示されるので、先ほど「関連キーワード取得ツール」で調べた複合ワードのリストをペーストして、月間検索数を調べる。

「WEB制作」だと4,400件、「WEB制作会社」だと2,900件だと分かる。検索数の横に表示されている「競合性」にも注意しよう。これは、広告出稿する際に競合先がどれだけ多いかを示すものだが、競合が多いということはSEO的にも近いといえる。月間検索数が数千以上になるビッグワードは、競合が多く、上位に食い込むのは至難の業となるということだ。

Googleアドワーズ

2.競合を調べる

競合を調べる

対策するキーワードが決まったら、マーケットを調べよう。市場調査をして、あなたのコンテンツに必要な策を練るための準備期間だ。

とにかく対策キーワードで、検索してみる。1ページ目に表示されたページの内容をざっと見比べてみる。タイトル、紹介文をチェックすれば、おおよその傾向がつかめるはずだ。競合性が高いキーワードなら、検索上位に位置するページは洗練されたものだから、ページを開いてみる。

斜め読みし、どのような内容が書かれているかを確認しよう。
ときに専門家のあなたでも、そういう考え方や捉え方もあるなと競合のページに教えられることもある。教えられたことを拝借しないまでも、あなたの視点で記事を書き連ねていく際に、参考データとして役に立つ。

「アウトプットをするためには、その10倍の知識のインプットが必要」

といわれる。検索ユーザーが「なるほど」と感心してくれるコンテンツを作るためには、専門家といえども柔軟な姿勢で物ごとを多面的に捉える必要がある。競合ページを調べるのは、コンテンツに幅を持たせるための準備と考えてほしい。

3.キーワードに関連する人気記事を調べる

キーワードに関連する人気記事を調べる

検索ユーザーにとって、有益なコンテンツを作成するためには、検索上位のページを調べるだけでは足りない。

なぜなら、集客はSEOによってのみもたらせるものではなく、SNSのシェアによってももたらされる可能性が高いからだ。

これを知るには、あなたの製品が属する専門サイトやキュレーションサイトでまとめられた記事、ブックマークサイトなどで人気の記事をチェックすることをおすすめする。

多くの人にシェアされる人気の記事が、どのような切り口で製品に関連するコンテンツを展開しているかをつぶさにチェックしてほしい。
検索上位にあるページと同じ傾向があったり、まったく異なる内容であったりすることにも気づくだろう。

競合ページの傾向を読み解くのは、感覚的なものだ。センスといってもいい。
これだけはテクニックがあるわけではなく、一朝一夕で身につくものではないので、数をこなしながら慣れていくしかない。

4.検索ユーザーのためになる記事を書く

検索ユーザのためになる記事

SEOコンテンツを作成するには、競合ページの傾向を読み解き、それらを上回るコンテンツを執筆することが大切だ。

対策するキーワードで、検索ユーザーは何を求めているのかを想像し、彼らの求めるコンテンツを組み立てていく。主題を据え、あなたのロジックをストーリーで展開しよう。

まず、展開するストーリーを見出しで表現していく。
その見出しにつながる内容をざくっと書き出していこう。

いちばん上の見出しから順にアイデア出しをしなくても構わない。あなたの得意なところから書き連ねていけばいいのだ。
少しずつそれを積み重ねていけば、徐々にSEOコンテンツが仕上がっていく。

おおよその構成が済んだら、以下のチェックポイントに気を付けながら、全体を見直そう。

  • 見出しが抽象的なものになっていないか
  • 全体が流れるように組み立てられているか
  • 見出しに続く書き出しは、次のパラグラフを読みたくなる構成になっているか
  • 他人に読んでもらい、感想を聞く

SEOライティングのセオリー、7つの絶対ルール

5.リリースしてみる

リリースしてみる

今までのチェック項目を守りながら、あなたが渾身の力で書いた記事なら、きっと人を呼び込めるコンテンツになっているはずだ。とはいうものの、どうなるかはネット上の競合との兼ね合いによるので、リリースしてみないと分からない。

とにかく思い切ってリリースしてみよう。WEBマーケティングは、失敗しても構わない。印刷物とは違い、すぐに修正ができるのだから、どんどんトライするべきだ。トライしなければ何も得られない。宝くじは買わないと当たらないのだ。

リリースする際に、我々が実践していることをお伝えしておくので、参考にしてほしい。

  • WEBサイトのトピックを更新し、内部リンクを増やしておく。
  • サイトマップを作成し、Google Search Consoleに登録。
  • Google Search Consoleの「Fetch as Google」でリリースしたコンテンツを登録。
  • SNSのいくつか(当社はfacebook、Twitter、はてなブックマーク、Google+、pinterest)に投稿。

6.必ず修正を加える

必ず修正を加える

コンテンツをリリースしたあと、あなたがすべきは、順位のチェックだ。Google Search Consoleの「Fetch as Google」でコンテンツを登録すれば、すぐにクローラーが情報をデータベースに収めてくれるので、すぐに検索結果に反映される。

GRCがもっともポピュラーだが、無料ツールを利用しても構わない。

GRC

結果はどうだっただろうか。
リリース直後に出た順位は仮のもので、翌日には順位が変わってくるので、直後の結果が良くても喜んでばかりはいられない。もちろん、2回目、3回目のクロールで結果が良くなることもある。コンテンツのリリース後、一定期間経過しないと順位が上がらないという説もあり、検索順位はある程度の経過観察が必要だ。

そして大切なことは、結果をチェックするだけが、あなたの仕事ではないということだ。
リリースすることだけで満足してはいけない。さらに順位を改善するためには、何が足りなかったか、どのような内容を追加すればいいかを考え、修正を加えることが大切な仕事なのだ。最終的には「しつこい」者が勝つ。これは太古の昔から脈々と続く真理だ。

7.同じテーマの記事を重ねる

同じテーマの記事を重ねる

修正を加えたコンテンツが、もう限界だと感じたら、しばらくは放置プレイに持ち込む。
何か別のアイデアが生まれたら、また修正を加えればいい。焦らないことだ。

次にあなたがすべきは、同じテーマで2件目、3件目のコンテンツを重ねていくこと。
Googleは、検索ユーザーに有益なコンテンツを紹介するのが使命。その判断基準として、あなたが該当するテーマに関して、スペシャリストであるかどうかを気にしている。スペシャリストであれば、同じテーマでいくつもの切り口を繰り出せるはずだと考えているため、取り上げられているテーマに関するコンテンツの質と量が検索順位を決めるにあたり、重要なファクターとなっているからだ。

