コラム(WEB制作のポイント)

WEB制作のポイント 2015年1月29日

文章校正のコツ~精度を上げるために必要な6つのこと

4.違う目、違うタイミングでダブルチェック

違う目でチェック

さらに完璧をめざすなら、ダブルチェックは必須である。その際には、シングルチェックとは別の人に、新鮮な目で校正をお願いしよう。
ちなみに、当社ではどんな小さな更新でも、必ずダブルチェックを行って責任を果たしたという意味で印鑑を押している。多少の時間をかけてもそういった工程を踏むことで、校正ミスはほとんど発生しない。
もし、チェックする人が自分しかいない場合は、翌日など少し時間をおいてから冷静な目で読み直すのがコツである。

5.機械的にチェックできる部分は、ツールに任せよう

ここまで書いたことはどれも文章校正者の能力として欠かせないものだが、作業の効率化を図るうえで、機械でできることは機械に任せるのが賢い方法だ。
たとえばWordソフトなら、表記の統一や送りがなの間違いなど、瞬時にチェックしてくれる機能を使わない手はない。その他、以下にチェックツールをご紹介しておく。

日本語文章校正チェックツール:
https://www.japaneseproofreader.com/

※当社では、元原稿と全文を照らし合わせて、差分チェックを瞬時に行う機能も提供しています。
ご興味のある方はお問い合わせください。

6.感覚を磨く

感覚を磨く

最後のコツは、筆者の個人的な意見である。しかし、文章校正を仕事としている方なら、同じ意見ではないかと思う。それは、「どうも、この辺りが怪しい」という気がすると大体問題が見つかることが多い。
また、プロの校正者がよく言うのは「文章全部を読まなくても、なぜか間違っている箇所が浮き上がってくる」ということ。一種の職業病ともいえるかもしれないが、人間は同じことを何回も何回も行うことで、その部分についての感覚が飛び抜けて鋭くなるのだろう。
そういった感覚を磨くためには、とにかく回数を重ねていくこと。仕事以外でも文字を読む癖をつけてしまうのだ。
そして、文章校正という作業がいつの間にか楽しみに変わる頃には、きっとあなたは校正のスペシャリストになっているはずだ。

文字校正の精度を上げるコツ・まとめ

文字校正のコツまとめ

これは以前本当にあった話だが、ある印刷会社が某メーカーの会社名を一文字間違えたことで「三流電機株式会社」とキャッチコピーにでかでかと表記され、危うく最終校正まで進みかけたことがあった。今でこそ笑い話だが、関係者はきっと冷や汗ものだったに違いない。

このように、間違えそうにないタイトルやキャッチコピーといった部分に、ミスは意外に潜んでいる。なぜ、そういったことが起きるのか?それは、手順を踏んでやるべきことをやっていないからである。

文章校正という作業を決して甘く考えないでほしい。数字ひとつ、文字ひとつとはいえ、間違えたことで取り返しのつかない問題になりかねない。それは、お客さまの「信頼」という、先輩たちが長い年月をかけて積み上げてきた財産を一瞬にして失ってしまうことになるのだ。

文章校正の仕事は、集中力と客観性が必要な作業である。自分の目を過信せず、心を落ち着けてていねいに行うこと。それが何よりも上達のコツである。

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植松 あおい

株式会社フレイバーズ専務取締役。セールスライティング担当。フラダンスに命かけてます。

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執筆:植松 あおい

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