1本コンテンツを書き上げただけで、疲れ果ててはいけない。
検索上位に食い込むためには、あなたのスペシャリストとしての「知識と工夫の幅」をGoogleに提示しなければ、検索上位に食い込むことはできないのだから。

コンテンツマーケティングへの努力は、必ず報われる

コンテンツマーケティングは、必ず報われる

世の中は、努力しても報われないことも多い。しかしコンテンツマーケティングに関していえば、筆者の感覚では必ず報われる。何度も繰り返すが、ただし、あなたの粘り強い努力があれば、だ。

時間管理術のキモは、不要な情報を切り落とすこと

時間管理術のキモは、不要な情報を切り落とすこと

自分にしっくりきて、絶大な効果のある時間管理術がないものか。
ある時期になると、決まってムック本や雑誌で特集が組まれる「できる人の時間管理術」。

できる人が実践しながら熟成されてきたハウツーや、なるほどと思えるテクニックが興味深く載っている。

しかし目を通しているときは、「ふむふむ」と頷くのだが、どうもしっくり来ない。自分で実践しようとすると、なかなかできないものなのだ。

  • 飽きっぽいから?
  • あの人とは違うから?

違う。ある時、筆者は気付いた。
時間が足りないと感じてしまうのは、自分がやりたいこと、目標が明確になっていないから、押し寄せてくる物事や事象、情報に対して、毅然と立ち向かえていなかっただけのことなのだと。

「時間が足りない」30代以下

「時間が足りない」30代以下

時間管理術について興味深いアンケート結果がある。

日立ソリューションズが行ったもので、「(タスクを)時間内に終われていますか?」という問いに対し、55%の人が「いいえ」と答えている。さらに、「(時間管理に関して)何らかの管理をやっていますか?」という問いかけには、58%が「いいえ」と答えたのだ。

過半数の人たちが時間内にタスクを終えることができず、しかもなんら対策を打っていない。

「そんなことじゃ、タスクの達成なんて無理だろう」

批判的な上司の声が聞こえてきそうだ。さらに面白いアンケートを見つけた。
niftyは2015年1月に「目標を達成できなかった理由」を尋ねているが、「時間が足りなかったから」が6位にランキングされている。60代は10%しかそう答えていないのに、30代以下は27%と3倍近くが、時間のなさを目標を達成できなかった理由に挙げているのだ。

60代以上の人は人生経験が豊富で、時間管理術にも長けているのだろうか。

しかし考えてみて欲しい。
体力的にも30代以下とは比較にならないほどだし、ある程度ステータスもある。若い人の方が、目標に近づきたいと願う気持ちは強いはずなのに。
60代が時間内に目標を達成してしまう理由はどこにあるのだろう。

30代の多くが理由にした「時間が足りないから」は、目標を達成できない理由にはならないのではないか、とも感じてしまう。

これから、「時間のムダ」を排除するテクニックをいくつか紹介し、あなたに目標達成に近づいていただこうと考えている。

不要な情報を捨てる勇気を持とう

不要な情報を捨てる勇気を持とう

あなたは不要な情報に、限りある貴重な時間を奪われていないか。
たとえば、SNSで流れてくる情報。あなたはクセのように、スマホの画面を1日に何百回もスワイプしながらチェックしている。

SNSを全否定するつもりはない。
流れてくる情報のなかには、心を揺さぶるような事実もあるし、古い友人との再会や出会いまである。思わず身を乗り出してしまうほど有益なノウハウも見つけられる。
ただ、おそらく押し寄せてくる情報の95%は、あなたが「目標を完遂する」ということに照らし合わせれば不要な情報だ。

つまらない情報のなかに身をおくことほど、ムダなことはない。無為な時間を過ごしてしまう原因は、常にあなたにぴったりと寄り添っている。

夢見る目標に到達するために、流れてくる情報を制限する力をつけるべきだ。すべてに反応しない勇気を持とう。

オンタイムでテレビを観ない

オンタイムでテレビを観ない

テレビも貴重な時間を奪う原因のひとつだが、昭和生まれのテレビっ子である筆者は、視聴時間を削ることができない。
ただ貴重な時間も大切にしたい。そしていま実践しているのがこの方法だ。

テレビをオンタイムで観ない。

この方法でストレス発散のために国内外のドラマを週10本、経済系のプログラムを5本以上チェックしている。WOWOWで映画まで取り込む。
方法はかんたんだ。録画+倍速+CM飛ばしでチェックすればいい。

1時間枠のドラマは倍速+CM飛ばしで観れば、おおよそ22分ほどで完了だ。その日に1時間余裕があれば、3本もこなせる。
最初は台詞が聞き取りづらかったが、普通に再生すると遅く感じてしまうほどになっている。

スピード読了+記憶に残る「ピックアップ読書法」

スピード読了+記憶に残る「ピックアップ読書法」

時間管理術をしっかりこなすうえで、読書は時間食い虫だ。
本は、必要だから購入したもの。特にビジネス書はこの傾向が強い。しかし、すべてのページが今のあなたに必要なわけではない。吸収すべき箇所だけ読めばいいのだ。

もったいない?
猛烈に反論しよう。不要なページに目を通すあなたの時間のほうがもったいない。

まず読むのは、帯、著者の略歴、序章、あとがき。
あたりまえだが、この部分だけ読めば、その本が主張したいことがおおよそ把握できる。

しっかりチェックすべきは目次で、スピード読了のベース基地になる場所だ。
気になる見出しにはすべて、ラインを引いておく。

あなたが読むべきは、目次でラインを引いた見出しのページのみ。

おそらく1冊の本で、今のあなたに必要なページは50ページほど。これなら読み返したとしても、30分ほどで読了できる。
そこには、たくさんの宝の山が眠っているはずだから、マーカーでどんどんラインを引いていく。思いついたことも書き込んでおこう。折り目がつかないほど美しく読了するなどあり得ない。汚してこそ、本は元を取れるものだと肝に銘じておくべきだ。

「ピックアップ読書法」は、目次と本文を行ったりきたりするので、とても忙しい。純文学を楽しむようなことにはならない。
ただこの忙しさは、逆に集中力を生んでくれるから、短時間で読了に結びつくし、「だらだら読書」よりずっと内容が頭に残っている。

ほんとうに大切なのは、やり抜く強い意志を持つこと

ほんとうに大切なのは、やり抜く強い意志を持つこと

目標を完遂できない1番の原因は、これだ。

「強い意志を持てない」こと。

これはもしかすると、あなたが目指していた場所が、それほどたどり着きたかったところではなかったことの裏返しかもしれない。

ほんとうにやり抜きたいことであれば、常に頭の片隅にちらついているはずだし、万難を排してでも取り組むはずだから。
万難とは、不要な情報であり、あなた以外の誰かでもできる仕事を「こなす」ことであり、字を追うだけの読書をすることだ。

人生には回り道も必要だし、娯楽は人間だけが享受する愉しみだ。その時間まで削ってはつまらない。
ただ、持てる時間を上手く使うことを覚えれば、きっとあなたは目標をスケジュール通りに完遂できる時間管理術の達人になれるはず。

紹介したテクニックやあなたなりの方法を編み出せば、時間がないからダメだったなどと言い訳しない自分を創造できるはず。そして、どうしてもたどり着きたいと願う目標を持つことが、いちばんの近道だ。

オウンドメディアで勝てる記事の7形式

オウンドメディアで勝てる記事の7形式

オウンドメディアの手法のなかで、最も手軽に始められるコラム記事。自社が持つノウハウを幅広い読者に向けて発信するものだ。課題を持つ読者を感心させ、上手く納得させることができれば、あなたの会社の信頼性が増す。

他の記事も併せて読んでもらうことで「まかせてみようか」という可能性も一気に高まる。

しかし、日々顧客にノウハウを提供しながら密な関係を築いているにもかかわらず、いざコラム記事に落とし込もうとすると、上手く機能していないケースがよくある。

数時間かけて力を注いだコンテンツであればあるほど、集客でき、顧客候補を説得、納得してほしいと願うはず。この記事を読めば、あなたの努力は報われ、これまでにないほど引き合いを獲得できるようになるだろう。

コンテンツをつくるときにおさえるべき7つのポイント

あなたは暇をつぶすためにコンテンツをつくっているわけではない。世に伝えたいことをWEBサイトのコンテンツという形に変え、Googleに認めさせることで集客し、集まってくれた顧客候補を説得するためなのだ。
ここではこのストーリーを実現するための必勝パターンを7つおさえることで、あなたにもその力を得られるようにしたい。

1.結論から先に伝える

結論から先に伝える

ネットで解決策を求めている人は、おおむね「せっかち」で、その記事が自分の課題を解決してくれそうかを数秒で判断してしまう。
せっかちな訪問者にあなたの書いたコンテンツで有意義な時間を過ごしてもらうためには、記事の前半で「ここにあなたの答えがありますよ」と結論をざっくり紹介しておくことが必要なのだ。

おおよその結論を冒頭でまとめておくということは、重要なキーワードが必ず含まれるようになるわけで、SEO的にも良い影響をもたらすことにもなる。

2.パラグラフの内容が把握できる見出しを付ける

パラグラフの内容が把握できる見出しを付ける

これも読者の「せっかち」に起因するテクニックだ。
あなたが認識しておかねばならないのは、「ネットは調べ物をする道具であり、文学のように言葉を噛みしめながら精読するものではない」ということだ。

いわゆる斜め読みで見出しだけをチェックすれば、おおよその内容が把握できる。もし、自分の琴線に触れるものがあれば、そのパラグラフをチェックする。あなたもこういった読み方をしているはず。

今まで執筆してきたコンテンツに、このルールが適用されているかチェックしよう。この作業をていねいに行うだけで、訪問者の滞在時間はグッと伸びる。

3.自信たっぷり、言い切る

自信たっぷり、言い切る

自分の課題を解決してくれそうだと読み進めた記事の最後が、「この方法で解決するかもしれない」と締められていたら、どう感じるだろうか。
ここまで「ふむふむ、なるほど」と相槌を打っていたにもかかわらず、だ。

すぐにでもサイトを離れ、確実に課題を解決してくれる方法を説いた記事を探し始めるに違いない。

オウンドメディアで成功しようと考えるなら、あなたが知っている知識、実践しているノウハウを自信を持って読者に伝えよう。読者が勇気を持って課題に立ち向かえるよう、背中を押してあげるのだ。

4.抽象的な言葉を使わない

抽象的な言葉を使わない

あなたはテレビに出演して、いい加減なことを言うためにカメラの前で難しい顔をしている評論家ではない。評論家や政治家は、「この問題をどのように解決するか検討する」と、訳の分からない結論で発言を終わっても、役目は果たせる仕事だ。しかしあなたに課されているのは、きちんとしたロジックで具体的なハウツーを伝えることなのだ。

「どのように」や「いかにして」は魔法の逃げ言葉だ。

具体的な解決策を求めている人に対して、「どのように考えるかが問題なのだ」と訴えて共感してもらえるだろうか。明確な方法論こそ、読者に納得してもらえるものだ。

5.ていねいに、ていねいに

ていねいに、ていねいに

「これは、あたりまえのことだから」とは考えないこと。誰にでも「はじめの一歩」があるものだ。

どっぷりその業界に浸かった人にはあたりまえでも、他部門から異動してきた人にとっては初めての出来事だ。初心者にもやさしい記事は、重宝がられる。だから、「YAHOO!知恵袋」は人気なのだ。だから「今さら聞けない○○○」といった本がもてはやされるのだ。

前述したように、ネットは調べ物をするためのツールで、読者は斜め読みをするのだから、すでに知っていることは読み飛ばしてくれる。ある程度知識のある人を対象にするより、ビギナーをも考慮した記事を書く方が新規開拓につながるものだ。

細やかな配慮をするのは面倒なことかもしれないが、それをいとわない努力が成功につながる。

6.リスト化する

リスト化する

ハウツーは、リスト化すべきだ。なぜなら、読者は取り組むべき解決策をいくつも挙げられるあなたを、スペシャリストとして認めてくれる。

また、読者はすべての対策に取り組めるわけではない。時間や予算の問題だったり、すでに取り組んだ経験のある方法だったりするかもしれないので、これだけの解決策があるのですよとリスト化することは、読者の選択肢を増やすことになる。そのなかで、「なるほど。そこには気付かなかった」と思ってもらえる項目があれば、それが大きな感謝につながるのだ。

7.まとめる

まとめる

コンテンツをまとめることは、あなたが書いたことを今いちど省みることにもなるし、読者はまとめのパラグラフだけを読むことで、おおよそのことを把握できることにもなる。Naverまとめやnanapiといったキュレーションサイトで、キュレーターが最後のパラグラフを「まとめ」としているのも、このためだ。

だから「まとめ」は、もっとも気合いを入れて執筆すべきものだ。

さらに上を目指すなら、見出しは「まとめ」ではなく、他のパラグラフと同じように、内容が分かるものにした方が読者からの引きは強くなる。

オウンドメディア成功のカギは、手間を惜しまないこと

オウンドメディア成功のカギは、手間を惜しまないこと

これまで見てきたように、読者に共感してもらえる、感謝してもらえるコンテンツは、細やかな配慮に満ちたものだ。ホスピタリティに富んだ読み物ということもできる。ネット上で、コンテンツという売り物を通じて、サービスビジネスを行っていると言ってもいい。

筆者が執筆した記事に対し、はてなブックマークやTwitterでつぶやかれた「気づかなかった」「なるほど」といったコメントを目にするたび、誰にも気づかれないように小さくガッツポーズをしている。

多くの人にとって本当に良いコンテンツは、ネットメディアにも取り上げられ、「いいね!」を多く獲得し、シェアされ、つぶやかれ、多くのアクセスを稼ぐ。それがあなたのビジネスに何らかの変革をもたらす。

細やかな配慮とホスピタリティは、オウンドメディアの成功に欠かせない原動力だ。

影響力のある人に共通する、6つのポイント

影響力のある人に共通する、6つのポイント

この記事では、「影響力がある人」の定義をカリスマ性のあるような特別な人ではなく、ふだんは私たちと変わらない人と断っておく。

「影響力のある人」は、宝くじの当たる確率は我々と変わらないが、ひとたび商談のクロージング時や、役員に行う企画のプレゼンなど、私たちが日常的に遭遇するシーンで圧倒的に「勝てる」確率が高くなる。

彼らには、共通する6つのポイントがあるのだ。
それらをひも解いてみると、あなたがすでに持ち合わせているものもあるし、まったく意識すらしなかったこともあるはずだ。

次の商談で、契約まであと一歩だった見込み客を逃さないように、「影響力のある人」のポイントを組み合わせて臨んでみてはいかがだろうか。

1.相手を理解しようとしていることを伝える

相手を理解しようとしていることを伝える

商談にしろ、プレゼンにしろ、相手の困りごとを解決しようとする提案が、最後のひとつになったパズルのピースであるようにはまれば、成約するものだ。奇をてらった企画が成功を勝ち取ることが、そう多くあるわけではない。

とすれば、困りごとを抱えている相手の主旨をきちんと理解しているかが、勝負の分かれ目になるのである。

経験豊富な敏腕セールスなら、初めて会った見込み客の困りごとがどのようなものかを迅速に聞き出し、大きく相槌を打ちながら頭のなかでカスタマイズした解決策を提示するだろう。

しかしふつうの人は、そんなギャンブルは避けるべきだ。
成功する確率を高めたいのであれば、「一発屋」的な行動は避け、事前に相手の困りごとの主旨を自分が正確に理解しているかを確認し、それに合った解決策はこうではないかと刷り合わせをしておこう。

2.相手の頭のなかにある言葉で話す

相手の頭のなかにある言葉で話す

説得するためには、まず相手にあなたと同じ土俵に上がってもらわないといけない。
そのためには、あなたは専門用語を機関銃で乱射するのではなく、相手の頭のなかにある言葉や行ったことのある場所を引き合いに出しながら、ていねいに説明しよう。

相手が飽きないように抑揚をつけて、ゆっくり、繰り返しながら。
長い時間をかけて話を進めていけば、大きく頷いてくれる瞬間があるはずだ。

相手のツボは、そこにあると分かるはずだ。

3.明るい将来のことを想像させる言葉を使う

明るい将来のことを想像させる言葉を使う

影響力があるということは、良い影響を与えられるということ。
あなたの言葉によって、相手が前向きになれるということだ。

失敗した人、成果が得られなかった人のことを、事例として紹介してはいけない。
あなたはそのことについて、良い面がある反面、注意しなければいけないことも知っているから善意で伝えているのかもしれないが、相手からすれば自分もその可能性が大いにあるのではないかと怖気づいてしまうからだ。

過去に失敗した人たちは、やるべきことをやらなかったから失敗したのであって、怠けていただけのことだ。
いけないと分かっているのに食べてしまい、ダイエットに成功しないのと同じこと。

いたずらに相手を不安にさせることで、得られるものなど何もないのだから、明るい将来のことをさわやかに、熱く語ろう。
相手に明るい将来をイメージさせると、表情は緩み、希望に満ち溢れた言葉を使うようになる。

4.困難な問題に直面しても、動じない

困難な問題に直面しても、動じない

影響力のある人は、心に余裕があるものだ。
それは、自分自身に対する信頼だったり、ぜったい自分はできるはずだといった根拠のない確信だったりするようだ。
だから、相手から予想していなかった質問をされたり、とんでもない条件を突きつけられたりしても、動じない。

しかしその余裕は、今までの経験が豊富で、いろいろな困難を乗り越えてきているからこそ、というわけではない。
ある意味、開き直っているのだ。

たとえここで失敗したとても、財産を没収されるわけでもなく、会社が倒産するわけでもない。
ベストを尽くしてもダメなら、それでいいじゃないかと考えられる人なのだ。

厳しい状況のなかでも、平然としていられる人は少ない。だから普通の人は、「何か違う!」と魅力を感じてしまうわけだ。

あなたがもし予想外の事態に陥ったときに余裕を持って対処すれば、あなたの印象は180度変わるかもしれない。

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影響力のある人に共通する、6つのポイント、後半は

「5.誰に対しても、丁重な言葉遣い」へ

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SEOコンテンツを最強にするテクニック、ベスト5

SEOコンテンツを最強にするテクニック、ベスト5

ひとつひとつのコンテンツにSEO施策を施していくことは、誰にでもできる。しかし大事なこと、それは継続することなのだ。
大きな効果を上げる可能性のある集客装置を手塩にかけて育てなければいけないはずなのに、多くの担当者が気を抜きっ放しなのが、現実だ。

この記事では、あなたのコンテンツをSEO的に強化する基本的なテクニックを紹介していく。
ライバルたちが気を抜いているあいだに、あなたが地道に基本を押さえておきさえすれば、コンテンツは最強になるだろう。

1.SEOキーワード:集客できる数を見極める

集客できる数を見極める

まずはじめに、SEOコンテンツを強力にする、いわば「魚群探知機」のようなツールを紹介しよう。

残念なことに、なぜか多くのマーケティング担当者は、市場のニーズを自社の製品やサービスにマッチさせようとしていない。
それどころか、市場のニーズなど気にかけず、技術部門から伝えられた特長を繰り返しアナウンスするだけだ。外から見ると、まるでユーザーのニーズなど興味がないようにさえ感じてしまう。

とくにネット上のニーズに対しては、目に見えないからなのか、調べる術を知らないのか、なぜかミスマッチしているような気がしてならない。
市場のニーズを調べずにマーケティング活動をスタートするのは、水たまりで釣り糸を垂らしているようなものだ。魚を釣りたいと思うなら、まず漁場を選ぶべきなのに。

ネット上のニーズがどのようなものか、具体的な数字はどれほどのものかを知るための「魚群探知機」が、「キーワードプランナー(Google)」「キーワードアドバイスツール(YAHOO!)」だ。

これは本来、リスティング広告の出稿者用に開発されたツールで、直近の検索キーワードの検索数を教えてくれるもの。
あなたは、自社の製品から連想されるキーワードが、どれだけ検索されているかを知ることができるのだ。

たとえば、文字校正を行うソフトウェアを製品化したソフトハウスが「キーワードプランナー(Google)」「キーワードアドバイスツール(YAHOO!)」を使うなら、「文字校正」がどれほどの検索ボリュームを持っているか調べるだろう。月間予測数590件(2015年4月現在)。予想していたよりも、ずっと少ない。

しかし一文字変えるだけで、検索ボリュームが一桁変わる。「文章校正」なら月間検索数は1,600件だ。

「文字校正」と「文章校正」、若干ニュアンスが異なるが、検索してみるとどちらも「文字校正」に関するコンテンツが上位にきている。
あなたなら、どちらをSEOキーワードとして選ぶだろう。

製品名さえ、市場から乖離していることがある

製品名さえ、市場から乖離していることがある

製品名と市場で使われている一般名称が大きく異なっていることがある。
あなたにとって、これほど恐ろしいことはない。

先ほどのソフトで言えば、「文字校正ツール」だけでマーケティングしてしまうと、「文章校正ツール」としたときと比べて、市場の反応に約3倍もの差が出てしまうからだ。

当社のクライアントでも、数十年もの間使用してきた製品名が、一般名称とまったく異なっていることがある。しかも、頻繁にだ。クライアントのリクエストは「この製品をもっと売りたい。アクセスを増やしてくれ」。

「印刷物の製品カタログにある名称は変えなくてもいいから、WEBサイトの製品名は変えてくれ」と即答した。

社内であたりまえになっている製品名、用語を見直そう。
市場を省みないばかりに、大きな損失を出していることを見過ごしているかもしれない。
市場と直結しているマーケティングの担当者ほど、ユーザーのニーズには真摯に耳を傾けるべきなのだ。

2.ページのタイトルは、28文字で

ページのタイトルは、28文字で

これは単純な理由で、検索結果には最大28文字しか表示されないからだ。
どうしても長くなってしまう場合には、29文字以降が消えても検索ユーザーが理解できるようにしておこう。

さらに、必ずSEOキーワードを含め、前方に位置させておく。
すべてのテキストは、前方から読まれる。検索者は早い段階で検索キーワードを見つけると、クリックする可能性がダンゼン高まるのだ。

「コンテンツマーケティング」でGoogle検索したところ、下記のような結果になった。タイトルを28文字以内におさめているページは50%。すべてのページのタイトルに検索キーワード「コンテンツマーケティング」が含まれていた。

タイトル文字数 SEOキーワード含有 説明文文字数
1~10位のページ 5件 10件 2件
11~20位のページ 4件 10件 2件
21~30位のページ 6件 10件 3件
トータル 15件
(50%)
30件
(100%)
7件
(23%)

後述するディスクリプションについては、23%しか120文字以内におさめていない。表示されている内容で理解できるかまでは精査していないが、上位のページでも、まだまだ改善の余地はある結果となっている。

ちなみに筆者は、コンテンツを執筆する際、下記のようなテンプレートを使っている。

【タイトル:28文字】
1234567890123456789012345678
SEOコンテンツを最強にするテクニック、ベスト5

あなたが今読んでくれているコラムのタイトルは、全角半角混じりの24文字。狙うSEOキーワードは、「SEO」「コンテンツ」だから、しっかり前方に配置している。

28文字であなたが言いたいことを伝えるためには、テクニックも必要で、多少語弊があるかもしれないが、あえて書いておく。

かっちり正確な日本語で書く必要はない。感覚で理解できるなら、それでOK。

28文字以内にすべてを収めようとすると、SEOキーワード以外で、省略できるものは省略したい。たとえば、「ワールドカップ」は、「W杯」と書けば5文字を減らせるし、ツウっぽく見える。もちろん、略することで意味が通らなくなってしまうのでは本末転倒。そこだけは注意しよう。

3.ディスクリプション(スニペット)は120文字以内

ディスクリプション(スニペット)は120文字以内

ディスクリプションも検索エンジンの表示に絡んで、最大120文字にとどめるように。121文字目以降の文字が消えても構わないのであれば、問題はない。

検索エンジンは、ユーザーが入力した検索キーワードを含む文章を検索結果に表示し、検索キーワードの部分をボールドにする。あなたが読みたい部分は、ここでしょ?というわけだ。

そもそも、ディスクリプションとは、HTMLファイルのMETA要素のひとつで、検索したときにタイトルの下に表示されることが多い説明文のこと。あなたが何らかのキーワードで検索をしたとき、タイトルが魅力的なことがもっとも大切だが、下に表示される説明文もざっと目で追っているはずだ。

検索ユーザーの側に立ってみると、上位に表示されたページでもタイトルや説明文が魅力的でなければ、つまり検索キーワードが含まれていなければ、クリックしたいとは思えない。上位に表示されれば、アクセスが自動的に増えるというわけではないのだ。

「神は、細部に宿る」

細かなところまで、決して気を抜かないことがあなたのWEBサイトへのアクセスを増やすことになる。

検索結果に表示されるディスクリプ全角でションは125文字まで。125文字をしっかり使って、クリックしたくなるような紹介文を作り上げよう。

4.本文中の見出しは、斜め読みできるよう簡潔に

本文中の見出しは、斜め読みできるよう簡潔に

検索者のニーズに合っていて、続くパラグラフで何を語っているか一瞥で理解できるようにしてあげよう。次に続く文章を読んでみたいと思わせるものにできればベストだ。

たとえばクリーナーの紹介ページで、「製品概要」なんてもってのほかだ。まったく興味がわかないばかりか、わざわざ読んでくれている訪問者に何の情報も与えられていないからだ。

「強力な吸塵力で、日々のお掃除を30分時短」

見出しだけで、2つの大切なことを伝えている。
クリーナーで最も重視される機能、吸塵力がウリであること。
理由までは書いていないが、おそらく吸塵力のおかげで何回も同じ場所をクリーナーがけすることがなくなるので、「時短」につながる。

ほとんどの主婦は、日々の家事を時短したいと考えているから、きっと琴線に触れるし、なぜそうなるのだろうと理由を求めたくなるはずだ。
もちろん、冒頭で紹介した「斜め読みユーザー」にもやさしい。

5.書き出しに全精力を注ぎ込む

書き出しに全精力を注ぎ込む

SEOキーワードを含めた文章にし、パラグラフの結論から伝えよう。
最初の文章は、SEOキーワードを含めることが無理だったとしても、少なくとも見出しで伝えようとしたことを説明することに専念すること。

結論を先に読んだ方が、理解が早い。余計な修飾は不要だ。

また、何度も言っていることだが、Googleの上位表示アルゴリズムは米国で開発されたものであり、英文コピーの分析が軸になっている。ということは、英文ライティングの基本「結論から先に書く」を我々も実践すべきということなのだ。加えて、結論から先に書くということは、重要なキーワードが文章の冒頭に含まれているはずだという推測に基づいていると言っていい。

だから、冒頭の文章はSEOキーワード、もしくは見出しを説明するような、引きの強いものにするべきだということなのだ。

SEOも、練習から始まる

SEOも、練習から始まる

SEOテクニックは変化していくものだが、変わりようがないものもある。
しかも、変わりようがないものほど重要なものだ。

この記事で紹介した基本を守れば、必ず効果が上がると言ってもいい。しかし、それが継続できるかが問題なのだ。

コンテンツの制作に追われていると、どこかで気を抜いてしまったり、いい加減になったりすることがある。その積み重ねが、アクセスを逃すことにつながっているのだ。
あなたのWEBサイトのSEOコンテンツを「強力な武器」にまで引き上げるのは、専門の業者だけができる特殊テクニックではない。

「神は細部に宿る」

その積み重ねの結果なのだ。

売れるコピーの秘訣は「たった一人にむけて」書くだった

売れるコピーの秘訣は「たった一人にむけて」書く

コピーライティングは、明確にターゲット顧客を思い浮かべて書くと、より響くものになる。

もしあなたが、自分が書かなければいけないと考えていることで延々と言葉を重ねたとしても、極端にいえばそれはターゲットには関係のないことだ。いや、その時点でもうターゲットなど意識していないと言ってもいい。

そして、偶然検索エンジン経由であなたのコンテンツを見つけたとしても、コンテンツと読み手との間に距離があり過ぎ、実感がわかないために、滞在時間が延びないばかりか、コンバージョンに結びつくこと自体が、ラッキーな「事件」になってしまう。

これでは丹精込めて書いた記事も、サッと素通りされるだけであなたのビジネスに劇的な変化などもたらすはずがない。
しかし、少し視点を変えて、理想の顧客候補が何を知りたがっているかをイメージすれば、「分かってるなぁ」と共感されるコピーになる。人々の共感を呼び支持されることは、SEO的にも大きな関係があることなのだ。

コピーは、たった一人のために書くものだと考えよう

コピーは、たった一人のために書くもの

「ターゲットは、明確にする方がいい」
これは、あなたが書店で手に取るすべての本に書かれている。WEB制作のプランニング段階で用いられることが多くなった「ペルソナ」も同じ主旨だ。

なぜなら、その人が好きな言い回しや気になること、共感できることを知っていれば、寄り添うように商品やサービスを説明できるからだ。

それが、あなたの知っている人だったり、過去に出会っていた人だったりすると、それ以上に好都合なことはない。だからまず、担当する商品やサービスがターゲットとする人が、あなたの周りに近い人がいないか探してみることだ。

ターゲットと考える人の写真を用意しよう

ターゲットと考える人の写真を用意

たとえば、あなたが想定したターゲットが「30代女性」とする。

まずこう考えよう。
彼女とは知り合いで、しかもあなたは淡い恋心を抱いている。あなたの理想を現実にしたような人だ。

何かのきっかけで、彼女が困りごとを抱えているらしいことを知る。しかも、あなたが担当する商品やサービスのメリットを得れば、その困りごとは一気に解決してしまうのだ。

あなたはどうやって彼女に語りかけるだろう。
懇切丁寧にその商品やサービスから得られるメリットを説明する、真剣に。

なぜなら、あなたが彼女の気を惹きたいからだ。
こうやってコピーライティングは始まっていく。

さぁ、こういう人と知り合いになれたらいいなと思える女性をインターネットで探し、必ずプリントアウトしよう。PCのモニターの横にテープで貼り付ければ、完璧だ。これで、商品やサービスを説明する準備が整った。

語りかけるときに、注意すべきこと

1.最初は、信じてくれないと考えよう

最初は、信じてくれない

だって、あなたと彼女は、顔は知っているけれど程度の仲。お互いのことをまだよく知らないのだから、信じられる人なのかどうかも分からない。いきなり出てきて、これはいいものだから使ってみ、といわれても困るのだ。

とにかく、あなたがどれだけ自分のことを考えてくれているかを感じさせる雰囲気を醸し出せるかどうかが、信頼性のカギだ。それには、真摯に語りかけるしかない。熱っぽく語りかけるしかないのである。

美辞麗句に頼らず、さりげない言葉を連ね、あなたの人となりが伝わるように書き込んでいこう。そうすれば、少しずつ彼女の心は緩んでくるはずだ。

2.商品・サービスを中心に考えない

商品・サービスを中心に考えない

コピーライティングをするにあたり、もっとも間違いやすいことは、ロジックの中心に商品やサービスを持ってきてしまうことだ。
とくにメーカーの担当者は「ものづくりの中枢」にいるので、どうしてもスペックを語ってしまいがちだが、彼女は悩みを解決することによって得られるコト(ベネフィット)を求めているのであって、スペックを買おうとしているのではないことを改めて認識しよう。

技術者たちが試行錯誤しながら苦労して開発し、創り上げた商品やサービスだということは理解するが、「いいもの」を作れば売れるなどということは、現代ではあり得ないと意識すべきだ。そこそこのものを作っている企業でも、マーケティングを上手くやれば、大きな成長を遂げることができるのだ。

もちろん、大きな評価を得られ、マーケティングもしっかりしていれば、鬼に金棒。そのためにも、しっかりと彼女の悩みを解決することに専念しよう。

3.その痛みを理解しようとしていることを伝える

その痛みを理解しようとしている

痛みや悩みを抱えている人は、自分の課題を解決してくれる人やモノを探しているが、その人やモノがその痛みをよく理解しているかを吟味する。理解していなければ、解決などできないと知っているからだ。

男性脳と女性脳という概念を聞いたことがあるだろうか。
悩みを打ち明けた女性に対し、男性は課題を解決する策を授け、できるだけ早く解決しようとするが、女性はまず同調する。悩みを抱えた女性は、まず同調して欲しいと考えており、解決策を聞くのは、あとでいいというものだ。

悩みや痛みを抱えた状態の人は、男性も女性も関係なく寄り添ってほしいと感じている。
だからまず、その痛みや悩みに同調してあげよう。

解決策を提示するのは、そのあとだ。
彼女が抱えている課題を受け止め、その痛みを理解していることを伝えることを優先しよう。

4.信じられる商品やサービスを紹介しよう

信じられる商品やサービスを紹介

語りかける相手は、気を惹きたい女性だ。
大切に思っている人に対して、いい加減な商品やサービスを勧めるわけがない。少なくともあなたは、担当する商品やサービスに惚れ込んでいる必要がある。

あなたは、少なくとも信念として大切な人にも勧められる商品やサービスだけを紹介しよう。
ほんとうに紹介したいと思える商品やサービスなら、何かしら言葉を綴れるものだ。逆に少しでも疑念があれば、自分に自信がないから筆は進まない。どこか絵空ごとのような言葉が出てくるだけになってしまう。

それを「仕事だから」と片付けてしまうとしたら、あなたに大きな問題があると言ってしまおう。
心から担当する商品やサービスを信じようとしていないから、彼女に伝えられることを見つけられないのだと。

もし、あなたのなかで決め手に欠く、という感覚があるのなら、もういちど商品、サービスの本質を洗いなおそう。とことん見極めれば、きっと突破口が見つかるはずだ。

5.近くにいる3人に証言させよう

近くにいる3人に証言させよう

人は、それを誰が言ったかをとても気にする。
あなたが担当する商品やサービスに関して、権威のある実力者が「とても良い」と証言したのと、知らない誰かが言ったのとでは、信頼性に雲泥の差が出てしまう。

しかし世のなか、それがすべてではない。
近所のママ友が集まって話しているなかで話題になった「使ってみたけど良かった」は、まだ使ったことのない人を強力にプッシュする。なぜなら、それが生の声であり、実際に使ったことのある人の言葉だからだ。

あなたがやるべきことは、彼女の隣にいる友だちのように伝えてあげることなのだ。
だから、友だちが良く使う言葉を選び、雰囲気をつくる。親身になって相談に乗っている情景を思い浮かべながら説明しよう。

説得には、3人を登場させる。

まず先陣を切るのは、あなただ。
初めてその商品やサービスに出会ったときに覚えた感動を伝えよう。
どこにあなたは「スゴイ!」と感動したのだろうか。

次に登場させるのは、近くにいるあなたの同僚だ。
その良さを伝えたときに、あなたの同僚はどんな反応をしただろうか。

最後に登場させるのは、それを実際に使ったことのある人。
使ったことがある人だけが知っている細かな印象を証言してもらおう。

近くにいる3人の証言は、業界の権威者より彼女を強く揺さぶる。
すべてが良い情報でなくてもよい。真摯に伝えることが重要なのだ。

たった一人に書くから効く

たった一人に書くから効く

社会心理学に、「傍観者効果」という概念がある。
群集のなかで突然具合の悪くなった人が「誰か助けて」と叫んでも、誰も率先して助けようとはしない。しかし「そこのあなた、助けて」と特定の人を指差し助けを求めれば、アクションを起こす人は多くなる。傍観者、この場合は群集が多ければ多いほど、この効果は高まるのだ。

ターゲットを明確にしないで、ぼんやり語りかけても誰も反応しないのは、これと同じだ。
しかし、「あの人」に語りかければ、自分のことと感じてくれる人は多くなる。

あなたが今まで、ぼんやり「誰か」に語りかけていたのだとしたら、今日から周りにターゲットに似た人がいないか探してみてはいかがだろう。

WordPressへのログインアタックを一発で撃退するプラグイン

WordPressへのログインアタックを撃退

WordPressをCMSとして採用されている人にとって気がかりなのは、普及率が高いことによるハッキングの多さだ。更新を重ねて、やっと満足できるアクセスが稼げるようになった矢先に、知らない間にハッキングされて、マルウェアを訪問者にまき散らしていた・・・などという事態だけは避けたい。

ハッキング対策を突き詰めて考えると、心配で寝られなくなってしまうので、ハッキングのなかでもとくに注意したい「ログインアタック」対策についてプラグイン「Limit Login Attempts」を紹介しよう。

WordPressはカスタマイズに関する情報がネット上に豊富にあり、ありとあらゆる便利なプラグインが無料で入手できることから、世界的に人気がある。CMSとしても多くのWEBサイトで活用されており、ハッカーたちは無数に攻撃対象を持っていることになるのだ。

彼らは無作為に攻撃を仕掛け、WordPressのセキュリティホールをついてハッキングしようと執拗にアタックを仕掛けてくる。

この記事では、ログインアタックを一発で撃退するプラグイン「Limit Login Attempts」の導入方法を日本語化を含めて紹介していく。あなたも早く「安心」を手に入れ、訪問者に有益な記事をしっかり読んでもらえる環境を整えよう。

ハッキングは空き巣と同じ。居住者の自己責任で対策を打つべし

ハッキングは空き巣と同じ

「サーバー会社が、守ってくれてるでしょ?」

いったい誰がそのような都市伝説を流したのだろうか。
嘘だと思うなら、サーバー会社に問い合わせればいい。「自己責任で」という回答に愕然とするだけだ。

レンタルサーバーは、住居と同じ。誰も空き巣からあなたを守ってはくれない。
空き巣からあなたの家を守るために、セキュリティ会社と契約したり、人感センサー付きのライトを付けたり、カギを特殊なものに付け替えたりするのと同じく、WEBサイトにもハッキング対策が必要なのだ。

ほとんどのWEBサイトは、アタックを受けている

うちのサイトはアクセスも少ないし、個人情報を扱っているわけでもないので大丈夫、なんて考えていたら大間違いだ。あなたのWEBサイトのアクセスログをぜひ確認してみてほしい(できれば今後定期的に確認することをお勧めする)。

そこには必ず、ハッカーたちが攻撃を試みた痕跡が残されている。
下の画像が、ログインアタックを仕掛けられた痕跡を示すアクセスログの一部だ。

特徴としては、同じIPアドレスから短時間にログイン画面(wp-login.php)へのアクセスが記録されていることだ。「POST」と記録されており、機械的に多様なログインIDとパスワードを打ち込んでいることがわかる。一般に「ブルートフォースアタック(Brute Force Attack)」と言われる「パスワード総当たり」攻撃がこれだ。

直近のアクセスログに痕跡がなくても、過去数ヵ月間を調べれば必ず出てくる。アタック対策は、WordPress利用者の必要条件なのだ。

ログインアタックの痕跡

プラグイン「Limit Login Attempts」でログインアタックを撃退

プラグインでハッカーを撃退

プラグイン「Limit Login Attempts」は、WordPressのログイン画面であらかじめ設定しておいた回数のログイン失敗を検出すると、一定時間ログイン認証処理を停止するもの。

さらに制限回数のログイン失敗を検出した場合には、ロック時間が延長される。一定時間ログイン認証がロックされることで、アタックの効率を下げ攻撃者が退散する効果を期待するわけだ。
ログイン失敗の制限回数やロックの時間などは、管理画面で自由に設定でき、ロックがかかった場合には管理者へメールで通知してくれる機能もついている。

Limit Login Attemptsのインストールと設定

それでは実際に、プラグイン「Limit Login Attempts」を実装する手順を紹介しよう。
プラグイン実装の手順は、次のようになる。

  • 1.入手とインストール
  • 2.日本語化も可能
  • 3.プラグイン「Limit Login Attempts」の設定

1.入手とインストール

プラグイン「Limit Login Attempts」はWordPress.org からダウンロードすることができる。

WordPress.org「Limit Login Attempts」ダウンロード

プラグインの有効化

インストールは、ダウンロードした圧縮ファイルを解凍後、[/wp-content/plugins」へアップロードし、管理画面のプラグインから「有効化」すれば完了だ。そのままデフォルトの設定ですぐに機能してくれる。

2.日本語化も可能

プラグイン「Limit Login Attempts」は、初期状態では管理画面が英語表記のままだ。特に難しい英語が使われているわけではないので、そのまま使用しても機能的には何も問題はないが、日本語化して利用する場合は、日本語化ファイルが配布されているので利用してもいいだろう。

日本語化ファイル:limit-login-attempts-ja.po

ダウンロードした日本語ファイルの中に「limit-login-attempts-ja.mo」が存在するので、/wp-content/plugins/limit-login-attempts/にアップロードするだけで、日本語化は完了だ。

3.プラグイン「Limit Login Attempts」の設定

プラグイン「Limit Login Attempts」の設定は、デフォルトでも十分な設定がされているが、管理画面で図のように設定値を変更することでセキュリティを強固にすることも可能だ。

プラグインの設定

念のため、動作を確認してみよう

動作を確認してみよう。

ログインを失敗すると

ログファイルの記録

もしあなたがログインに失敗し、締め出されたら

もしあなたがロックされたら

常用しているパソコン以外でログインしようとした時など、ソラで覚えていたはずのパスワードを忘れてしまっていることはよくある話だ。「あれ?」と数回トライ&エラーを繰り返してしまうと、プラグインはあなたをハッカーとみなしてしまう。

カッとなってしまう方は、ギャンブルだけではなく、WordPressのログインも要注意だ。

不幸にもログインに失敗してしまった時にも、正規の管理者だけに許された救いの手は存在するから安心してほしい。
まず、WiFi接続していないスマホから管理画面にアクセスし、正しくログインする。プラグイン「Limit Login Attempts」の管理画面から「ロックを解除する」ボタンをクリックすると、ロック状態から解放される。

ロックの解除

WordPressを健全に運用してこそ、集客につながる

安全なWEBサイト運営を

お化け屋敷ではないのだから、危険が潜むWEBサイトに人が集まるはずがない。
集客し、訪問者にしっかり情報を持って帰ってもらうためには、WEBサイトを健全に運用することが最低限の条件だ。

WordPressは、サイト構築のツールとして非常にすぐれた構造と機能を兼ね備えている。多くのユーザーから支持されればされるほど、それに付け込もうとする者もいるのだ。WordPressをしっかり維持管理し、たくさんの方々にあなたのすばらしいコンテンツを届けて欲しい。

この記事が、まじめにWEBサイト運営に取り組んでいるあなたの参考になれば幸いだ。